『濃い人々 ~いとしの作中人物たち~』
群ようこの『濃い人々 ~いとしの作中人物たち~』(講談社文庫)を読む。本・映像などの作品にまつわるエッセイというか、紹介エッセイ。普通の人なら、こんなになにもかも話しちゃダメ!やめてぇ!って思うのですが、群さんは別。 ここまで説明されると筋はおろか、あらかたわかっちゃうのですが、それでも なお みてみようかなって思わせる力のあるエッセイです。もしくは、このエッセイで充分楽しんだからみなくていいや とか、このエッセイほど内容を楽しめないだろうなあなんて思うものも。 落語の枕のように、身の回りの話から、うまいこと本題にはいってくのが見事。夫婦善哉が載っているので購入したのですが、案外どれもこれも楽しかった。特に黒蜥蜴は可笑しかった。あと放浪記の芙美子も。
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