『本棚探偵の回想』
本屋で、喜国雅彦の『本棚探偵の回想』(双葉文庫)を発見。購入。嬉々として読む。だって、変わり者なのだもの。最高に。前作『本棚探偵の冒険』が、あんまりにも面白くて、何度か読み返しました。とことん本が好きで、本ならなんでもよいわけではなくって、好きな人にしかわからない稀少価値について、大層あつく語るの。自分で勝手に考えた企画に、自分ががんじがらめになって苦しむ様なんか最高に面白い。前作で、引越し時に、人の家(ただし、古書コレクター)の本棚を、好きなように並べさせてもらえるとなれば、万障繰り合わせて、その日のうちにかけつけ、うっとり並べてました。そんな著書の書いた続編。もう、かわずにいられません。
文庫をまたずして、単行本を買うべきだったかも。でも、これは電車で何度も読みたい。なら、2冊買えと著者なら言うであろうな。古書という、見知らぬ世界はものすごいです。
青年期(少年期?)どうしても、読破できなかった1冊を、読みきろうとチャレンジする日の一日とか、今回も想像を越える設定であり、やってみようかしらんと思わせる設定であり、本当に面白い。手持ちの本で、新たな設定を思いつき、悩みすぎて、朝になってたなんてのも。
歌舞伎好きのわたくしきにも、真似ごとして、自分で企画を打ち立て、人知れずそれに挑戦し、己の決めたルールに縛られて苦しみたい。いや、苦しまなくてもいいけど。なんか、できそう。
読み終わったので、また1冊目の『本棚探偵の冒険』を読み直ししようっと。
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