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2007年5月16日 (水)

『男体動物 若旦那に愛をこめて』

わかぎゑふの『男体動物 若旦那に愛をこめて』(文庫)を読む。若旦那ものよぉ。いろんな世界の若旦那のいかしたエピソード。その上、三津五郎丈や仁左衛門丈(先代&現)のお話もでてくるの。
若旦那の唖然ぶりは、いくつ読んでも楽しい。コツコツとつみあげられてきた豪勢な暮らしっぷり。それが、でちゃうのね 若旦さんって。周りは困るのでしょうが、無邪気に偉そうなことを 簡単にいってのけちゃう大物ぶりは読む分には楽しい。あと、おおらかな やさしさもね。いいのよね。 
最後の方は、若旦那ってより 演劇界の大物さん特集って感じ。北大路欣也というような意味の大物さんでなく、生き方が。 古田新太ちんは、実は父親の名前と聞いてびっくり。その上、ツワモノの父でびっくり。新太ちんがすごいんだぜって言うなんて。深沢あっちゃんのこまやかな大物振りもいい。
わかぎゑふさん、去年の納涼歌舞伎も書かれたことだし、今の梨園の若旦那さんたちのことも書いていただきたいわ。あっ 困るかしら。逸話だの武勇伝だのに ことかかなさそうだし・・・

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