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2008年1月15日 (火)

『いとしのヒナゴン 下』 & いとしの玉さま

引き続き、重松清『いとしのヒナゴン 下』(文春文庫)を読む。
情だけで解決できないことは理解できる。役所の言い分もわかる。どうしようもないこともわかる。そういう、どうにも割り切れないものを こうまであきらめない想いに熱くなる。善人ぶるでなく、たてまえなんかどっかいっちゃうほど、熱くて、好き勝手で、とんでもないヤツラに肩入れして大いに熱くなる。こう、終わるか。おさまりがつかないかと思った。もうね、夜露死苦 とか言いたくなる。かっこわるくて、かっこいい。そんなヤツラのお話。あー面白かった。
「玉さまの『プロフェッショナル』を見て、気分を静めようっと」と思ってみる。そして、更に圧倒される。まさにプロフェッショナル。 番組で取り上げられていた、『信濃路紅葉鬼揃』、初日に見にいきました。3階からの鑑賞でしたが、鬼女達の緊張感がものすごかったことをよーく覚えてます。みているこっちまで緊張するほど。ピリピリ。なるほど、こりゃ緊張するわ。ぬるま湯につかっちゃいられないぜと思う。やること、しっかりやらずに、あーだこーだ言うな。(←自分に言ってみた。)繰り返し、繰り返し、日々とことん訓練していくことが、自然な芝居を作るのだなぁ。ただ続けてきただけという言葉の重みがまぶしかった。 玉三郎さんって、ものすごい人だ。更に好きになった。一生見ていこう。

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