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2006年9月17日 (日)

さすが独参湯(どくじんとう)

文楽 通し狂言「仮名手本忠臣蔵」をみてまいりました。大序と、7段目がみたかったので、1部と2部をとりました。文楽好きの父と鑑賞。 まず今日は、1部を鑑賞。 
筋書は、床本がついて600円。すばらしい。 忠臣蔵は、上演すれば必ず大入りになるため「独参湯(どくじんとう)」にもたとえられると書いてありました。起死回生の妙薬のことだそうです。へぇー。
今日は、1列目の真ん中あたり。むふふ。贅沢でした。 人形が表情豊かなのにびっくり。何度か、こちらが目を向いて驚いちゃった。感心。動きが丁寧で、細やかなの。
歌舞伎でよーく見ている演目。装束の色も同じものが多く、初心者のわたくしにも、誰が誰だかわかりやすい。 大当たりした文楽の「忠臣蔵」を、歌舞伎で演じたのですが。 その文楽に敬意をしました「大序」の人形のようなはじまり方が好きなので、大序が楽しみでした。歌舞伎の大げささがなく、最初はあれ?っと思いました。 すぐに、引き込まれました。歌舞伎の舞台のように沢山の人が、舞台にいるわけでなく、場を構成するのに不可欠な人々という存在がない。 その分 人形への集中が集まり、また人形が答えてくれる。 こんなに面白いとは。 顔世はきれいですし、勘平は凛々しい。おかるはかわいらしい。本蔵は渋いし。力弥は初々しい。九太夫のにくにくしさ。 切腹の段がすごかった。 判官の品位。 場の緊張感。 切腹の用意を整えにきた家臣を視線で下がらせるさま、主の側から下がりたくない家臣の想い。 うー なんで、そんなに見事に伝わるの・・すばらしい。 大星由良助が駆けつけた時には、もう涙ぐんちゃったわ。 
忠臣蔵は、真実やらつくりごとやら いろいろな話がつきません。 歌舞伎や、文楽をみると、判官が由良助に自らの思いを託すその気持ちにグーっとなります。 大星よ、頼んだぞ。 日本人の楽しみを、また一つ知ってしまいました。 
城明け渡しの段の由良助のよかったこと。 屋敷を立ち退く。 歩くにつれ、門前が小さくなる。 ここは背景の絵の上半分が真ん中からパタンと手前に倒れ、一回り小さい門前がでてくるという工夫。パタンと倒れたちょっと後、その風をふわっと感じました。最前列の醍醐味?! 決心した想いの強さや、主への誓いをぐっとこめ、最後に由良助の人形を遣う吉田蓑助さんが「はぁっ」と言う。その声に続いて太夫が「はったと睨んで」と最後を締めくくる。 その迫力に、圧倒されました。拍手するのも ちょっと忘れました。 満喫。 

  

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