少年よ大志をいだけ番外編
昨年から、西洋美術史の勉強会にまぜてもらってます。
今回は、大学のサテライトキャンパスにて大学主催の特別講義。またほくほくと受講してきました。勉強会の番外編。 久々にサテライトキャンパスへ。この建物にくるとなんか緊張する。(日にち・時間に問題がないか急に心配になったり、事前に予習してくるものはなかった気になったり・・・小学生の時のようなドキドキに襲われる。)今日も、無駄に緊張。聴くだけなのになぁ。自分が、あんがい小心者だなと思った。
今回のテーマは、『クリムトと世紀末ウィーン』先生によると、日本人はクリムトが好きらしい。しかも『接吻』を。(アムステルダムにおけるフランダースの犬に似てる。)クリムトには、いろんな作風があり、あのような金を多様する時期は、一時期だったそうである。彼が影響を受けた、同世代の画家の紹介により、クリムトの作風に変遷があったことがよくわかった。というよりも、知らなかった面白そうな作品が、まだまだ山ほどあるなーっと思った。あるに違いないとは思っていたけどね。ベルギーの画家クノップスも、オランダのトーロップも知りませんでしたが、気になる絵画でした。
質疑応答で、参加者から、ウィーンからの留学生から聞いたということで、美術作品の評判は高いが、それよりも、人として問題(女ったらし)と言う面の方に興味が言っているというコメントがあった。先生から、ウィーンに住むから、皆クリムトが好き・見にいくというわけではないと。クリムトの何かがあることは知ってる。でも、みんなが見にいくのが普通ではないと。京都の人が、清水や金閣寺に行くか?行くのは京都以外の人ばかり、案外行かない。それと一緒と答えたのが、ふるってました。なんだか、すごーく納得。ウィーンの人みんなが、オペラが好きか?といえば、オペラを聴いたことがない人がいっぱいいると付け加えてました。歌舞伎もしかりだなぁ。日本人だって、観にいったことがある人ほとんどいないし。(同じ人ばかりが行く。)能楽堂しかり。私も、相撲を見にいったことはない。月をみて、一句ひねってりもしない。そんなもんだなぁ。なんだか、妙に面白かった。
クリムトは、画家として生きていく前は、商業画家だったそうです。注文主の意向に沿ったものを、作品化できないと意味がないということで、本の装丁・アクセサリー等、装飾をほどこすプロだったそうです。とても成績がよい彼は、その道で成功したが、アカデミックな道に入る、時期があって、こんな画家の影響を受けて・・ 面白かった。
ちなみに、昨今公開になったクリムトの映画については、ひどい出来だと。あれでは、クリムトが気の毒とおっしゃった姿に、先生のクリムトへの愛情を感じました。(つっこみどころ満載らしい!)
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