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2007年9月30日 (日)

『木村伊兵衛の眼(レンズ)~スナップショットはこう撮れ!~』

昨日は、夕方2km程泳いだあと、夜 おさるんちで 名古屋 遠征打ち合わせ。ウキッっと飲んで楽しくすごしていたのに・・・ 今日はダルい。ダルダルでおきられず。一日中横たわってました。
ゆっくり読めるときにとっておいた『木村伊兵衛の眼(レンズ)~スナップショットはこう撮れ!~』(コロナ・ブックス 平凡社)をながめる。帯に、「粋なもんです。」と一行。まさしくそんな一冊。こう撮れ!って命令形なのに、あったかい一冊。証言として、アラーキーなど8人が木村伊兵衛さんによせた思いのお話もいい。スナップショットはこう撮ればよいのだよという一冊。でも素人とは雲泥の差。あたりまえだけど。そんな玄人のすごさを、みせてくれる1冊。鏡に映す自分というシチュエーションでも、わしが撮ったらこうじゃよ、ハハハと実力を魅せつけてくれる。いい感じの本だなぁ。
昨日、おさるんちから借りてきた 菅野文の『オトメン(乙男)』3巻(白泉社)も読む。週末の遠征にそなえ 乙女パワーで治さなくっちゃ♪

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2007年9月28日 (金)

フェルメール

26日から、国立新美術館で フェルメール展 が始まりました。 「人気の企画展は、最初の金曜日にGO」 というマイルールに従いGO。 金曜は、8時までなのがありがたい。 月末なので決行が危ぶまれましたが、無事鑑賞。
『芸術新潮』フェルメール特集を再読し(予習)、会場に向う。わくわく。会場には沢山のオランダ風俗画。あれ?フェルメールは? 30点しか現存していないものが全部集まってくるとは思っていませんが、「牛乳を注ぐ女」1点だけなのね。ちょっとびっくり。まず、どんどん会場を進み、フェルメールのコーナーへ。10数人しかいなかったので、ゆっくりたっぷり鑑賞できました。本物だ! 予習したとおり、白い壁を照らす光の明るいこと。色の美しさ。 日本初公開だそうです。「牛乳を注ぐ女」すごい。 もうこれだけで満足。 このコーナーは、沢山の人が集まることができる設計になってました。大混雑するのだろうなぁ。
予習のおかげで、オランダ風俗画に興味がでたので おかげで楽しく鑑賞できました。家の中に溢れる光を扱う作品を沢山みる。どうして、光を描くことができるのだろう。光って何色でもないのに。オランダ絵画って暗い(重い)イメージだったのですが、こういうのもあるのね。飲酒と享楽のコーナーにあった、ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーンの絵は面白かった。 『家族』  食卓に子供が乗ろうが、床に卵の殻が転がろうが気に留める様子もない浮かれ騒ぐ家族を描いた作品。大騒ぎしてる一家団欒の居間を明るい日差しが指している。 オランダで陽気でにぎやかな家族のことを「スターンのような家」というらしい。
特筆すべきは、売店。1点しかないフェルメールで、こんなに商品を作れるとは。笑っちゃった。ここまでやりますか と一人言 言いながら隅から隅までみる。クリアファイルなんて7、8種類も作ってるの。ポストカードは当然、巾着に、Tシャツに、一筆箋、携帯シール、マグネット、キーホルダー、マグネット・・・・ぜーんぶ「牛乳を注ぐ女」。 ここは商品企画会議の場か?と思ったわ。思いついたもの、全て商品化しちゃったのじゃない? この作品を貸した、アムステルダム国立美術館もびっくりね。 強欲売店。
会場には、ちゃんと ” フェルメール 「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展  ” と書かれていました。希少性というだけでない奥深い魅力をじっとみつめてきました。帰り道にも『芸術新潮』を再読し(復習)、贋作騒ぎに感心。

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2007年9月27日 (木)

青木繁

ふらっとブリジストン美術館に寄ってみました。小1時間しかないけれど、先月購入の「ぐるっとパス2007」で入場できるので行っちゃた。会社からテクテク歩いていけるしね。20時まで がんばって開けてくれてありがとう。
充実の常設展で、いつも同じ絵画を見る。展示されているの部屋が違う。あれ?壁の色も違う。雰囲気が変わるなぁ。伺ってみると一部色を変えたそうです。展示場所は企画展にあわせ、年2,3回変えているそうです。いつも同じような気がしてました。ブリジストンにあるものは、万人が好きになるものだと思う。素直にきれいといえる。いいものしかない。すごいなぁ。今回は、ピカソってうまいんだなぁってしみじみ思っちゃった。
ジャコメッティを前から横からながめ、藤田嗣治の白の輝きを きれいだなぁと思い、紀元前13世紀なんて木棺をみて本当?と驚く。いいモノは、飽きないね。
今回の特別展示は、青木繁と<<海の幸>>6作品。これだけ?と思ったら、28歳でその生涯を閉じた画家とのこと。充実した制作活動ができたのはわずか21~25歳のわずか4年間。貴重。大切に眺めた。
上品でいい美術館。ほんとうにいいものをもっているなぁ。

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2007年9月26日 (水)

『白夜行』

健康診断で身も心もぐったり。
東野圭吾『白夜行』(集英社文庫)を読み終える。東野作品の中では一番いいよと聞いたし、内容でドラマを見る友(出演俳優に踊らされない友)によると、なかなか見ごたえがあるドラマだというので。
もう時効になった18年前の事件。立証はされないがそこに絡む少年と少女。執拗に追い続ける刑事。2人とかかわることにより、気付かぬうちに人生が変わっていく人々。恐ろしい。
いやぁーもう大変。これだけ沢山でてくる人が、ちゃんとつながりがあり、重い。私のようなのんきに暮らす人はでてこない。(まぁ、書きようによっては私の暮らしにも陰の部分があるのだが) 誰にも肩入れせず(応援できず)読む。珍しい。終り方も、うっときた。
ドラマでは、少年が山田孝之・刑事が武田鉄也だったらしい。 あとは私が勝手にキャスティングしてみた。少女は、最近TVでよく見る沢尻エリカで読んでみました。結婚したあたりから黒木瞳に変更。したたかだから。 私立探偵今枝は、松重くんで。 高宮は国広富之で。 キャスティングしきれない程 人がでてきて、こんがらがってて、ドス黒い感情がひしめいていて、なかなか読み応えがありました。すごかった。でも、東野作品は続けては読まないかもの。

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エビキュラ~世にもかぐわしき香り~

あぁーいいにおいだった。
明日はとうとう「ドラクル」千穐楽。わたくしは今日で見納め。腑抜けちゃんです。今日はXAでした。すこぶる幸せ。そしてかぐわしき、いいにおい。マントをなびかせてふわっと風が吹くときに、かいだこともないいい香りが。終わってから、帰り道の間ずーっと、あの香りのことを話し続けて帰ってきました。2万まで出すね!と2人で豪語しつつ、うっとりしつつ帰ってきました。なんの香りかしら。海老蔵さん自身の香りかも!?いや、歌舞伎の時にはしないもの。あぁ。またかぎたい。
何度も死ぬかと思いました。あまりに近いのだもの。前に誰もいないのだもの。舞台の振動で席が揺れるの。一体感がありました。心臓の弱い人には要注意。でも、倒れても本望。
永遠の命をもつことの哀しさみたいなものがうまくでている芝居だった。運命に翻弄される様がいい。長塚演出は意外と正統派で、よかった。皮肉でなく、感覚的でなく、うまかった。
血をドバーっとか、内臓をダラァーとかもいい。驚かしでなかったので好き。必要な要素だった。
うまい人ばかりで、しっかりした話で、照明が画期的に美しく、装置もなかなか。おまけに、出てる人が好き。いうことなし。
明星真由美さんの、切なそうな顔や、リリスの手伝ってという言葉に あんたには負けたよという顔に、魅せられた。りえちゃん、やっぱり好き。どこか怖いほど腰の据わった善人ぶりにぐっときました。しかも かわいい。 女子とはこうあるべき。①さっと抱きかかてもらえる。②困った事態には気絶。 うーむ、勉強になる。 永作博美との対決は、迫力があり、凛として、そしてそれぞれの人生の哀しさが出て、あーそうだったのねと、作品がより深くなった。
弱った海老蔵さんも、力溢れて人の言うことを聞く気がない海老蔵さんも堪能。相手を威嚇したり、怒ったり、首を斬ったりしてるとこが特に好き。きれい。 まじめな場でもどこかユーモラス。そうこなくっちゃ。
最後の場面の顔付きがよかった。理屈じゃない感じ。こう表現しようとかそういう枠をぬけていた。なんともいえない、おだやかな感じ。とてもよかった。
なかなかいい作品だったなぁ。大満足。
腑抜けちゃんになっている場合じゃぁありません。来月は歌舞伎だもん。やったぁ。

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2007年9月24日 (月)

『海辺のカフカ(下)』

新聞の訃報欄で、朴清さんの訃報を知りました。ショック。 17日の歌舞伎座までご出演だったとのこと。最後の日の舞台をみていたのだなぁ。 鳴り物が菊五郎劇団だと嬉しい。その上、朴清さんがでてらした時は、更に嬉しかったなぁ。獅子ものの時に、キリキリと鼓の紐を締める時の格好いい様子が目に浮かびます。 ご冥福をお祈りいたします。

『海辺のカフカ(下)』読み終わり。 これ、図書館が舞台の話だったのね。なんていいシチュエーション。
ナカタの、まっとうな言動がよかった。
上巻の、これがどう結びつくのかな?と思って読んでいたあたりが一番好き。でも、なかなか面白い本でした。

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2007年9月22日 (土)

掴んだっ! ~秀山祭九月大歌舞伎・昼の部~

昼夜みないとね。歌舞伎昼の部をみてきました。3階で観劇。1人でくるのは久しぶりかな。
あたくし、コツを掴みました!もう、歌六さんと、歌昇さんばっちり 見分けられます! 誰?わからないなんていう人は。 いや、ばっちりというのはウソ。おおよそわかるようになりました。(いろいろなヒントを下さった方々、ありがとうございます。) そして、歌六さん贔屓度が更にあがりました。坂東吉弥さんくらい好き。
染五郎さんの喉がかれていた訳がわかりました。竜馬か。『竜馬がゆく』 歌昇さんが桂小五郎で、歌六さんが勝海舟。 すごいトリオだわ。 この芝居、あまり期待していなかったのですが(ごめんなさい) 案外面白かった。 ジーンともしたし。この時代が好きな人にも、受けそう。 宗之助さんの弟役が種太郎くんなの。小憎たらしい薪車との喧嘩のシーンはすごーくいい。土佐藩の喧嘩。 だが。暗い。照明が暗い。歴代2位の照明の暗さ(1位は幸四郎さんの暗闇の丑松。人がいるのもわからなかった。声だけ!?)集中して目をこらしてオペラグラスでみてるから、やっとわかるけど。そうじゃなきゃ誰かもわかんない。1階からはわかるの?第2幕1場は薄暗かった。それでもこの場はすごくよく、宗之助さんの写真を買いました。my first宗之助。 最後の場もよかった。歌六さんのことを先生(しぇんしぇい)と呼びたくなりました。若いころの竜馬の規格外の感じが、なかなかよかったです。
『熊谷陣屋』、案外しっかりみてました。おきてた。見てたら胃が痛くなり、熊谷陣屋をみながらイノセアをのみました。吉右衛門さんがそんなに大きくみえなかったことが不思議。他のお役の時のように大きく感じなかった。(ぜんぜん悪くはないです。真剣にみちゃったもの) 弥陀六は富十郎さん。結構よかった。普通にしゃべってるし、普通に歩いている。なのに、現代の人じゃない。義経に、よく俺だって わかったなぁっていう感じが出てる。声がいい。
最後は『村松風二人汐汲』。やっぱり玉三郎さんは別格。まいった。 福助さんと同様に口元へ袖口をもっていくしぐさ一つから、別格。福助さんはかわいらしいかんじがよく出てました。でも、玉三郎さんは天女みたい。目の前にいて、手を伸ばしても、実際に触れることができないかもと思った。綺麗。
途中で、何かみたことあるコレって思った。稚魚の会でみた今昔須磨の写絵だ。それと比べるのはどうかと思うけど。 松風、村雨の姉妹が水を汲み、在原行平を思い烏帽子と狩衣を手に踊る。今日の2人は美しく、みていて飽きなかった。もっと見たかった。 わたくし、きれいな人のやさしい踊りというのが、踊りの中では一番苦手なのですが これは飽きない。別格。 昼の部は、この演目で 気分よく劇場をあとにできていいわぁ。

追加:11月の演目の看板がでていました。今月は発表が遅くヤキモキ。菊五郎さんの土蜘が楽しみ。初めて。 三人吉三が、孝太郎、松緑、染五郎の3人で。 来年あたり、そろそろ松緑・菊之助・海老蔵でかかってもいい時分なのではと期待していたの。 11月、どうなるのか気になる。 染ファンの方が、もー待ってたわぁ!って感じで看板みて喜んでました。 そういうキャアキャア楽しそうなの見るの好き。贔屓心わかります。

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2007年9月19日 (水)

ル・コルビジェ 再見

森美術館へ。再び「ル・コルビジェ」展を鑑賞。22時まで開催の会場には、熱心にみている若者が結構いました。建築ものの展示は人気らしい。納得。                
実寸大の展示というのは、なかなかないのじゃないかなぁ。自宅のアトリエ・集合住宅の一室・夫婦2人用の最小限の別荘と3つの性格の異なるものに入ってみるのは、なかなか楽しかった。必要最低限だけど、もの哀しい狭さでないなぁ。模型も面白いのだけど、実感まではわかないもの。必要なものがわかんなくなっちゃう、すさまじい我が部屋から脱却したくなった。                         
ル・コルビジェの絵画は、壁画やタペストリーにすると、とてもいい雰囲気がでると思う。ロンシャンの教会や、インドのチャンディガールの都市は、是非本物をみてみたい。歌舞伎海外公演に期待だわ!?        
展望台では、夜景がキラキラ。こちらも人気。こちらは、ベタベタしてる人が多かった。しかし東京って明るすぎ。地球温暖化について懸念する。「10時消灯」っていう相方にうなづきつつ帰宅。 

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2007年9月18日 (火)

秀山祭九月大歌舞伎・夜の部

昨日、玉さまの「阿古屋」を観に、秀山祭九月大歌舞伎・夜の部へ行ってきました。なんだか、歌舞伎にくるの久しぶりな気がした。といっても、先月の26日以来でしたが・・
すごい、と思ってきたけれども やっぱりすごかった。琴を奏でるところが、3つの楽器の中で一等面白かったなぁ。 三味線は義太夫の三味線と合わし、胡弓は長唄と合わすのですね。それぞれの緊張感が伝わった。「あなた、お願いするわね。」と玉さまに指名なさるのかしら。光栄であり、死ぬ程緊張するのかなぁ。選ばれた人の気持ちになって(想像し)、緊張した。(まったく、余計なお世話だ。)  でもまだ、阿古屋の責められている感はよくわからない。心の乱れを見るという設定が難解。いつの日かわかるかな。 段四郎さん演ずる岩永は、愛されるお役ですね。面白い。
今回の「身替座禅」は團さま。そんなに逢いに行きたがるなんで、花子はどんなに可愛らしい方なのだろうと思いつつ見る。團さまは、太郎冠者に いばっていてもかわいい。小枝千枝が、家橘&右之助コンビで非常に嬉しかった。家橘さんが今までで一番かわいらしくみえたかも。パタパタして。「身替座禅」は、組み合わせによって、けっこう印象が変わるなぁ。この組み合わせも面白かった。團さまの右京は、お酒の匂い(よっぱらいの匂い?)がしてきそうでした。
最後は「二條城の清正」。肝を見せる芝居なのだと、途中で吉右衛門さん(清正)が怒ったときにわかった。途中までは、よくわからなかったけど、あそこでピリっとしました。本当に福助さんが大事なのだなぁというのが伝わった。 しかし!いかんせん、客席が暗い。 新歌舞伎をみるといつも思う。暗くしなくても集中してみるので、客席はいつもどおり明るくしておいてと切に願う。 
阿古屋や、清正の二条城で、あっあそこに!と新七さんや左十次郎さんの登場を小さく喜ぶ。いちいち ありがたくなるほど、ちょっとだった。

  

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2007年9月17日 (月)

ひびのこづえの品品 ~たしひきのあんばい~

学友達と水戸芸術館「ひびのこずえ」展を見に行く。横浜駅からバス1本でブーンと水戸へ行こうと思ったら、なんと今年の6月で路線廃止ですって。ショーック。
「迎えの間」舞台衣装を展示。人が着ていないとぬけがらみたい。値段がついているのが面白い。「居間」を抜け「応接間」へ。天蓋から吊るされる 巨大な<<草木のドレス>>。その下に<<木々>>の絨毯。靴を脱いで絨毯にすわり、ドレスを見上げる。本当の森で、風の吹く中、見てみたかったなぁ。 「風呂場+寝室」を抜け 「衣装部屋」へ。ナイロン素材の展示方法が面白い。スタッフ着用のゴールドウィンと提携したユニフォームは、1サイズで人によっていろんなとこのチャックを開け閉めして、調整するらしい。かわいい格好いい。「納戸+台所+控えの間」ここ好き。窓からたっぷり光の入る台所。作品に値段がついているので、ショールームみたいで不思議。まねできそうと思わせ、センスのよさにうなる。ひらめきにうなる。生活に即したものなのに、アートの段階にいる。そんな腕を感じた。 控えの間の和風な作品のセンスのよさ。古いのに新しい。 「ホワイトルーム」は、ウェディングドレスとドリカムのPVに使った衣装。部屋全体の空間が真っ白で陽の光がたっぷりはいりきれいでした。 最後は、「こづえ本舗」。企画展のショップ。あれもこれも欲しいというものばっかり。ハンカチから夏着物まで、いいデザイン・いい色合いのものばかり。皆でハンカチを買い捲りました。
結婚し、子供が産まれた友(に)に逢えたのもうれしかった。みんなで、水戸芸にいくこと、友(に)&愛娘(ふさ子・仮称)にあうことが目的でしたのもの。翌日、筋肉痛になるかと思うほど笑いました。
ここ’水戸芸術館’のスクーリングで出会った学友達と訪れたので、一層感慨深い。あれから4年。はやいなぁ。あの時は日比野克彦社長の展示でした。芸術計画演習というスクーリングだったかと思う。ワークショップの運営について、実践教育は「これでいいのかなぁ?」の連続でしたが楽しかった。肉体的には辛かったけどそこがまた面白かった。大人になると、なかなか泊り込んで夜中まで、ガヤガヤと議論することがないもの。あと自分の凡人ぶりを思い知らされた。
水戸芸には、日比野克彦展を1人で見に行ったことがある。懐かしかった。道をあるいているだけでもわーっていろんなこと思い出した。でもちょっと淋しくなった。1 人だったからかな。
働きながら行った大学。大変な思いをして出たのに、何も変わっていないなぁとあせることが多い。そんな時、おさるがよく、はっとするコトを言ってくれるのだけど その中でもこういう話のできる友を得たことは大きい。現代美術に何の感心もなかったのにとにかく体験する楽しさを知ったしね。いつの日か、活かしていこう。あせらず、あきらめず、止まらずにいよう。ちょっと貪欲に進もう。
久しぶりの水戸で、そんなことを考えた。

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2007年9月15日 (土)

『海辺のカフカ(上)』

村上春樹『海辺のカフカ』(新潮文庫)を読む。これ、読んだと思い込んでました。まだだった。ラッキー。ゆっくり読みました。
「君はこれから世界でいちばんタフなあ15歳の少年にならなくちゃいけないんだ。なにがあろうとさ。」淡々と自分をみつめ、淡々と生きようとするさまは、ゆっくり読まないともったいない。いろんな世界が、かちっと関係を持つのだろうかと思わせる展開は面白い。
村上春樹の作品は好きです。でも相当変わっていると思う。独自の世界。それなのに、どうしてこうも一般受けするのかちょっと不思議。浅田次郎とか宮部みゆきなら、久しぶりに本を手にする人にも、面白く感じるというのはわかりやすいのだけれど。春樹さんの世界は独特だと思う。理屈じゃない感じ。生きるすべを探しているかどうかが大事というか。この本を読んでまた不思議に思う。すごーく気に入ったのだが、万人が気に入るのかなぁと。村上春樹を読むことはファッショナブルなのであろうか。
きちんと暮らしたくなった。よっぽど、きちんと暮らしてないのであろうなぁ、私は。自主的に腕立てしたり ジョギングしたりすることはちっとも好きじゃないのにね。(きちんととはそういうことではないけど。)
下巻も大事に読もうっと。

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2007年9月14日 (金)

日光結構コケコッコー

いってきました。すごいね日光。日光廟大猷院に行き、その荘厳な雰囲気に仰天。二荒山神社に行き、拝殿に調査の先生が入ってらっしゃるたので、すきまから厨子をみようと努力し、東照宮に行き、もうびっくり仰天の巻!薬師堂で感心し、もうおどろき疲れて輪王寺をみる。
家光が、尊敬する家康公のおそばにいたい 様式を模倣するが ただし控えめにということで建てられたとのこと。これだけ立派なのに、どこが控えめなのと思いつつ、落ち着いた色あいの建物と対面。巨大な杉の林の中、神秘的な佇まいに圧倒。販売していた家光のお香がとてもいい香り。伽羅なのですが、とても優しい。お堂の中がほんのりと高貴な香り。建物は落ち着いた色目なので豪華さも なんだか荘厳に感じる。うっそうとした山の大自然の中にひっそりと、しかしどっしりと存在していてすばらしこと。手や口を清めていると、住職がいらして「飲めますよ」と。この山の中をしずかーにろ過されてきた、それはそれはおいしい水だそうです。30年かけて流れ着いた水ですよと聞き、余計ありがたくなった。(でも、今 なぜ30年?とちょっと不思議に思った)帰りにも、またお水をいただいた。横で口をすすいでいたインド人が、その様をみて飲んでいました。
大猷院で あれだけ感動しちゃったので、東照宮に悪いなと思ったですが・・ あっぱれ東照宮。もう笑い出したくなるほど豪華。家康ったら。すごいね。あー本当に面白かった。陽明門だけでなく、透塀までも立体的で極彩色にあふれた彫刻がびっしり。これでもかというほど。 本殿と拝殿をつなぐ石の間では、急にひんやりとした雰囲気。御影石の床だそうです。(その上にござが引かれていますが。)ちょうど小学生の修学旅行生に説明していました。その昔には、家康の子しか入ることのできない特別な間とのこと。中央に家康公、隣に秀吉、反対の隣には源頼朝が祭られているそうです。あぁ権力者ルーム。小学生の振りして(否 引率の先生)一緒に聞いてました。 とにかく、ここは どこをみても飽きません。張り切るにも程がある。どこもかしこも、面白い。左甚五郎の作と称される「眠り猫」のひっそりさにもびっくり。皆の期待の大きさと、作品の小ささのギャップも、すごい。なんとなく、彩色されていないものと思っていたので、そこにも驚いた。でもあの顔つきはいい。やっぱりすごいよ甚五郎。
とにかく東照宮はすごい。荘厳で、派手で、豪華で、緻密。すごい世界。天国ってこういうとこかも。 一般人と統治者の違いが、激しすぎますね。 周りの大自然と、こんなにも仰々しい建物が溶け合っているところがすごい。あー圧倒されました。
仏像はとても好きなので、よくお寺に行きますが、こんなに建物自身が面白いと思ったのははじめて。これでおか、これでもか、これでもか!と日光は私を圧倒させてくれました。まいった&満喫。。

Photo そして、華厳の滝へ。台風の後のせいか もう滝はおおさわぎ。どりゃぁーーーーと大音響で流れ落ち、周りは霧雨のよう。これがマイナスイオンなのね。体感しやすいマイナスイオンにぐっしょり。でも、みあきないほどすごい。アマゾンにいるかと思うほど。うきーーーって猿がきても不思議じゃないほど。自然ってすごいね。素直にそう思う。

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2007年9月13日 (木)

日光を見ずして結構とゆうことなかれ

プチ夏休みを取って日光へ。一度、日光東照宮をみてみたかったの。
わたくしどもの時代、関東人の小学校の修学旅行といえば日光でした。(今はどこでしょう?)そのころ父の転勤で函館にいた私の修学旅行先は青森でした。あの時逃した日光への夢をかなえにいってきまーす。まっててね、左甚五郎!

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エビキュラ

エビキュラさんに逢いに、シアターコクーンへ。
背景をわかった上でみると、なるほどねっていう芝居をしてるのですね。皆さんそれぞれの情感たっぷりな顔つきに気付く。今回はちっとも長く感じませんでした。哀しい話だなぁってしみじみする。
周りが安定したうまさを持つ人々なのかも。面白かった。海老蔵さん一人 ちょっとうまさにムラがあるかも。でも、あきらかに誰よりも惹きつける。これで全部うまきゃ無敵だ!?そこんとこが惜しいっちゅうか、面白いねぇと友人と話す。
何度も言うけど、マントを翻させたら世界一ね、海老蔵さん。語弊があるかもしれませんが、玉三郎さんが打ち掛けを、どう?って感じで反ってみせている得意さに似ている感じで、どうだ?といわんばかりに意気揚揚と翻してました。ターンがコツだよって感じ?みせかたが、うまいね。なんとなくそんなことを思いました。
あと、共演者の方がやたらと長い衣裳のすそを翻して歩いているような・・・ 真似てみたくなるのだろうなぁ。わかるよ。みんな無意識のうちにバッサバッサしちゃってるのじゃないかしら。(もしくは意識的に)
今回の海老蔵さんの役名はレイ。ドラキュラだし、外国の設定だし、洋服だし、わかるんだけどね。レイって言われると。なんかムズムズする。カタカナなんだもん。(蔵とか助とか衛門とか十郎とかさ。そういう古くさく大袈裟なのがあたりまえだからね。)
周りの観客の会話もなかなか面白く、聞き耳立てちゃった。「なんか歌舞伎っぽい ね、いちいち」って言ってた人が面白かった。そうかなぁ? 海老蔵の親は幸四郎よという人が、またいました!  「血を吐きすぎ。(否定的に) でもかっこいい。」といって爆笑しあってる若い女子2人が可愛いかった。「試験が終ったら、エビの歌舞伎 幕見しよう!」と盛り上がってました。 おじょうちゃん、残念だか来月は名古屋だよと心の中でつぶやいた。なんだかんだ言って 惚れてるな みんな と思いつつ帰りました。しめしめ。

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2007年9月11日 (火)

『真紅の歓び』

ロバート・B・パーカー『真紅の歓び』(ハヤカワ・ミステリー庫)読み返し。
この本を読んだとき、まだそんなにサイコスリラーがでてなかったような気がする。この犯人の心情に変な違和感があった記憶が。最近はなれたし、実際にそういう事件の多さにぐったりします。
自立による共存に悩む2人。事件のおどろおどろしさよりも、そちらの軸の方が目立って感じた。
男同士の信頼っていいね。いい関係に限りますが。美しい。

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2007年9月10日 (月)

『キャッツキルの鷲』

給料は入りましたが、まだまだ自転車操業中。懐寂しいため 読み返し月間。ロバート・B・パーカー『キャッツキルの鷹』(ハヤカワ・ミステリー庫)なるべく新しいのは取っておこうと読み返し。今後は調子に乗らない。買い物は程ほどにと肝に命じます。観劇道楽はがまんできないのだもの。何かをがまんしないと。
大好きなのに、最近ちっとも読み返ししていないスペンサーを読む。ひさびさにスペンサーワールドにひたり、これこれって思う。スペンサーに合わす顔ないよ。ずいぶん放っておいてごめんね。真の男らしさについて教えてくれる人がいろいろでてきました。
やっぱいいね。事件を追う姿勢はもちろん、相棒との言葉を越えた関係・その関係の上での軽口、食べ物、服の素材とか、いろんなことがいちいち気になる。すみずみまで面白い。うん、本当にいい。

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菅原伝授手習鑑

吉田玉男一周忌追善興行「菅原伝授手習鑑」を鑑賞。日曜日 父と国立劇場へ行ってきました。上手の一番端で鑑賞。1列目。むふふ。
購入時に、この席は字幕が見えにくいですよっと言われる。大袈裟でない程、出語りの床に近い席でした。真横。肩と床がくっついてました。私の真横の頭上に太夫さんがいました。びっくりの近さ。つばや汗が飛んできそう。見台で、太夫のお顔がみえないの。その変わり台の裏の蒔絵が見えました。そんな席。面白かった。
ずいぶん前に、歌舞伎座で「菅原伝授手習鑑」の通しが かかりました。昼夜で通しだった記憶がある。一気にみようと朝から晩までみていて、さすがに集中力がきれて、道明寺の場で最後のことろでうっかり寝ちゃった。ふと起きると、仁左衛門さん扮する道真がすーっと涙を流して花道を通っていった。なんでだろう?あまりに気になって後日幕見して確認した。なるほどなぁいい場面だと思った。あの鑑賞が役にたった。あと日頃の毎月鑑賞のおかげ(何かしらの段がかかることが多いので) そういえば、このお役、あの方がなさってたわと思い出すと理解が早い。
人形とは思えませんでした。人よりも歌舞伎っぽい動き。(←変ないい方)人形の横に人形遣いの顔がみえているのですが、ちっとも邪魔じゃないの。神妙な顔や、この人はお姫さまばかり扱うのでは?と思ったお姫様顔の方など、ちょっと面白かった。
動きや表情がいい。繊細と大胆が一緒になっているのってまさにこんな感じ。不思議。
ぐっとこらえるお役よりも、コミカルな悪役の方が魅力的にみえちゃった。とっかかりってそういうものかもしれません。歌舞伎でもそうでしたもの。(亀蔵さんに注目してた)特に奴宅内にぐっときちゃった。池に突き落とされた死体を、着物を脱いで頭から飛び込んで取りにいく奴さん。登場したら観客がワッと喜んだ感じがしました。蓑助さんという方。あーひっこまないで~と思っちゃった。(重要無形文化財の方でした!?)覚寿の文雀さんの大物っぷりもよかった。みていて口がへの字になってきちゃった。(うれしくて、への字?!)
なかなか見ごたえがあり面白かった。文楽も、年に1回くらいはみたいなぁ。

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森村泰昌-美の教室、静聴せよ Bi [bi:]-Class,Be Quiet

なんだか気になるヒト。
今月も引き続き節約月間なのですが、土曜日に横浜美術館へ行ってきました。リピーター割引があるのがありがたい。(1年前までの観覧済みの企画展チケットをもっていくと団体料金になります)
森村作品は、Bunkamuraのギャラリーで、フリーダ・カーロのセルフポートレートをみたのが最初だと思う。正直に言ってその時は悪趣味だと思った。彼女が背負ったものを考えると、よけいイヤな気がした。
でも、なんだか気になった。とにかく、有名な絵画に自分でなってみるという表し方は、その意味合いがわからなくてもなんだかおかしい。絵巻を映像化するためのドキュメンタリーをみていて、すっかり気に入った。
今回の展示は教室編。無料のイヤホンガイドを借りて、授業をうけるようにみていく方法はとっても面白い。1時間目から6時間目まで授業をうけるようにみていく。
(その時間のガイドを聞き終ると、部屋を移る。)HRなんて久しぶり。それより何より、小中の時の机に座るのが新鮮!国立新美術館でみた、かなり気に入ったセザンヌの静物画もありました。林檎になってるのが秀逸なのだもの。ゴッホの自画像の帽子の質感をだそうとするところのガイダンスを聞いたら、ついニッコリとしちゃいます。
森村先生のガイドは、ちっとも偉ぶらず、小難しくなく、大変そうにしない。「やってみました」という姿勢がいい。ことこん大マジメに絵を再現している姿をみて、ちゃかしたり、ふざけたりせず、真摯に真似してるのだなぁ。考えているのだなぁっと思った。
とにかく楽しい体験でした。人に勧めたくなる展示です。

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2007年9月 6日 (木)

めがね

やっさんとキー坊気分で?!「めがね」の試写会に行く。糸井さんのHP ほぼ日で募集していた試写会に当選♪webで応募したものが当選したのってはじめてかも。葉書でせっせと地道に応募したものと異なり、簡単すぎるのだもの。web応募のモノって誰も当選してないのではないかと疑ってました。あたってびっくり。嬉しい。糸井さんもいらしてました。会場中の人が「かもめ食堂」をみたのだろうなぁ。見る前から、映画への愛情を感じる、やわらかい空間でした。
いい映画に決まってると過剰に期待して向ったのですが、そんな勢いづいた私をも、のーんびり包んでくれる。ゆったりした気持ちのよい映画。人の基本となる暮らし、きちんと料理をし、きちんと食べ、掃除をしたり、働いたり、メルシー体操したり。きちんきちんと毎日を過ごす。でも、そのきちんきちんがのどかにみえる。特別じゃない毎日がもたらしてくれるあたりまえの幸せ。そういうのを噛み締めた。のーんびりしながら。 よく考えると、ものすごく特殊な設定だし、なんでそれで暮らしが成り立つのかわかんないのだけど、そんなの問題じゃない気がする。すごい映画。みごとに何もおこらない。潔いほど。それなのにいい気分。すごいぞ。この映画がみせてくれるあたりまえの毎日は、ちっとも退屈じゃなかった。つまらなくなかった。いい毎日。なんでなのだろう。
心が疲れているわけではないと思うのですが、心に沁みる。しまった、ダラダラ生きてきちゃった。でもまだ間に合うと思った。気付いた時が肝心。ダラダラ暮らすのと のーんびり暮らす違いに気付いたもの。しかし、あれもこれも、みーんな おいしそうだったなぁ。 おいしい食事が元気をくれる。淡々と、きちんと生きるのってかっこいい。うん、かっこいいことだ。
どのキャストも心憎いほどいい。もたいまさこ登場シーンが、心にぐっときた。普通の超人。ああいう"the安心"が、一本道の向こうからきてくれたときには、ホロってきた。

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2007年9月 5日 (水)

『ぬしさまへ』

歌舞伎に、はまった友より、後援会 茶話会話をきかせてもらう。当日のおみやげなどもみせてもらい、ちょっとした お宝鑑定團ゴッコになりました。披露するお宝がないのが残念だわぁ。

大事に、ちょっとずつ読んでいましたが、とうとう読み終わっちゃった。畠中恵『ぬしさまへ』(新潮社文庫)。明るく愉快なのだが、背中あわせになっている哀しさ、淋しさがきちんと描かれており、とくに切なさが秀逸。妖(あやかし)だって恋をする。人と同じ。死なないからこそ辛いことがある。その途方もない時の長さが、運命的であり、なんとも哀しい。
電車で読んでたら、泣けてきちゃったので、その後は おうちでゆっくり ちょっとずつ、胸をキュッとさせながら読みました。特に松次郎の件がね。終わり方の淡々とした書き方と裏腹に、おなかの中がぱぁーってあったかくなった。
お給料が出たので、意気揚揚と『ねこのばば』も購入しておく。

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2007年9月 4日 (火)

憑神

最近 職場で茉莉香茶を楽しむのがマイブーム。Tパックの普通のものですが。スタバのタンブラーで煎れて、冷ましてから 冷蔵庫に入れて帰る。翌日つめたーい茉莉香茶が私を待っている!タンブラーごと冷やしておくと、冷たさも保たれるので 今年の暑い夏にぴったりでした。毎日2タンブラー冷やしてます。100P入ったお得なTパックを購入したので、飲んでも飲んでも まだあるの。赤貧にはこの上なくありがたかったわ。一寸涼しくなりましたが、まだまだ愛用(愛飲)。

去年、ゴールド会員へのポイント獲得のために行ったとはいえ、あの魔界転生の あまりの期待はずれぶりに、今回は止めておこうと思っていたのですが。あれは、橋之助さんのせいじゃないと思うの。それを確かめに、演舞場へ「憑神」を見にいってきました。3階Bの1列目がもどってたのでね。ポイントも、ちょっと心許ないし。なら行きますかと向う。18時開演がありがたい。(間に合わなかったケド) 映画も、ウーンって感じだったらしいので、期待せずに行きました。本はあんなにいいのに。
舞台では2つの廻り舞台を駆使して、実にテンポ良く場面が展開する。おみごと。歌舞伎も暗転の多すぎるのがあるので参考にして欲しい。見事。あまりにテンポよく場が移るので、拍手する間がないほど。よく考えられてます。脚本・演出はG2。ほめてつかわす。
案外面白かった。魔界転生がああなったのは、橋之助さんのせいじゃない。あったかさがでてました。本当にいい人なんだと思う。なんとなくそう思った。福田転球がうまく笑わせる。升毅の貧乏神とコング桑田の疫病神も手堅く安心。デビット伊東・秋本奈緒美の姉夫婦も、こういうのもありかも。演舞場っぽい。野上由美子の母が、かわいらしくよい雰囲気。惜しむらくは葛山信吾。来月松竹座にいくまでには、何を言っているのかわかるようになるといいね。カナキリ声なんだもん。びっくりするほどわかんなくておかしかった。周りも手堅く(お弟子さんたちもがんばってました) わりかしよくできてました。
鈴木杏は、日本髪の鬘があまり似合わないな。文句じゃないけど。(かわいさが減ったなと思って)  あどけない童には、ちょっと無理があるよ。がんばってました。

ずいぶん前に この本を読んだのですが、私が覚えていた終わり方と違う気がしました。また、読んでみようかな。

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2007年9月 3日 (月)

BIOMBO

9/1初日に、サントリー美術館へ『BIOMBO』展をみにいきました。初日の割には、思った程 混雑していませんでした。割とゆったり鑑賞。みごとに屏風ばかり。(一部絵巻もあり)
ダイナミックな構図が多く、格好よかった。特に気に入ったのは「誰が袖図屏風」六曲一双。江戸時代のこの屏風には、衣桁に掛けられた幾枚かの着物。実際の袖と同じくらいの大きさがありそうな袖部分ばかり目立つよう掛けられています。そして、人は誰もいないの。今まで誰かいた気配を感じる屏風。あれ、みんなどこにいったのという気分になる。画期的な構図だと思う。格好いいなあ。
新聞やテレビにとりあげられている「祇園祭礼図屏風」とその隣に展示されている 「加茂競馬図屏風」がみごと。人物の表情がわかる絶妙のサイズ。このぐらいの大きさが一番、人々が活き活きとしてみえるのかもしれません。競い馬から落ちそうな人、それをみて大笑いする観客。着物の柄もみごとに描かれていて、祭りを楽しみにしていた人々の楽しくってたまらない様子が、とてもよく伝わる作品です。この屏風は”海を越えた襖絵と屏風絵”というセクションにあります。ケルン東洋美術館・サントリー美術館・クリーヴランド美術館の持ち物。これらの作品は、会期中ずっと展示されているようです。何度か見に行こうっと。ケルン東洋美術館所有の二曲一隻と、サントリー美術館所有の六曲一隻とが、かつて同じ襖絵であったことがよくわかる展示。2つの屏風を左右 ぴったりとくっつけて展示してあります。構図はもちろん、色合いも同じ。あー1つの襖絵が、別々に屏風にしたてられ、日本とケルンとに別れ別れになってしまったのだなぁ。安寿と厨子王。 でもこれだけ色合いが似ているということは、どちらも同じように大切に保存されていたのですね。
ボストン美術館所有の「松下麝香猫図屏風」には雌猫と子猫が、サントリー美術館所有の「樹下麝香猫図屏風」には雄猫が描かれ、やっと一家揃ったという趣向になっています。この猫がちょっと面白い。じゃこうねこだけど、古臭いぬいぐるみみたいな味がある。
今回は、こういう 趣向をこらした展示方法で、作品数はあまり多くないのですが、なかなか面白いものになっています。期間中、いろいろなものを展示替えしているようなので、何回か足を運ぶつもり。

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2007年9月 2日 (日)

カミツキ王子

あぁ、気絶するかと思った。エビキュラ。
本日初日『ドラクル』を観にシアターコクーンへ行って参りました。7時開演、10時20分終演という海老蔵祭り。見放題。あたくしは、満喫。満足。
長塚圭史演出の舞台、はじめてみました。案外正統派。照明の使い方がきれい。舞台から離れた席でしたので、全体がよくわかりました。なんとも不気味な霧のような照明につつまれ客席はきれいでした。
休憩前は、やや説明調が強く親切すぎ?って思いました。こんなに丁寧に筋を説明していたら間に合わないよって。 エビキュラ的にも、苦悩・忍耐の時代なの。悩んではるのも またええなぁ。襟立ててね。白いシャツがまた似合うの。髪長いし。よわっちく苦悩してました。でも怖い。この世のものでないトリオが、よかった。比べて人の弱っちさがコミカルに描かれてました。 りえちゃん、清楚できれい。ずっと、りえ好きなので この舞台はかなり嬉しい。聖人の清らかさがありました。はかなげだげど、芯が強い。 お姫さまダッコの場があって、「女子として、華奢じゃないと活きている意味がない」とまで思った。もうなんにも食べないって思った。(休憩時間に食べてたけど)
休憩後は、一転 エビキュラは力強くなった。いいねぇ。荒事ですな。そういえば、永作博美がでるっていうのを見て楽しみにしてたなぁ。やっとでてきました。うまいね。手塚とおるのいやらしさ、勝村政信の優柔不断さもいい。一部と二部と別々の人が活躍するの。どっちかにしか出ないなんて変わってる。2部は、テンポよく(よすぎ)どんどん展開。海老蔵さん(レイ)怒りまくりだし。4畳半、いえ8畳はありそうなマント翻して、決めまくり。ここで気絶しそうになった。何度か。 いやぁーかっこいい。無敵。死ななさそうに見える。怖い。俺に近寄るなオーラがでてました。役柄とはいえ刃向かうバカがいるの。あーもう。言わんこっちゃない。そうそうやっておしまい!と思いつつ見ちゃった。怖いので、ハンカチ握り締めつつみました。ヒャー。迫力ありすぎなのだもん。残虐が似合うお人です。でもそこに物悲しさがあり、運命に操られる悲劇があり、よかった。登場人物それぞれに、実は 背負った運命があって その描き方が淡々としてよかった。哀しさを大げさにしないところがいい。 もともと人だった化け物の悲しさみたいなのを、奇をてらわずに くさくならず 表現されてる舞台で、面白かった。
芝居がどうなのかは、浮っついていたので あんまりよくわからない。なんでもよくみえる方だしね。冷静に考えるために再度確認にいかねば。ねばねば。
とにもかくにも、海老蔵さんが格好よかった。

おまけ
カーテンコールがありました。あんなに自信満々に演じていたのに 所在なさげにはずかしそうにしていてキュート。 生の弦楽が入っていたのですが、あちらにもと言わんばかりに手を差し向ける姿が決まってました。また拍手があり出てきたときに、また弦楽の方へ手を差し向けおうと挙げたところ・・・ そういう雰囲気じゃなく、手を挙げたまま微笑んでました。キュート。また、拍手で登場。りえちゃんに、一人でお礼をという感じに仕向けられ 一人
舞台にとりのこされる。照れつつ礼をし、小走りで戻っていきました。いやーん。

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