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2008年1月 5日 (土)

『プラネタリウムのふたご』

今年のお正月は、1 ゆーっくり ・ 2 芝居 ・ 3 ゆーっくり ・ 4 芝居 ・ 5 ゆーっくり ・ 6 芝居 というシアワセなサンドウィッチの日々というスケジュール。あれこれ読めるなぁと思いましたが・・・。ゆーっくりの日は、ただただ、ゆーっくりしちゃった。今日は、泳いできたけどね。
いしいしんじの『プラネタリウムのふたご』(講談社文庫)完読。いしいしんじの未読の本、そして分厚いもの。もったいないので、ゆっくりと大事に楽しみました。
奇妙な設定のようで、じわじわしみてくる一冊でした。都会から離れた山奥近くにある村。大資本の工場が唯一の産業。そこにあるプラネタリウムに捨てられたふたごの物語。悲しさの底に大事なものがある。仕事を大切に努める意義とか、いろいろ考えた。
ほんとうに大事なものは、かたくなに姿を変えない。胸の奥、記憶のなかで。それに触れることが永遠になくとも というくだりに、ジーンとした。いいようもないかなしみに向き合わなくっちゃならないこととか。
現実離れした設定なのに、どうしてこんなに「普通」の大切さに溢れているのだろう。心惹かれる一冊だった。
今年は、プラネタリウムに行って見よう。宇宙とか、限りなく広いものは苦手。というか怖かった。その果てを知るのも、限界を知るのも。授業を受けている時期から、苦手だった。でも、今年は行ってみようかな。そんな風に思いました。

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