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2008年1月31日 (木)

『本棚探偵の冒険』

昨日は、会社の帰りに泳いできました。なんか、最近メゲ気味なので。そういうときには、地道に泳ぐのが何より。スピードはでないけれども、なんとか同じメニューをこなせるので、満足。今年は、月に5回は泳ごうという目標を立てました。1回2kmちょっと泳ぐので、1ヶ月10kmとキリがいい。 実は、1回2kmだから、5回行って 1ヶ月1万キロだわって思ったの。最初。結構泳げるなぁって驚いた。どういう計算だろう。自分に驚くわ。 目標をたてた最初の月。昨日で、なんとか5回。 もうね、脳みそより筋肉よっ!(ウソ。)
さて。
喜国雅彦の『本棚探偵の冒険』(双葉文庫)を読み直す。『本棚探偵の回想』を読んでから読むと、また面白い。この謎、次号で解けるのよなんて思ったりしつつ楽しみました。何度よんでも、変で、楽しそうで、面白い。豆本創ってみたいなと大それたことを思ってみた。不器用なのに。
何よりも古書好きの人の話が面白い。喜国さんも相当だけど、相当なのだもん。地道にコツコツと、好きなコトにまい進する人のコトを読んで、なごんだ。

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2008年1月28日 (月)

国立劇場千穐楽

大の成田屋贔屓のわたくしですが、昨日は国立劇場の千穐楽に行って参りました。通し狂言「小町村芝居正月(こまちむらしばいのしょうがつ)」二百十九年ぶりの復活狂言。
花道を多用し、後半にいくにつれ、どんどん盛り上がる演目でした。内容が演舞場とリンクしているのではないかしらと気付き、更に面白くなった。悪者が、天下を取ろうという野望をもつ。権力を得るために、雨を降らさないようにする。人民をとことん苦しめた後、効果的に降らす為にね。 善い者が、超人的能力で見破る。龍神を解き放ち、雨がザーザー。めでたしめでたし。(ものすごーくざっくり言ってますが。)そういう感じではないかしらん。 どちらも、龍が立派でした。演舞場のは鯉のぼりみたいでしたし、国立のは長崎おくんちみたいに立体的でした。 紀貫之の娘の梅枝くんの香取姫に続く、捧げモノをもって現れた美女(姫)達は、たしか、菊史郎さんが文屋のなんとか(豊秀?)の娘でしたし、菊三呂さんは安倍清行の娘でした。小野小町の詠んだ歌の短冊を巡る騒動や、ことわりやの短冊を巡る騒動も、似てると言えば似てる。ちょっと苦しいけど。あれ、演舞場のと、何か似てる?面白ーい!更に楽しくなったのは、何度も何度も何度も演舞場に足を運んだおかげだわ!?(国立も2回行きました。)
松緑さんが、気持ちよさそうでした。活き活きとしてました。よかったね。(何様でしょう)そういいたくなる感じ。松緑さんに似合うものばかりでした。
菊五郎さん演じる大伴黒主が、暗雲立ち込める中 ぐるっと廻るところの不気味さが格好よかった。仕掛けの不思議さよりも、どうみせるかに凝る方が、逆に新鮮ではっとするなぁと思いました。(不動明王の浮遊と比べて。) よくは、わからないけど、とにかく大きなスケールの悪って感じがでていてかっこいい。
菊之助さんの牝狐、かわいい。けなげで。すりよってくるとこなんか、もう。かわいい。あー、狐忠信みたいなぁ。五月團菊祭の最後の演目でどうでしょうと、勝手にキャスティングしてみてたのですが・・・(幕見でも観ることができるしと思って。)世の中思ったとおりにはいきません。(コクーンらしいので。) 隅々まで神経の行き届いた狐は、本格的にみたいなぁと思わせるものでした。楽しみ。 あと、雪の中花道をあるいてきたところ。(けだものやへの道すがら。)下駄が雪にとられて歩きにくそうな様がよくでていました。うまいなぁ。
楽しかった。
撒きてぬぐい。案の定いただくことができませんでした。もう、彦三郎さんったら。腕力をつけておいてねって言ったのに。(別日鑑賞した友は、権十郎さんからいただいたらしい。菊さまからいただいた友も。うらやますい。) 来月は松竹座で二人道成寺。道成寺といえば、手拭撒き♪ 3月は歌舞伎座で藤十郎さんの道成寺。これまた手拭撒き♪ 毎月チャンスが!ロト6かっ!(ロト6のしくみを理解してないけど) 今年は、いただける気がしないという弱気な態度で臨まないことにします。下さい♪って甘えん坊感を前面に出していこうと思います。
終演後、おさると新年会。国立劇場が見えるレストランで、夜景やら、劇場やらを見ながら杯を交わす。余は満足じゃ。そして調子にのりすぎ翌日(今日)は、昼すぎまで頭痛。恐るべき「カクテル飲み放題」 口当たりのよさを甘くみてはけません。
今年の歌舞伎手帳を購入。”クイズ「あの人は、どの舞台写真を選ぶでしょう~」”を楽しんでいるときは、とっても元気だったのですが。(コレ、お勧め。昨年観た演目を思い返し、あてっこ。團さまは弁慶でしょう。あたり。海老蔵さんは?毛抜か、紅葉狩りでしょう!えーっ 鳴神ときますかっ!7月の演目のでもいいのかしら。ドキドキするわってな具合で、昨年の観劇記憶をあれこれ引っ張り出します。能の活性化に一役かうかも。)
千穐楽の菊五郎さんのおふざけは、最終幕 黒主の時。腹出し達(團蔵・亀三郎・亀寿 3人衆)に「メタボの皆さん」と、はなしかけてました。笑いをこらえる舞台の皆さんの中でも、松也・梅枝の若手の2人が、特に吹き出しそうでした。上手長唄にまで広がる笑いの波紋。三味線を持ち下を向く巳吉先生(あー習いたいという妄想から、先生と呼ばせていただきます)のお姿が、忘れられません。
何よりも驚いたのは、ご子息まで、おふざけをなさったこと。暫の孔雀三郎松緑さんに、どいてって言いに行くときに、菊之助さんたら 「♪おしりかじりむし~おしりかじりむし~おしりとおしりでおしりあい♪」ですって。大変きちんと歌ってらっしゃいました!?(だから、どいてというのは少々苦しいような。) 菊五郎さんの笑いをこらえるお顔が、チャーミングでした。花外でしたので、暫の大きな拵えの松緑さんの後ろで、ひっそりと後見中の辰緑さんが笑いをこらえる様も楽しめちゃった。そういうのをみると余計に可笑しくなっちゃう。そういえば、松緑さんはどうだったのかしら。おしりかじりむしに対して、「楽屋でそんなことばっかり考えて~」って返したのもグットでした。ふざけても、礼儀正しくみえる菊之助丈でした。あー、おかしかった。楽しい楽しい歌舞伎三昧の1月でした。

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2008年1月26日 (土)

少年よ大志をいだけ番外編

昨年から、西洋美術史の勉強会にまぜてもらってます。
今回は、大学のサテライトキャンパスにて大学主催の特別講義。またほくほくと受講してきました。勉強会の番外編。 久々にサテライトキャンパスへ。この建物にくるとなんか緊張する。(日にち・時間に問題がないか急に心配になったり、事前に予習してくるものはなかった気になったり・・・小学生の時のようなドキドキに襲われる。)今日も、無駄に緊張。聴くだけなのになぁ。自分が、あんがい小心者だなと思った。
今回のテーマは、『クリムトと世紀末ウィーン』先生によると、日本人はクリムトが好きらしい。しかも『接吻』を。(アムステルダムにおけるフランダースの犬に似てる。)クリムトには、いろんな作風があり、あのような金を多様する時期は、一時期だったそうである。彼が影響を受けた、同世代の画家の紹介により、クリムトの作風に変遷があったことがよくわかった。というよりも、知らなかった面白そうな作品が、まだまだ山ほどあるなーっと思った。あるに違いないとは思っていたけどね。ベルギーの画家クノップスも、オランダのトーロップも知りませんでしたが、気になる絵画でした。
質疑応答で、参加者から、ウィーンからの留学生から聞いたということで、美術作品の評判は高いが、それよりも、人として問題(女ったらし)と言う面の方に興味が言っているというコメントがあった。先生から、ウィーンに住むから、皆クリムトが好き・見にいくというわけではないと。クリムトの何かがあることは知ってる。でも、みんなが見にいくのが普通ではないと。京都の人が、清水や金閣寺に行くか?行くのは京都以外の人ばかり、案外行かない。それと一緒と答えたのが、ふるってました。なんだか、すごーく納得。ウィーンの人みんなが、オペラが好きか?といえば、オペラを聴いたことがない人がいっぱいいると付け加えてました。歌舞伎もしかりだなぁ。日本人だって、観にいったことがある人ほとんどいないし。(同じ人ばかりが行く。)能楽堂しかり。私も、相撲を見にいったことはない。月をみて、一句ひねってりもしない。そんなもんだなぁ。なんだか、妙に面白かった。
クリムトは、画家として生きていく前は、商業画家だったそうです。注文主の意向に沿ったものを、作品化できないと意味がないということで、本の装丁・アクセサリー等、装飾をほどこすプロだったそうです。とても成績がよい彼は、その道で成功したが、アカデミックな道に入る、時期があって、こんな画家の影響を受けて・・ 面白かった。
ちなみに、昨今公開になったクリムトの映画については、ひどい出来だと。あれでは、クリムトが気の毒とおっしゃった姿に、先生のクリムトへの愛情を感じました。(つっこみどころ満載らしい!)

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2008年1月25日 (金)

『本棚探偵の回想』

本屋で、喜国雅彦の『本棚探偵の回想』(双葉文庫)を発見。購入。嬉々として読む。だって、変わり者なのだもの。最高に。前作『本棚探偵の冒険』が、あんまりにも面白くて、何度か読み返しました。とことん本が好きで、本ならなんでもよいわけではなくって、好きな人にしかわからない稀少価値について、大層あつく語るの。自分で勝手に考えた企画に、自分ががんじがらめになって苦しむ様なんか最高に面白い。前作で、引越し時に、人の家(ただし、古書コレクター)の本棚を、好きなように並べさせてもらえるとなれば、万障繰り合わせて、その日のうちにかけつけ、うっとり並べてました。そんな著書の書いた続編。もう、かわずにいられません。
文庫をまたずして、単行本を買うべきだったかも。でも、これは電車で何度も読みたい。なら、2冊買えと著者なら言うであろうな。古書という、見知らぬ世界はものすごいです。
青年期(少年期?)どうしても、読破できなかった1冊を、読みきろうとチャレンジする日の一日とか、今回も想像を越える設定であり、やってみようかしらんと思わせる設定であり、本当に面白い。手持ちの本で、新たな設定を思いつき、悩みすぎて、朝になってたなんてのも。
歌舞伎好きのわたくしきにも、真似ごとして、自分で企画を打ち立て、人知れずそれに挑戦し、己の決めたルールに縛られて苦しみたい。いや、苦しまなくてもいいけど。なんか、できそう。
読み終わったので、また1冊目の『本棚探偵の冒険』を読み直ししようっと。

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2008年1月22日 (火)

『誰か somebody』

宮部みゆきの『誰か somebody』(文春文庫)を読む。人物の設定が非常にしっかりしているので、どんどん想像力が膨らみ、引き込まれた。
資産家 今多コンチェルン会長の娘と結婚した杉村三郎が主人公。おだやかで、いい人。杉村三郎の目を通した、人間関係の描き方が、とてもよかった。
でてくる人も、いわゆる、「いい人」。なので、そこに悪があるように思えない。事実、悪い人でない。でも誰もが持つ、心の翳りの部分が、どこかずれると、そこに悪意がうまれる。強く憎むとか、恨むというものではなくとも、悪意が生まれる気持ちがある。また、一歩間違うと、加害者になりえる可能性がどこにでもあるという怖さ。うまいなぁ。
偏見をもたれがちな状況にいる、主人公の杉村三郎。彼は、ものごとを静かに、丁寧にみつめ、選択し、毎日を大切に生きている。読んでいてとても暖かい気持ちになった。この夫婦は、気持ちが本当に強い。複雑な環境のなか、卑屈にならず、真実をちゃんとみる強さをもつ。人に言われても、向きにならず、対抗せず、超越した態度でいる。 私は、くやしいと思うと、どういったら相手にダメージをあたえる一言になるか 考えちゃう。口にだすことはないが。電車の中とかで、イヤな思いをすると ガーンとくる一言を言ってやりたいと思い、考えちゃう。ちいちゃい人間だなぁ。 友がひどいことを言われると、頼まれもしないのに、言い返す言葉を考えてしまう。 いやみな相手の言葉や態度を、ぐっと飲み込む。相手にしない、何にも言わないという強さを感じた。その強さは、逆に相手に勝つ。毅然とした姿は、格好いいものである。 また、相手の辛さを、黙って見守るということに、とても暖かいものも感じた。宮部みゆきさんの本は、ハズレがない。

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2008年1月21日 (月)

殺し殺され、裁き裁かれ、大活躍

世界一、朱雀門の似合う男だなぁ。
一階最前列で鑑賞の巻。シアワセ。
残り7日なのですね。「こんな良席でも、毎日観たら飽きるかどうか検証しろ」と命じられたい。命じてたも。
安倍清行からは、いい匂いが。ついて行っちゃいそうになる。 粂寺弾正のこしらえが本当に似合う。目の美しさが一番引き立つかも。わざとではないのにでてくるユーモア感もぴったり。 鳴神上人は、美しさが際立つ。堕落するところで、一時悲しそうに見えるのが印象的。このこしらえは美しさが引き立つ。 早雲王子になると急に顔まで大きくなる。スケールがおおきくってお似合い。これがねぇ、格好いいの。 最後の不動明王。モクモクと舞台から漂う雲(ドライアイス)の冷たいこと。冷凍食品の気持ちがわかった?!自分がその雲の中に入っちゃっているの。なので、不動は 浮いているというか雲の上に乗っているようでした。効果抜群!?隣でおさるが、スモークに埋もれて、命の危機を感じていました。命がけの鑑賞?!命かけてでも観にいくわ。そんな大満足の舞台でした。
舞台はどんどんテンポよく展開。周りの役者さんたちも達者だなぁと思う。朱雀門王子最期の場の大立ち回りは、何度でもみたい。黒子姿の新七さんの気配を消した真剣な姿まで、わざわざみちゃった。わかりやすい通し狂言。通しなのに、見所だらけ。見るたびに、解釈の発見がある。必死に舞台を作っている若々しさがいい。文字通り「新春花形歌舞伎」でした。華やか。あぁシアワセ。Photo

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2008年1月20日 (日)

能楽堂図書閲覧室訪問

国立能楽堂の地下一階にある、能楽堂図書閲覧室にいってきました。能楽関係図書と、国立能楽堂公演のビデオの視聴ができるところです。
そういうところがあるっていうのは、聴いておりましたが、利用するのは初めて。ちょっと昭和っぽい。目的は、狂言「入間川」の視聴。友人と連れ立って出かけました。和泉流のものは、2本。昭和61年10月14日。シテ三宅右近さん・アド野村武司さん・小アド万作師。平成4年。シテ万之助師・アド野村武司さん・小アド三宅右近さん。2本とも鑑賞。いやぁ、お若い。アドの太郎冠者は、両方とも萬斎師になられる前の、野村武司さんでした!お若い。そして、基本に忠実に きっちりと演じてらしたのが印象的。(いまも、もちろんそうですが、魅せるということよりも、基本が重視されているように感じたので。)
視聴覚資料(ビデオ等)をご利用の方は、事前にご予約下さい(有料)という記載がありました。おいくらかしらと思いつつ鑑賞。 ななななんと!30分50円でした。2人で1時間見たので100円。(一人50円づつ!) なんという安さ。ありがたい。平日10時~17時、土曜10時~13時という時間にしか利用でいないのがタマにキズ。しかし、ありがたい。利用申込書に、「能楽師・一般・学生・能楽研修者」という区分があるところが、面白かった。

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2008年1月18日 (金)

二度惚れしたわ

邦画ど真ん中な映画をみてきちゃった。近代フィルムセンターにて500円で鑑賞。 ”生誕百年 映画監督 マキノ雅広”という特集。会社が移転しちゃったので、もう歩いていくことができなくなっちゃったなぁ。観客はシニアが多かったです。若者気分!?
易者役で、市川子團次さんがでてらっしゃいました。歌舞伎役者の若いころがみたいなぁ。雀右衛門さんのものをみたいなぁと思い、ときどき番組をチェックしています。
今日の夜は、錦にぃと、美空ひばりさん主演の「おしどり駕籠」を上演でした。時代劇ミュージカルってかいてありました。美空ひばりって本当に歌がうまいなぁ。マキノ初のカラー映画らしい。カラーなので、みやすい。白黒は味がありますが、やっぱりちょっとざらつきが気になります。
この映画は、もう「おおらか大賞」です。決定。いやぁ、おかしかった。ものすごーく、ものごとがうまくいくの。もめないの。そして、主役はとにかく中心。見事なほど。それに耐えうる華があります。
「おい、おかめ」「なにさぁ、ひょっとこ」という会話だけで、ここまでひっぱるか。でも、かわいい。「お手打ち?それは困るなぁ」だって。吹き出しちゃった。錦にぃは、まさにスター。ひばりさんも。器の大きさをしみじみ感じた。所作もきれいだし。ひばりさん演じる、お蝶さんが、錦にぃ演じる殿に、「二度惚れしたわ」って言ってました。私もです。
親の世代の恋愛事情って、こんな風だったのかなぁ。あまりにも素直で、ちょっとうらやましい。

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2008年1月16日 (水)

第41回 野村狂言座

今年は、まだ三番叟を見る機会がなく残念。(公演はあったのですが、切符確保に敗れた。気合不足。) 1月にはやっぱり、能楽堂で三番叟をみたいものです。
今年の、能楽堂始め。宝生能楽堂にて、お楽しみの「野村狂言座」。今日の演目は、素囃子「神舞」、狂言「歌争」「咲嘩」「越後聟」。
「神舞」
最初の一音で、能楽堂にきたとビリッとくる。音の響きを体で感じる。そうだった!能楽堂のなんともいえない、いい緊張感。これだ。あーいいなぁ。久々の六郎平衛さんもちょっとうれしい。
「歌争」
万作師の肩衣は、万作の花。扇も万作の花でした。深田師の肩衣は水仙かな。花が大きく、色がぱぁーって広がってきれい。さて、狂言。プロってすごい。当たり前だけど。この演目は、余計にそれを感じる。ましていわんや、万作師ですもの。庭をみてるときは、庭を見ているし、野にでれば野を見ている。余計なことが一切ない。相手の失敗をバカにして笑うのだけど、大げさじゃないのに本当に面白そう。笑い出す寸前の間で、おかしさが、わーっと伝わる。ちんばをひきひき、ヨロヨロとした真似がうまい。バカにしてるけど、いやみさがないとこに、驚く。
「咲嘩」
万之助師、絶好調。すごい味わい。しゃべらぬ、その間が一番雄弁に物語る。声に出して笑っちゃった。一言言う前のところで、何をいいだすか想像がついて、たまらなくおかしかった。この味は、万之助師でないとでないなぁ。にくたらしさがたまらない。万之助師の肩衣は、両手をあわせて広げた程もある大きな梅。匂いがしそうなすてきなデザインでした。 
「越後聟」
太郎冠者、月崎師の肩衣は雪輪の中に梅(桜かなぁ)。今日の肩衣は、花づくしでした。万作師は、匂当(こうとう)。座頭より位の高い盲人だそうです。万作師のつく杖のコツーンコツーンという音は、静かで、何か違う。いつも見入ってしまう。最後に聟、萬斎師の獅子舞。万作師・万之助師の味わい深さに、やっぱり違うなぁと満喫しているところ、萬斎師がしびれさせて下さいました。獅子舞。みていてドキドキした。(緊張で。)赤頭に、二枚の扇をつけ、赤い布で覆面というこしらえ。すっきりとした身体で、軽やかに、するどく、若々しく舞う。きざはしに足をかける程、前に踏み込む。側転もあり、倒立まで。そして、欄干超えも。その動作(行為)がすごいのではなく、舞に意味があり、その流れがあり、かつ動作がすごい。とにかく、迫力がありました。後見も地謡も裃をつけていました。新春気分を満喫。

今年の狂言座も楽しみ。

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2008年1月15日 (火)

『いとしのヒナゴン 下』 & いとしの玉さま

引き続き、重松清『いとしのヒナゴン 下』(文春文庫)を読む。
情だけで解決できないことは理解できる。役所の言い分もわかる。どうしようもないこともわかる。そういう、どうにも割り切れないものを こうまであきらめない想いに熱くなる。善人ぶるでなく、たてまえなんかどっかいっちゃうほど、熱くて、好き勝手で、とんでもないヤツラに肩入れして大いに熱くなる。こう、終わるか。おさまりがつかないかと思った。もうね、夜露死苦 とか言いたくなる。かっこわるくて、かっこいい。そんなヤツラのお話。あー面白かった。
「玉さまの『プロフェッショナル』を見て、気分を静めようっと」と思ってみる。そして、更に圧倒される。まさにプロフェッショナル。 番組で取り上げられていた、『信濃路紅葉鬼揃』、初日に見にいきました。3階からの鑑賞でしたが、鬼女達の緊張感がものすごかったことをよーく覚えてます。みているこっちまで緊張するほど。ピリピリ。なるほど、こりゃ緊張するわ。ぬるま湯につかっちゃいられないぜと思う。やること、しっかりやらずに、あーだこーだ言うな。(←自分に言ってみた。)繰り返し、繰り返し、日々とことん訓練していくことが、自然な芝居を作るのだなぁ。ただ続けてきただけという言葉の重みがまぶしかった。 玉三郎さんって、ものすごい人だ。更に好きになった。一生見ていこう。

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2008年1月14日 (月)

『いとしのヒナゴン 上』

重松清の『いとしのヒナゴン上』(文春文庫)を読む。この間読んだ『くちぶえ番長』が、すこぶるよかったので、期待して読む。なんぼでも期待して読みんしゃい!って力強い本。
比奈町に出た未確認生物を巡って起こる騒動を、石井信子(ノブちゃん)の目を通し、その当時の人達の人柄重視に振り返る。登場人物のおっちゃんたちは、イッちゃんだの、ドベだの。間の抜けて、うらぶれて、底力のある愛すべき、ものすごいおっちゃんたち。ノブちゃんの同級生、ジュンペだの西野くんなど やや若いチームもいい。登場人物に、おおいに肩入れながら 町の騒動ぷっりを手に汗握り 読みすすめる。
お役所ものって、もーどーしてそうなのあんた達!って腹の立つものが多いけど、これはなんだか、反対。どー考えても、変な方を応援したくなる。効率化がなんだ!心じゃぁ われぇ~ そんなお話。 『いとしのヒナゴン 下』が待ってる也。楽しみ也。

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新春浅草ガチャピン

Photo キュート♪
浅草公会堂は、各階のロビーに胡蝶蘭が溢れてました。芸能人から、TV局から、お店から。そんななか、松でできたこんなキュートなモノ発見!
贈り先は、愛之助さん。贈り元は、ガチャピン1号、ガチャピン3号と書いてありました。どういう関係?自分を贈っちゃうって・・・女子の発想?!Photo_4

向じまのお餅やさんの出店がでていました。去年は鳩の最中を購入。今年は志満ん(じまん)草餅を購入してみました。おいちい。よもぎの風味がしっかり。お餅もしっかりていておいしかった。
「草餅ガチャピン」を作ってみました。コラボ?
もう食べちゃった。ごめんね、ガチャピン。

帰りの電車の中での家族づれの会話。
兄「今日、お昼何食べたでしょうか?」
弟「えーっと…」
兄「えーっ!あんなにすばらしいお昼ご飯忘れたのぉ?」
何をたべたのかなぁ?気になった。

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2008年1月13日 (日)

新春浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎を見にいってきました。短めなので、一気に昼夜通しで鑑賞。 昼:友一等・私三等。夜:友ニ等・私三等。格差社会ごっご。(本当は、演舞場に全力投球したから。) いやぁ~若い~。

昼の部。挨拶は獅童さん。会場を一体に!と言って、拍手の練習を要請。ADか?花道にでてきて、お客さんと会話。こういうのうまいね。喜ばれてました。
『傾城反魂香』
勘太郎さんの又平に、亀次郎さんのおとく。百姓で功一さんが。修理之助でもいいじゃんってキレイさ。巳之助くんが修理之助をがんばってました。お父さんと別々の劇場なのね。がんばれ!平成うまれらしい。土佐将監は男女蔵さん。でていたとき、一瞬 左團次さんにそっくりでびっくり。老け役は難しい。健闘なさってました。 亀ちゃんは、なんだあの貫禄はってうまさ。若さがないかと心配しちゃうほどうまいねぇ。(余計なお世話。) 又平を見る気持ちに愛がいっぱいあってよかった。 どもりは難しい。若いから、生々しくなっちゃうのかなと心配でした。そんなことなかった。でも、おおらかさを出すのが大変なのだなぁということがよくわかった。ところどころ勘三郎さんにそっくりでした。
『弁天娘女男白浪』
七之助さんの弁天、中村座でみたことがあります。(あのときの七之助さんは19才だったらしい。)ちょっと動作がはりきりすぎでしたが、間がいい。これが大事。あとちょっとで全てコントロールできるのにっていうがむしゃらさに溢れて、若々しい弁天でした。19才の時と迫力が違う。日本駄右衛門の愛之助さんが貫禄でした。一言発するだけで、あーうまいなぁって思う。勢ぞろいの場の忠信利平が好きなので、今回も楽しみに。亀治郎さん、きっぷがよかった。(貫禄ありすぎ!段四郎さんぐらいおちついてましたもの)

夜の部。挨拶は愛之助さん。拍手の練習有。そういう仕組みなのね。会場に下りてきて(足袋で。いいの?)質問コーナーを設けてました。
成人式についての質問。「愛之助さんの成人式の時は?」
「わたくしの成人式のことなど興味ないと思いますが、~」(大阪での芝居だったので、途中で参加して戻ってきたそうです)
「好きな女性のタイプは?」
「わたくしの好みなど興味ないと思いますが、~」(疲れているので癒し系だそうです)
控えめすぎで面白かった。愛之助さんに、興味あるよー。
『金閣寺』
亀治郎さんの雪姫。雀右衛門さんに教わったそうです。部屋でうつむいているときの初々しいこと。雀右衛門さんによくにてかわいらしかった。動きだすと元気でした。 獅童さんの松永大膳。拵えがよく似合っていました。
『与話情浮名横櫛』
愛之助さんの与三に、七之助さんのお富。仁左衛門さんに習ったのだなぁという与三でした。あの仁左衛門さんの、かわいらしさがところどころ出ていました。七之助さんのお富は、しっかりていて驚く。いつのまに・・って程。 藤八っつぁんの松之助さんが入ることで、場面がぐっとしまること、しまること。びっくりするほど。いろんな年代がかもし出す味(とくに年配の方の味)が、どれだけ大切か、よーくわかった。安心の演目でした。亀鶴さんの蝙蝠安が、すごーくすごーくすごーくいい。今月のMVPとさせていただきます。勝手にね。あんなに似合うとは。

番付を楽しみつつ帰宅。お宅のお雑煮は?という質問がお気に入り。

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2008年1月12日 (土)

雷神不動北山桜

Photo_2 そろそろ補充しないと・・・と思い!?演舞場へ。またみてきちゃった。
あれれ?諸手を挙げて万歳になってる!初日にみたよりも、すっきりとした点もありました。日々、進化しようとしているのだなぁ。すごいなぁ。
この経験が、人を大きくしていうのだなぁっていう「何か」が、あちこちにあった。いいものに立ち会っているのだなぁ。いろいろな場面を覚えておこう。後見で働く姿も、みているこっちに伝わるような緊張感がある。本当は、空気のように処理なくてはいけないのかもしれないけど、そういう姿美しいなぁと思う。
早雲王子のすごい立廻りで、はしごを使う場面のところをみていて、何があっても絶対に守りますので、まかせてください!っていう気迫がすごかった。絶対に信じられるな、この人達だったらって思いました。感動しちゃった。
座頭も、豪語するだけのことはある。参った。かっこいい!
今回の通しで、鳴神と毛抜きのつながりが、よくわかっておもしろかった。だから、鳴神上人は、あんなに怒ってらしたのね。粂寺弾正は、こんなに大手柄だったのかとか。一回みた後、またみると、更によくわかる。あーそういう意味の眉間のシワかとか。何度も観る意義を発見。(←自分を肯定化したいだけだけどね。)

写真は「たねやさん」のしょうゆもち。しょうゆの塩気と餡が絶妙。どうして、三升がついているのかなぁ?なにはともあれ、成田や万歳!

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2008年1月 8日 (火)

『天国はまだ遠く』

ずっと前から決めていた。今度だめだと思ったら、もうやめようって。

冒頭の書き出しがすごく気に入った。瀬尾まいこの『天国はまだ遠く』(新潮文庫)を読んむ。短大を出て3年。一人ぐらしの山田千鶴。がんばってがんばって、いつも張り詰めている。怖くて仕事を休むことすらできない。仕事に、人のつきあいに一度「疲れて」しまうと、自分も こうなるなると思う。どこかで歯車がズレると、ありえることだ。 どうなるのだろうと思い読みすすめると、思いがけないかたちの、地に足がついた暮らしがでてきた。自分で体験しているみたいに、いろいろ気がつくことがあった。面白かった!
ここまで くたびれて、こんなにも さっぱりと自分の暮らしをひっくりかえしてみたいという気もあるな。

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2008年1月 7日 (月)

『タルト・タタンの夢』

今日から仕事はじめ。九連休の後にはツライ。
おさるに貸していただいた、近藤史恵さんの『タルト・タタンの夢』(創元クライム・クラブ)を完読。去年のうちにほとんど読んでしまったのですが、あんまりにもよくって。読み終えるのがもったいなくなって、最後の一章を残してあったの。極上の料理とミステリを楽しめる一冊です。
レストランの名は「ビストロ・パ・マル」。悪くないという意味らしい。オーナーであり料理長の三舟、シェフの志村、ソムリエの金子(女性)、ギャルソンの僕、高築の四人が、切り盛りするビストロは、高級店ではないが、上等な店。その中で起こるミステリというか、料理長のするどい観察力で解き明かされる日常を、なんともあったかく表現。いいなぁ。
近藤史恵さんは梨園ミステリで初めて読んだ。そのトリックは歌舞伎ファンとしては、「あたくしなら、ソコも観てるわ!」って思うのだけど、ひんやりとした空気が好き。描き方がいい。時代劇も、現代小説も、ちょっと冷たいとことが好き。ところがこの本は、一章読むたびににっこりとしちゃう。料理は、とびっきりおいしそうだし、人物の描き方が、本当にいいのだもの。作中の登場人物が、「あぁ気がついてよかった」ってコトを、我がことのように思う。
ほんとうにおいしそうな本である。
京都に大好きなフレンチレストランがある。大人になってからいった大学の先生(教授?)においしいと教えていただいたところです。そこへは、親友と、両親と何度か出かけました。特別に大事に思うお店です。そして、ほんとうにおいしいお料理を出すお店です。あのお店にも、こういうストーリーがあるのかなって思いました。一流の人って、ものごとをよく見る目を持つのでしょうね。来月、京都に出向いたときに訪れる予定です。楽しみ。

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歌舞伎座百二十年

正月休みのしめくくりに、歌舞伎座へ。歌舞伎座夜の部を堪能して参りました。2等16列って本当にすばらしい。見易さといい、お徳感といい。いいわ!
最初は「鶴寿千歳」とにかくおめでたいモチーフ。短すぎ。富十郎さんと芝翫さんがでてるのに、ちょっともったいない。もっと踊ってぇ。もうちょっとドーンと。
続いて、高麗や親子の連獅子。助六のことしか頭になかったので、わぁお連獅子!と もうかった気分。やった。幸四郎・染五郎親子の連獅子は、ちょっと都会的。スマートでした。花道の登場から、ばっちりと楽しみました。揚幕へ吸い込まれるようにもどる子獅子は、迫力がありました。 子獅子、若々しかったです。親獅子は、子獅子に負けるもんかっていうより、スマート感がありました。 その後の休憩で、お弁当を食べながら、子になんか負けるもんかっていう親獅子の「連獅子」親子組み合わせ(孫も含む)を、おさると熟考。負けん気の強い親獅子大賞は、藤十郎さんと、勘三郎さんに決定。あの二人は、子獅子なんか小僧っこだよって感じのたくましい獅子です。実際負けてませんし。朝から晩まで、連獅子祭りってどうでしょう。いろんなおうちで。連獅子7本立てとか。みたいなぁ。 
最後は、お楽しみの助六。今月の助六は、大人の助六でした。おちついてました。勢いでもっていこうとせず、ゆったりしてました。花道の出のところ、丁寧で上等な感じがしました。鳥屋(揚幕)の近くでしたので、花魁道中が迫力あって楽しかった。段四郎さんのくわんぺら門兵衛よかった。マイベストくわんぺら門兵衛は、富十郎さんだけど、迫る勢い。雰囲気がいい。朝顔仙平の歌昇さんもまんまるくて、おかしみがありました。福山のかつぎの錦之助さんはさわやか。通人をみるたびに松助さんのことを思い出します。今回は、東蔵さんがかわいらしく奮闘。 特筆すべきは、白酒売の梅玉さん。こんなにいいとは!品があってのんきで。けんかしろっていったら、本当にあんな風になっちゃいそうで。いい空気でした。團さまの「こりゃまたなーんてこったい」も、変テコでいいなぁ。海老蔵さんのとちょっと違う。だけど、成田やさんの「こりゃまたなーってこったい」って、特別に面白い。人の心をグットつかむね。大モノだなぁ。いろいろなところが気に入ったのですが、なんだかちょっとスカッと寂しいところもある。正直に言うと。歌舞伎座も 国立も 松竹座も 演舞場も 浅草も って、そんなに一気にがんばらなくっても いいのではないかしらん・・・  案外 台詞も覚えている自分にびっくりしました。助六、大好きなので 上演するときは必ず濃厚すぎるほど、隅々まで豪華づくしにして欲しいなぁ。好きだからこそ そう願います。
今月の歌舞伎座は、「歌舞伎座百二十年 壽 初春大歌舞伎」というタイトルらしい。歌舞伎座百二十年はおめでたいけれど、この正月値段は別問題ではなかろうか。ちょっと高すぎですぞ。この値段設定 程、他の月との違いがあるのかしらん。調子よい値段設定をしてはいかんぜよ。
あぁ。すばらしい正月休み終了です。楽しかったなぁ。シアワセだったなぁ。帰宅後、胃がシクシク。胃が痛いよぉ。遊びすぎかな。そうだろうなぁ。

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2008年1月 6日 (日)

幸福論

おさるに連れて行ってもらい、ニコンサロンにて 伊藤昌世さんの写真展「幸福論 Theory of Happiness」を見に行ってきました。屋外でとられた家族がテーマの写真。点数はあまり多くない。一般の家族をとったもの。子供が微妙な視線でいるものが多く、なんだか面白い。一見、よくあるスナップショットのようで、でも絶対に違うプロの技を感じた。押し付けがましくないプロさ加減が面白い。柱には、真四角な写真がいっぱい。このサイズって新鮮。一緒にみていて、何かコメントし合いたくなる。家族って似てるな。いいな。おさるが、会場で ばったり母上様と遭遇してました。これも、家族力?!
ニコンのギャラリーってはじめていきました。写真関連のフォトギャラリーって、こじんまりしていて、上質な感じがしていいな。

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2008年1月 5日 (土)

『プラネタリウムのふたご』

今年のお正月は、1 ゆーっくり ・ 2 芝居 ・ 3 ゆーっくり ・ 4 芝居 ・ 5 ゆーっくり ・ 6 芝居 というシアワセなサンドウィッチの日々というスケジュール。あれこれ読めるなぁと思いましたが・・・。ゆーっくりの日は、ただただ、ゆーっくりしちゃった。今日は、泳いできたけどね。
いしいしんじの『プラネタリウムのふたご』(講談社文庫)完読。いしいしんじの未読の本、そして分厚いもの。もったいないので、ゆっくりと大事に楽しみました。
奇妙な設定のようで、じわじわしみてくる一冊でした。都会から離れた山奥近くにある村。大資本の工場が唯一の産業。そこにあるプラネタリウムに捨てられたふたごの物語。悲しさの底に大事なものがある。仕事を大切に努める意義とか、いろいろ考えた。
ほんとうに大事なものは、かたくなに姿を変えない。胸の奥、記憶のなかで。それに触れることが永遠になくとも というくだりに、ジーンとした。いいようもないかなしみに向き合わなくっちゃならないこととか。
現実離れした設定なのに、どうしてこんなに「普通」の大切さに溢れているのだろう。心惹かれる一冊だった。
今年は、プラネタリウムに行って見よう。宇宙とか、限りなく広いものは苦手。というか怖かった。その果てを知るのも、限界を知るのも。授業を受けている時期から、苦手だった。でも、今年は行ってみようかな。そんな風に思いました。

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2008年1月 4日 (金)

松緑祭!?

なぜだか今年から4日もお休みになりましたの。会社万歳。それならば、いざ鎌倉 でなく、いざ国立劇場。両親と楽しんでまいりました。
「小町村芝居正月」を観てまいりました。二百十九年ぶりの再演らしい。どんな単位でしょう、歌舞伎ってすごい。今日は、開演前にロビーで獅子舞が披露されました。心づけを用意し、獅子に食べさせ、頭から噛んでもらう方が沢山いらっしゃいました。ちゃんと用意なさっているのですね。
わかりやすいお芝居でした。観ていて、あぁ、この書状が・刀が悪人善人にと渡り歩くのねとわかりやすい。見慣れた場面も沢山ありますし。もういいとこどり祭り。あーコレは、アレは、のオンパレードでした。お正月らしく明るく派手で、楽しいものでした。
とにかく、松緑さんがよく花道に登場します。いろんな人であらわれるのですが、今いい人?悪い人?って思いました。 いいお役で、気持ちよさそうにどうどうとしていました。楽しそうでした。特に大詰めが。そして、それを支えるお弟子さんたちの後見ぶりも楽しかったです。  もちろん!菊五郎さん、時蔵さん、菊之助さんは、いつものように、ピカピカと輝いておられました。
菊之助さんは、達者すぎ。もう心配になっちゃうほど。貫禄がでたらどうしましょう。どうか、そのまま かわいらしいままでいて。お願い。 そして、義経千本櫻「四の切」がみたいなぁと思いました。
お楽しみの大立ち回り。今年も菊之助丈と。ここの出(再出!?)の格好いいこと。しびれます。
手拭い撒きは、残念ながらいただくことができませんでした。確かに彦三郎さんが、ソレっと私に投げて下さった様な気がしたのですが・・・腕力足りず、お隣の席へ。彦三郎さん、もっと投球力をつけて下さいまし。(わたくしの妄想力を弱めるべきであろうか)

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2008年1月 2日 (水)

看板に偽りなし!座頭 奮闘祭

看板っていいますか、ポスター(チラシ)に。あの強烈なポスター通り、海老蔵座頭、大奮闘でした。人を楽しませようという心意気を感じました。

さっそく一芝居してまいりました。(観ただけだけどね。)
新橋演舞場にて 通し狂言「雷神不動北山櫻 -市川海老蔵五役相勤め申し候-」を観劇。初日、大入りでした。
鳴神上人と粂寺弾正のよさは、容易に想像できます。去年、両方演じてましたしね。早雲王子の悪人のかっこよさ、似合うねぇ。腹黒い、でもかっこいいっていうのがいいの。 あと、阿部清行で婦女子の心をわしづかみ。齢100歳を超えているらしいけど。公家っぷりが、とってもおにあい。おなごが好きなの。 怒り心頭の迫力も、おバカと紙一重の、高貴なのんびりさも、ぴったりなの座頭。どっちも、そういう人かもって気になる。
鳴神の印象が少し薄くなった。続けて見せられると、どうしても流れの一つとなるので仕方ない。個々に上演する方が魅せられる。やや省いているし。あーここを省くのかって観ながら面白かった。あと、去年の松竹座のコトを思い出して(鳴神のあとでてこなくなっちゃったので)ちょっと、ドキドキしました。
早雲王子の立ち回りがダイナミック。歌舞伎のいいとこどりという感じ。今月は助六で歌舞伎座に人がいっぱいでているし、国立劇場では、菊五郎さんの大立ち回りでいっぱいでているし、松竹座もあるし、人足りるかしら?と余計な心配。心配ご無用でした。附け打ちさんのブログをみて、立廻りの立師が、市川新七さんと読んでいたので思い入れてみました。なんだかジーンとしました。真剣勝負といった立派で豪華なものでした。魅せます!魅せられました。
通しにすると、鳴神と毛抜のつながりがわかって面白かった。最初としては、なかなかなのではないだろうか。年月かけて練っていったら、残る 通し作品だと思う。バラバラでも通しでも、上演自由自在の歌舞伎らしさがある。
最後の空中浮遊は、こうきますか!と驚いた。スカッとはずされたような感じもちょっとあるかもしれないが、想像できない感じのものがきて、面白かった。終演後、見ず知らずのお隣の方と、思わずお話しちゃったほど。
私の前に若者男子5人組が座ってました。楽しそうでした。そのうちの一人が特に楽しそう。毛抜きが一番気に入ったみたい。幕間にお辞儀のとこをまねてました。そこなの?!一人世話女房タイプ(男子)が混じっていて、説明したりしてました。どういう関係かしら。こういうワクワクしている空気っていいなぁ。楽しさのおすそわけをもらった気がする。
派手で豪華で、動きもあって面白い。座頭が、とにかく格好いいしね。しっかり古風さもある。丁寧で、まじめで、楽しくお過ごし下さいって気持ちに溢れた、若々しい公演でした。

<追記>
諸手を挙げて万歳とはいかない。でも、これがこの先 変わっていくのだろうなぁと思わせる「何か」があった。作品も、本人も。そこがよかった。 大きな五役 全部引き受けてるので、座頭一人の出来が全体の出来につながるってところが、今までと違う。 いつものように毅然と(超然と!?)していて欲しいなぁと ちょっと思ってしまうほどサービス精神に溢れていたのは、その責任感からなのかもしれません。 華がある人なので、そこが少し薄く感じると とても気になる。よく観る作品だから余計に。 結果は、面白かった。 若々しいメンバーで、古風な雰囲気がでているのが好き。 ひたむきで必死で、気持ちがよかった。

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2008年1月 1日 (火)

心にのこった美術展トップ5<2007>

昨年も、美術館・博物館で、新しい発見がありました。そんなに知識はないけれども、芝居のマイチィ☆的ベスト1ダースを考えた後、アートもののベスト3も、考えてみました。またまた3という数字に特に意味なし。

 「日本美術が笑う・笑い展」 森美術館
建築家 千葉学氏によるケースデザインがグッド!若沖の「白象図」や蘆雪の「牛図」の新しい魅力を発見。古くていいものから、トーストで顔をつくったようなモダンの作品まで、なかなか。いろんな人に、いいよ!と薦めたくなりました。(という私も、ガイドの友に案内していただいたのですが) 何度か、足を運びたくなったナイスな展示。

 「若冲展」 相国寺 承天閣美術館
わざわざ京都まで出向いた価値がありました。ジーンとするほどいい。完成とはこういう形なのかと思った。絵巻を並べた部屋に足を踏み入れたときには、なんだか息がつまった。ぱぁーと広がる世界に圧倒。絵巻の存在意味を考えつつ堪能。夢のような企画。

 「チョコレート」 21_21 DESIGN SIGHT
モダン作品の展示の方法に、新しい道をみせてくれた展示。かっこいい。楽しい。今を生きる作家のものもいいなぁ。解説がいるけれどね。バカみたいに立派な会場が多い中、いかしてました。

 「アルフレッド・ウォリス -海に生きた素朴画家-」 横須賀美術館
新しい作家との出会い。美術館のすばらしさにも感激!この美術館は、男子と行くべき美術館であります。海の美しさ、光の美しさ。ロマンティック度も満点。

 「ヘンリー ダーガー」 原術館
屈折した、作家の背景は、ココにこないとわからなかったかも。一見POPに見えるこれらの作品の背景にある想いに、胸がいっぱいになる。圧倒された。精神を病む人の描いた作品の力に驚く。

あれ?今度は5個もある。まぁいいや。片手ほどということで、こちらもごかんべんを。できたら。もう一つ採用したいほど。いい美術展も多いなぁ。ガイドのプロの友に、解説してもらっうとおいう贅沢なものは、よりよく感じます。 自分で勉強したい気持ちが、また沸々と湧いてきました。一生勉強ですね。去年は、西洋美術史の勉強会にも出席できたし。 いいきっかけにして、いろいろ学んでいきたい。

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心にのこった舞台1ダース<2007>

昨年も、いい舞台を沢山みたなぁ。道楽三昧。手帖を読みかえしつつ、ここ(ブログ)で確認しつつ、マイチィ☆的ベスト7を考えてみました。7に特に意味なし。(しいていえばラッキーセブンだから。)

 「釣狐」 大濠公園能楽堂
狂言師として最終課題であり、狂言の最高秘曲といわれる大曲。萬斎師の狐、相対する猟師は深田師。観る前から緊張し、気合を入れて気迫の舞台を鑑賞。勝手に、全身全霊で鑑賞。こちらの思い入れなど軽く上回るすごい舞台でした。ぐったり。

 「蘭平物狂」 博多座
松緑さんの蘭平。その一生懸命さにジーンとしました。大立ち回りの舞台全員の一体感も忘れがたい。

 「花折」 宝生能楽堂
野村狂言座での公演。万作師の花見をして、ふわぁーっといい気分になるとことろが、本当にすてきでした。

 「モーゴの人々」 銀河劇場
大笑いしました。こういう感じの面白さは、知らなかったぁ。コレ毎年みたい。

 「五月大歌舞伎 め組の喧嘩」 歌舞伎座
團菊祭の面々が、鳶と相撲取りにわかれて大喧嘩。すみからすみまで、面白かったぁ。ワクワクの舞台でした。

 「三人吉三」 シアターコクーン
新演出のすごさ、黙阿弥のすごさ、中村屋一家のすごさ。いろんなすごさに、自分なりに大発見がありました。

 「鳴神」 松竹座
いろいろあった、7月松竹座。それはおいておいて。あの「鳴神」の、破戒したかと我に返る瞬間の海老蔵さんの表情が忘れがたい。

 「身替座禅」 松竹座
仁左衛門さんの主、歌六さんの山の神、愛之助さんの太郎冠者。歌六さんのおばQのような山の神の怖キュートさから、目が離せませんでした。仁左衛門さんとの組み合わせがよかった。

 「ドラクル」 シアターコクーン
長塚圭史の演出はなかなか面白かった。とにかく、海老蔵さんがよかった♪(面白かったとこもあるけど。)海老蔵・リエの哀しさがよかったです。 あと、世にもかぐわしきいい香りがしたことも忘れがたい。

 「十月大歌舞伎 牡丹燈篭」
仁左玉はすごい。満喫。

 「景清 前」 宝生能楽堂
野村狂言座での小舞。 萬斎師の景清(前)の美しかったこと。悲哀がジーンと胸に響きました。背筋がすっと伸びました。小舞だけど選んでみました。

 「十二月大歌舞伎 寺子屋」 歌舞伎
菅原伝授手習鑑の寺子屋。海老蔵・勘太郎という二人の若い源蔵夫婦は、心根がよくわかり(わかりすぎるほど)、じーんと胸にしみました。

あれ?12個もある。まぁいいや。昨年の心にのこった舞台1ダースってことで。(ごかんべんを。) 自分で振り替えってみると、沢山いいものを観てきたのですね。驚くほど。楽しい一年だったなぁ。あちこちおでかけ(遠征旅行)もしましたし。

我ながら道楽しすぎだなぁと思います。今年は、ちょっとは地に足をつけて歩んで行こうと思います。(1月は、もはや予定済みで しょうがないけど?!)
私の芝居はじめは、明日から。楽しみ♪いい一年になりますように。

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