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2006年11月16日 (木)

『私のヨーロッパ美術紀行』

家の本棚で『私のヨーロッパ美術紀行』太田治子(朝日文庫)を見つけたので読んでみた。
よい本と、思わぬ出会いをすることができました。
やさしい語り口、地に足のついた文章での紀行文。多くの知識があるのに ひけらかすことなく、説明することなく、沢山の絵を、じっくり たっぷり ゆっくりと見てきた人からでた言葉でつづられた一冊。
オスロにいってみたくなりました。
母が亡くなった後、母の思い出と巡る美術紀行。絵と自分と母の面影をつづっています。センチメンタルになりすぎることなく 在りし日を温かく振り返るところと、何をみても母を連想してしまう喪失感が淡々とつづられています。
ヨーロッパへ行って、ゆっくりと絵画鑑賞三昧したくなりました。
存じ上げませんでしたが、父は太宰治。日曜美術館のアシスタントをされていたそうです。
1993年第一刷発行 

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