通し狂言 青砥稿花紅彩画 白浪五人男 勢揃
カスピアンX世 を楽しんだ後(金曜日に)、團菊祭五月大歌舞伎・夜の部を鑑賞。
通しだとよくわかって、本当に面白い。神輿ヶ嶽の場がせりあがって、その崖下から稲瀬川谷間の場が出てくるし、 浜松屋の場を廻せば、蔵前の場が出てくるし、大詰なんて、極楽寺屋根立腹の場が、がんどう返しになって、極楽寺山門の場になり、更に山門がせり上がりその下に滑川土橋の場がでてくる。展開のすばらしいこと。
團さまの日本駄右衛門。團十郎さん、なんでも大きくみえる上に大袈裟な頭巾で登場。頭巾をとった後も大袈裟な鬘。そして、こういうの本当によく似合う。親子だとわかってから、浜松屋の若旦那が、日本駄右衛門のことをまじまじとみる様子がいい。 「あぁ、この方が・・・」 日本駄右衛門は黙って前をみてる。一度は目を伏せた若旦那は、再びじっと駄右衛門をみる。
幸兵衛と弁天が親子だと知れる。若旦那、今度は弁天をじっと見る。 「あぁ、この方が・・」
浜松屋で弁天や、南郷が啖呵をきっているときは、ちらっとみてたけど(眼光するどく)蔵前では浜松屋宗之助助としてみてました。
浜松屋若旦那ウォッチングも堪能。東蔵さんに頼る姿がキュート。(そうよね!ね!)
大御所の勢揃いは、見ごたえたっぷり。3階なので花道の間は声だけ堪能。あー今ごろ傘が出て、でてきて、名乗ってるなぁなんて見えない姿までも楽しむ。3階からの粋な鑑賞方法ですなぁ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント