『気になる部分』
貸与された漫画たちの中に、ひっそりはいっていた岸本佐知子の『気になる部分』(白水Uブックス)を読む。
はじめてよみましたが、いやぁいいね。いかにも、私の好きそうなナイスエッセイ。
被害者意識に満ち満ちた卑屈なのだけどおかしい妄想から、ちょっと怖いような見事な空想まで、すみからすみまで堪能。見事。子供時代の残酷さなんて、さすがの描き方。この人が翻訳している本までが気になる、そんな1冊。
社会人生活を経験している筆者の会社でのすごし方とか、通勤列車の中とかの描写がたまりませんでした。ひとつひとつの〆の言葉が効いてる。気に入りました。
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