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2008年7月 9日 (水)

『賢者はベンチで思索する』

近藤史恵さんの新刊!と、とっておいた『賢者はベンチで思索する』(文春文庫)を読む。
服飾系の勉強をしたものの、いざ仕事となると思った道がない。21歳の久里子が主人公。ほとんど部屋からでない浪人生の弟、信の行動は怪しい。怪しいといっても、最近よくある暴力的な香りがして、こういう怖さか、うーんと思う。ところが、ものすごく日常的なハナシでした。身の回りでおこったこと、それも、最寄り駅ぐらいまでの距離の。(あくまでも感じ)。舞台は、主人公がバイトしているファミレスですし。
家の悩みも、家庭にありえるものだし、しごく普通。でも、とてもいい感じ。大事なことも、ぽろっとでてくる。その一言は、魔法の力をもつわけではないが、自分自身で一歩を踏み出す力となる。奇跡じゃないけど、大事な一歩。
近所にこんな人がいるといいな。いるのかも。かかわろうとして暮らしてないなぁ。賢者であるおじいさんは、なかなか魅力的だった。
主人公は久里子。母には「くり」といわれ、ファミレスバイト仲間には、「くりちゃん」と言われる。「久里子」と表記されるときとの、書き分けもちょっと面白かった。
どんどん読めるお話。この人は、いろんな温度の本を書く人なのだなぁ

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» 賢者はベンチで思索する。 [明日くたばるかも知れない。]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。...... [続きを読む]

受信: 2008年7月31日 (木) 22時13分

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