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2008年7月16日 (水)

『ゆめつげ』

『ゆめつげ』畠中恵(角川文庫)を読む。小さな清鏡神社に、立派で高い社格を誇る白加巳神社の権宮司 彰彦が訪れる。依頼により、禰宜である兄弟が白加巳神社に向かう。辻斬りなんて、おどろおどろしい人物がでてくるが、最初は「しゃばけ」のシリーズを書いた畠中さんらしい、どこかのんびりした文章だなと思って読む。
夢告という鏡を使った夢判じがある。「むこく」といものだそうだが、小さな神社である清鏡神社は、それを「ゆめつげ」と読ませ、氏子にわかりやすくしている。ゆめつげを行うのも年に2,3回。そんな地域になじんだ神社の禰宜の兄弟が、とんでもないことに巻き込まれる。兄は弓月、弟は信行。のんびりした兄に、しっかりして機転もきく弟。性格設定もいい。
「ゆめつげ」の力をあてにした人々、大震災で一人息子の行方がわからなくなった大金持ち、お金に目がくらんだ親たち、そこに時代に翻弄される人々がいろんな画策をする。いりまじって大変なことに。ちょうど篤姫の時代だなぁと思い、この本のこれからくる世の中の動きのことを、思いわずらいながら読む。
こまった時に、弱気なことを思いながらも、どこかのんきでどっしりして、人のすることをちゃんとみていられる お兄ちゃんがなかなかよかった。話の収め方も。
ものすごくお金を得たり、権力を得たり、とてつもない幸運に恵まれたりしなくてもいいや。地道な幸せが一番。

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