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2006年11月30日 (木)

『メリーゴーランド』

荻原浩の『メリーゴーランド』(新潮文庫)を読む。
「超赤字テーマパークを再建せよ」そんな感じで一言でまとめられてたまるか。「レインボーブリッジを封鎖せよ」的に軽く?言われてたまるか。荻原浩 お得意の奮闘するサラリーマン視線の小説。 お役所のやつらめと怒りつつ、一緒に途方くくれつつ、読む。
奮闘ぶりを描いているようで、(事実そうなのですが) でも、心に残ったのは、つつがなくただ生きていて忘れてしまってる大切なことをチラチラと示してくれたところ。会話の中に潜んでいる。 あっそうだったって、思った。
仕事に忙殺されている人には 腹立たしくきこえるかもしれませんが、働くなら やっぱり忙しさが必要。これをのりきるためにと奮闘する要素がないと、張りがない。程度にもよりますがね。今、可もなく不可もない仕事量の私は、贅沢にも ちょっとそんなことを思った。
とんでもない人達と 1くくりにまとめられちゃう人達の持っている、大事な信念みたいなものの描き方がいいな。はっとすることを、ぽろって言ってくれてます。
しかし!わたくしの納めた大切な税金(血税!)を無駄にするなんて。きっーーーー許せん。

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2006年11月29日 (水)

キャッツ ニャーーー

予告などいっさいの情報をいれないよう気を配ってまで楽しみにしていた「木更津キャッツアイ・ワールドシリーズ」を見に行く。 日本シリーズのときは、すでみた映像ばっかりだったのが残念だったので。
がんばったかいがありました。いやぁすごかった。ものすごい展開。思いもよらぬコトばっかり。ブラボー。その上、細かく面白いの。ドラマを愛してきた人には、こたえられないシーンがたっぷり。好きな人が山ほどでてきてうれしい。笑って泣いて噴出して泣いて泣いて。クタクタ。手のひらなんだかベトベト。満喫。
みんな、年をとりました。見た目も心も。でも、ぶっさんだけ とびっきりキレイな顔でした。あぁ
懐かしかった。好き。 いつまでも楽しくやってられないってことのあきらめや、あせりやもどかしさがうまい。夢中になれるってことにうらやましくなったり。はっきり言える強さや、弱さにぐっときた。妙な雰囲気のよさと ストレートなよさとごっちゃまぜ。本当に面白かった。コヒさんにはやられっぱなし。最後に、だからかってカチッとつじつまがあい号泣。ぶっさんの言葉やらなにやら泣かされっぱなし。そして笑いっぱなし。さすが。
ぶっさんがいなくなってしまってからの毎日と、やっとちゃんと向き合えたみんなの気持ちが、よく伝わった。だから、終わって欲しくないって簡単に言いたくない。よい形をみせてもらいました。ありがとう。大好きよ。
ばいばい。

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2006年11月27日 (月)

『キッドナップ・ツアー』

角田光代の『キッドナップ・ツアー』(新潮文庫)を読む。
子供視線の本が好きなので、シビアに読む。いい。イラストもぴったり。心の言葉がうまく口に出ないモヤモヤ感がうまい。相手を思う気持ち・好きって感じをうまく表せない不器用な親子。でも、ハル(小学生)は 大事なことがちゃんとわかってる。いいこと思ってる。あたりさわりのない、対応上手な大人にならないでね。
キッドナップ・ツアーを読んだアナタにおすすめの本ってしおりがはいっていた。読んだことのあるものばかりでしたが好感の持てる企画だなぁ。
鼻の奥がツーンとするいい本です。

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2006年11月25日 (土)

ブラボー花形顔見世歌舞伎

演舞場・歌舞伎座共に千穐楽ですね。休日の千穐楽って久しぶりかな。濃厚な一ヶ月を振り返って、頼まれないのに総括。
今月は、義経がいっぱい。芝雀さんに、梅枝くん、段治郎さん、鷹之資くん。  弁慶もね。海老蔵さんに、團蔵さん、富十郎さん。
河内山で團さまがすまして僧の振りをして、勧進帳で海老蔵さんが必死に山伏の振りをする。 團さまが河内山で ニヤリと正体を表し、菊之助さんが菊之助で いなせに正体を表す。 先代萩で 怖い顔して仁左衛門さんが 菊五郎さんを ネチネチいじめ、馬盥で 綺麗な顔して海老蔵さんが 松緑さんを ネチネチいじめる。 船弁慶で 菊之助知盛が 力づよく勇壮に長刀をふるい、五条橋で 鷹之資牛若丸相手に富十郎弁慶が愛情いっぱいに長刀をふりまわす。 全然違うけど、プチ共通点発見。ちょっと面白い。
花形歌舞伎は、若手が主役なので ずーっと舞台に出ていてくれるのが とにかくうれしい。見放題。 演技についていろいろ考えるけど、美しさとひたむきさがすごく感じられて満足。満点でない良さ。(この先もみるからね!って良さ。)好き好き。
歌舞伎座は、重鎮勢ぞろい。
ベテランは本当にうまい。うなっちゃう うまさ。 華があって、うまい人って最強。 ほれぼれ。
歌舞伎座は広い。舞台も客席も広い。豪華だわ。歌舞伎座ってありがたい。 売店は充実だし。 おやつも充実。 顔見世の時は櫓がでるという季節感もいい。
演舞場は、舞台写真以外 購買意欲がわかないので(おやつまでぐっとこない) お財布にやさしくて まぁまぁいい。 舞台が歌舞伎座ほどひろくないので、花外でもさみしくないし、みやすい。そこがいい。
余裕ある芝居と、気迫あふれる芝居。 見応えのある芝居と、魅せられる芝居。 そういう違いの面白さ再確認。
国立劇場は、じっくり通し狂言をかけてくれるから好き。 お値段設定が優しいし。ありがとう。
結果。 歌舞伎だーい好き。

今月は、本当に演舞場によく通いました。もうすっからかんのすってんてん。でも悔いなし。どうせなくなるなら、株式投資より、ギャンブルより、花形歌舞伎。
知盛の長刀の刃がとれたり(2回も遭遇)、播磨が縁側につまづいて転んだり、稲瀬川で南郷の下駄の歯が折れたりと ハプニングにも遭遇。そこを乗り切るプロのすごさを見て さらに好きになっちゃった。 なにしろ海老蔵さんかっこいいし。
千穐楽の今日は、どれもこれも
辛口の意見をいうところがないほどよかった。幸せ。

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2006年11月24日 (金)

『雪のマズルカ』

えへ。幕見してきちゃった。踊り2つ。30分ほどで700円也。 今度は花道側端に座ったので囃し方さんもばっちり見えました。上手の仇を下手で取る!

芦原すなおの『雪のマズルカ』(創元推理文庫)を読み直し。いつものごとく、新鮮に読む。
過去があって、1人で立ち向かえて、最後に揺るがない強さがある。そんな笹本里子探偵。つらいけど読みたい。そんな事件。なのに悲壮感がでない。淡々としている文体がいいなあ。
遠藤警部と大家のおばちゃんのおかげで、クールな中にも あったかい芦原色が出ている。
日本人にだせないドライさがここにはある。それなのに、つきはなしても人間味が 出てる。『ミミズクとオリーブ』のような暖かい温度の本が好きなのだけれども、こんな
距離感のものも好き。
こういうのを読むと、V.I.ウォーショースキーや、キンジー・ミルホーンものが読み返したくなるなぁ。大矢さんの女探偵の愛しっぷりがわかる解説に、大きくうなづく。

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2006年11月23日 (木)

ばーかーめー

おさると時代屋という時代小説屋さんに行ってみました。惹かれるグッズ満載。戦国武将の紋のストラップとか、お香とか。十手・手裏剣・三度傘までありました。何かと便利かも!と思い欲しくなりました。武将じゃなくて、役者ものでしたらどれだけ散財していたか。怖いわぁ。
そのあとは、歌舞伎座夜の部へ。鶴亀がはじまると菊五郎劇団音楽部の面々のお姿が。望月派のわたくし大喜び!朴清さん、こちらにいらしたのねと喜んでいると、雀右衛門さんたちがせりあがってきました。作り物の屋根で朴清さんはみえなくなりました。トホホ。
筋書きを購入。雛助狂乱は、チーム望月じゃありませんか。(菊五郎さんだからそうですけど・・・)。やった!朴清さんも御出演。やった!ところが・・・上手端に並んでらっしゃいました。東袖の私たちにはみることかなわず。音はすれども姿は見えず。トホホagain。今日はご縁がなかったみたい。
二月堂も、河内山も ものすごーく楽しみ!って感じではなかったの。実は。 そうしたら、どちらもよかった。得した気分。すこしづつわかってきたのかな。二月堂は、僧が現れる前に、よい香りがただよってきました。何の香かしら?欲しいなあ。とても、いい気分になりました。仁左衛門さんは、母子の対面のあと、涙した上気した顔になっていたのがすごい。きれいな僧でした。坊主ぞろぞろ。すこぶる嬉しい。 河内山の團さまは、独特な雰囲気でみていて楽しくなりました。所望した、山吹色のモノを確認する方法が面白かったなあ。
藤間会の素踊りと違って、装束をつけた五条橋は豪華でした。鷹之資くん、しっかり立ち回ってました。立派。たのもしい。 雛助狂乱で、秋田城之助(菊五郎さん)に捕りかかる郎党が、隈取をしていたのにびっくり。きれいでした。特に新七さんの隈取の似合うこと。でも、なんで雛助なのでしょう?狂乱ぶりはわかりませんでしたが、かっこよかった。
五条橋の天王寺や親子ショットと、床下のお2人の写真を入手して、ホクホク帰路につきました。

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2006年11月22日 (水)

木村伊兵衛のパリ

昨日は両親の結婚記念日でした。おめでとうってことで 本日一緒におでかけしてきました。お祝いっていったら、アレでしょ。楽しいところっていったら、やっぱりあそこでしょ。というわけでまたまた、でかけてきちゃった。幸福。 そのことは、また後日。
メゾンエルメス8階フォーラムにて開催の「木村伊兵衛のパリ」という写真展にいってきました。場所は、夏に「天上のシェリー」というインスタレーションを見に行って高所の余り 納涼気分を味わった銀座エルメス。 ガラスのテーブルの上に額に入った写真を並べるという面白い展示方法。テーブルに小さな文字で作品名が書かれています。部屋の中は明るすぎないのに、ちゃんと作品には照明があたっています。反射もなく見やすい。1955年のものがほとんど。その時代の懐かしい色あいがよかったです。 印画紙にやくのでなく、アートペーパーに焼いたものだそうです。光のあてかたに興味があって、上ばかりみていたら教えてくださいました。 さりげないシーンなのに、やっぱりうまいなあ。さすが。 あたりまえですが、うまいんだもの。 こういう風に撮れたらなあと思う写真たちでした。 そして わざわざ 空間デザイン◎コンスタンティン・グルチッチ となっているだけのことはある空間でした。ライカのギャラリーでも同時に木村伊兵衛のパリの写真展を開催しているみたい。そちらはどうなっているのかしら?行ってみたいなあ。

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2006年11月21日 (火)

ココロノヤサシイオニノウチデス

『浜田廣介童話集』(ハルキ文庫)というのを発見。読んでみました。『泣いた赤鬼』の作者はこの方だったのですね。
『泣いた赤鬼』って、何年かに一度読む機会があります。そのたびに泣かされちゃう。ものすごーく悲しい、反則ってほど悲しいことは覚えているのですが 最後のところを忘れていて「オィオィウワァーン」って子供のころのように号泣することになります。  最近では、さすがに筋をちゃんと覚えてます。でも、やっぱり泣くことに。エーン。 今回もやっぱり、エーン。
私は、子供のころのことをみごとに覚えてません。何組だったかも、誰がいたかも、忘れちゃた。でも、読んだものは案外覚えています。これは持ってた本、これは図書館でよく借りた本ってことまで。
今度は、教科書にでていた狐の話が読みたいなあ。お母さんを亡くした子狐が桔梗の汁を指に漬けて、指でひし形の窓を作るとお母さんが見えるって話。なんという題名だったかしら。猟師がでてくる話。大事なものを交換してまで母がみたいっていうの。(だった気がする。)きつねの窓?狐のゆび? ごん狐は、また別の話だし(これもまた、悲しい話。)
『泣いた赤鬼』は、心理学的ないろいろな意味がありそう。 とる態度とか、色とか。 でもそういう学術的にでなく素直に読みたい。そんな物語たちでした。

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2006年11月19日 (日)

メロメロ

あれまあ。わたくし、狐にメロメロになってまいりました。
辛口の感想をもったそこのあなた!(私を含む)。もう1回みるべきですよ。もう かわいいったらありゃしない。狐と正体を語り、去りがたいところを去ろうとして後ろ髪を引かれるとこなんか、あなた!それよりも、義経に狐であっても もう一度呼べといわれてでてくるところなんて、もう。メロメロです。あーかわいい。
これが正解とは思いませんが、こういうのもあるのかなと思います。 観客、大喜びで帰路に付いてました。
船弁慶の、静御前の舞の足遣いすごいなあ。きっちりとやろうと懸命な知盛が、息を止めてみちゃうほどいい。あの迫力。長刀で斬られてもいいから近くでみたい。
先日の観劇のとき、知盛の長刀の刃がとれてしまいました。どーしましょう!と思う間もなく刃は回収、揚幕の奥から新たな長刀が登場。知盛もあわてず、そんな型だったのように自然に持ち替え、続けました。左右から静かにすばやく駆けつける 後見のすばらしい力までみせていただきました。もうすみからすみまで、みーんな好き。
光秀の馬盥も2回目から、もうちょっとわかってきました。ちゃんと説明していたのですね、いろんなこと。今年はじめの演舞場の信長や、大河ドラマで 最近よくでてくる人間関係なので、光秀の気持ちもわかりやすいのかも。 抑えて抑えて抑えた後の松緑さんの勢い(爆発?!)が やっとわかりました。幕が閉まっても上手に笑い声が響きつつ消えていくとこも なるほどって思う。勢いのつきすぎた呼びかけの声 「たじまのかみ~」が「タージマハール(何の芝居?)」に聞こえましたけど、感じはわかりましたぞ。

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2006年11月18日 (土)

web悪魔ちゃん

つい ポチッと。だって1列目がでたのだもの。花道そばの。
先日、至福の時を味わってまいりました。その後の日々は この思い出を反芻して、いくらでもポーっとなれます。やっぱりすごいわ、一列目。天国。
どれもこれも、感情移入をして見入っちゃいました。こんなに。全部が面白いなんて・・奇跡だわ。
この日はちょっと芝雀さん(菊)よりの気持ちでみようと思いましたが・・・やっぱりうたがっちゃいかんというところに落ち着きました。菊はお気持ちに疑いないことよくわかりましたと満足して斬られる。 斬る方の辛さ、斬られる方の幸せ。そんな風に思える芝居でした。
播磨は余りに憤り、駆け上がるときに縁側に躓いていました。 (幕がひかれてから、あれは痛かったわよね~て おばさま達に言われてました)
いっちにんも通さん という堅い決意の富樫の凛々しさ。すてき。義経に一礼する四天王+弁慶の気持ちに胸うたれました。いちいち、いろんなところが、すごーくいいの。あっというまの70分でした。勧進帳の問答がよかった。一歩もひかんぞという両者の迫力。あれ?こんなによかったかしら。初日から急成長? 富樫は、ゆっくりめに問いかけるのに迫力。おかげで言葉がわかりやすい。問答のところでこんなに弁慶の言っていることの言葉の意味がスラスラはいってきたのははじめてかも。面白い。ベテランさんは言葉の抑揚がうまいので、ついつい聞き流しちゃうのかも。 
前回気に入った延年の舞は、なおよかった。 贔屓だけど、それをひいても余りある良さ。前の方でみたからでなく、大きい人物像がでていました。 最後の飛び六法。富樫へ天へ感謝の気持ちをこめた一礼にジーンとしました。すべて飲み込み 覚悟を決め、送り出す富樫。全身で感謝を示す弁慶。胸があつくなりました。これ、毎日みてもあきないと思う。
弁天小僧。うっとり。威勢のよさに魅せられノックアウト。キレイで、上手くて、魅せるなんて。揃いすぎ(完璧すぎ)で反則だなぁ。

これで、ブーツ購入が遠ざかってしまいましたが 悔いなし。



実は、今日もいってきちゃった。えへへ。
同行の友人は、お菊が皿を割ろうとしたとき、キャーやめてと 席であわてていてかわいかった。 弁慶みた後、これを朝から晩までみていたいねえと 話合う。 そして弁天の間中、顔を見合わせては「かっこいい」と確認しあいました。 なんていいものをやっているのでしょう、ここは。
 

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2006年11月17日 (金)

『インドへ』

紀行記続き。またまた家の本棚で見つけた『インドへ』横尾忠則(文春文庫)を読んでみた。 国立劇場40周年ポスター展で横尾忠則のポスターをみたばかりという不思議な縁。
タクシーにぼられないよう力説したり、案外普通の感覚もあるのだなあ。同行のカメラマン倉橋さんの方がのんきな気がして面白い。
瞑想というか、繰り返し考えることについて ちゃんと理解はできていないと思うが、ある部分だけは面白く頭に入ってきた。 インドを語る人の語り口は、本当に人それぞれだなあ。椎名誠、
妹尾河童、ゲッツ板谷とか。
三島由紀夫が横尾忠則に言った「人間にはインドへ行ける者と行けない者があり、さらにその時期は運命的なカルマが決定する、というような意味のことを語ってくれた。」など、気になるところがでてくる本だ。
物乞いと施しについて考えるところの重さが、よかった。
冒頭のポップなカラーページを見て、やっぱり すごい人だなあと思った。

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2006年11月16日 (木)

『私のヨーロッパ美術紀行』

家の本棚で『私のヨーロッパ美術紀行』太田治子(朝日文庫)を見つけたので読んでみた。
よい本と、思わぬ出会いをすることができました。
やさしい語り口、地に足のついた文章での紀行文。多くの知識があるのに ひけらかすことなく、説明することなく、沢山の絵を、じっくり たっぷり ゆっくりと見てきた人からでた言葉でつづられた一冊。
オスロにいってみたくなりました。
母が亡くなった後、母の思い出と巡る美術紀行。絵と自分と母の面影をつづっています。センチメンタルになりすぎることなく 在りし日を温かく振り返るところと、何をみても母を連想してしまう喪失感が淡々とつづられています。
ヨーロッパへ行って、ゆっくりと絵画鑑賞三昧したくなりました。
存じ上げませんでしたが、父は太宰治。日曜美術館のアシスタントをされていたそうです。
1993年第一刷発行 

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2006年11月15日 (水)

ゆれる

みのがした、とあきらめていた映画「ゆれる」が 川崎に新しくできた映画館でやってるよ!とおさるが発見。でかした、と見にいく。
御贔屓のオダジョーと、好きなのに 浜木綿子の子 とか、猿之助の子 とか呼んじゃう香川照之の主演なので見たかった。重そうな主題だし、こういうのも見たい。
結論 浜木綿子の子はやっぱりうまい。
クタクタになりました。一緒に考え込み、体を動かしてしまい、見終わったら体が痛かった。 いやぁ、いい映画でした。 役者はうまいし。 怖いほどうまくって、みていてウってなりました。 表情だけでみせる。 なんであんな微妙な動かし方で、こんなにも伝わるのだろう。 こんな人と結婚したら本心わからないだろうなあ と余計なことまで思った。(大河ドラマみているときに、時々思う)

本格派ってこういう映画かな。 しっかりした映画でした。

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2006年11月14日 (火)

『ブラックダリア』

久々に洋物を読んでみた。J・エルロイ『ブラックダリア』(文春文庫)。『プラダを着た悪魔』を読もうかなあと思っていたのですが・・・家でこっちの本を発見したのでホクホクと読む。
めっきり洋物を読まなくなってしまいました。懐かしいなぁ この感じ。ただいま。やはりこっちの世界も読もうっと。
映画のCMで猟奇的な場面ばかりが印象に残っていましたが、刑事のこんな側から描いたものだったとは。しかし まあ、混みいっておりました。あまりに凄惨な事件が多く、それぞれに真剣に取りくんでばかりいると心の均衡が崩れてくるかも。「この人は実はこういう人だった」という展開に、時折 書くのは自由だなあと思うこともありました。全般的に、こみいったことが うまいこと伏線になっていました。
ちょっとくたびれました。

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2006年11月12日 (日)

『うめめ』

今日本屋さんで、『うめめ』 梅佳代さんのファースト写真集を発見。なんとも惹かれる表紙だったので手にとりました。ご近所写真という新ジャンルを確立か。やるなあ。たまらない視点なの。 うつろな目をしてお菓子をかかえる子供とか(表紙)←しかもお菓子がこぼれてるの。駅のロッカーともめてる年配の方々とか。面白いなあ。1890円也。
東京国立博物館の「一木仏祭」(超略)のカタログよりも『芸術新潮』の方が読みごたえあるかもと教えてもらい、探しにいきました。確かに、すすめるだけある1冊。1500円也。
うーんどっちにしよう。 迷って今日は帰ってきちゃった。
帰り道で、おじいちゃんと手をつなぐヒーローと出会いました。七五三の正装をして戦隊モノのお面をつけている、ごきげんな少年。うめめの視線!って思って嬉しくなっちゃった。 両方買いそうな予感。

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2006年11月10日 (金)

めんこい子狐ちゃん

花形夜の部をみてきました。会社の後、定時ちょっとすぎまで働いても 間に合うのだもん。(船弁慶&千本桜)。 ごめんね馬盥の光秀。
船弁慶の後ジテ、ますます迫力をましたかも。(よく見えなかったが)
宙乗りに最適かも!と思った3階B席左側の席は、左半分ほど舞台がみえなかった。男女蔵見えても海老蔵見えず。(駿河次郎見えても、佐藤忠信見えず)。
宙乗り終点近くの席でした。休憩時間にパンを食べていたら、すぐ近くで宙乗りのワイヤーを下げる作業をしてました。 簡単な留め具なの。 鼓うれしさに、あんなにキャッキャッするのに大丈夫かしらとちょっと心配になりました。
情愛深い子狐でした。あれ?って思うほどよかった。声が小さくなるところや、科白廻しに?と思うところもあるけど、けなげだった。演技とかを超えて、情愛がよくわかる狐でした。丁寧に演じていたのだなあと改めて思いました。めんこい。 終わったあと、近くの席の方が「田崎さんちの犬に似てる」って言っていました。 そういう感じ。なつきっぷりがかわいいかった。 うまいかっていわれればよくわからないけど、やっぱりいいかも。2回目からわかるよさかも。 何度もみるべし。 源九郎狐は、汗だくになって飛んできました。 なんで飛ぶかなあ なんていってたけど、飛んできたらやっぱりうれしかった。 めんこい。 胸がキュッってなっちゃった。

電車内で東博のポスター中吊りを発見。「白洲正子、井上靖、土門拳、みうらじゅんらが愛した国宝 ・十一面観音菩薩 11月7日より登場」とありました。後半用に新しいポスターを作ったのね、景気いいなあ。 と言うよりも何よりも この並び。ついでに、これにもキュッってなっときました。みうらじゅん氏が、この並びについてどんなコメントするのか聞いてみたいわ。(タモリ倶楽部あたりでどうでしょう) いとうせいこうさんに気兼ねしたりするのかしらん。

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2006年11月 9日 (木)

「男泣き祭り 第3部 断念」

明日は、12月歌舞伎座のゴールド会員様優先発売日。
早いなぁ。切符取って、見て、取って、見て。 道楽に追われてます。
紅葉狩だもの♪ ぼたんさんが野菊で出演するそうですもの、見逃せませんわ。( オペラ座を見据えてのことかしら)
12月の歌舞伎座を取ってから、12月の国立劇場を取ろうと思ったのですが・・ ・
そういえば、この手順だと10月の国立劇場は完売していたなあと思い出し、電話してみました。ありゃ。12月国立土日完売ですって。ここまで見たのに、結局討ち入りを見ることかなわず。
内蔵助未練のまま。みどもも未練のまま。
それよりも、3ヶ月連続観劇の方に各月の内蔵助サイン入手拭プレゼントに該当しなくなっちゃったのが無念なり。ここまできたのだから、みせてよぉ。ケチ。

あと、12/22の南座の夜の部 貸切ですって。もしかしたら・・・状況が許せば行っちゃおうかしらんって思っていたのに。どこに貸したのよぉ。一番安い席でいいの。(安い席がいいの。)みせてよぉ。ケチ。

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2006年11月 8日 (水)

『楽屋裏王子』及び『極付 楽屋裏王子』

あちゃー ← これが感想。
おさるからこの漫画のタイトルを聞き、辛抱たまらんと 昨晩 おさるのおうちに借りにいっちゃいました。桜小路かのこ の『楽屋裏王子』及び『極付 楽屋裏王子』(小学館)をむさぼり読む。
御曹司とその後輩の高校生女子の話。妄想を越えた展開の、その都合のよいことと いったら。途方もないね。
倫敦公演に行ったり、あげくの果てには襲名してましたよ。あーあ。そのまんまじゃないですか。吉田まゆみ の『カブキなさい』以来の、つっこみどころ萬斎いや満載な漫画でした。そこが面白いのだけれどもね。ありがと、おさる。
御曹司は楽屋裏王子なのか?!王子ブーム、これに極めたり。いや「極付」っていうのは極付幡随長兵衛みたいなものに付ける言葉ですな。
とりあえず、女子に 楽屋へ制服で行くな!とだけは言わせてもらいたい。いやはや。

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2006年11月 7日 (火)

歌舞伎展

先週末、歌舞伎座の帰り道に日本橋三越にて開催中の「歌舞伎展」をみてきました。 三越カード所有者は無料なのがありがたい。
メールマガジンもタイアップ色が強くなり、やや面白くない今日このごろ。簡単なものじゃあ満足しませんことよ!という強気な態度で向いました。(無料にしてもらっているのにね)
まずは装束がずらーっと並んでお出迎え。とにもかくにも 本当に近くでみることができました。衣裳の後ろに回ると、ちょっとした後見気分を味わうことができますね。むふふ。
凝っています。いちいち丁寧に刺繍してあるの。 普段、こんなに近くでは 見ることができないのですよね。 それが、もったいない
程の丁寧さ。 歌舞伎って、こういう贅沢さが生み出す空間なのですね。 刀の細かい細工。 重ね重ね、客席という離れた場所からしか見ないなんて惜しいわぁ。 作り手だったら、ホラここ、ここ、ここも見て!って言いたくなっちゃう。特に、三越秘蔵の松王の装束の素晴らしいことといったら!
豪華絢爛なものだけではありません。5段目の猪もありました。脱いであるとなんだか可愛い。新三の鰹なども。ついこの間みたものは特にうれしい。手に触れてみたいものばかりでした。
敵とばかりに?! 体験コーナーはくまなく触ってきました。波の音を出す籠が、いい音をだすの。籠に小豆が入っているだけなのだけどなぁ。「おだやかな海を」、「今度は荒れた海を頼みますよ」とか、いろいろ自分に注文を出してやってみました。(人がいなかったのでね。) シンプルなのに、うまいことできてるなあ。
道成寺の装束の前で、魅入っておりましたら 年配のおばさまが 話かけてきて下さいました。本当に沢山の舞台をみていらした方でした。うらやましいし、面白いし。しばらく くっついていて お話をしていただいちゃった。先代の話(もしくは、先々代の話!)などを聞くのが大好きです。個人的な好みがあって、贔屓の視線は独特で面白いもの。

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2006年11月 5日 (日)

『愛之助の青春』

おかげさまで愛之助丈のトップランナー再放送をなんとかみることができました。(喜の字さんに感謝) うれしい。 演舞場で、歌舞伎チャンネルのお誘い映像を流しているTVで、ウワサの先月の「染模様恩愛御書~細川の男敵討」が流れていました。あやしかった・・
そんなこんなで(どんな?)『愛之助の青春』を再読。
太刀持ちの思い出のこと好きだなあ。松羽目もので、太刀持ちがでると ついついみちゃいます。 今までで、一番印象的だったのは、信二郎さんのご子息の隼人くん。身じろぎひとつせずきりっとしてよかった。あの太刀持ちのところを読むと、なるべきしてなったのだなあと思います。努力と素質が身をむすび、今の姿ができあがるのですね。 これ、続編も読みたい。15年に1冊くらい出しつづけてくださらないかしらん。

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2006年11月 4日 (土)

ポスター展

国立劇場の後、国立劇場40周年記念 ポスター展をみてきました。
国立劇場のポスターは、個性的なのですね。写真の月の次の月は浮世絵になったり。横尾忠則さんのものも。国立劇場なのに、堅苦しくない。型にはまっていない。全部の月のポスターがみたくなりました。
ポスターのデザインだけでなく、演目や役者が面白かった。「あーコレみたーい」って一枚一枚言いながらみてました。最近のものは、これ見たわっ でも今 また見たいって言いながらみてました。
昭和41年11月開場の記念公演は、『菅原伝授手習鑑』でした。料金は、1800円・1200円・400円でした。 400円!ひぇー。40周年の今は、3ヶ月連続上演の『元禄忠臣蔵』ですが、20周年のときは、3ヶ月連続上演の『仮名手本忠臣蔵』でした。みたーい!このときの料金は、6800円・4000円・2500円・1200円でした。
2ヶ月お休みして改装した後の公演のポスターは、金屏風の前に椅子を置き、羽織袴姿+素顔の 座っている菊五郎さんと立っている團十郎さん。気になるぅ~。平成4年4月4日から開演という面白いポスターでした。 いろいろな雰囲気のものをつくるのですね。
歌舞伎だけでなく、文楽のものも。踊りのものとか。第一回 狂言公演は、国立小劇場で2日間おこなわれたようです。万作さんの酢薑やら、千五郎さん、千之丞さんの靱猿。などなど。なんと千作さんの釣狐!わー みたかったよー。1966年11月28・29日のことでした。 いかんせん生まれていませんでした。
面白い展示でした。 この建物に楽屋とかがあるのね。嬉しさ倍増。
私の初「国立劇場」観劇は、『本朝廿四孝』です。(たぶん。子供のころの記憶がないの。学生の時もあまり覚えていないし。いろいろ連れて行ってくれた親に申し訳ないほど覚えてません。) 残念ながら、その公演のポスターはありませんでした。 文化の日に観にいったことを覚えています。たぶん1999年。狂言をみるようになっていたので、「通し狂言」ってなんだろうって思って観に行きました。そんな理由で。 筋書きをみても、難しくって、内容がちっともわからなかった。でも面白かった。筋なんて気にならなかった。 團さまの勝頼はいつまでもうごかないなあって思いました。確か雁治郎はんの奥庭があったと思います。何やら元気で面白かった記憶があります。めずらしい筍堀の場がありました。 そして、初「新之助丈」!白須賀六郎でした。 短い出番ですが、めちゃくちゃ格好よかった!すっかり贔屓になり、今に至る。 あーそんな自分の国立劇場史など思い出しながら、帰路につきました。

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仇討ちでクタクタ

国立劇場へ「元禄忠臣蔵 第2部」を見に行って参りました。こうやって書き綴っていると、己の道楽ぶりが恥ずかしくなってくる今日このごろです。
10月に引き続き今月も大賑わい。混んでました。男泣き祭り第2段はどうかしら?今日は2等といえども1F席なのでいろんな音が聞こえそう。唾と息を飲む音とか。じゅる。
国立のHPを覗いていたら、40周年記念ということで各食堂で特典を発見。はじめて3階の食堂に行ってみました。名物「あんかけ固焼きソバ」というのを食べてみました。名物という程はわかりませんでした。昭和っぽかったです。この食堂の特典は紅茶・コーヒーのドリンクサービス。しっかりごちそうになってきました。
3階には、40周年記念で、国宝の写真が。名優は、切り取られた一場面でも 何か違います。すてきな写真でした。
本題のお芝居。内蔵助よりも、綱豊卿の方がかっこいいのじゃありませんこと?! 内蔵助は、がまんしてがまんして。そんな苦しい胸の内も知らずに、決断を迫る連中。 深い思慮の上の行動を理解されないのってかわいそう。敵をあざむくにはまず味方っていうのはわかるけど。 藤十郎はんは、そんなに耐えて耐えて、結局 討ち入りするのは 幸四郎さんなのよね。もう、くたくたになりました。今日は1階花外の2等席。一番前の一番壁際で首が痛かった。見にくいのは承知で買った席なのですが。体がいたくなりました。籐十郎さんの苦しさを体感しつつ、体は痛く。もう仇討ちでクタクタです。
藤十郎はん、やっぱり若い。おかしいほど若かった。下手側で、血気にはやる助右衛門(翫雀さん)をお喜世(扇雀さん)が必死に止めていました。体当たりして、取りすがっているのが迫力ありすぎてちょっと面白かった。そのとき吉良どのが廊下を通りかかりました。もう!翫雀・扇雀兄弟で見えなかったよぉ。あと、あんなに諭したのにわからない翫雀さんが、私の席の側 上手側に潜んだので、やり先を押さえようかと思っちゃった。 梅玉さん・翫雀さん・扇雀さんの3人の場は、緊迫感がありよかった。梅玉さん、すごくよかったです。御浜御殿は、歌舞伎座でみたことがあると思うのですが、良さがよーくわかりました。こういう心情をみせる芝居だったのですね。
今月もよかったのですが、先月の男泣き祭があまりによかったので・・・ わたくしは、先月ほどは盛り上がらなかったです。よかったですけど。

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2006年11月 3日 (金)

重鎮だよ、全員集合~

歌舞伎座へ吉例顔見世大歌舞伎 昼の部を観劇に。11月ですね。正面の屋根に櫓が組まれました。
演舞場が若者祭りなら、こっちは重鎮祭り。伽羅先代萩の通し狂言。若者に負ける気がしねぇ(そんな言い方なさるはずがありませんが。)そんな舞台でした。
あぁ。大人の歌舞伎は、うまいねぇ。うなっちゃう うまさです。
演舞場の必死さは 清々しく、歌舞伎座の重厚さは 魅せます。あー面白かった。

幕開けの「花水橋」はその後のつながりがはっきりしないのですが、でもいい。大げさで、これこれ こういうのが歌舞伎って雰囲気があって。筋なんかいいの。 あれ?菊十郎さんが! 演舞場の夜の部にもいらしたのに。 福助さんに襲い掛かる悪臣一味がすてきでした。 もっと襲ってって感じです。
「竹の間」、「御殿」が秀逸。こんなに面白いなんて。みんなに言わなきゃ!すすめなきゃ!って使命にかられるほど見ごたえがありました。 政岡の菊五郎さんの芯の強さ。がんばれーって心の中で叫んだわ。 八汐の憎らしさは、
怖くておかしいの。 この2つが共存するなんて。 しぇーと怖がりつつ、笑っちゃいました。(笑いながら怒る人なんて目じゃないね!)大奥の女優さんたちよ、これをみて学びたまえ! これよこれ!この恐ろしさ。この迫力。 ぞろーって女子アナを並べてお茶をにごしてるんじゃあありませんよ。みてないのに文句をいってはいけませんでした。  鶴千代と千松が達者でした。鶴千代は、政岡が獄屋にいくならおれも なんて凛々しく 気品がありました。もう、ジーンとしちゃったわ。千松もちっこいのに、いいの。ちっちゃくても、動作は正確にキチっとするの。ちょっとロボットみたいでかわいい。 私達が昼食をとったあと「御殿」でしたので、おなかがーすいてもーひもじうーなーいーなんていわれると、申し訳なくなりました。あぁ けなげでした。沖の井は三津五郎さん。この人はこういうのまでうまいんだ。 葵太夫さんがご出演でした。 他にも、演舞場でみた方が。かけもちなのですね。ご苦労様です。お体大切に。
一番のお楽しみだった「床下」男之助と仁木弾正かっこよすぎる~。いさぎよいほど短い。 アンコールしたかった!
 仁木弾正が、ゆっくり、じっくり花道を帰っていくとき、3階席の庶民はみることができません。 定式幕に影が写ってました。遠ざかるにつれ どんどん大きくなる影。静かな迫力がありました。 こういう見方もできるのですね。1階だったら、團さまをずっとみているもの。発見がうれしかった。
最後は「対決」「刃傷」。対決の場は、みな裸足でしたのに、なぜ弾正だけ足袋なのかしら? 仁左衛門さん ずるいよ。さっきは、八汐だったから弾正側だったのに。 こんどは細川勝元で登場。もう、異常に
格好よく 決めて現れました。ほれぼれ。 外記の段四郎さんは、味方したくなるお方ですね。今回は、いいものチームですし。しょれは~って困ってるのをみると特にね。応援しちゃう。でも、弾正が團さまなので やっぱり團さまに肩入れしちゃう。えーい、團様 段四郎さんをさしちゃえ!って理不尽な応援したりしつつ とにもかくにも たーっぷり楽しみました。 あの團さま弾正の霰模様の裃欲しいなあ。黒紋付にぴったり。いつ着用できるかわからないけど。かっこよかったのだもん。 あると思い込んでいた草履打ちはありませんでした。もう十分。本当にみごたえのある先代萩でした。うまかった。
最後は三津五郎さんの踊り。色男 源太の踊りは意味あいが、私には?でした。坊主がよかった。うんまいねぇ。坊主最高。

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2006年11月 2日 (木)

格好よさ底なし

怒涛という字はどう書くの?こうしてこうしてこう書くのぉ~尻文字も書きたくなるっちゅうねん。始まりました怒涛の花形歌舞伎。
時分の華というのは、こういうことを示すのですね。実感しました。今しかない、キラキラしたものがいっぱい劇場にあふれてました。重厚な良さというものとは別な魅力を堪能。
今日は、花道が全部みえる横向きの席。花道どころを あますことなく堪能。 ちょっと首がいたくなるけれども、いいです この席。
青山播磨は、喧嘩っぱやくても こんな男気のある人なのに、お菊 それはいかんって思いました。松緑さんは播磨も光秀も初役なのですね。熱い男がよかったです。南郷が一番よかったな
。いい雰囲気がでていました。最後、菊之助と2人でひきあげるとことなんて粋でした。
おまちかねの弁天。なによりも、弁天小僧菊之助ったあ俺のことだぁっていうのにしびれました。本家本元家元元祖ですね。きっぷがいいっていうのはこういうのをいうのね。きっぷのよさの見本のようでした。娘はもちろんかわいいのですが、正体を現すところが秀逸。科白の調子のよさが、どんどん雰囲気を盛り上げました。一瞬たりとも 舞台がだれないの。 船弁慶は、知盛の霊がよかった。かっこいい。隈を書いてあんなにキレイな人ってみたことない。お目目が菊五郎さんと同じでした。迫力とかより キレイな力強さでした。面白かった。
勧進帳。ちょっと飛ばし気味の海老蔵弁慶。ちょっと落ち着きすぎぎみの菊之助富樫でした。問答のところ大好きなのですが、もっと火花が飛び散るかと思いました。ここは変わってきそう。またのお楽しみ。後半は、富樫・弁慶の気持ちがぐっと伝わり、心の中でブラボーって言いつつ見てました。 延年の舞のところが、とびっきりよかった。感謝の気持ちにあふれてて。 最後の六方は、感謝と迫力にあふれてました。川連法眼館は・・。うーん。海老蔵さんは猿之助さんの型が向いていないのではないかしら。團さまみたいに大きく愛嬌のある人だから。以前、国立劇場で團さまのなさっていた型でみたかったなぁ。ちょっと考えこんじゃった。 猿之助さんには猿之助さんの型がぴったりですが(あたりまえだけど)これではないと思うの。あうあわないってあるのだなあ。 本能寺馬盥の場で、光秀に対しての春永の仕打ちっぷりは、すごかった。 口に出さず目で言うの。 なんちゅう迫力。きれいな顔して、すごいこと命じてました。 しかも自分の手を汚さず。なんかあの時代に人の上に立つ、恐ろしい
カリスマ性がでてました。 今月もすてきでした♪ あの場面もこの場面もその場面も、写真がでるといいな。 どれだけ買ってしまうのでしょう。怖いわぁ。 四天王を抑えつつ富樫と向き合うとこ、でるといいなあ。すごかったもの。あと延年の舞も沢山おねがいしたいわぁ。 
松也くん、梅枝くんも花形役者として立派にがんばってました。2人とも品があるのがいいの。 芝雀さん、どんどんかわいらしくなってきます。義経、品がありました。 全体を通して、橘太郎さんてうまいなあって改めて思いました。
いまだ現実にもどってくることのできない私であります。あぁ。

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