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2008年6月30日 (月)

新派百二十年記念公演『鹿鳴館』

先週、新派百二十年記念公演『鹿鳴館』をみてきました。團さまご出演の夜の部。(歌舞伎会のポイント稼ぎという気持ちもあって・・) 会社帰りでしたので、最初の幕は間に合わず。2幕目上演中にそっと入るという失礼な見方。いきなり、八重子さんと西郷さんが庭先で熱く駆け引きをしていました。(みんなには、いきなりじゃないのですが)膨大な量の台詞劇。八重子さんの声の高さに、なかなか芝居に乗れなかったのですが、そこへ團さま登場。いつのもようにゆったりと台詞を。だんだん面白くなってきました。ちらし写真でも、なかなかの伯爵ぶりでしたが、これが格好いい。レットバトラーのようでした。
もと芸妓で、今は團さま伯爵夫人である水谷八重子さんは、友人の娘の恋の仲立ちを頼まれる。娘さんの相手の青年は、夫の政敵である西郷輝彦の息子。しかも西郷輝彦は芸妓時代に恋人。その上、息子は二人の間の子だった・・・ そのうち、いまだにアシュレを思うスカーレットをみているレットバトラーを彷彿とさせる設定に。とにかくレットバトラーが、じゃなくて團十郎さんがかっこいいの。3階から、オペラグラスでほとんど、團さまだけをみてたほど。伯爵中心にみているせいなのか、八重子さんの勝手なこと。三島由紀夫がどういうつもりで書いているのか、ちゃんと読んでみなくちゃ。でも、勝手ぶりがよかったです。女は、感情で生きているって感じで。そういう話なのであろうか・・・ 團さまは、徐々に大量の台詞をいうスピードもあがり、あまり見慣れない感じに!? 強さと哀しさがよかったです。
西郷輝彦さんは、新派初登場だそうです。「さいごう」って大向こうがかかってました。西郷輝彦さん、そんな風に声をかけられたのは初めてではないかしら、などと余計なことを思いつつみる。
辛口なことをいうと、役者の厚みの差がありすぎるなぁ。久里子ちゃんや八重子さんの迫るものがあるあと、なんだか気が抜けちゃうような感じで台詞を言う人もいるし。(長く台詞を言っていると、感情がでるのだが、しばらく黙っていると、またもとの上調子にもどっちゃう。)魅せる人はめちゃくちゃ濃いのだけどね。三島 由紀夫作 八重子十種の内『鹿鳴館』悲劇四幕っていう感じの大袈裟さが面白かった。
「新派百二十年記念ご挨拶申し上げます」この日の日替豪華ゲスト(←松竹談)は、勘三郎さんでした。アツイ新派の面々に、アツイ勘三郎さん。アツアツでした。鹿鳴館の舞踏会シーンで終演でしたので、カーテンコールにも、その舞踏会の衣装で登場。ゲストの勘三郎さんもモーニングで登場。モーニングをお持ちでなかったらしく、レンタルしたとおしゃってました。白手袋をしているの。ちょこまか舞台を動くし、ボーイさんみたいにみえました。もしくはミッキーマウスみたい。 でてくるなり、八重子さんたちとアツク握手。でも久里子ちゃんの前はワザと通過。もうっ!といわんばかりの久里子ちゃん。ベタな兄弟のアツサ加減に、あー本当にうれしいのだなぁと思ってしみじみとみる。 團さまは、一緒にアツクならず、悠然と微笑んでました。そこも、また格好よくみえた。舞台写真が出ていたら、絶対に買っただろうなぁ。

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2008年6月28日 (土)

コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」~東欧公演・凱旋版~パート2

母の日・父の日をまとめて、コクーン歌舞伎に招待してきました。
半月前にみたときよりも、より面白かった。テンポがよくなったのかな。集中してみることができました。押すとこと引くとこのメリハリがよく感じました。歌舞伎座の歌舞伎ではない、コクーン歌舞伎っていうスタイルができあがりましたね。熱い暑い歌舞伎でした。
前半の、勘太郎ちゃんのお辰は よかった。それがね、七くんのお辰のいいこと。もっとよかったかも。うまいなぁ。
「なぁ、三婦さーん」って、最後に詰め寄るとこ、あそこだけは、「うう若すぎる」って思ったけど。 あとのところは、本当にうまかった。母も感心してました。
和太鼓の真横でしたので、大迫力。両親、大喜びでした。よかったよかった。
団七が、義平次を斬ってしまう場よりも、その後の方が印象が強かった。そこが意外。徳兵衛のおもいやりが、場を歌舞伎にしてる。橋之助さんの力は大きいと思う。 三婦の彌十郎さんも、大きかった。迫力。大詰めの立廻りは、よっ中村座って感じ。すましてなくて、あつくて、いい。ここから、急に下手にて和太鼓が始まった。すぐ横。びくっと驚いた。盛り上がりました。
あー楽しかった!とニコニコした気持ちで帰宅。

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2008年6月26日 (木)

漫画祭2008・梅雨

今年は、ちゃんと6月に梅雨ですな。
またまた、おさるにドンッと貸していただいた漫画をちょっとづつ楽しんで読んでいました。完読。
中川いさみの、いかした4コマ漫画から読み始め。いたく気に入り2度読み。中川いさみ『サラリーマンブラザーズ(1)』(講談社イブニングKCDX)。鶴道・亀道って名前のサラリーマン兄弟。鹿かわいい。奈良にいったらつきあっちゃうかも。
つづいても、四コマ漫画。瀧波ユカリ『臨死!江古田ちゃん(3)』(講談社アフタヌーンKC)。わーい!江古田ちゃん読みたかったの。他力本願なのに、こんなに全部制覇させていただき、おさるに感謝観劇雨あられです。(←あえて間違えてみた。) さすが、江古田ちゃん。恐るべき猛禽ちゃん。しびれる~。デッサンの勉強をしている友に、ヌードモデルのデッサンの話をきいているとき、私の中でそのモデルは江古田ちゃんでした。江古田ちゃんスタイルいいし。あこがれてもいいのでは?と思えてきた。間違ってる?
つづいては、オノ・ナツメ『Tesoro オノ・ナツメ初期短編集1998*2008』(小学館IKKI COMIX)。きれいな絵。きれいな色。お弁当の話に涙する。これで初期なのか。すごい質。
そして、磯谷友紀『本屋の森のあかり(3)』(講談社KC Kiss)。最近、お稽古に加入した女子(若年)が本屋勤務らしい。いいなー。苦労しても書店のため、本のため。毎日無駄にいきている気がしないような気がする。 恋だけでなく生き方にも、ガツンとショックをうけることがおこる。そこもいい。ちゃんと向き合いなさいって言われているようで。こんなに職場の人に期待して暮らせたらいいなぁ。地元の本屋で、本をさがしているとき「文庫担当がいいって店長にいってみれば」とか「攻略本のところにいるから、何かあったら聞いて。じゃあがんばって」なんて、いちいち新人っぽい女子に声をかけている男子がいた。ちょっと不愉快な感じの男子なので応援しないけど、本屋でおこっていると思うと、無理だよとか言い捨てる気にならない!?
最後に、小玉ユキ『坂道のアポロン Ⅰ』(小学館フラワーコミックス)を。しをん大先生推薦の小玉ユキさんだから間違いなし。間違いなしどころじゃなく、相当いい。とってもいい。どこか東京から遠いとこ(言葉からわかるはずのとこ。わかんないけど)に転校した男子。傍からは何の問題も感じないけど、学生という時代を必死に生きている。すました顔をして内面は必死で戦っている。周り中敵だらけみたいな気持ちなのだろうな。一緒に胸があつくなる。図体も心もでっかい男子と、幼馴染の女子が登場。この心のきれいな2人にふりまわされているようで、救われている。ドラエモンでいえば、ジャイアンとしずかちゃんみたいな。(ドラエモンでいう必要もないし、合ってもいないけど。)言葉だけじゃない。本当に思う心の強いこと。 話は、えええっというところで終わる。ということは!続編があるのね!やったー。(貸してもらえると思い込んでいるワタクシ。)
もう一回、江古田ちゃんを読んで、おさるにお返ししなっくっちゃ。いつもサンキュ。

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2008年6月25日 (水)

英国美術の現在歴史:ターナー賞の歩み展

日曜日、横浜能楽堂にて狂言鑑賞後、一路六本木へ。森美術館にいってきました。名ガイド(ひ)と、学友(す)と巡る 『英国美術の現在歴史:ターナー賞の歩み展』。 毎回思うのですが、ガイドなしでは半分どころか1割もわかるかどうか。専属ガイド(ひ)さま、いつもありがとう。森美では、最近 無料でオーディオガイドを貸しています。さすが、森美!
最初、ウィリアム・ターナーの展覧会かと思いました。(ターナーの作品はなかなか貸し出ししてもらえないそうです。) 「最も権威ある賞が生んだ、最も斬新なアート」という副題のように、ターナープライズについての展示でした。英国人が大事に思っているターナーを賞の名の由来にしたらしい。 
これは、アーティストに送られる賞。作品が受賞するのではなく、アーティストが受賞する賞というところに、とても興味がわきました。審査の対象となるアーティストは、その時点で英国に在住、英国内で活動のある人が対象だったかと。かつ50歳以下の人。(若手を発掘し支援するという意味合いから、年齢制限あり。)
受賞者の作品を展示するという企画。1回目から、2007年度受賞の前回まで。(スポンサーの会社が倒産してしまい該当者なしとなった年もあるそうです。)点数はそんなに多くない。ちょうどいい量。
ウィリアム・ターナーの『岸で砕ける波』が最初にお出迎え。
まずは、80年代。第1回受賞者のマルコム・モーリーの作品から。
次に90年代。ビデオを使って作品を制作するアーティストが受賞。スティーヴ・マックィーンのビデオ作品はすごい!私はそこからなにも感じとれてはいないけど、あの迫力。あの壁がバタンと倒れるさまは、何回みても、ついみてしまいそう。
このセクションには、ダミアン・ハーストの「母と子(分断されて)」という作品もあります。牛を縦半分にして、ホルマリンにつけてあるもの。作品が載ったチラシをみて、とても気になっていた。グロテスクなものを想像していたが、実際のものをみてみると現実味がない。作品。青い溶液に入った牛は、外皮は牛そのものなのですが、内部(肉や内臓)は灰色。じーっとみちゃた。母と子2頭が分断。そして自分自身をも分断されている。「死」をテーマにした作品。ものすごい迫力。なんだかわからないけど、ものすごい。
クリス・オフィリ。彼は必ず、作品に象の糞を用いるそうです。しかもアフリカ象のみ。(インド象の糞ではダメ)。黒人として初の受賞者だそうです。アフリカ色の強い一見POPな作品には、人種差別という大きなテーマが書かれているそうです。聖母マリアを描いた作品にも同様に糞を使用し、NY展で大問題になったらしい。 人種差別から衝撃的に犯罪に走った白人の犯人。被害者は黒人少年。犯人は、証拠不十分で釈放。それをテーマに書かれた。『ノー・ウーマン、ノー・クライ』という作品から叫びを強く感じた。(涙形のネックレスの中に、いろいろな黒人少年がコラージュされている)
次に21世紀セクション。ヘンリーダガーの影響を受けたというグレイソン・ペリーの壺の作品が面白かった。似ている雰囲気がある。でもそこには理性がある。彼の作品をみていても、気分が悪くはならない。(ヘンリーダガーの作品をみていると、自分の何かがゆがみ、変な感じがしてくる。)グレイソン・ペリーは、人に発表するつもりで作品をつくるけれど、ヘンリーダガーは、人にみられることを、全く想定せずに、絵を書いていたのだな。またヘンリーダガーのことを考えた。
マーティン・クリードの作品は何もない部屋で、電気がついたりきえたり。それだけ。 集中してみる絵画作品ではなく、音楽をきいたり 何かをしながら体感できる作品にしたかったそうです。解説に、五秒毎に電気がついたりきえたり、それだけ というようなことが書かれていて面白かった。
昨年2007年の受賞者、マーク・ウォリンジャーの、ベルリン新国立美術館のガラス張りのギャラリーの様子をとっている作品も面白かった。本人がクマの着ぐるみを着て動いている。それだけ。ここの解説でも、特にストーリーはありませんと書かれていて面白い。ベルリンなので、室内の壁にも意味があるのではと、いろいろ思う。にくめない感じがいい。いろいろなことを感じとれそう。
鑑賞しながら、ずっと3人でいろんな話をしました。象の糞の前で、においがする気がすると言い出す友がいたり!(ものすごくにおいをかいだけど、においはしなかった・・・) パンクについて教えてもらったり。保守的で、階級の枠にしばられていて、そこを壊そうというパワーがあって。めちゃくちゃなかんじとは違う壊し方のような感じもあり、面白かった。いろいろ考えた。まだまだ知らないことばかりだ。
森美らしく、小洒落た若者や、外人さんがじっくりとみてました。
最後に、「5分でわかるターナー賞」というビデオがながれていました。グレイソン・ペリーが女装(自分の描くモチーフの女性)して、受賞式にあらわれている映像や、マドンナがプレゼンターになっているものが流れていました。人気があるのだなぁ。でも、英語。なぜ英語。字幕もなし。これじゃ5分みててもわからないよぉ。(こちらは、専属ガイド 友(ひ)が、はなしてくれるのでわかったけど。)
前回、ロンドンにいく前にこれを知っていれば!テートモダンが、もっと楽しかっただろうに。
なかなか衝撃的でした。わかるはずがないぐらいの気持ちで見に行き、びっくりするだけでも 充分満足できると思います。

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2008年6月24日 (火)

よこはま「万作・萬斎の会」

「おせん」最終回でした。あーあ。おわっちゃったぁ。さみしい。いいドラマでした。

日曜日、横浜能楽堂にいってきました。万作の会の定期公演 よこはま「万作・萬斎の会」。くしくも、万作師のお誕生日。(特になにもありませんでしたが。)
短めの石田師の解説の後、「魚説法」。野村裕基くんのシテ。万之助師のアド。住持(お坊さん)が留守の時に、お堂を建てたから、説法をして欲しいと依頼がある。小坊主は住持が留守なのでと断るが、せっかくお布施を用意したのに・・・という返事。欲をだし、自分が出かけていって、無理やり説法をし、お布施を いただこうと企む。沢山の魚の名でなんとかごまかそうという方法!魚の名前の羅列は、つい聞き流してしまうことが多いのに、見事に並べててたてていました、丁寧で大真面目さがいい。大人だとインチキくささが面白いのですがね。あんなに小さいのに「せがれの時分から浜辺に住み、魚(うお)の名を数多(あまた)覚えておる」って言うのがキュートでした。
「箕被」万作師と石田師。連歌狂いの夫に辛抱強く従う妻。こういう夫婦の関係は、狂言では珍しいそうです。そういえば、気の弱い夫に、強い妻がはっぱをかけるというものが多いです。 ある日 すごくいい句が浮かんだ夫(万作師)。妻に発句披露の会をするので用意せいという。そんなお金が、どこにあるの 無理だという妻。どうしてもというなら、連歌か離縁かと迫る妻。ならば離縁だといって追い出す、夫。(それでいいのか?!) 妻は、唯一残る家財道具「箕」を被き、見事な下の句をつけて去る。その下の句の見事さに、(いろいろあって)、結局呼び戻す夫。(調子いい!?) この演目は、いろいろ素養があると、これは芦刈をもじったとか、深みがあり面白いものだそうです。そこまでわからないけれど、充分楽しい。 万作師の「なんていい句を思いついたのだろう俺は」と言わんばかりに句を読み上げる様が可愛らしかった。嬉しそうで、得意げで、大満足な様子でした。でも品がある。わざとらしくならないのはなぜだろう。
「狂言芸話(九)」定期的な公演で、万作師の芸談があるのは、横浜公演のみ。これが楽しみでもあります。今回は、面(おもて)についてのお話。あっというまでした。もっと聞きたい! わたくしは権威をふりかざすのが大嫌いであります。というような導入からはじまるお話。今は、こんなに狂言の人気があるが、昔は大変だったそうです。万作師のお父上である 六世野村万蔵さんは、副業として、面をつくっていたそうです。狂言面より、能の面を沢山作られたそうです。面の話というより、面と父 万蔵さんのことについてのお話のようで、なんだかよかったです。戦時中に、面を求める米国のコレクターからのお礼(ギャバン)が、お米に変わり、助けられたとか。暮らしが落着くようになり、これからは狂言面に力を入れようとなさったころ、亡くなられたそうです。淡々とお話されるのですが、気持ちがとても伝わりました。万蔵さんの作られた貴重な狂言面が、持ち主のご好意により、万作師の手元に戻ってくることがあるそうで、大切に使っているとのこと。 どんなにいいものでも、宝として後生大事にしまいこんだり、飾っておいたりするよりも、今でも現役として 実際に舞台で使用される方がずっと幸せだなと思いました。たとえ、壊れたり、消耗したりという危険にさらされたとしても。もっともっと、お話がききたかった。
最後の演目は、「千鳥」萬斎師、深田師、高野師。太郎冠者は、お金もないのに客がくるから、つけで酒を買ってこいと、酒屋につかいにだされる。つけを一向に払わないので、もう売ってもらえるわけがないというのに、お前はいつもなんとかするから、今回もなんとかしてこいと行って、使いにだされる。太郎冠者(萬斎師)はなら、なんとかできるかもと思った。アクロバティクぎみに、楽しませる千鳥でした。スパッ スパッときれがよい。よすぎるほど。千鳥は、たまに長い曲だなぁと思ってしまうのですが、今回は長さを感じさせませんでした。たっぷり楽しみました。

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2008年6月21日 (土)

社会人のための歌舞伎鑑賞教室~神霊矢口渡~

昨晩、国立劇場にいってきました。社会人のための歌舞伎鑑賞教室。7時開演なのがありがたい。
行くことができるかもと思い、昼休みに国立に当日券はあるでしょうかと電話をしたところ「百席くらいございますので大丈夫かと。」いう答えが。聞き間違いでありますようにと思いつつむかう。職場の引き出しに常備している歌舞伎手帳で確認したところ、国立劇場(大)は、1520席もあるのですね。ちなみに歌舞伎座は2017席。演舞場は1428席です。すごいなぁ歌舞伎座。毎月毎月、約25日間、昼夜2回公演ってことは、約100000席!幕見席も含むようですし、全席埋まるわけじゃないけれども、1ヶ月で10万席用意しているとは。すごいなぁ歌舞伎座。
開場時間のころ、チケット売り場に到着。20人くらい並んでました。100席は残ってなかったような。なんと、1枚だけ1番前が残っていました。しかも花道近く。二等1500円にしようと思ったのに、つい奮発。でも3800円。学生は全席1300円です。うらやましい。この日も結構大学生がはいっていました。客筋をみて、お年寄りばっかりだねなんてロビーで小声で話していましあ。こんなのまだまだ若い方よ(夜だから)と思いつつ、面白く聞いちゃった。(稚魚の会のちらしをみて、本物の御曹司?!も出るのかなぁと言ったり。)
解説「歌舞伎のみかた」は、亀寿さん。昔、菊之助さんが近江のお兼をなさったときに、解説をみた記憶が。あのときは、若々しく、緊張なさってました。品があって立派だなぁという印象。今回は、心配なく進めていくベテランぶり。ややできすぎなほど。あまりもちゃんと進行していくのでおかしかった。昭和っぽい進行なの。
解説の後は、神霊矢口渡、一幕上演。みていて、コレ菊之助さんでみたわと思いだす。あのときは、ひとめぼれぶりに、ひとめぼれしました。 孝太郎さんのひとめぼれっぷりも、かわいかった。ひとめぶりしていく過程がわかりやすいお舟ちゃんでした。 前にみた時は、どうしていきなりこういうことになったのかわからなかったけど、今回は解説のおかげで話が、よくわかりました。孝太郎さんのお舟は、刺されてからの けなげさの方がよかったです。 頓兵衛は、難しいお役なのですね。よくわかりました。前回の富十郎さんは大きかった。今回は市蔵さん。最近うまいのだなあと注目していた市蔵さんでうが、今回はちょっと奮闘中という感じでした。この役は、ひとつひとつの動きがゆったりして、おおらかで、歌舞伎らしくて好きです。孝太郎さんも、市蔵さんも「まつしまや」だわ。お二人とも丁寧に演じているのがわかってよかったです。 宋之助さんのうてなが、とてもよかった。義峰につき従う様は、想いがよくでていて きれいでした。亀寿さんの義峰も品がありました。 このくらいの長さでしたら、会社帰りにもいいですね。

Photo_3
国立劇場でアンケートをとっていました。提出して粗品をいただきました。これ・・・ なんだこれ?(マグネット。)

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『笑うニューヨーク-DYNAMITES-』

続いて、『笑うニューヨーク-DYNAMITES-』竹内玲子(講談社文庫)を再読。同シリーズ2冊目。著者は、NY在住14年ク゛ラフィックテ゛サ゛イナーのリンリン(レイコ)。チョビという愛犬と暮らし、職場のボスへの文句とかもでてくる。しっかりNYで生きている女子。立派だなぁ。
春夏秋冬に分け、おいしいお店を紹介。同行者は、1冊目でもおなじみの面々。この面々も、医師リースとか、フンフンとか、コンちゃんとか。さすが普通じゃない。登場すると、何をしでかしてくれるのだろうと楽しみになる。駐在の奥様に同行して、おいしいところにいったり。人物の描き方が面白い。真っ当なことに腹をたて、ものすごーく暴れようとするのもいい。
今回も、おいしそう。食べてみたい。その小籠包のスープをすすってみたい。中国のおじちゃんパワーにおされて、素人にはなかなか難しそうだけど。おいしそうなのだもの。 占い体験記や、エステ巡りも迫力。女子の情報誌っぽくないレポートが面白い。
ハイソなブランチシリ-ズ?!では、「タバーン・オン・ザ・グリーン」も紹介されてました。おさるとNYに行った折に、おとずれたレストランなので、とっても懐かしかった。ビッグバンドも入ってました。電話で予約できる気がしないと言い、わざわざ前もって訪れて予約した記憶が。(会って話せば、心意気で通じるので。)わざわざ出向くとか、下見しにいくとか、そういう効率の悪いことが楽しかった。 あーそうそう、サイドウォーカーという蟹のお店のおいしかったこと!(この本で紹介されていたわけじゃないけど。)バケツに入った蟹をテーブルの上にぶちまけて(そういう雑な感じ)、木槌で叩き割って、手掴みで食べるの。こう書くと乱暴だなぁ。ちゃんと、言い感じのレストランです。あーおいしかったなぁ。食たいなぁ。ニューヨークにますます行きたくなっちゃった。

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2008年6月18日 (水)

『笑うニューヨーク-DELUXE-』

『笑うニューヨーク-DELUXE-』竹内玲子(講談社文庫)を再読。
語学研修に行くと両親に告げ、親友コンちゃんの住むニューヨークへころがりこみ、ニューヨーク大学までの地下鉄の乗り方を、親友と練習した著者リンリン(レイコ)。今ではNY在住13年に。 ニューヨークへついたころのヘロヘロぶりや、NYのおいしいどころを紹介した、大笑い体験記を再読。読み返してみるとNYガイド本って意味合いも強いのね。
人に頼るダメダメぶりや、人におごってもらう甘えぶりを前面に。でも、残っていきていかれるだけの強さと、奢ってあげるよと声をかけられるだけの面白さがある。女子力というより、本人力。自分を卑下せず笑わせるね。結構キレイな方だと思う。久々にニューヨークにいってみたくなりました。おかしなsushiとか食べたり、街を闊歩してみたくなった。ミュージアム天国ですしね。
そういえば、コクーン歌舞伎で上演中の「夏祭浪花鑑」は、ニューヨークでもかけた公演だなぁ。成田屋さんちの歌舞伎の海外公演があったら、はずみがつくのになぁ?!?!

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2008年6月17日 (火)

『職人ワザ!』

先月末に読んだものの読み直し。いとうせいこう『職人ワザ!』(新潮文庫)を読む。
浅草で生きている(暮らし、働き、必要をされている)職人さんの話を聞きに行く。同じ浅草にすみ、普段から仲良く付き合っている仲間。でも職人さんの仕事ぶりはしらない。しらないことを素直に知らないって言う言い方や面白がり方がいい。誰が聞きに行っても話してくれるってものじゃない。そこに、いとうせいこうの書き手としてのワザをみました。
一生懸命ってえのは、こういうことだよって教えてくれる。絶対に手を抜かず、こつこつ毎日おんなじことをするっていうことはどんなにすごいことか。自分の仕事に誇りをもって、愛情をもって、まだまだ先があるって謙虚になって生きている姿に、自分が恥ずかしくなる。
この人はすごいんだよって、おしつけたりしない書き方。だからこそ作者と一緒になって、その職人さんに ポーとなれる。敬うってより憧れるっていうのに近いのかな。
一生大事にするものを探しに、行ってみたくなった。

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コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」~東欧公演・凱旋版~

先週金曜日、コクーン歌舞伎を観て来ました。入口で「くいだおれ人形」がおでむかえ??そういえばあの人形が上京と何かで読んだなぁ。なんでかしら?ナニワだから?
四月のこんぴら歌舞伎のことを思い出しつつみる。徳兵衛の松也くん男っぽかったなぁ、三婦の男女蔵さんがんばってたなぁ、亀寿さん粋だったなぁ、さっぱりしてきて出てきた海老蔵さんは、めっぽう格好よかったなとか。
前半なので、お辰が勘太郎ちゃんヴァージョンでした。(後半は七くん)。
前回の三人吉三で、はじめて串田演出力を強く感じました。歌舞伎の壊しかたがよかった。ここは黙阿弥の台詞のテンポを楽しむところ、というような決まりきったみどころポイントをずらされる様な壊し方。(ポイントをずらし、あれ?と思ったとたん、色彩の洪水で、歯車がずれ始め、運命が狂ってくることを感じさせる面白さがあった。)今回も、私的にココ!っていうポイントより、そこじゃないところが面白かった。
通常 一番の見せ場であろう 舅殺しの場。かなり前の席ということもあって泥よけのコートを着てフードもかぶりボタンも止めて、かつ泥よけシートで防御せよ!と仰々しい指示がでる。ちょっと過保護すぎ。ここまで、泥とか水とか名物になっているのだから、前の方がとれた幸運な客は、汚れる気で来るぐらいでどうでしょう。(よごれたくないけど。)準備とかしてると興が冷める気がしてもったいないと思う。
でも、始まってみれば拍手するのも忘れて、ただただ見てました。団七が、斬る気もないのに斬ってしまった後、まったく音のない世界だった気がする。いつも附けが入るところも音がなかった気がする。何かがいつもと違う、なんだろうと思った。音がなかったのかも。なんだかおかしなことになってきている、あらぬ方向に進み出してしまったという変な空気がよかった。
大騒ぎの後の場の方が、逆に印象深かった。義平次の殺しの場で、団七の草履を見つけた徳兵衛の見せ所。あちこちに飛びちらかった心情が、しっくりおさまりました。
そして、大詰めの立廻り。この流れがいい。素直に逃げ回る団七を応援できる。 九郎兵衛内屋根上の場。これをはじめてみたときには本当に驚いた。初めてみたであろうまわりの方々が、キャーキャー喜んでいる様がうらやましいほど。 今回は、和太鼓のが入って、一層もりあがります。上田秀一郎さんという方らしい。いつものシンプルなつけ打ちの作りだす、一音でどーんと空間を引き出す音と違って、迫力満点。どっちが好きか言ってみろ!と詰問されたら(されるわけないけど) いつもの附け打ちを選びます。が、この新しい感じは 確かに面白かった。どこをみたらいいのって程、あちこちで人が音が大暴れ。ベルリンらしさをイメージしたモチーフもあり、盛り上がりました。
とにかく近い。捕り手の十手があたるかと思うほど。捕り手の真剣さにもぐっとくる。格好よかった。
勘太郎・七之助兄弟は、本当にうまいなぁ。ひたすらまじめでいい。新しい試みは大人の人だけで。 うまかったなぁ、お辰。若いのだけど、言い方や間がうまい。でも若い。若いと感情の起伏がわかりやすいのだが、伝わりすぎちゃう。若さがおさまったら最強かも。 勘三郎さんの「うちの人が惚れたのは~」は天下一品。でも勘太郎ちゃんのお辰は、今回 勘三郎さんでみれないなぁなんて寂しく思わせないお辰でした。
歌舞伎座ではない、コクーンならではの熱い暑い歌舞伎を楽しんできました。
オンシアター自由劇場を大層愛しているおさると私。コクーン、串田さん、笹野さん (あと内田さんもいました)にも、胸をあつくしました。

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2008年6月13日 (金)

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

茶色っぽい映画でした。
黒澤監督の傑作時代劇のリメイク。隠し砦の三悪人を見に行く。THE LAST PRINCESSとかついているのがディズニーっぽいけど、大丈夫?と思いつつ見に行く。だいたい 黒澤監督のリメイクというだけで、文句言われそう。そんなリスクを覚悟で、よくやったといいたい。
が、いいずらい。
怖いほど目をむき出して迫力満点の阿部ちゃん。話すときとか、走り方とか いちいち決まっちゃう松潤。上川さんや、高嶋兄の、いい気になってる武将はよかった。長澤まさみもけっこう好き。 なのに・・・。うーむ。いまひとつのめりこめなかった。なんでだろう。
話はすごなぁと思う。台詞もいい。三船敏郎さんはどうだったのだろうなぁ。 あっ そうそう、お金がものすごーくかかってそうなど迫力なトコで一度吹き出しそうになりました。ランボーってこんな感じ?(みたことないけど)ありえないよー。
すごく豪華な映画でした。その豪華な感じにちょっとあたっちゃった。ぐったり。しばらく映画みなくていいや・・・

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2008年6月12日 (木)

新薄雪物語

昨日の歌舞伎座、6月昼の部鑑賞覚書。新薄雪物語、3幕4場。じっくりとみることができてなかなか面白かった。
薄雪姫と左衛門は、芝雀さんと錦之助さん。おっとりしていて 品がありました。ちゃんと幼い感じがでていました。
奴妻平(染五郎さん)が、きりっとしてよく似合ってました。桶をもった奴たちがいっぱいおしかけてきて(意趣返しらしい)の大立廻り。よく考えてあって全体的にきれいでした。成田やさんや音羽やさんちのお弟子さんがでてくると、人ばっかりみちゃうので。形の美しさを、よくみました。
刀鍛冶の団九郎(段四郎さん)が、左衛門を陥れようと画策する場。新清水花見の場。豪華な舞台にたった一人で、ゆったりと左衛門の奉納した刀に細工する。なんだかいいなぁ、こういう時間の流れ方。無駄に豪華!?妙に気に入った場面でした。 この画策を見咎める来国行が家橘さん。出るやいなや殺害される。今月はいい人だったのね。なんで首に小柄がささったの?と思ったら・・・・全ての悪の陰謀の首謀者である秋月大膳(富十郎さん)が手裏剣を投げたらしい。いつのまにか花道七三にいらっしゃいました。
お小さい方々ですのに、とっても大きくみえました。さすが。
大膳は、薄雪姫から左衛門への艶書を拾う。3階から双眼鏡でみましたが、あの艶書をもらっても、私は中身を読み取れないなぁ。刃物の絵の下に心って書いてあるの。教養がないと恋もできないのね。心配だわ。
この序幕、面白かった。
休憩後、「幸崎邸詮議」。左衛門が、薄雪姫のもとに通ってくるところが、かわいらしい。くねくねして。(誉めてます。)柱の影とかに隠れあって、ちょっとづつ近づくの。これ、いろいろな若手の方でみてみたい。この場だけ7パターンくらいみたいわ。微笑んでいられるのはここまで。後は、辛い思いをじっくりと見せる芝居になります。
薄雪姫・左衛門に、謀反の疑いがかかり、薄雪姫の父 幸崎伊賀守(吉右衛門さん)、母 松ヶ枝(魁春さん)、左衛門の父 幸園部兵衛(幸四郎さん)もその詮議に呼び出される。上使の葛城民部(富十郎さん)と大膳の弟の秋月大学(彦三郎さん)が詮議をする。富十郎さんの詮議を、彦三郎さんは生ぬるいと厳しく罰しようとする。あれ?なんで?富十郎さん、悪の親玉なのに。敵をあざむくには、まず見方からなの?と思っていたら・・・。富十郎さん、民部って言われてる。大膳じゃないの? なんと別の人を演じていました。あまりにも存在感があるので、深読みしちゃった。富十郎さんったら、調子がいいわ。今はいい人なのね。 いい人の方の富十郎さんの差配で、左衛門を幸崎家へ、薄雪姫を園部家へと それぞれの家に預けて詮議することになり幕。
最後、三幕目。園部邸広間の場。やっと芝翫さん登場。左衛門の母、梅の方。もっと芝翫さん祭りっていうぐらい登場するのかと思ってました。友右衛門さんの、奴袖平。男らしい奴にびっくり。いつもおっとりしたお役なので。高麗蔵さんの腰元 呉羽は、こんな腰元がいてくれたら安心っていう心根のいい腰元でした。 
芝居は大詰め。大膳の陰謀であることはあきらか。だがその証拠がない。若い2人が、六波羅に捕らえられては もう助かる見込みない。それをわかった上で、それぞれの家に子供を預け詮議を命じたのだ。 子を思う親の気持ち、相手の親も同じような道をとってくれるのであろうか。 うー重い。辛い。苦しい。重厚な芝居。 最後の合腹の場で、「あっコレ、前にみたわ」と気づく。2時間以上経過してやっと気づく。 以前は、この場の意味がわからなかった。筋はわかるけど、この場があまりにわからなくて逆に印象に残っていた。ちょっとわかるようになったかも。特に吉右衛門さんのおさえた感情から、伝わるものがありました。一目母にあいたいと門前まで訪ねてくる錦之助さん、心乱れる母 芝翫さん、そこをぐっと諌める吉右衛門さんの大きいこと。 芝翫さんの母としてオロオロぶりもじーんとしました。
実は、序幕の薄雪姫と左衛門が福助さんと染五郎さんの手引きで恋仲になるところ、遅刻して見逃しました。幕見して確認しようかしら。序幕、よかったもの。 奥書院 合腹の場は、見ごたえがあったけど辛いので、月に一度でいいです。(普通、月に一度しかみないのかしら・・・)
いいお芝居でしたか、いかんせんつらい。そこで最後に踊り「俄獅子」。芸者 福助ねえさんと、鳶頭 染五郎あにいが、粋なの。そこへお約束の立ち廻り。いいわぁ。纏を使ったり、床机を使ったり、傘をつかったりと、なかなか凝ったものでした。明るい気分で歌舞伎座をあとにしました。今月は、昼も夜もくらーいものの後に、ぱぁーっと明るい踊りでしめてます。いい気分で帰ることができていいですね。

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2008年6月11日 (水)

三三・吉弥 二人会

ちょっと休憩。(休憩するほど疲れてないけど。) 会社をお休み。
歌舞伎座の昼の部みたり、歯医者に行ったりしました。
そんなハッピーな一日のしめくくりは、にぎわい座。地元ヨコハマで落語をきいてきました。柳屋三三さんと桂吉弥さんの2人会。 たっぷり笑いました。楽しかった。
前座は、かぶとさん。漢字は忘れました。子供を褒めるもの(子褒め?) 声をはって、がんばってました。ちゃんと笑えました。
最初は、吉弥さん。ちりとてちんの人の本当モノ!と、見るだけですでにうれしくなる。ちりとてちんバブルの人気ぶりだそうです。台がでて、パチンとやってから落語が始まりました。上方落語ってはじめて生でみました。『たっぷり』って声がかかりうれしそうでした。こういうのは歌舞伎と一緒なのですね。昔は、『さっさと』なんてのも かかったそうです。ひどいわぁ。 「ちはやふる」。こんなおバカなのはじめてみました。涙がでるほど笑っちゃった。からくれないに~は、おからくれないですって。おさるとマネしながら帰ったほど。 あまりに面白く、これからでる三三さんのことが心配に・・・(余計なお世話)。
三三さん登場。お嬢ちゃん、そんな心配は御無用さという落語でした。おみごと。 小間物屋ものの落語。上方に仕入にいった小間物屋が、死んだと思われてしまう。わずか3か月の間に、自分の葬式が済み、女房が再婚しちゃう。帰るトコないじゃん・・・と小間物屋気分になりげっそりするくらい夢中になってみちゃった。吉弥さんと全く違うタイプの面白さ。
休憩をはさみ、また三三さん。新郎のお色直しと言って登場。落語協会で、前座の高齢化が問題にって言うのに大笑い。大卒の前座の言う「でも師匠~」に皮肉なコメントするのが面白い。今度は、「釜どろ」。石川五右衛門の子孫が、先祖の評判が悪いのは釜ゆでされたせいだと、すべての釜を盗むことにする。着々と盗んでいく。 今度 釜を盗られたら店をたたむことになると、豆腐屋のおじいちゃんが釜の中で寝ずの番をすることにする。三三さんは、おじいちゃんをすると、本当にいいの。じぃさん、ばぁさんのやりとりで聞かせます。 ばぁーさんや、という言い方がとても好き。
最後は、吉弥さんの「崇徳院」。またまた百人一首もの。『瀬をはやみ~』っていう歌に絡んで、若旦那の恋のために熊さんが、一肌どころか二肌も三肌もぬぐの。早口の返しも、間もいい。どんなにたくさんの人がでてきても、さらっと演じわけちゃう。おみごと! またまた大笑い。
釜どろの豆腐屋のくだりで、ちはやふるの女乞食を引き合いにだしたり、崇徳院の一首をよむときに 釜どろの 浜の真砂の歌を引き合いにだしたりと、お互いの演目を引用するなんていう芸達者な お遊びぶりも楽しむ。
にぎわい座。おうちから近くて いいわ。小屋の大きさもいい(と思う)。 くつろげる不思議な空間。休憩時間には懐メロがかかります。 落語、すっかり気に入っちゃった。これからもちょくちょく楽しみたい所存であります。

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2008年6月10日 (火)

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』の日記

恩田陸の「酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』の日記~イギリス★アイルランド★日本(ほぼ縦断)~」(講談社文庫)を読む。
プロの日記に目がないの。ただしプロのね。 日記というより、紀行文。注釈が沢山あって、その注釈に書かれた書物や映画が、片っ端から気になってくる。個人の気分を書くだけ。でもうまい人はうまいね。面白かった。
気の毒なくらい、飛行機が怖いようです。あまりに怖いと、アルコールをとっても酔わないのね。狼狽しすぎで、おかしくなった。
怖さをまぎらわすためとはいい、こんないいアイデアをポロポロとだしていいいの?誰かにかかれたらどうするのとちょっと心配になる。妄想ってくだらないことだけでないのね。あーそれ読みたい!って思った。イギリスやアイルランドに降り立ち、自分でその空気を嗅いで、自分の中で育てているのだな。苦しい思いをしてひねり出しているのだなと思った。こういう人がいくべきだな、外国。
関心するくらいビールを飲む。とにかく飲む。おいしそうに飲む。読んでいたら飲みたくなってくる。 日本篇、ビール工場見学というのは実行してみたいな。今年の夏に。

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2008年6月 8日 (日)

少年よ大志をいだけⅣ

西洋美術史勉強会開催ということで、土曜日に ホクホクと 参加してきました。いつものように緊張してむかう。いつの日か慣れるのでしょうか。
前回、クリムトでしたのに欠席しちゃったのが未だに残念。「北方ルネサンス」、「死と生」、「西洋美術に見る影」に引き続き、今回のテーマは「ネオプラトニズム」ボッティチェルリのプリマベーラと、ヴィーナスの誕生をみてネオプラトニズムについて学ぶ。フィレンチェで、見る前にこれをしっていたらなぁ。これからの人生でまたみる日があるかもしれない。そのときには、とびっきり興味深くなるだろうなぁ。
今回も、感心しきり。楽しかった。
そして、今日は英文献購読の勉強会にはじめて参加。昨日なんて目じゃないほど緊張。美術書って難しい。日本語でも、理解するためにはよく考えないとわからない。 脳のおとろえにがっかり。ほかの参加者の勉強ぶりに、努力と継続の力を感じました。できないながらも、勉強になりました。脳をいっぱい使いました。
先生が素敵だから、内気になっても続いています。
+αもあります。それは、出席者。いろんな刺激をうけました。なんでも、自分でやってみたらいいのだなぁ、勉強って。誰かに指示されてやるものじゃないのだな。続けていれば、学ぶことがくせになるのだな。うかうかしてる場合じゃない。知ることって面白い。苦しくて。ワクワクする。今、とびっきり前むきのマイチィ☆であります。

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2008年6月 6日 (金)

『東京バンドワゴン』

おさるのとこでみて、気になった 小路幸也の『東京バンドワゴン』(集英社文庫)を読む。
東京の下町で古本屋&カフェを営む、堀田大家族のものがたり。大家族なのに、一人一人が、職業も個性も強すぎる輩。物語の語り手は、先日亡くなった祖母。一家の中心には、頑固な祖父。その息子(父)はロックンローラー。LOVEでものごとを何とかしようとする。娘に息子、その嫁、その子(孫)わさわさ人がいる、一風変わった大家族。ありきたりのことを大切に、普通を大切に生きている。世の中のことって、LOVEで何とかしようとするのが一番。とにかく行き方が格好いい。
要領よく、うまいこと生きていくのってそんなにいいことじゃない。心意気を大事にすることって、どんなに素敵なことか。この本は教えてくれました。胸をはって、生きていこう!オーッ!
解説もグー。本屋さんの熱い気持ちが伝わるものでした。

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六月大歌舞伎 夜の部

團菊祭につぎこみすぎたので、今月はおとなしく。それでもいかずにはいられなの。まずは夜の部、3階Bで鑑賞。
会社帰りに。なので「義経千本櫻 すし屋」はほとんど終わってました。間に合わないのはわかって買ったのだけど、なんだか申し訳ない気になりました。吉右衛門さん、ごめんなさい。 もう残り30分弱。到着したときには、すでに刀がおなかにささってました。しかーし!しをん先生もおしゃってました。権太はおなかをさしてからが長いと(言葉は違うけど) そこから気合を入れて観る。 歌六さんの弥左衛門、いいですなぁ。吉右衛門さんの権太は、他の方のと違う味がある。もう死にかけてからだからちょっとわからないけど。悪人ぶりをみてないからかなぁ。善人に立ち戻っての悲しさが、人情味があってよかった。幕見すべきであろうか。吉之丞さんに芝雀さんと揃ってますし。よさそう。うーむ。
「身替座禅」相変わらずキュートな仁左衛門さん。3階の後ろからでも、その愛らしさがわかるの。体全体で愛らしいの。(表情だけでなく) そんな仁左衛門さんに、ぞっこんな奥方には、段四郎さん。こわさも相当でした。迫力。 あー 猿之助さんと兄弟なのだなぁってしみじみ思った。こわもての女方さんのお役の時に思うのも変だけど。似てました。 (あっ!お前は山の神!って気がついて抜き足さし足で逃げていく仁左衛門さんは、秀太郎さんにちょっと似てました。) 太郎冠者は錦之助さん。怖がり方がいい。襲名されてどんどん印象が深くなっていくように思います。小枝で隼人くんも。小動物のようなかわいらしさです。 右京と玉の井のだましあいは、さすがの大物どうし。 奥方玉の井をみるたびに、歌六さんのオバQのようなこわーい奥方を思い出しちゃう。人間離れしたあのオバQちゃんぷりに、歌六さんが好きになりました。 
「生きている小平治」 題名の付け方はこれでいいのでしょうか・・
幸四郎さん なさけない役、いいかも。腰がぬけるようなのが。 これはよくできた話ですね。こわがらせるポイントの奥深いこと。少人数で、しっかりした構成。 関心。 なのに・・
暗い。 もうね、雰囲気が よくわからいほど暗いの。 あの、伝説的な暗さ!? 「暗闇の丑松」よりはいいけれどもど。あれは、人がどこにいるかわからなかったもの。声はすれども姿は見えず。(はからずも、あれも幸四郎さんでした) 面白さが減っちゃうよ。1階からはみえるのでしょうか。 3階B席からもみえるか確かめてみたらいかがでしょう。 ぼんやりしているので、モヤっとしちゃいました。もったいない。心理的な怖さがうまいのになぁ。怖かった。でも、あんまりにもぼんやりしてるので、ちょっと おかしくなっちゃった。染五郎さんの心情は暗くてわかりにくい。惜しいなぁ。よさそうだったのに。 福助さんは暗くてもよくわかった。
最後は「三人形」。芝雀さんの傾城、錦之助さんの若衆、歌昇さんの奴というはなやかな踊り。明るいの。さっきのが暗かったので、明るいだけで、うれしい。助かった。ありがとう。 踊りだけど、物語性を感じます。 奴は、見せ所ですね。難しそうですが。 あの足拍子がかっこいい。錦にいは、なかなかのおっとり感。芝雀さんの傾城もすましていて。 3人の雰囲気は全く違っていて、いい雰囲気でした。 この踊りいいですね!もっとかかればいいのにな。

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2008年6月 5日 (木)

『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE Ⅱ ~私を愛した黒烏龍茶~』

たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~
TOHOシネマズで、携帯の電源切ってね などの注意フィルム!?が、映画化!(夜中のTV番組が、TOHOシネマズに採用され、そして映画化!だと思う)  映画本編より、楽しみにしちゃうほどの鷹の爪団愛好家なので、同士のおさると 喜び勇んで見に行ってきました。(昨日) 自分が吉田くんになったつもりで(吉田ビジョンで)、鑑賞。主役かっ。

まずは、『古墳ギャル コフィー ~12人と怒れる古墳たち~』。なんと2本立て。 前作同様、さらっとあくどいことをするコフィちゃん。しかも命にかかわるほどのことをしちゃうの。 12人と怒れる~とあるように、裁判もの。日本に裁判員制度導入されることについて、学んじゃった。新聞読むより理解できました。問題点も感じたし。ためになってる! シホ(司法)について学ぶならコレ!
古墳墓界では、前方後円墳(コフィちゃんはこれ)が花形墳墓みたいです。四隅突出型墳丘墓(ダニエルはこれ)は、地味らしい。
こちらの映画も、ちゃんと?!細かく くだらない。桶狭間先生と一緒になって、つっこみをいれそうになりながらみる。

次に、『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE Ⅱ ~私を愛した黒烏龍茶~』
細かく、細かく面白い映画。前売券を、前瓜券にしているように、もう重箱の隅をつっつきまくって笑わせてくれました。
なんにもしないのに、家族同様大事にされている地蔵菩薩くんのくだりでは、「あれ?えーはなしではないですか!」と感心すらする。 悪の秘密結社 鷹の爪団は、みんなが幸せになるために世界征服しようとしていたと初めてしりました。総統、いいひとなの?!
ものすごく、くだらなく面白い。でも、説明できない。生臭痛い(なまぐさいたい)とか、初鰹が面白いって言ってもなんのこっちゃって感じだし。 そうそう、予算の配分の仕方が尋常でないの。スポンサーはあからさまに感謝されるの。気持いいほど持ち上げるの。スポンサーになった会社に男気を感じました。あたし女だけど。
しびれるほど くだらな面白い映画です。

気になったこと。カスピアン王子のより人が入っていたこと。 王子~ ファイトォ~

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2008年6月 3日 (火)

『私が語りはじめた彼は』

三浦しをん先生の『わたしが語りはじめた彼は』(新潮文庫)を読む。
最近ときおり出会うのが、いくつかの物語が見事にリンクするとか、結果 ある人物をいろんな角度で見ることになったというような、考えぬかれて絡みあったものが物語となって成立するという手腕の作品。これはよほどうまくないと、ほーっという読後感を得られないように思う。この本も、そんな手腕を楽しめる一冊。
読み進める程に、人の気持ちについて考えてしまう。絡み取られていくがイヤじゃない。人って連鎖して生きているのだなぁ。
大学教授 村上融。村上の周りの人間が主人公になって語る。その話はどれも現実のうまくいかない面がつきまとう。絡みついていくような話。 軸になっているのに、主人公になって語るということのない村上。どちらにもいい顔なんかできっこない。いい人のままでいたいという、調子のよさが、周囲に人間の心に変なゆがみをうむ。そのじりじりした感じが、うまい。
わたしの暮らしなんて何かに影響を及ぼすとは思えない。でもそうではないかもしれない。とにもかくにも、生きていれば誰かにかかわる。悪いこともいいことも含めて、人と関わるってことは悪くない。

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2008年6月 2日 (月)

『こどもとの暮らしと会話』

土曜日、お浚い会をみに行ってきました。お浚い会は、好んで見にいきます。 今回は、同じ月に自分達が立たせていただいた能舞台での発表であったので、より感慨深かったです。人のをみて、自分達が受けた注意の意味がよくわかった。なるほど。角で足をかけるとか、曲がるときの足の動きは案外目につくものなのだなぁ。勉強になります。  ドキドキ感とか、頭が真っ白になっちゃう感じとか、よくわかるわと思いつつ、心の中で激しく応援しながら鑑賞。楽しかった。

久々にみかけた銀色夏生の新刊、『こどもとの暮らしと会話』(角川文庫)を読む。「つれづれノート」をおしまいにするということで、14冊まで読んだところで終了していた日記のシリーズを読んでました。趣向の違うものをはじめたのだろうな、どんなのかなと楽しみに読む。かんちゃんとサクくん 2人のお子さんも、中二と小二と大きくなっていました。 母と娘と息子の暮らし。何をした、何と言った、どう思ったという本。子供のことを書くという趣向のようであったが、途中から日付入りの日々の記録になり、次作からまた「つれづれノート」の形式になりますとのことでした。 なにかしら思うところがあって終わったのだそろうに。そこは全くわからず。そして復活。やや?
日記が(ただしプロのものが)、とにかく好き。これはどうしようかなぁ。子に対する親の気持ちに少々くたびれる。キライじゃないけど、もうそろそろいいかも。

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