2012年5月20日 (日)

江戸に一献 オグラカタビラ -ハレ-

平成中村座のあと、小倉充子さんの個展にいってきました。gallery+cook lab como は、すてきな住宅街の中にポツンとあるギャラリーでした。
小倉充子さんの作品は、「これぞ江戸っ子!」でした。江戸が古典じゃなくなる。そこが粋で渋くって、いい。
「九尾狐」というのがいっとう好きでした。半纏のように大胆な柄を背負う。よくみるとなんだかわかる。なになのか探すのが楽しい。気がつく前の物体も、勢いのある流れが かっこいい。 新作の下駄の鼻緒「ビール」のちゃめっけにもグラっときました。 ご本人もかっこいい。おはなしすることができて、ウキウキしました。
おさると色違いでキセルの雨の振るような手拭いを購入。おさるが、これがあればモテルって断言してくれました。もててぬぐい。 その気になっているところ。
あたくしの家にも、粋でいなせでかっこいいオグラカタビラの着物があります。幸せ。 今年もこの着物の季節がやってきました。おでかけするのが楽しみです。チャキチャキの江戸っ子になった気分で、ちゃんと背筋を伸ばして着ようと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年5月12日 (土)

ディーバ

東宝シネマズでは、「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」と銘打ち赤50本、青50本と100本のの名画をピックアップ。毎日午前十時から1000円で鑑賞というすばらしい企画があります。その中のひとつ「ディーバ」をみてきました。
この本は少女の頃、よく読んだ。同行のおさるは、本だけでなく映画も何度みたことかと言う。 何度も見るに(読むに)値し、古びないものだと思った。残念だけど、今はこういう風に何度もってものが出てこない。
郵便配達員ジュールはオペラ歌手シンシア・ホーキンスのファン。パリ公演にやってきた彼女のリサイタルを隠れて録音する。その行為は違法とかそういう常識をふっとばした映画。ジュールのすることは、ものすごく勝手だけれども、わがままとか迷惑とか自己主義とかそういう描き方はしていない。オペラを愛する人であり、彼のディーバがシンシア・ホーキンスであるということだけ。 今のように「おたく」として理解不能なひとくくりにすることもない。自分の権利を主張しない。彼女のドレスを盗む。反省し、返却・謝罪にいく。いいわけしない。
ゴロディッシュは、「波を止めること」を夢見ながらロフトでシンプルに贅沢にくらす。こういうスタイルを撮ると、おしゃれ映画で感覚的になりそうだがならない。 ベトナムの娘アルバはゴロディッシュ崇拝し愛し、ジュールと友情を結ぶ。距離感といい、人々の勝手さといい、つながりといい、なんだかいい。
このなんだかっていう感覚が、飽きずに何度も本に手を延ばさせる。少し期間をおいて、またみたい映画だった。
フランス人は勝手すぎる。そこもよかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 8日 (火)

三都物語 南座編

三都物語の旅、最終日。松竹座のある大阪に別れを告げ、京都へ。今日はスケジュールのない自由な一日。和物のお店をのぞいたり、買い物したり。老舗での蕎麦で、生ビールととろろ蕎麦というぐっとくる昼食をとる。
そして南座へ。歌舞伎の公演がない時でしたが、玉三郎"美"の世界展開催中。南座全体を美術館と見立て、坂東玉三郎の美の全てを展示。期間中には、舞台上演や、シネマ歌舞伎上演もあるという企画。夕霧・揚巻など豪華舞台衣裳の展示や、楽屋再現コーナーが素敵でした。休日の玉三郎というブースでは、海とわたくしという感じが面白かったです。
松竹のHPの、判りにくいところにプレスリリースを発見。そこに記載のあった「南座舞台機構体験ツアー」 というのに参加をしてきました。5月3日~8日のみ、「花道を歩く」「舞台に立って廻り舞台を体感」「奈落からセリ上がり」体験が出来る限定ツアー。鳥屋口から花道を通り、舞台へ。舞台から客席を眺め、廻り舞台で一周し、セリあがったり、奈落に下がったり。普段、観ている人の立つ位置からの視線はこうなんだと、キャアキャアしながら見学。劇場中から目を向けられ、俺を見よと演技をするのってすごい。 南座のスタッフの方は、舞台にむかって手を振ってくれたりと暖かい対応で、より楽しくなった。 案内役の南座のお嬢さんが、美人なだけでなくトークの腕もありました。さすが。 セリ上がると、案外怖く、役者さんは、ライトを浴び、重い衣装を付け、足元がよくわからない状態で、すまして決めポーズを取っていたのかとすごさを感じた。 舞台や、花道七三で、全員の注目を集めた瞬間の気分ってどんなにすごいか考えただけでプレッシャーを感じました。 あー素晴らしい体験でした。 南座さま、ありがとうございました。
圧倒されたおさると、茶香房 長竹へ。おいしい抹茶大福と おいしい煎茶をいただく。 お茶は、「いらち」にいれては、おいしくならないそうです。急須を振って出してはいけない。(やってしまいました。)特別なおいしいお茶のご相伴にあずかりました。ご主人のお話が面白くついつい長居。もう夕方になっちゃったと 一路横浜へ。新幹線車中で、料亭 六盛の手まり寿司の豪華2段重ねのお弁当(夕方タイムセール品)と缶ビールで祝宴。 もうね、ものすごく楽しかった。 旅っていいわ~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 7日 (月)

三都物語 松竹座編

世間では、GW開けのちょっと憂鬱な一日。
私達には、黄金の一日。昨日は、遊び疲れ(食べ疲れ) 早々に就寝。睡眠も気力もたっぷり。 松竹座へ。
歌舞伎座建て直し中は、毎月5月のお楽しみ「團菊祭」は大阪松竹座で公演。 なぜかずっと登場していなかった海老蔵さんも参加とあって、馳せ参じました。休日をはずしたので、最前列。うしし。ああ近い。臨場感たっぷり。お話がより心に染みました。寺子屋に涙する。若者はしっかり育ち、重鎮は安定し、藤十郎はんは お若い。
本日の食。お昼は、はり重のカツサンド。はり重は藤山寛美さんの愛した店だと藤山直美さんがおしゃっていました。幕間にとりにくるよう注文するしくみがあると友に教えてもらいました。なんというおいしさ。肉にも感動。夜は、カニ道楽のお寿司。生臭いがおいしい。この日もいい日でありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 6日 (日)

三都物語 満腹編

GW最終日の早朝。深夜バスにて京都着き、おにぎりを買い特急電車に乗り込む。一路、吉野山を目指す。日本最古のケーブルカーで仁王門の方へ。門の下で濃厚な草餅を購入。おやつ用。参拝後、境内の参道にある柿の葉寿司を購入。今からランチに向かうのだけど、おなかがすいちゃったので。半分こにしようねといいつつ、車中でいただく。できたての柿の葉寿司は、塩がきいて油の のったサバとよくあう。 歌舞伎見物の折のお弁当として都会で購入するものとは、一味違うおいしさ。ペロリといただく。
早朝京都につき、2時間以上かけ吉野に向かった後、また2時間かけて京都へ逆もどり。なぜ?それは美味しいもののため。 神戸の歌舞キチのかわいこちゃんと合流し、3人で京都歌舞練場前の「先斗町 ふじ田」へ。お昼から豪勢に春懐石をいただきました。身もだえするおいしさ。竹の子のしんじょうとか、穴子のふんわり天ぷら。春山菜もカラっとあがっておいしい。三味豚の角煮焼はトロトロ。おいしかった。 笑顔になるおいしさ。あっちゃんかっこいい。
おなかをさすりつつ、大阪へ。なぜ?そこには松竹座があるから。 夕方には、大阪で『高坏』の幕見をしました。海老蔵さんの下駄タップについて(特に最初のタン!について)話合いながら、そのままミナミへ。 ちっともおなかがすいていないのだけど、「たこ梅」へ。やわらかくて、とにかくおいしい蛸に舌づつみ。初夏でもおでんはおいしかった。
移動して移動して食べて移動して幕見して食べた一日。感動と満腹の一日でありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三都物語 金峯山寺編

深夜バスにて、早朝京都着。そのまま吉野山へ。8時代に「金峯山寺蔵王堂」到着予定。 9時前に参拝することができたので、人の少ない御堂で、じっくり たっぷりと秘仏 金剛蔵王大権現三都物語 金峯山寺編
ご開帳を参拝致しました。あれもこれもと欲張らなくていいやという気持ちになった。
みたことがあるのに、また驚く。大きい!あおい!小学生のような感想だが、素直に圧倒される。写真や映像とは全然違う。憤怒の表情だが恐ろしくはない。近づきがたいのに、そっと足元に寄ってしまう感じがする。
2004年に世界遺産登録の時に御開帳の折、お稽古の相方とはじめて訪れ、あっけにとられました。2010年の平城遷都1300年祭の一環の百日特別ご開帳の時には、両親と参拝。近くの旅館に泊まり、夜間特別拝観もしました。法螺貝の後に続いて入道し、声明の中 闇に浮かぶ蔵王権現に ポカンとした気持ちでただただ拝しました。今回は、国宝建造物 仁王門の修理勧進のための特別御開帳だそうです。仏友のあさると参拝できてよかった。一見は百聞にしかず。言葉では足りない。
吉野山は遠い。だからこそいい。
仁王門修理勧進のための特別御開帳は、10年間定期的実施だそうです。その1回目。しばらく期間をおいてまた参拝したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 5日 (土)

三都物語

出発は、夜中の横浜。深夜バスにて上方へ。贅沢なんだか貧乏なんだか。
早朝京都から、まず奈良へ。吉野山金峯山寺蔵王堂の特別参拝。そしてまた京都へ。おいしいものを食べたべ、更にシアワセになる。
團菊ですよ!しかも久々に旧三之助が揃いますよ!いざ松竹座へゆかん。ということで大阪へ。 松竹座で観劇。 幕見も敢行。行きたかった たこ梅本店にもいきました。
移動・おいしいものを食べる・移動・おいしいものを食べる の繰り返し。 あーおなかが空きたい という変な願望をいだきました。
京都では自由にブラブラ。荷物を送ってから おかいものをして手荷物を増やしたり。人生、うまくはいかないんですよ。 南座に潜入という貴重な体験にワクワクドキドキ。
あれもこれもという濃厚な三都物語になりました。 もう、充分って程遊びました。 旅っていいわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エキサイティングなGW

発表会。目標がありながら、どうしてちゃんと努力してこなかったのかと自分を戒めたり、自主練したり。 仲間とあせったり 準備したりしてソワソワガヤガヤしたのは、ちょっとした文化祭気分でいい感じでした。ああ、ちゃんとできるようになりたい。 当日は、大汗をかきました。打ち上げが楽しかった♪
翌日は、大洗濯大会。夜から旅行。 How エキサイティング!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 2日 (水)

『東州しゃらくさし』

松井今朝子の『東州しゃらくさし』(幻冬舎時代小説文庫)を読む。文庫待ちになるのを楽しみにしていた一冊。
歌舞伎が好きなのはもちろん、写楽展でたっぷりと写楽の浮世絵を見た後に読むと 更に面白い。 写楽とは誰か。書き手にとっては腕のなる主題であろう。さすが、松井今朝子。面白いだろうと思っていたが、それ以上に面白かった。写楽という男を追うくだりを面白く読む。平行してかかれている上方の歌舞伎と江戸の歌舞伎の差を味わううために、読んですぐ読みなおし。今度は歌舞伎興行のちがいのくだりを面白く読む。さすが、松井今朝子。100ある情報の20位しか出していなのであろうなぁ。知っているあれもこれもださず、整理されていて、こみいった世界がよく伝わる。看板役者に脇の役者。裏方。茶屋も、舞台を廻す人足も、こっそり入る輩を取り締まる人も、みんな芝居小屋にかかわる人だ。ものすごい人数が動く様、意地の張り合い。そんないろんな思いが渦巻く世界が、滅法面白かった。
上方を代表する歌舞伎の作者・並木五兵衛。五兵衛の目に止まった彦三。しゃらくさいわいと鋭い目をする道具方の絵描き職人。大坂から江戸に下る五兵衛の力となるよう江戸に行ったはずが、ただならぬ才能を見抜いた版元・蔦屋重三郎により人生が変わる。蔦重の政府に痛めつけられて弱った様や、持っている財力でいかに絵師を育てたかも面白く、蔦重の人柄の大きさを感じた。自信や羨望や絶望、絵師ばかりでなく周りの人間の生きざまも活き活きとし、どの人物の心持ちもよくわかる。
絵の才能を持つ男の苦悩。あえてアドバイスをしない形で彼を育てようとする人、やっかむ者、邪魔をしようとする者、惚れこんで守ろうとするもの。時代の変化にももまれ、とにかく苦悩する。才能は苦悩あって、初めて開花するのだな。しみじみと思った。
写楽は誰か。この大きな謎を描く作品は数多くあるだろうが、この松井今朝子案は江戸の匂いがプンプンしてくる滅法面白い話であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月29日 (日)

澤瀉屋~

渋谷で行われたお練りに行ってきました。お練り大好きです。
027_crop二代目 市川猿翁    襲名披露
四代目 市川猿之助 襲名披露
九代目 市川中車    襲名披露
五代目 市川團子    初舞台

「二代目市川亀治郎大博覧会(渋谷亀博)」記念と、猿翁・猿之助・中車の襲名披露&團子くんの初舞台記念のお練り。渋谷という場所柄、歌舞伎好きよりも通りかかった人の方が多く、いつものような「おめでとう!」「澤瀉屋~」の声がかかるというよりも、物珍しそうな人でいっぱいのお練りでした。109の前から、東急本店前までを1時間かけてお練り。あんなに短い距離なのに。大盛況でした。
022_crop出発前の横断幕の前に待機するところを、裏側からじっと観察。緊張というよりも誇らしげで楽しそうな亀治郎さんや、緊張感にあふれつつも 丁寧に対応しようとすると香川照之さん・政明くん親子を見守りました。市川右近さんはとにかく暑そうにしていました。みんな政明くんを気遣いながら、ワクワクする感じにあふれていて、大人に見守られしずしず襲名をかみしめるというよりも、若者が期待に胸を膨らませる感がありました。 亀治郎さんらしくていいなぁ。
たっぷり待たされた後、人力車に乗ってお練りスタート。先頭に猿之助さんの乗る人力車が登場しびっくり。その後に四代目市川猿之助を襲名する市川亀治郎さん。続いて九代目市川中車を襲名する香川照之さん、五代目市川團子で初舞台を踏む香川政明くん親子の乗る人力車。右近さん、笑也さん、猿弥さんと続きました。寿猿さん、弘太郎さんは、もう人混みがすごくてわかりませんでした。半そで陽気の渋谷の街をより熱くしていました。おめでと~ 澤瀉屋~

| | コメント (2) | トラックバック (0)

«第58回野村狂言座