レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像-
ビバ ルネッサンス!なのかな?と思ってでかけましたが、ビバ 天才でした。 東京国立博物館で開催がはじまったばかりの「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像-」展に行って参りました。
最初の金曜日の夜間公開は比較的すいていると思いこんでいるの。前々から行くぞ!と力んでました。比較的すいていたと思います。(まんべんなく展示の前に人 はいましたが。)会場でロッカーに荷物を預け、やる気をだしていたら、同期とばったり出会いました。隣の部なの。偶然!
20日に早速みてきたよという友(す)によると、読みつかれる・天才すぎて疲れると言ってました。納得しちゃった。そんな展覧会でした。
本館でレオナルド・ダ・ヴィンチ<受胎告知>拝見。部屋に入る前にかばんチェック。チェッカーも、会場の人もみんな白手袋。飛行機のときみたいなゲートをくぐらされお部屋に入ることができます。ものものしい。 突き当たりに作品が!わぁー。そこへたどり着くまで蛇行した通路が。ぎゅうぎゅうになってしまうのでしょうね。ちょっとづつ近づきながらも見ることができます。そして、最後に真近で。とまらずに歩きながら見てくださいといわれるのが少々うざったい。本物はすごい。あれはみるべき。ウフィツィで出遭ったときは、あれもこれもどれもこれも すごい作品ばかりで、気もそぞろでした。こんなに集中してみると、バランスやら細密な美しさやら、いろいろ素晴らしさがわかります。何はともわれ美しい。私は、2~3分で作品のまん前にたどりつきました。まちくたびれてうんざりなんて鑑賞が予測できます。じーっと止まってみたくなるのですもの。
平成館が第二会場。実は ここにはオリジナルはありません。こんな構成珍しい。いかに天才だったか、6つの構成で紹介。作品を見るというより 考案ぶりをみる展示だなあ。Ⅵ絵画への結実というコーナーが面白かった。ここなら、考えれば彼の考えが少しはわかる気がするので、ほーっと思える。あとは、ものすごくて。きっと手を抜くってことをしたことがないと思う。ありとあらゆることを考え、どんどん検証することがわいてくるのでしょうね。手稿(ファクシミリ版)に細かく美しい字が並んでいます。図も書き添えられています。それも作品みたいに綺麗でした。頭部も構成比を考察。何もかも構成比を考え、数値にもとづく手法で絵画を描く。そんなの面白み のない絵画になりそうなのに・・ とても綺麗なの。パーツパーツが完成していて、独立しても作品となりそう。 大洪水の波頭も、パーツとして取り出してみると回転しているぜんまいのようなの。理論的で、構成も比率も正確。それなのに理屈くさくならない。すごい。 若者と老人の腕を描き比べていた。若者の血管はまっすぐで、老人の血管は蛇行し詰まっている。年齢による血管の変化。これは動脈硬化症を示しているそうだ。もー すごすぎ。圧倒されちゃった。
受胎告知は30歳くらいの作品だそうです。(ちなみにモナリザは51歳くらいの作品)いろいろな考案にびっくりしっぱなしですが、.スフォルツャ騎馬像の前脚部分にもびっくり! お釈迦さまの手の平の上にいる孫悟空気分になりました。 全部 同じ会場だったら 最後にもう一回<受胎告知>を観にもどったのになあ。最初にみたいし、いろいろみた後、もう一度みたい。 見ごたえ(読みごたえ)のある展示でした。(でも、これは一回でいいかな。) グッズ売り場でいろいろ購入。今回のお気に入りはこの筆箱♪
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