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2007年5月23日 (水)

『團十郎切腹事件』 よみかけその参(完)

会社から帰るのに3時間以上かかった・・・ 3時間もあれば、松竹座に着いちゃうよ! 人身事故らしい。トホホ。
おさるによると もう、第二巻『グリーン車の子供』既刊なのね。1巻より高価だそうな!?いやーん と困る。そういえば、雅楽探偵 読み上げてたのでした。自分のために備忘録。ひきつづきキャスティング妄想。
「不当な解雇」
小学校のころ読んだ探偵ものを読んだ時に感じたような不思議感がある。コナンドイルとか、乱歩とか。ドロドロとか怨恨とか情念的なものより、?がクローズアップされてるの。すーっと涼しくなる感じ。なぜか懐かしくなった。
「奈落殺人事件」
これって、歌舞伎バカにはたまらない一編だと思うの♪要素がいいのだもの。 こういうの、読んでも読んでも飽きない気がする。 そして、楽屋口にある床屋さん大変だったのだなあと現実とごっちゃにしちゃいました。
「八重歯の女」「死んでもCM」
業界ものなのに軽くない。さすが。うまいこと、いろんな世界の空気感をだすなあ。
「ほくろの男」
これ、短いのうまい。怖さがうまい。やるなあ。
「ある絵解き」「滝に誘う女」「加納座実説」「文士劇と蝿の話」
加納座の話は、芝居好きの悲しさがいい。こんなの戸板さんじゃなきゃこんな苦いようななんともいえない味がでない、きっと。切なくなりました。まったく。
江戸川乱歩の解説よ!
最後まですばらしいわ。ありがたや。
短編1つづつに、沢山の幕内のお話があって、歌舞伎好きがもっと歌舞伎好きになっちゃうこと請け合い。旅先とか、いろいろなところでも事件はおこるの。歌舞伎の劇場(私の頭の中では歌舞伎座)の中での出来事には、細部までいろいろ気になります。もっともっと!でも全五巻。一巻で十八話も。全巻全話の事件が歌舞伎座内で起こってしまったら、ほとんどの人が犯罪に手を染めるか 殺されるかしちゃうわ。
あー つるかめつるかめ

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