『東京夜話』
いしいしんじさんの『東京夜話』(新潮文庫)を読む。1996年に刊行された『とーきょー いしい あるき』を改題したもの。名著『ぶらんこのり』より前に書かれた作品。
マチの短編集。下北沢、原宿、上野、新宿、神保町。最初、いごこちが悪かった。築地あたりから、どんどん、その変テコな奇妙さがよくなってきた。池袋あたりでは、すっかり気に入ってた。ちょっとひんやりとする短編集。 デビュー短編集らしい。すっかり、いしいしんじワールドがある。すごい。
哀しさとか、ひんやりかんとか、あったかさとか、奇妙にブレンドされてて、落ち着きが悪く、落ち着く。変テコ。
そして、いしいしんじさんも、変テコな人だなあと思った。
ますます注目。
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コメント
ハローかいちょ
ルート66のいしい君、これも良さそうですね。
かいちょの文章にほだされて、読みたくなりました。
ワタシは『ごはん日記』の方をぼつぼつ。
かいちょの大好きな、人の日記だよ。
あー、世の中には読みたい本が沢山あるねえ。
投稿: noppy | 2007年1月31日 (水) 00時44分
ヘロー、noppy
ワタクシも『ごはん日記』を読みかけはじめてます。
ものすごーく気にいちゃった、日記といしいしんじ氏。
もんどりうちまくりつつ、楽しんでます。
大好きな、人の日記&大好きな人の、日記 でありました。
投稿: かいちょ | 2007年1月31日 (水) 22時27分