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2007年4月30日 (月)

東京タワー

Photo_22 東京タワーみてきました。
最初は、結構淡々と見ていました。ところが・・すすむにつれてどんどんぐーっときました。静かにやられました。うーむ。結構泣かされた。
樹木希林と内田也哉子のオカンが秀逸。ちゃんと生きている人間の揺らぎなさというか、強さがいい。ユラユラ・グラグラしながら生きてる ボクとオトンの真ん中にいるオカンは素敵でした。
映像と心情の結びつきがいい。病院にいくときの長ーい横断歩道とか。夜 タクシーの中から見上げる東京タワーとか。 その場面が、その時の心情たっぷりに印象に残る。ちょっとしたしぐさで、胸がいっぱいになった。
オダジョーが、すこぶるかっこいいのに普通感があってよかった。樹木希林との会話の独特の間。何かをいうより、ぐっときた。内田也哉子にはびっくり。樹木希林の間がある。若いときも今のときもオトンは小林薫。両方共?と思いつつやはりうまい。
死というのは、考えたくないテーマ。まして親だもの。どうしようもないことを、こんな風に現すこともできるのだな。辛いテーマだけれども、それを超えて感じるものがあった。感情をやたらと煽ったりしないよい映画でした。

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2007年4月29日 (日)

日々是作文

今日は従姉妹夫婦(2組)が我が家へ。甥っ子もやってきます。えらいこっちゃと昨日からせっせとおかたづけしてました。
なんとかなったような、なっていないような部屋で、山本文緒の『日々是作文』(文春文庫)を読んだ。
まえがきがよかった。みもふたもない意味でなく。まえがきを書く意味があるの。とても。全部を3つの章にわけています。1つめの章は女性誌向けのエッセイ。ここがものたりない。広い読者層に向けて書いている文章って、難しいのかも。あとの2つの章が、なかなかよかっただけに差を感じました。でもあえて差をつけてる感じがしました。プロですね。『そして私は一人になった』という日記ものから10年。その年月がでていて面白かった。あの日記も、人に読ませることを前提として書いた日記という感がプロだなと思い結構好き一冊でした。

追記;従姉妹の子は甥っ子ではないなあ。従姉妹の子はなんていうのでしょう。かなりの元気くんでした。

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2007年4月28日 (土)

ばっちぐーのGW

Photo_21 伊右衛門に付いてたよと てぬぐいをみせてもらいました。すてき! コンビニ寄り道して探しました。ないー。みせてくれた友に、みつからないよぉっとこぼしたら・・・ おんなじのをGETしてプレゼントしてくれました。うれしか。まっこと うれしか。 これって、りえちゃんともっくんよね。ナイス。全六種類。茶箱とか急須とかなかなかのデザイン。他のも欲しいぞ。
お茶を買ったらついてくるおまけにしちゃあステキすぎ。てぬぐいが欲しくてお茶を買ってしまいそう。お茶つき手ぬぐいですな。
家に帰ったら、食卓に「靉光」の展覧会カタログがありました。父が見にいってきたのかな?パラパラみたら、なかなかいい。
さぁGW。いいものをあれこれ楽しむぞぉ♪

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2007年4月27日 (金)

狂言の現在平成十九

関内ホールにて「野村万作・萬斎 狂言の現在2007」を観る。去年は県民ホールだったようです。(自分ことを自分のブログに教わる。便利だなあ。)そして去年同様の感想を持つ。西暦じゃなくていいじゃん。といことで狂言の現在平成十九。 深田師が聟を演じます。貴重。これをのがしたら関東では もうみることができないかもしれないそうなので(まわりくどい)、駆けつけましたが・・・「舟渡聟」、はじまってしまっていました。残念無念。(鑑賞の手引きも聞きのがしちゃった。)
『舟渡聟』
ホール後ろの方の席。全体をこんなに引いてみることがなかったので、ちょっと新鮮に鑑賞。聟がお酒をのんでいるとき、舅も一緒に呑んでいるような顔をしていたなんて知らなかったわ。深田師演じる聟の 真っ直ぐさと、万之助師演じる全てを知っている姑の 真面目さからくる意地の悪さと、万作師の演じる舅の なんともバツの悪そうなさまが、よかった。上手いなあ。
『千鳥』
今、「にほんごであそぼ」で取り上げてますね。かけあいが ややくどいほど(?!)長いイメージだったのですが、そんなことありませんでした。石田師演じる酒屋の言うことはもっとなのですが、萬斎師の演じる太郎冠者に ついつい肩入れしちゃいます。なんとか酒を持って帰って!という気分になるの。のどかなやりとりなのですが、大変そうだなぁ。最後まんまと酒を手に入れる。「これが欲しいかっ」t言って意気揚揚と引き揚げていきました。楽しかった。
客席から、とっても楽しんでいる気配を感じました。私のようにバカみたいに見に いったりしていないのでしょうね。こういう時にも、なんだか幸せを感じます。楽しそうに帰路につく人々と共に、ホールを後にしました。

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2007年4月26日 (木)

地図が読めない女、「モーゴの人々」に元気をもらうの巻

地図が読めない女
みたいな本ありましたね。私は、地図を読むのが苦手。地図の通りにしようと思うと、紙が空の方をむいちゃうの。昨晩も、迷いました。私が地図を用意してみなに渡したのに。(みんなは無事に集合してました。ほっ。)わたくし、気がついたら隣の駅まで歩いてました。元の駅にもどり、交番で地図をみせて道を聞きました。とーっても丁寧にアドバイスしてもらったおかげで目的地に たどり着きました。遅刻。もう途中でおうちに帰りたくなっちゃった。到着してもドキドキしてました。今朝おきたときも、昨日道に迷ったなあって思い出した。案外、引きずってたのだなぁ。(ナーバスぶりに自分でちょっと驚く。)
さて、本日は 初シティボーイズ鑑賞。大森博史さんがでてるから はるばる銀河劇場までいってきました。銀河・・・行きにくいよ。なぜ劇場に行くのにモノレール?そんな感じででかけました。

ひゃーすごいよ、シティボーイズ。レベル高いね。エクセレント。もう、ナーバス気分で でかけたことを謝るよ。雁首揃えて謝るよ。 バランのスーツで熱唱しているさまには、大笑い。もう涙が流れちゃったわ、笑いすぎて。大竹まこと、かっこいいねぇ。やりすぎだけど案外まじめ。斉木しげるって あんなに(横に)おおきかったかしら。大きな体をもてあまし、あまり動けないとこまでおかしかった。 とびっきりなのは、きたろう。超気に入っちゃった。ウォーター。おとぼけっぷりがステキなんだもん。
大森さんかっこよかった。あんなにすごい人々の中で大丈夫かしら。いい人なのですもの。そんな余計なお世話までやきつつ堪能。あっという間の1時間50分。
同行のおさるが、ライフワークが増えたねって。ほーんと。ものすごい終わり方にあぜん。また来年!やみつき。

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2007年4月23日 (月)

『ひみつの花園』

しをん大先生の文庫が出たわ♪大切にとっておいたのを読む。三浦しをん『ひみつの花園』(新潮文庫)
冷たくっていい。器用そうで、不器用で、覚めているようで、あつくって。そんな矛盾とか、思い込みとか、思いやりとか、心配とかいろんな愛情がいっぱいで身動きできなくなるような若さがいい。
どうしたらいいのだろうって思うのは、今もよくあるけど、若さってあきらめずにあがくんだったなって思った。
那由多も翠も好き。すごーく好き。淑子もね。やっぱり好き。それぞれに、あーわかるってところがある。こんなに性格が異なるのにね。
人との距離をうまくつかめない若さがいい。つかめないのって、若い時だけじゃないけど。
好きです。この本。

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2007年4月22日 (日)

十四世喜多六平太記念能楽堂四月自主公演能

十四世喜多六平太記念能楽堂へ行ってまいりました。喜多能楽堂の本名は長いですね。 今月3回目の三番叟。喜多能楽堂 十四世喜多六平太記念能楽堂だそうです。「翁・三番叟」「高砂」「文蔵」「船弁慶」とたっぷり。舞台は新しい木の色がまぶしかったわ。 能楽堂は、いいですね。しみじみ思っちゃった。声、音、動作の響く音が本当にいい。
「翁」
粟谷幸雄さんの翁。三番叟は萬斎師。千歳は野村遼太くん。今日のお目当ては、遼太くんの千歳の披キ。野村遼太くんに大注目です。ちょっと あっっ
て思っちゃったとことかわかりやすいの。初々しいなぁ。 しゃっきっとして みずみずしかったわ。みていて力がはいりました。 しっかりした千歳でした。みていて気持ちよかったです。  翁も重厚でよかった。 本日の三番叟、本当によかった。緊張感があって、すばらしかった。ぴりっとしました。なんだか新年のような 新しい気持ちになりました。
大鼓は広忠さん。気迫。汗だくで熱演です。退席前に長袴を着なおす際に横を向きました。脇正面でしたので背中全体がびっしょりなのが見えました。着物の色が変わってましたもの。命がけって感じだわ。後ろに忠雄さんが控えてらっしゃいました。長袴を着せなおすときに、さっと裃の肩を持つ姿がとてもさりげなくてすてきでした。名後見ってより 完璧な奥様って感じのさりげなさでした。ついつい注目してみちゃった
「仕舞 弓矢立合」
友枝昭世さん 短めの長袴(?!なんていうのでしょう)で、舞ってらっしゃいました。
「高砂」
ちょっと意識が遠のいちゃった。ワキの高砂やこの浦舟を~ とおなじみの謡いが聞こえてきたところで復活。後シテは楽しみました。金色の装束。金地に黒で青海波と御目出度い亀が描かれてます。すごいなあ。文様に釘付け。こちらの大鼓は亀井忠雄さん。
「文蔵」 
" 弓矢八幡 討って捨て申す " と刀に手をかけたところが、キャー。あー格好よかった。万作師はすごい。とうとうと語るところが見せ場の演目ですが、語りがすすむにつれ 乗り出していく人がチラホラいましたもの。あー堪能 。
無断で京見物をしてきた太郎冠者に腹を立て乗り込んでくる主。" 弓矢八幡 討って捨て申す " と怒った後、京が懐かしいから特別に許してあげるとなる。そこで太郎冠者は珍しいものを食べたと話す。でも、何を食べたか忘れちゃってるの。主がよく読んでらっしゃるものの中に出てきたのですが・・語ってくださいと おねだり。主は『源平盛衰記・石橋山の合戦』を、とうとうと語る。でてきたか?いえ。でてきたか?いえ。の繰り返し。語りがいいの。緊張感の合間に、まだか?と聞くところはのどかだし。差が大変そう。とうとうと、散々語らせ ”文蔵”がでてきたところで、それです!というの。結局、文蔵(ぶんぞう 人の名)でなく、温糟粥(うんぞうがゆ)でした。主を散々つかいおって とまた叱られちゃう太郎冠者(深田師)。ぼんやり具合がほのぼのしていい感じでした。見事で
面白かった。大変な演目だなあ。
正午開始。ここまでで3時間半。たっぷり堪能し、くたびれちゃったので、「船弁慶」を見ずに失礼してしまいました。みたかったけど集中力の限界です。ごめんなさい。

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2007年4月21日 (土)

第38回野村狂言座、続き

そういえば前回の第37回は熱を出していかれなかったなぁ。手帖によると去年の1月の野村狂言座の公演の時にも熱だしてました。
第38回野村狂言座、鑑賞続き。
「今参」
召抱えてもらおうと、大名の眼の動きを読んで行動するところが1つの見せ場。大名は蔓桶に腰をかけ、右を見れば、ささささっと右へ。左は左。上をみれば飛び上がり、首を回せば、その場でぐるっと一回り。その眼差しから望んでいることをよみとれっていうより、単純でおかしい。みた方をすばやく動いたからって それがなんだ!なんて固いこと考えずに楽しみました。演者は大変そうでしたがね。今、大名と太郎冠者と第三者がいたときの話し方の違いに注目しているところなので、あれこれ ほほぅと思う。相撲もとってました。そういえば、今参も見物左衛門も、相撲をとる演目だなぁ。
「見物左衛門」
万之助師、1人だけの舞台。見物左衛門は2回目の観劇。今回は終り方が違うそうです。萬斎師の見物左衛門は、涼しい顔をして、おおらかな空気が流れてました。万之助師は、道行も小周りめ。やや省エネっぽいう動きなのですが、ポカーンとしていいの。まのびとも違う、のーんびり のどかな空気。人ごみを掻き分け一番前にでちゃうとこなんて勝手なの。そんなに動かないのに雰囲気がよくわかる。相撲の勝ったり負けたりするところなんて、ほーんとうに勝手なのだもん。おかしかった。「お手ーっ。参ったのぉ。」って勝ったあと得意そうにしてるのがキュート。 しかし、見物左衛門っていい名だなぁ。

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2007年4月19日 (木)

第38回野村狂言座

宝生能楽堂にて。
今回は、「今参」、「見物左衛門」、「花折」の三演目。
一番の印象は「花折」。万作師の舞の優雅なこと。あー いい気分。外が寒いことを忘れちゃう。お花見気分になりました。
立派な桜の樹を持つ住持(住職)。出掛ける際に、他人に花見をさせてはいかんよと新発意 (小坊主)に言い置き出掛ける。花見を断われた立衆(萬斎師ご一行)は、ここからもみえるぞと、なんと門前で酒盛りを開始。気になっちゃう新発意。1人くらい近くでみてもいいよと門を空けた隙に、なだれこむ立衆たち。あとは野となれ山となれと酒盛り開始。能の西行桜を可笑しな風にした狂言です。小舞がいろいろ楽しめて、よいやよいや。
酒を飲んで、ごきげんに。まぁ、一指しお舞いやれということになり、舞う。今のは短かったよ、今度は長いのを1つたのみますよ。よし、おまかせあれ。(こんな言葉遣いではありませんが、そんな雰囲気。) こんどは、長いのを 舞う万作師演じる新発意。道明寺の小舞でした。たっぷりと舞う姿は、1つ1つしっかりとして重厚なのに、どこか軽やかなの。飲んでいる場だから、そういう空気をだしているのかしら。重厚に舞い、軽やかさを出すなんて もう どうなっちゃてるのかしら。あー不思議?!?! 
興が載ってきて、舞い進める。最後にふらっと酔いがまわったようで、舞い収めるところで、急にクラクラして。終ったとたん、もう辛抱たまらんって感じに横になりました。その一連の流れの自然なこと。うわー。
最後に住持が帰ってきて怒られちゃう。 ごゆるされませ ごゆるされませと千鳥足で去っていく姿は、まだのんき。あー酔いがさめたらエライこといなっちゃうなぁ、あーあ。とおもいつつ 見所にいる私はとにっこり見送りました。 うっとり&にっこりの印象深い舞台でした。

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2007年4月17日 (火)

異邦人たちのパリ展

異邦人と書いてエトランジェと読むのね。久保田早紀じゃないのね。
先週、国立新美術館「異邦人たちのパリ展」に行ってきました。 なんでここは友の会のようなものをつくらんのじゃ!ムッ。
藤田嗣治の白は神秘的ね。貝殻の裏のような美しい白。 なぜか日本的な白だなと感じた。
ピカソの『女の肖像』。珍しく白が印象に残った。白の迫力。
ピカソのこの作品と藤田の作品が同じ部屋の反対側におかれていました。共に白がポイントなのかなぁ。
全体の展示に、時おりついているキャプションが気に入りました。5~8行くらいの適当な量なの。 シャイム・スーティンの『緑の雨戸にある野うさぎ』という作品にはこんなキャプションでした。”実物を目にしないと描けなかったため、アトリエに死んだウサギや牛を吊るしたので「肉やのスーティン」とあだ名された” こういう一言で、鑑賞が楽しくなる。 全作品についていたら大変。ちょうどいいな。
作品の前を右に左に動くと色が変わる連続して並べた三角柱の作品、アガムの『ダブル・メタモルフォーゼⅢ』や 画の前のワイヤーが錯覚を起こすのが効果的なヘスス=ラファエル・ソトの『引かれた空間』などの部屋は、面白かった。作品の前を、みんな行きつ戻りつウロウロして、くすっと微笑んで。特にポル・ビュリ『9平面上の81個のボール』よくみてると・・微妙にボールが動くの。クスッ。(深い意味があったりして)
次の空間は、暴力的なほどの色彩の作品。堂本尚郎やザオ・ウォーキなど。10点弱くらいの統一性のある作品で区切られた部屋は雰囲気作りがうまい。
と、この部屋まではなかなかいいかもって思ってみてましたが・・・うーむ。 後半尻すぼみ に。 おしいなあ。写真も多く、面白くなるはずが、散漫な印象に。 あと、全体の流れを感じませんでした。構成力が欲しいなぁ。 なんだか、もう一味欲しい、そんな感じの展覧会でした。(入り口においてある作品目録の並びと展示が、照合しにくい。キッーー! 何順よ これっ!と文句つけたくなった。こんなこと珍しい。)
好きな作品もみることができたし、新発見もあったし、文句はないのです。が・・って感じ。3つの冒険は、作品もいいし、非常に面白い構成だったのにな。そうそう、新美術館って、全体の展示作品の量がわかりにくい。途中で、今どの位見終わったかわからないの。残りはどのくらいあるのか知りたいもの。体力と気力の配分目安としてね。 
さて、モネ展はどうかな?

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2007年4月16日 (月)

二日酔いと春団治

フルボトルってのは、あんがい効くものでげすな・・・
早くも二日酔い?ちょっと頭がいたいわ。と思いつつ、原美術館から演舞場へ。 なおみちゃん観劇デー。(あそんでばっかりだなあ。)
久々の春団治です。前回は、勘九郎さんとなおみちゃん。けっこう泣かされた記憶が。ジュリーはどうかな?
それよりも、なによりも原美術館のガーデンバスケットのワインが効いて・・・寝そう。役者の力量にかかってるわ。
さすが。しっかり堪能できました。なおみちゃんありがとう。娘時代も無理なく(森光子さんぽくなく・・)、娘に向ける情愛たっぷりの様子、親へお願いにくるときの態度、すごいなあ。 いちいちうまいよ。変な言い方かもしれないけどあちこちうまいんだもん。ジーンときちゃう。 秀逸なのは苦労しだしてから。うんまいねぇ。 そして、春さんの勝手なこと。ジュリーは 芸のためじゃドアホっ ていう冷たさがぴったり。本当に勝手なのだもの。おたまも、おときも、おりゅうさんもそんなに尽くすほど、春団治の噺ってすごかったのかなあと気になっちゃった。どんなだったのだろう。
なおみちゃんとジュリーの組み合わせ、とってもよかったです。 正直に言うと、勘三郎さんとの組み合わせにかなわないかなと思っていたのですが。上方の空気っていうのはこういうのか! というのがジュリーのおかげでわかりました。 前回あった場面もいくつかなくなってました。(たぶん。) すっきりしてよかったです。 別々(勘九郎さん、ジュリー)に、舞台を用意する意味がありますね。両方みることができていろいろ楽しめました。車引の、りきさんがいいの。(りきだったかなあ。曾我廼家文童さん)あったかくてね。今回も泣かされました。 ジュリーはとんでもない色の着物がよく似合う。大物だってよくわかる。 そして、なおみちゃん。あっぱれ。「元気なんだけがうちのとりえです」っていうあの迫力。間が最高。台詞がなくても、背中を向けていても、あの間だけで笑わされたり、泣かされたり。うんまいねぇ。

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「ヘンリー ダーガー ~少女たちの戦いの物語~」

ヘンリー ダーガーという人をはじめて知りました。
膨大な数の作品(物語と作画)を残し、ひっそりと世を去った人です。幼いころに両親と別れ、感情障害で施設に送られ、17歳で逃げ出したそうです。青年期から81歳まで、完全な孤独の中で描かれた作品だそうです。
あつめてきた雑誌のグラビア・イラストに描かれた少女が、延々とモチーフ化される。一見、愛らしくみえるそのモチーフにはどこかゆがんだ、そして強烈な思いがある。怖いほどに。
こんなに集中することができ、想像力を持つ人が、しっかりと学ぶ場を与えられていたらどうなっていたのだろう。教育の機会を与えられることだけが幸せとは限らないが、完全な孤独がもたらすものというのを、いろいろ考えてしまった。
生きているときには人目に触れることなく、描きためられていた作品から訴えてくる力は、静かで強いものでした。
色彩の美しさ、細かいライン、緻密なストーリー。偏ったともとれるアイデア、そのバランスの崩れ具合、強烈でした。
彼を支援したネイサン ラーナーのおかげで、この作品が残りました。アウトサイダーアートの専門館に収蔵されているよう。
日本で、これだけ集めて展示するのは初めてとのこと。心に、どーんとくる作品たちでした。実際にみてよかった。(印刷されたものは、どうしても甘くなってしまう。)

実は・・・
入館するやいなや ” カフェ ダール ” へ直行致しました。おめあては、数量限定・週末限定のガーデンバスケット。2人分のオードブル&デザート&フルボトルのワインのセットです。前回挑戦時は売り切れになり涙をのみました。今回は無事獲得!昼間っからゴキゲン。 爽やかでいい感じのお天気。芝生を眺めつつ、ときおり風にのって庭に舞い込んでくる桜の花びらがいいの。みなそれぞれに楽しんでいる姿もいい。 庭におかれた作品を楽しむ人もあり。 ワイン片手にのーんびりと。話はつきないし、ワインもたっぷりだし、料理もけっこうありましたし・・・調子にのって完食完飲。これだけ豪華で2800円(2人分)とはお得♪(でも、ほどほどに・・・)

孤高の天才ヘンリーダーガーの知られざる世界。びっくり。 嫌いじゃないなあ。

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2007年4月14日 (土)

四月歌舞伎(今日の思い出し)

昼の部鑑賞。3階から。
先日の夜の部では襲名グッズを購入。クリアファイル(写真&サイン入り。なぜかピンク。)てぬぐいも。(御祝いだからね。しかたなくね。)あとは一筆箋で勘弁してやりました。と思ったら・・・もう写真がでてました。キャー。結構買いました。ぜぇぜぇ。あと4月はじまりのカレンダーも。直筆サイン入りなんですもの。大事にしようっと。扇子が欲しかったのにな。
「當年祝春駒」(あたるとしいわうはるこま)
おめでたくて明るい踊りは、ほとんど意味がわからず観てますが、これはわかります。曽我ものだもの。工藤祐経なんてそのままの装束ですし。わかりやすーい。種太郎さんの小坊主、お行儀よくてなかなか。舞鶴の七くん、どうどう。五郎(獅童)と十郎(勘太郎ちゃん)はどうやってでてくるのかな?ってワクワク。棒をつけた馬の頭を持って登場!えぇー。かわいらちい。幼稚園っぽいわ。かなり格好つけてるけど。チラシを読んだら春駒(子供が跨る玩具)売りに扮して登場とありました。なるほど。獅童さん、拍子を踏むところ弱いところが苦手なのかな。あと全員うまいからなぁ。がんばれ。まじめにがんばってました。(強いところは奮闘してました)歌六さん、若手の中に入って、一緒に若返ってました。華やかだし、わかりやすいし、いいな。この踊り、もっとかかればいいのにな。
「頼朝の死」
うってかわって、重厚。じゅーーーーこーーー。しっかりした、どっしりした演目でした。ふぅー。新歌舞伎なのでしょうね、これ。真山青果もの。話がしっかりしてます。 今日はこれぎりって終わり方しないの。 じっくりみました。うまいしね。 なかなかのものでしたが厳しい話なので、辛かった。
今年の目標である「歌昇・歌六を見分ける」は、まだダメです。どっちか・・・ 覆面をして登場。あーこの声はどっちかだ!うーん。東蔵さんに、覆面をするとは何ごとだと詰め寄られパッと剥ぎ取られるの。 あーーーやっぱりわからない・・・・なんだか、おかしくなっちゃった。 東蔵さんに詰め寄られた時の歌昇さんの一言「この覆面がご不審か」ですって。天下御免の向こう傷、直参旗本早乙女主水之介、人呼んで旗本退屈男とは、身共がことだ。はっはっはとかいいそう。一人で笑いをかみ殺してみてました。シリアスな場面しかない演目なので。 福助さんに付いているのは芝のぶちゃん。歌昇さんが好きなのに、ウジウジ悩む小周防(福助)に、芝のぶちゃんの一言「押しが強いが恋の勝ち」ですって。座右の銘にするわ~ 万事、このおとわにおまかせをと言ってキリっと立ち去りました。いかしてるぅ。 性急な殿をなさったらピカイチ!ですね、梅玉さん。イライラとかがいいの。苦悩してるのだけど、ボンボンの考えという感じがよーく出てました。それに悩む母、芝翫ちゃんもさすが。 最初は深刻ながら、ちょこちょこ面白いところもあったのに(個人的なことだけど)、後半はもー大変。どちらの思いも知っているものだからねぇ、私は。 よくできた本だなあ。 新歌舞伎って、客席を暗くしがちですよね。 あんなに暗くしなくても、ちゃんと集中してみるのになあ。
「男女道成寺」
ぱぁーっとした踊り、ドーンとした話、また華やかな踊り。バランスがいいですね。
幕見のときも思ったけど、お二人の鐘の見方が印象的。夢中になってみました。集中しても、楽しくてぜんぜん疲れないのってなぜかしら。
手ぬぐい撒き。お若い所化さんたちは、とかく遠くに投げたがりますね。めざせ2階って感じ。ほほえましい。先日は、あまりに力が入り、真上に飛び隣の所化さんが取ってました。(また投げたけどね)どんな手ぬぐいなのかしら。
「菊畑」
はなやか。初めて、「うーん、結局なんだった?」って思いませんでした。新錦之助さんによくお似合いでした。吉右衛門さんとの、お芝居のテンポは実によいですね。 芝居途中で口上となりました。富十郎さんが、三日前(だったかな?)に不注意で怪我をして右足がまげられません。失礼します とおっしゃって、お一人だけ床机に腰掛けてらっしゃいました。夜の口上は大丈夫かしら。口上の後、芝居再開。その方法がしらじらしくって好き。歌昇さん、湛海の大きな大きな頭がよく似合う。 そういえば、時蔵さんと信二郎さんって組み合わせ、あまりみたことがなかったかも。いいかもしれません。

個人的に、歌舞伎座襲名興行の観劇終了。巡業以外に、他の劇場でも襲名興行あるのかしら。 おめでとうございまーす。引き続き応援しまーす。

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2007年4月13日 (金)

型絵と絞り・響きあう美

先日、和光ホールにて「岩井香楠子 染色展 ― 型絵と絞り・響きあう美 ―」を見てきました。和光の6階には、上品な方々がいらっしゃいました。ちょうど最終日(10日)だったみたい。
植物や、節句をモチーフとした作品なのですが、どことなくモダンでした。 片身に桜、片身を桜よりすこし濃い色にした着物がきれいでした。雛の帯とか。海のモチーフのものはクスっとおかしい。どれもこれも、日の光を感じる柔らかそうな作品でした。絵柄の配し方が独特なので、柔らかいのに可愛らしくなりすぎずなかなか綺麗でした。 「展」でしたが値段もかかれていました。販売してますのね。赤いピンがささったものが多かったです。あーこれも売れちゃったわと、買えないのに思ったりしながら、みてきました。
岩井香楠子さんは、30年以上のキャリアの染色作家さんだそうです。きれいな名前だなぁ。

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四月歌舞伎(一昨日の思い出し)

一昨日の思い出し。
「角力場」
丁寧に丁寧になさる 新錦之助さん。なんだか一緒にみている方も力がはいっちゃった。気をぬかずに見すぎてくたびれました。
若旦那と放駒 両方なんて大変!のどがちょっと心配。富十郎さんは小さいのに大きくみえますね。台詞をゆったりたっぷりおっしゃってるのはわかるのですが、ちょっと間が長すぎ。掛け合いのりがちょっとでてないのがもったいない。(台詞が完全に入ってらっしゃらないような・・)富十郎さん好きだから、期待しますもの。
若々しい放駒。新しく贈られた衣裳がうれしくってたまらないところが良かったです。濡髪関に怒るところとか。最後の型はきまりましたねえ。
でも、この話だけっていうのは少々わかりにくい気がします。 もういっそ、筋なんかどうでもいいのっていう感じに場面場面でひきつけて欲しいなあ。(成田屋親子のときはそうでしたもの。筋は覚えてなかったけど、とにもかくにもくってかかる放駒の勢いと なだめる濡髪の大きさが面白かった!  高麗屋親子のときは、やっぱり 難しい話だなあと思っちゃったけどさ。)
とにかく、丁寧に丁寧に演じていらっしゃたのが印象的でした。(好印象。)  必死な隼人くん。すらっとしましたね。がんばれー。
「魚屋宗五郎」
勘三郎さんがね・・飲んじゃうの。もう時蔵さんにも、勘太郎ちゃんにも、錦吾さんにも止められなくてねぇ・・・あーどうしましょうって思って、もうクタクタです。あれじゃ、とめられないもの。(頼まれてないけどね。)
余りにも近いと 話に入り込んじゃってくたびれますなぁ。贅沢だけど。
勘太郎さん、うまいなあ。いい感じに、熱くなったり、ガツンとやられちゃったり。下っぱ感がいいの。 七くんのおなぎちゃんもうまかった。 錦吾さんのおとっちゃんがいい!今日くらい飲ましてやんなっていうとこもいいし、いいかげんにしろって怒る低ーい迫力もなかなか。出すぎず 存在感があります。 時蔵さんのおはま。世話女房ぶりがいい。一緒に怒ったり泣いたり。木綿の着物なのに、しみったれないで歌舞伎らしくなるの。そういうとこが本当にいいですね。 勘三郎さんはいわずもなが。うまいねえ。菊五郎さんとは、また違うよさ。(どっちも好き♪)
磯部のお屋敷のみなさんの困りっぷりが面白かった。ありゃりゃって感じがでてましたことよ。
面白かったけど、くたびれました。 今月は昼夜1回づつでいいわ。(普通は1回かもしれませぬが)

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2007年4月11日 (水)

四月歌舞伎(昨日の思い出し)

昨日の思い出し。
母と幕見。
平日だしまだ9日めなので楽勝かしらと思ったら、結構並んでました。「男女道成寺」。ちょうど全員座れたみたい。小一時間ありました。4階からでも面白い!最初の出のところで、”鐘に恨みは数々ござれ~” からのくだりのところで、白拍子桜子の仁左衛門さんは実際に鐘を見ていて、白拍子花子の勘三郎さんは実際のではない鐘を見ていたのが印象的。後日の3階席の切符があるので、双眼鏡なしでみてみました。全体的にみることができてなかなかでした。勘三郎さんの動きはかわいらしいなあ。
夜の部鑑賞。
さっきは役者さんが、手の平に載るほど小さかったのに・・・今度は大きい。うれしい。
「実盛物語」
やっぱり仁左衛門さんはかっこいいねえ。きまりまくり。亀蔵さんの九郎助のよかったこと。新しい味わい発見。実盛の真意を汲み取ろうとするところの見つめる様もなかなかでした。魁春の葵御前は手堅かった。気持ちのやさしさが出てました。家橘さんの小よし。今回は甲斐甲斐しいバージョン。亀蔵さんとの夫婦、なかなかいい組み合わせなでした。(思ったよりずーっとよかった)小万の秀太郎さん。本当に腕をつないだから一時息を吹き返したような、勢いがありました。若々しかったわぁ。千之助くん、魅せました。じっとしているときは、本当にじっとしている。視線をうごかさないのが立派。えらいわあ。もうみんなを笑顔にしてました。チビ御曹司というだけでなく、本当にみごとでした。言葉よりも、型を決める方が溌剌としてました。言葉は、とにかくいうべきところで、しっかりいうことを言うぞ!って感じ。意味はわかってないのだろうなあ。かわいい。実盛さんは、時おり オーパの表情になっちゃうかとおもったら・・・とんでもない。毅然として愛情深くてよかった。ただ、頭をなでるところは毎回デレデレぎみでした。もう、うれしくってたまらないでしょうね。こんなよい舞台になるのだもの。ちょっとジーンとしちゃいました。語りのところよかったなあ。
「口上」
ずらーっと。23人。私の席の目の前は勘太郎ちゃんでした。やったぁ。新錦之助さんの、まじめさがあふれる口上でした。派手すぎず(いい意味で)。時蔵さんの、感無量という表情、いちいち一緒に頭をさげる新錦之助さんの丁寧な表情が印象的でした。おめでとうございます。雀右衛門さんがおつらそうで。かなり心配しちゃった。もう、雀右衛門さんは
普通に座っていてもよしってことにしません?

今日は華道の日。華材はエボタ・カーネーション・レースフラワー。難航しました。

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2007年4月10日 (火)

優雅でよろよろな一日

今日は1階からおめでとう!錦之助襲名公演 夜の部をあますことなく堪能。母と満喫して参りました。1等奮発するなら、どうしても一列目でみたかったのだもん。お休みしてまで観ちゃった。
優雅な一日になるはずが・・・・
5月の團菊祭の切符を手に汗を握りなんとか入手。着物を着る。せっかくだからと「男女道成寺」の幕見。夜の部まで時間があるので和光ホールで「岩井香楠子染色展-型絵と絞り・響きあう美-」を見る。最前列で夜の部鑑賞。はぁーくたくた。母もくたくた。でも楽しかったわぁ。

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2007年4月 9日 (月)

四日之式 三上山の問答

「翁 三番叟」。四日之式 三上山について。なぞの問答、「右の右の上に~ 左の右の上に~」とは・・・
昨日観劇した三番叟と面箱のやりとり(問答)の謎。やっと聞き取れたところがありました。「右の右の上に~ 左の右の上に~」 うーむ。何だろう
終演後、仲間に聞いたところ、右の耳の上~と左の耳の上~って言っていたそうです。なるほど。でも、まだ???????
その謎は・・・「 ~ 右の耳の上に鬢(びん) ~ 左の耳の上に鬢 ~ 後ろに鬢 ~ 」だそうです。烏帽子をかぶっているときに、右・左・後ろに髪がでている。 → 三箇所髪がでている。 → 三つ カミ が、三上山にかけてあるそうです。 なるほど。
ちゃんとわかったら、もっともっと面白いのだろうなあ。

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2007年4月 8日 (日)

翁 三番叟 四日之式 三上山

今日も、世田谷パブリックシアター開場十周年記念「翁 三番叟」公演に行ってまいりました。今日は、四日之式 三上山。三番叟と面箱のやりとり(問答)がたっぷりでした。いつもと異なる詞で、やや聞き取れたところ「右の右の上に~ 左の右の上に~」何だろう・・違いがあってありがたいけのだけれど、ちゃんとわからないのが残念。
万作師の三番叟。翁は観世榮夫さん。梅和紀長さんが千歳。面箱は深田師。観世榮夫さんは立ち上がって演じていらっしゃるときには、あんなに立派な声がでているのに、立ち上がるのに随分苦労なさっていてドキドキしちゃいました。あぁ、人は老いてしまうものなのですね。仕方なにのですね。あぁ。 翁の部分で、時おり余計な心配をしちゃいました。 小鼓頭取の源さまも、大鼓の広忠さんも、装束が違いました。特に色の違いが!広忠さんは葡萄色?!小鼓はみなさん違うのかしら。三上山に意味づけがあるのかなあ?
三番叟が始まりました。万作先生の動きの瑞々しいこと。声の大きさや、跳躍力、目付け柱への勢いある形などは、萬斎師のようにはいきませんが、 拍子を踏む力強いこと。客席で響きを体感しました。目付け柱への勢いある形の次、一足だす形の決まること。 運びのなめらかさ。スピード感。気持ちがぐっと乗り出してきました。 美しい動きなの。いいものをみることができてよかった。本当によかった。2日続けて、親子の三番叟をみることがの貴重さを実感。夢中になりました。足の運びには、うっとりしました。籾の段と鈴の段の終わったときに、しーんと静まりかえっているときに激しい息遣いを聞き、人としての実感がわきます。みているときは大変さとか余計なことを感じません。五穀豊穣の祈りを感じる動きがいいの。声、動き、速度、囃子と高揚していくところもよかった。退場する際に、注連縄のかかる橋掛かりの向こうに消えていく。その神秘性がぴったりの舞台でした。
今日も、三番叟の時にぱーっと舞台があかるくなった気がしました。照明効果かなあ。演者効果かなあ。パッと明るさがますの。差は少しですが。不思議。
休憩後は、「靭猿」。久しぶりに見ました。裕基くんの子猿が大きくなっているのにびっくり。初舞台をみたときは3歳でした。もう小学生。感無量とおばあちゃん気分です。裕基くんの人生の半分の舞台はみているのね。(3歳から7歳までだけど!?)猿曳きが引く縄が脚にひっかっかっても、そっとはずします。そんなことにまで熱くなります。
ついつい子猿をみてしまいますが、これもよくできた舞台だなあと思いました。猿曳きの萬斎師の情愛深さいこと。型の上にあるので、ジメジメせずに毅然としていてきれいでした。 大名の万之助師は独特の権力者のもつ勝手さの残酷性と 反する のどかさが共存しました。 そして石田師の淡々とした太郎冠者がとてもよかった。猿曳きと大名の間を、淡々と伝える姿は、人が悪いわけでなく・上の人にこびるのでなく・猿曳きにえばるでなく、淡々としてよかった。なずかその場で笑いがおきました。あの淡々とした雰囲気はほかの演劇にだせない味だからかなあ。 子猿の月をみる形のかわいらしいことといったら。
十周年おめでとうございます。まさに記念公演でした。満喫、大満足の週末でした。

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2007年4月 7日 (土)

翁 三番叟 三日之式 子宝

世田谷パブリックシアター開場十周年記念「翁 三番叟」公演に行ってまいりました。日賀寿能という形式に則り、日ごとにことなる演式、詞章が異なるそうです。ありがたい~。
今日は、三日之式。子宝でした。 萬斎師の三番叟。翁は銕之丞さん。千歳は銕之丞さんのご子息の淳夫くん。淳夫くんは、120%の力をだして丁寧に必死に演じていました。翁の銕之丞さん、さすが。泰然としてました。荘重。
パブリックシアター特設能舞台は、橋掛かりが三方向に。正面の奥から伸びる橋掛かりの上には注連縄がかかっています。宙に浮いているよう。 翁、三番叟はその橋掛かりから登場しました。現世じゃないところから登場するような、神秘的な感じがしました。退場した時には、光の効果もあり、少しずつ姿が消えていくようでした。
細かい違いがきちんとはわからないのが、残念。三番叟と千歳の やりとり(問答)がたっぷりでした。 烏飛びのところで、最初に後ろを向いてはじまりました。 ほかにもあれ?ここはというところが多々ありました。(気のせい というものもあるのだろうなぁ。) 形式的で、厳かでとてもよかった。 1階で、真ん中の橋掛かりの直線状という超良席だったということもあるかもしれませんが、ホール公演ではないみたいに集中できました。 能楽堂の空間でみるのが最高と思っていますが、これは新しい感じ。(ホールは気が散っちゃうの) 本当によかった。堅苦しいとか仰々しいとかいいたくなるほど、きっちりしていて、それがとってもよかった。神事という感じ。明日は観世榮夫さんの翁に万作師の三番叟。重々しい神事が楽しめそう。今日は、若手のきっちりした神事ですがすがしい気持ちになりました。躍動感があり、盛り上がりました。ワクワクしました。
その上、小鼓頭取は源さま。(大倉源次郎さん) 大鼓は広忠さん(ほほがすっきりなさってました。) もういやが上にも盛り上がります。
会場は暗くして、舞台にだけ明かりがあたっています。入退場の時は、少し暗くして入退場の効果をだしていました。演目中、3回ほど舞台がぱーっとあかるくなった気がしました。
①翁が面をつけて舞い、舞台中央でぱーっと手を広げた時。
②三番叟 揉之段で三番叟が、四隅へ
③三番叟 鈴之段で三番叟の掛け声と小鼓・大鼓・笛とが競いあい、高まりあったとき。
照明の効果かしら。そこは、私がわぁーっとなったところなので演者の力かしら。きっと演者の力ね。なんだかびっくりしました。あー。見ごたえがありました。堪能。

休憩後は、三本柱。久々にみましたがよくできた狂言だなあ。道行をすることで家からポンと山へ行ったり。 のんきさはとびっきりだし、謡いもある。 万作師の難注文に、太郎・次郎・三郎冠者(深田師・高野氏・月崎師)の考えこむ様もよかった。(性格もあっているような・・!?)ほのぼのと幸せな気持ちになりました。 しかし、万作師は笑うのうまいなあ。

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三歩進んで二歩下がる~

去年の今日は 「こんぴら歌舞伎」見物に出掛けておりました。桜も残っていて、夢のように楽しかったなぁ。
あっという間に道楽女王陛下ブログも一年たちました。続けられてよかった。自分の役に立つものですね。書いたり、読んだり、出逢ったりと楽しい一年になりました。
記事を書く、コメントをよせる ことはできるようになりました。 "リンク"が次の課題?! (できるようになる気がしないけど。)
リンクしていただいて ありがたいなあと思えど できないの。ごめんなさい。 トラックバックは、その次の年の目標!?
牛歩。
これからも、ゆったりいろいろなものを愛でていきたいと思います。
というわけで、今日も観劇へGO! 翁 三番叟を鑑賞して参ります。いってまいりまーす。

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2007年4月 5日 (木)

『團十郎切腹事件』 よみかけその弐

あいかわらず、一日一編づつのペースで堪能中。そして、ひきつづきキャスティング妄想。
「等々力座」
子役といえば、鶴丸くんっ!と思い読みかけましたが・・つらいのでキャスティングはお休み。
小屋の様子がいいですね。あー金丸座にいきたいなあ。今月はこんぴら歌舞伎上演の月ですね。
「松王丸」
うわぉ。この一編だけでも、長編小説に膨らますことができるじゃない。うーむ。もの悲しくてうまい。
佐多蔵は、松江さん。物静かそうで、うちに秘めたものがありそう。勘太郎ちゃんでもいいかなあ。じわじわにじみでるうまさ。(同輩に恐れをいだかせるうまさがある) 葉升に染五郎さんをキャストしたら悪いかしら。(あの明るさの裏に辛さを隠しているようなところがありそうなのだもの。) おたかさんは、紀保ちゃん。たか だけど たか子でなく。
温度を肌で感じるような一編でした。いいなあ、この回。
「盲女」
難しい。舞踏家は不勉強で・・。映画化したら(?!) 立川刑事は役所幸司さんでどうでしょう。そのときは演劇記者 竹野氏を榎木孝明さんで。中村雅楽は植木等さんがぴったりだと思ったのになあ。
「ノラ」「團十郎切腹事件」「六スタ」
ひたすら ひたすら、ほーっと感心しつつ読む。タイトルにもなった「團十郎切腹事件」は、とりわけすばらしい。何篇か読んだ頃読むとぴったり一編。
死絵の話題で南座での海老蔵襲名の月、歴代の団十郎の浮世絵展をみにいったことを思い出しました。堂本印象美術館のお向かいだったので立命館大学だったかと。死絵が沢山でていて解説も面白く、こじんまりしていましたが なかなかの展示だったなあ。八代目の時代に生きていたら、今みたいに夢中になっていたに違いないと思いました。
しかし、「團十郎」という人生は本当に大変。いろいろ大変。 本当に大変。あたしゃ 一生 成田やを応援しますことよ。 

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2007年4月 4日 (水)

蟲師の鬼太郎

「拝啓 父上様」が終ってしまい残念と思っていましたら「時効警察」が復活!やっほう。復活記念に蟲師をみにいってきました。
内容は期待せずに見にいったので(「忍」程度であろうと推察。それでも行く)、 まぁまぁ。
いいの。オダジョーが満足そうだったから。

大森南朋さん、すてきー。目移りしましたよ。
天才 蒼井優の独特の雰囲気がとてもよかった。りりぃさんや、李麗仙さんもさすがでした。でてくると雰囲気がぐっとよくなる。
なのになぜかしらね。どうしてこなっちゃうのかなあ。ところどころ、すごーくいいの。ぐっときました。でもずっとじゃないの。だれるの。自然がすごかったです。ヒーリング映画。
まわりくどいほど、たっぷりとした映画でした。
なぜかしら。 なんかね、ウェンツのやるゲゲゲの鬼太郎とかぶるのよね。 それならいっそ鬼太郎にしちゃえばどうだ!ということで蟲師の鬼太郎。 おあとがよろしいようで・・・ 。
久々に、おさると邦非映非連をしたことが一番楽しかったかな。


おまけ
蟲師をみるなら、丸ノ内東映で!ぞわぞわぞわぞわっというシーンが体感できるの。(下を走る地下鉄の振動を感じるの) 蟲師にベストマッチ!(ほめてます)

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ぼんそわ~

Photo_20 日本もすっかり春ね。 ただいま。 パリから帰ってきましたわ。 あぁ、オペラ座公演のすばらしかったこと♪
・・・・・・・
お留守番でしたのに、ちょっとアテレコしてみました。
友人がパリから帰ってきました。パリに住む友人宅を訪ねたそうです。もちろんオペラ座公演も楽しんだのですって。
これは、「金に糸目はつけないわぁ~買ってきて~」とおねだりしたパンフレットです。 うれしい。本当にうれしいわ。読めないけど。いいの。 友よありがとう。メルシー。おおきに。
友人はゆっくり地元のような生活を楽しんだそうです。セーヌ川のほとりで読書とか。優雅。そういうのを「贅沢」というのかもしれませんね。ガツガツとあちこち回りたくなっちゃうもの。素敵な時をすごしたようです。

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2007年4月 2日 (月)

よろずや~ ”錦之助”襲名おめでとうございます

幕見の情報がわからないまま念のため?!歌舞伎座の前まで行ってみました。夜の部の最初の実盛と口上がセットになっていました。もう実盛が終わりもうすぐ口上って時間。「口上だけみたいのですが、無理ですよね」と聞くと、料金は変わりませんけどどうぞって。やっほー。4階まで駆け上がりました。ギリギリ。
高島屋の贈った幕みたいです。ずらーっと並ぶ人数は23人!わぁー。
錦之助さんの横には、富十郎さん。うれしそうに、あれもこれもとずいぶん長いことお話してました。 錦之助という名前は、青春の思い出とのこと。60年前のことといい18歳のお話を!すごい・・・ この名前が復活することがとてもうれしそうで、用もないのに、錦之助くん 錦之助くんと呼んでますといってしめてました。長いこと話してました。憎めないなあ。かわいらしいとまで思いました。
そのお隣が雀右衛門さん。このままでがんばっていってほしいというお話。それって、すてきなことですね。ほかの方からも癒し系というお話がありました。
仁左衛門や秀太郎さんからは、おじさまにかわがっていただいたというお話。我當さんは、「2代目・・・、」と言って止まってしまいました。なぜ錦之助が出ないのかしら。ほんわかした笑いがでました。
魁春さんや梅玉さんからは、今と違って子供のころはわんぱくだったというお話。
吉右衛門さんは同じ2代目同士がんばりましょうというお話。
勘三郎さんは、いいたいことはみなさんが言ってくださいました。襲名は、緊張するものなのですよね。そういう言葉もいいなあ。
派手じゃないけど、そこには 本当に応援しているという 暖かい空気がありました。これがみたくて来ました。
萬屋一門。歌六さんと歌昇さんはやっぱり似ている。(こっそり並びを変えたら気がつかないわ) 案外、獅童さんもいました。(がんばれ)  隼人くん。もうガチガチになってました。がんばれー。初々しいわぁ。 時蔵さんの兄の気持ちとも 親の気持ちともとれる挨拶もよかった。
さぁ、最後に錦之助さん。隼人くんの次にガチガチでした。 よろ よろ よろしく お願い~と詰まってしまってました。 その姿を見て、あーもう本当にいい人。ってなぜだかすごく思いました。緊張と感謝と意気込みと、いろいろなものが見えました。 また改めて、たっぷり観にいきまーす。今日は口上だけ楽しみました。 本当に、おめでとうございまーす。パチパチぱちぱちパチパチ。

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2007年4月 1日 (日)

よみがえる源氏物語絵巻

明日は錦之助襲名公演初日ですね。幕見の情報が気になっているのですが全く得られず。初日にならないと情報が更新されないのかなあ。毎月こういうものだったかしらん。

招待券をいただいたので、そごう美術館へ行ってきました。よみがえる源氏物語絵巻~平成復元絵巻のすべて~を見てきました。最終日とあって、けっこうな人手でした。
鮮やかによみがえった平安絵巻。色が褪せ、剥落が進んだいまのものの方が素敵に見えてしまいました。仏像も、彩色鮮やかな作成当初のものより、今の姿の方がすき。単にみなれているせいでしょうが。X線撮影や様々な分析を経て、装束の図柄まで判明。当時あったとされる天然の顔料を用いて再現された復元模写の展示をみて、そんなことを思ってごめんなさい。各パートの模写の製作者名が添えられていました。模写というより、技術者の作品の域ですね。これは。
久しぶりに「引目鉤鼻」という単語を思い出しましたことよ。

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