« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »

2008年8月30日 (土)

漫画祭2008・残暑

026 応募葉書は書いたことは覚えているのですが・・・ 投函した記憶のなかった新潮文庫のパンダエコバックが届きました。やったぁ。 ちゃんと、投函してたのねワタシ。エライエライ(←自分褒め)。 かわゆい。気に入っちゃった。 

豪雨続きの変なお天気。 またまた、おさるにドンッと貸していただいた漫画を楽しむ。
まずは、若杉公徳の『デトロイト・メタル・シティ(1)(2)(3)』(白泉社ジェッツコミックス)。これがDMCですか・・・ 私の見たいと思った映画はコレだったのかと驚く。 驚きつつも、ちょっと口に出してみたくなる。そんな危険な香りの漫画を一気に3冊読み。 職場で、「殺戮せよ」とか使ってみたい。けれども「相殺」で我慢しておこう。クラウザーさんの巻きまれっぷりは、案外ありえるなと思って読む。 「私の一番好きな音楽は、スウェディッシュポップ☆なの」ってな感じで映画を観にいこうと思う?!「カヒミ・カリィ」と書かれたTシャツを着てもいいな。(もしくは、「アメリ」でも)。
Tシャツにコメントといえばブッダとイエス。中村光の『聖☆おにいさん(2)』(講談社モーニングKC)を読む。プチ旅行に、この漫画を持っていって読めばよかったという失言でおさるをげんなりさせるほど楽しみでした。愛のある不謹慎にあふれた会話がたまりません。1週間!それだけあったら父さんなら世界を作っちゃうよ。に、爆笑。
新しいものがでたら、必ずみせてもらえる幸せもの。二ノ宮知子の『のだめカンタービレ(21)』(講談社コミックスKiss)と、椎名軽穂の『君に届け(7)』(講談社)を楽しむ。むきーっ、のだめちゃん。芸術に苦難はつきものよ♪と思いつつ読む。才能がある人って眩しい。 何よりも貞子には、もう・・・若くて、甘くて・・・ まぶしすぎます。高校生は遠くなりにけり。 とにかくまぶしい2冊でした。
最後に、しをんちゃんお薦めのマンガよとと貸してくださった杉本亜未の『ファンタジウム(1)(2)』(講談社モーニングKC)を読む。天才といってもいいマジックの才能を持つが、同時にハンデも持つ少年・長見良。天才と敬愛する祖父の教え子だとわかり、その少年と本気でかかわろうとする、やりてのサリーマン北條。ハンデをもつ少年の周りには、いろんな人がいる。愛するがあまり、極端な接し方をしてしまう両親。子供や教師の情け容赦ない態度。実にうまいことえがいているなぁ。すばらしい手品に魅了されたときのまわりの嬉しそうな様子の描きかたもいいなぁ。人の笑顔のもたらす力を、偽善的でなく描けています。面白い。
おさるちゃん、いつもサンキュ♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たみおのしあわせ

むしあつい。蒸し暑い。久々に肉マン気分。せめてチャーシューマンに・・・・

月末処理がなんとか終わり、ダメだろうと思いつつもレイトショーにいってきました。あと5分で上演ってときについたのに、入れました。900円で、オダジョー鑑賞。
そこそこ気分で行った方がいいらしいという裏情報を得たので、そんな気分で向かう。ゴロゴロ雷がなり、ピカピカ稲妻が光るのに、いってみる。ソコソコ、そんな気分で出かけると、くすっとするとこが多いし、やさしい気持ちで見ることができました。 なにがなんでも息子に結婚してもらいたい父(原田芳雄)と、できるなら結婚したいオクテな息子(オダギリジョー)って書いてあったいけど、そうなの?そう思ってるの?そういうつもりで、作ってなさそうな映画でした。 なんだか、変に面白い。でも、その微妙な変な感じが、胸にどんどんたまり、ちょっとモヤッとするところもある。
オダギリジョーは細いね。「ゼイ肉って何ですか?それですか?うわぁ、ちょっとソレ、触れてもいいですか?はぁー柔らかいですね。なんか気持悪い。」とかいいそう。そのぐらい細かった。インにしているので余計ね。きまじめさんでもかっこいいね。麻生久美子のキレイさも、微妙な空気を作る。周りの役者がすごい。小林薫と大竹しのぶのうまさに、元気をうばわれる。忌野清志郎のマイペースぶりにうっとり。理屈じゃないね。そして、映画のラストに驚いた。なんじゃこれ。すごいな、岩松了。
画面に出て演じている時の岩松了のキュートさと、作・演出の時の岩松了の細かいおかしさ・微妙にずれていく空気感は、大違いだと実感してきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月28日 (木)

『煙か土か食い物』

『大密室』に、密室作品として『煙か土か食い物』があがっていた。あれ?そうだっけ。舞城王太郎の『煙か土か食い物』(講談社文庫)を再読。
文体に驚いたイメージしか覚えていなかったため、またもやはじめて読むごとく楽しむ。すごい。句読点の全くない文章が、全く気にならない。スピード感がたまらない。暴力がすごい。仕打ちの場面で、自分の想像に、顔がゆがませながらも、夢中になって読む。面白いなぁ。舞城王太郎は、これ1冊しか読んでないけど、もう満腹ってくらい濃い。面白いのに次に手が出ない。普通、面白ったら、次々に手をだしてみたくなるのにな。
一郎二郎三郎四郎って男ばかりの4人兄弟の家。最初は、万作先生のおたくみたい。(五郎さんもいますけど。)なんて思って読んだけど、あーごめんなさい。でも一郎二郎三郎四郎という名がきいている。
他のも、読んでみようかなと思い本やさんに寄ったけど、違う本を買っちゃった。 書店内で、携帯電話で通話をする人が許せない。極端かなと自分で思うほど許しがたい。今日もいた。この本を読んだあとだったせいか「どついたろか」と思った。おやおや。本の影響はすごい。(魅力的なものに限るが。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月27日 (水)

『大密室』

アンソロジーのようなものは、あえて手にとらなかった。個人の本で読みたいから。 千代田図書館に行った記念に、何か借りようと思って手にとってみた。有栖川有栖、恩田陸、北森鴻、倉知淳、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、山口雅也 『大密室』(新潮文庫)。今回読んでみて、編纂にも、意味があるのだなと思った。密室を、これだけ違う切り口・文体で並べ、密室三昧っていうのも面白い。ミステリーって面白いわ。謎の不思議さよりも、個性に注目する読み方をしちゃうのだけど(ややこしくなると、脳が動かなくなる)、設定の面白さを堪能。はじめてよむ作家も多かったので、これから楽しみに。
有栖川有栖「壷中庵殺人事件」有栖川有栖の本をはじめて読んだ。面白い。知らなかった。臨床犯罪学者 火村英生シリーズの一環のようです。これから沢山読むことができるのねと、ワクワク。
恩田陸「ある映画の記録」さすが。密室というテーマで、満潮時に海にとりのこされる部分をとりあげるとは。 
北森鴻「不婦屋(かえらずのや)」は、蓮丈那智シリーズでした。もうけもの。
倉知淳「揃いすぎ」編集者と作家先生という組み合わせにワクワク。変でいい。
西澤保彦「怪獣は密室に踊る」なんだこりゃっていう書き始め。
貫井徳郎「ミハスの落日」日本人なのに、外人もの?と勝手なことを思った。でも面白かった。
法月綸太郎「使用中」密室ものというテーマのもの、これが一番面白かった。読み終わってすぐ、もう一回読んでみた。そうしたくなる一編。
山口雅也「人形の館」何かおこるに決まってるという雰囲気の中進むのが面白かった。ドールハウスって、偏屈がよく似合う。
どれも設定がよく、面白かった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プチ夏休み(参) ~アフタヌーンティー 於 フォートナム&メイソン~

覚書。
プチ夏休みの最後のお楽しみとして、マンダリン オリエンタル 東京にてアフタヌーンティーを楽しむ予定でした。お昼を抜いて望もうという決意でしたのに、予約でいっぱいだそうです。こんな豪華なもの注文する人なんて、めったにいないと思ったのに。
さすが、フォートナム&メイソン。本格的なアフタヌーンティーのすごさがわかりました。おなかがはちきれる。甘いものだーいすきですが、限度がありますね。
2人用のセットを頼みました。紅茶は好きなものを選んで、ポットでサービス。最初のいっぱいは注いでくれます。一番下は、サンドウィッチ6種。一切れが小さく、いちいちおいしい。プチトマトと巨砲が一粒づつ、それと小さな薔薇の花ものっていました。薔薇は残しました?! 2段目は、スコーン。小ぶりで、違う種類のものが4つ。 もちろんクロテッドクリームとジャムもついています。 一番上は、ケーキ。10種類くらいの中から、好きなものを2つ選ぶの。半分は、ゼリーものなのがうれしい。うれしいけど、ケーキを一人2つって変じゃない?気持ちが悪くなるほど食べました。もう、こういう女子っぽいことはしばらくいいわってくらい満喫&満腹。
女子っぽいものを目の前にした、おさるとわたくしは、ゆったりして、テンションがあがらず、妄想力も落ち、静かめになったのがおかしかった。おさるが、目に線が入るからだと発見?! 三段重ねのお皿の台になっている飾りの捧が、相手の目のところにきて、目がみえないの。目に黒線入れられているの・・・ 
でも、マンダリン オリエンタル 東京の、アフタヌーンティーを楽しむという夢だけは、絶対に絶対にかなえてみせるわ。でも、もうちょっとたってから。冬以降に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月24日 (日)

第六回 亀治郎の会

やっと行くことができました、亀治郎の会。1回目にいってあんなに喜んだのに。行かれないまま、早くも第6回になっていました。継続は力なりですな。すごかったです。

022_2 すごいと言えば、これ。プログラムの厚さではありません。写真満載。これはもはや写真集です。025 こっちの面からみるとプログラム。こっちからは、Portrait 。あれ?これはサイン?全部にサインされたのかしら。すごいわぁ。023_2
 
今回演じられた、「俊寛」は澤瀉屋型とのこと。「京鹿子娘道成寺」も、珍しいものがありました。自分の会ということで、亀治郎さんの挑戦を感じました。そして、どれだけ研究したのだろうとびっくりしました。通常の公演ではない、自分の会を持つ意味を感じる内容でした。
「やりたいことを、やりたいように」をモットーに立ちあげた会だそうです。本当にやりたいようにだなぁと思いました。俊寛はすごかった。気持を考え抜いて演じているので、ためるためる。 ちょっとおかしくなっちゃった程。あー、ひとつひとつの動作を、考え抜いておこなってるのだろうなぁと思った。 道成寺は、最も苦手な演目なので、自分に厳しくという自戒の念をこめ、選んだそうです。すごいなぁ。いつも、自信に充ち溢れているようにみえる亀治郎さんですが、丁寧に丁寧におどっているような気がしました。苦手とは、思えない。 
「俊寛」登場からびっくり。俊寛の庵ごと、せりあがってきました。成経は亀三郎さん。声がいい。普段もっともっと活躍してほしい。声がいいし、上品なのだもの。成経は花道から。康頼(亀鶴さん)上手から別々に登場。船が下手から出るのも、二世市川段四郎の伝えた澤瀉屋型だそうです。石川耕士さんが、「試してみてやはり従来のほうがよいと思えば次回に戻せばいいのです。」と書かれていました。そういう創造はすばらしいと思う。いろいろ考えながら、鑑賞しました。千鳥の尾上右近さんは、達者でした。達者すぎてかわいさにかけるのが心配なぐらい。段四郎さんの瀬尾は絶品。段四郎さんが、赦免状に俊寛の名前はないわ、ガハハ(←雰囲気)と言ったあとに、門之助さんが静かに一通の赦免状を取りだす。俊寛の名を読み上げたときに、場内がワーっとわきました。正義の味方みたいでした。足が長いなぁと思った。 最後、船を見送る俊寛の顔つきが、考え抜いたものだろうなぁと思いました。 
道成寺も、花子の衣装が、ちょっと特別なものがありました。所化も違う出かたでした。いろいろなものがあるのですね。道成寺の花子の緊張感がよかったです。
大劇場、大賑わいでした。最後、拍手でまた幕があきました。スタンディングオベーションの観客を前に、たっぷりと見回して、マイプレジャーって感じ。見回して、見回して、花道に出て 回して、舞台に戻って見回して、最後に深々とおじぎをしていました。おつかれさまでした。
普通の公演じゃなく、自分でリングをしつらえた、自分研鑽の場でした。挑戦者の舞台を楽しみました。
 
来年の予定が載っていました。平成二十一年八月七日~九日 国立劇場小劇場だそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月23日 (土)

プチ夏休み(弐) ~稚魚の会~

平成20年8月青年歌舞伎公演 国立劇場歌舞伎俳優研修修了生・既成者研修発表会 第14回 合同公演 稚魚の会・歌舞伎会 にいってきました。長いタイトル。昨日、B班をみてきました。 客席の年齢層の高いこと。若者気分。 後ろの方の席でした。田之助さんや、芝雀さん、升寿さん、梅玉さんなどをみかけて喜ぶ。
一、菅原伝授手習鑑 一幕 吉田社頭車引の場
松王の出は難しいですね。でてくるだけで、大きさを表す歩き方とか、じっとしていることの難しさを感じました。梅王は尾上辰巳さん。桜丸は尾上みどりさん。お二人とも台詞が進むにつれ、落ち着いてきたような。松王の市川升平さんの横顔がキレイでした。出てきただけで目をひかれました。仕丁の面々が声を出す様に仲間への愛情を感じました。 
二、釣女
太郎冠者の中村蝶三さんのうまこと。びっくり。普通に、鑑賞しちゃった。(がんばれって気持ちを忘れて鑑賞。) 醜女の升吉さんが、登場して、さらっていきました。あんなにおかしみをうまく出すとは。大名の中村吉二郎は上品でした。上臈の澤村伊助さんは上品で、ちょびっと妖艶でした。
三、番町皿屋敷 一幕二場 麹町山王下の場、番町青山家の場
一番のお楽しみ。うまかった。放駒の四郎兵衛の新蔵さんは、さすがの存在感。奴の市川茂之助さん、中村京純さんがかっこよかった。播磨が引き立ちます。叔母上は、嶋之亟さん。重々しかった。(澤村由蔵さんが休演されていて心配。由蔵さんの登場も楽しみでした。)八重蔵さんがでてくると、なんだか安心。京三郎さんもキレイでした。  播磨の新十郎さん、お菊の中村京妙さん、奴権次の市川茂之助さんが特にうまい。番町青山家の場、播磨がだまっているときの空気の濃厚なこと。 いつもの公演では、この男の誠を疑うなんてお菊が悪いわと思いつつみているのですが、新十郎さんの播磨のすることは道理だなと思って見てました。憎悪と愛情と怒りといろんなものの迫力を感じました。その後に行った、フォートナム&メイソンにて、三段重ねのアフタヌーンティーの皿を割りそうになったおほど?!後をひきました。静かなのに迫力があるってすごいなぁ。見ごたえがありました。
四、勢獅子
最後に明るく勢獅子。左字郎さんは、本当に踊りがうまい。貫禄すらあります。空気というか、間がいい。尾上松男さんも、キレがよかった。鳶がずらと並ぶとかっこういいものです。芸者の中村京由、中村京珠さんが可憐でした。上品でかわいいなんていうことなし。これからもっと踊りがうまくなるのだろうな。楽しみ楽しみ。最後、明るい気分でおひらきとなりました。
筋書きをみて、A班では、この役はこの方なのねと、いろいろ楽しみながら鑑賞。成田屋・音羽屋・播磨屋・京屋・高島屋・萬屋・紀伊国屋など屋号がかかるのが、いいなぁ。とても楽しかった。
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月22日 (金)

プチ夏休み(壱) ~納涼歌舞伎3部~

木曜に、歌舞伎座にいってきました。これで、納涼歌舞伎しめくくり。大盛況の劇場。
まずは、「新歌舞伎十八番の内 紅葉狩」
紅葉狩、今月はこれが一番のお楽しみでした。 非常にまじめな感じ。「女暫」をみたときにも思ったのに似てる。まじめに きちっとの紅葉狩でした。やりすぎず、まじめに。そういうのも好き。よかった。このあと、野田版 愛陀姫があると思うと、きまじめなのもいいなと。
更科姫の勘太郎ちゃんは、思ったよりおとなしかった。もっと大きく感じるかと思ったけど。戸隠山の鬼女になってからが、よかった。最後の枝をもちあげるところなんか、みごと。力をためたまま、じっと見るところの強さがすごい。人間じゃなかった。  維茂の橋之助さんがヒット。勘太郎ちゃんの若さに、一歩もひけをとらず、きびきびと動きまくっていました。受けてたつ姿が、きりっとしていてよかった。 鶴松くんの侍女野菊は、指先まで気を配って一生懸命踊っていました。ああいう緊張感はみていてすがすがしい。家橘さんの局は、悪巧みしてそうな雰囲気。山神、巳之助くん必死でした。ある部分では、きっちりと決まります。もっともっとがんばれ。
おわってみると、橋之助さんの印象が強かった。
「野田版 愛陀姫(あいだひめ)」
勘三郎さんの濃姫の哀しさが、芝居の成功の鍵だと思う。橋之助さんと・勘三郎さんのおかげで、ちゃんと歌舞伎になっていた。あと三津五郎さん。亀蔵さんもそう。 この人達がいなかったら、お芝居になってしまったかもしれない。三津五郎さんなんて、あんなに少ししか話さないのに、しっかりと芝居を抑えている。
何か、ものすごくひっかかるものがあった。よく考えたら、ツケでした。物が落ちたり、形を決めたりするときに入るツケが、ドキッとした心情のときに入るの。そこにはいらない。見ていたら、よく感じるもの。そこをクローズアップするのは過剰だな。かえってうるさく感じた。なんだかモヤモヤした。ほーっと思い観つつ、歌舞伎と何が違うのか、歌舞伎のもつ揺らがない強さなどを考えた。眠くなるような部分も気にせず、面白くせず、淡々とすすめる。潔いほどの手法がある。 ところどころ興をそがれた感じが、モヤモヤだったのかも。
ザ・ラブストーリーという感じが、面白かった。
野田さんの舞台は、場面の展開の仕方・装置の遣い方が、やっぱりうまいと思う。渡辺えりこちゃんや、わかぎゑふさんは、せっかくの歌舞伎座だから!という ちょっとはしゃいだ感じがあったので。屏風を広げるように背景を変える方式は、やるなぁとニヤっとする新しさだった。
愛陀姫でも、橋之助さんがよかった。橋之助さん相手だから、七くんもよりよかった。七くんは、あたえられたことを、やりすぎず しっかり気持ちをこめて演じていました。まじめさがよかった。
前評判がそこそこでしたので、過度に期待せずに向かいました。 結果、私は満足しました。アイーダどころか、オペラを知らないので、そちらに関しては何の思いもありません。歌舞伎好きの私には、そう悪くなかったと思う。集中して観たもの。 歌舞伎座で、生きている演出家が新しいことに挑戦したら、絶対に 何かしら たたかれるのだろうな。そう思わせる舞台でした。 叩きたい人がいそうだなぁと思わせる感じが、面白かった。 野田・歌舞伎・勘三郎という名前には、みな過剰に期待することを改めて感じた。何か一言いいたくなる舞台って不思議な感覚。それだけ、皆 楽しんだということじゃないかな。 
終演9:15。いつもならば、帰りの電車で話すのに、 もうひとつお楽しみ。芝居の感想を肴に飲みにいきました。お泊りなので、帰り道の心配なく思いきり・・・ 楽しみは続くのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プチ夏休み 第一弾

プチ夏休みをとって、豪華にすごしてきました。
木曜日。会社帰りに歌舞伎座で、「納涼歌舞伎3部」を鑑賞。その後、半蔵門に移動し 皇居と国立劇場をみながら、注ぎかたのいい おいしい生ビールを飲つつ夕食。半蔵門のホテル泊。
金曜日、国立劇場で「歌舞伎会・稚魚の会」B班を鑑賞。その後、三越のフォートナム&メイソンにて、本格的な3段重ねのアフタヌーンティーを楽しむ。三越や、コレドで、もうファッション界は秋だなぁと感じる。ふところがさみしいので、冷やかすだけ。
あぁ♪女子っぽいわ。稚魚の会が女子っぽいかどうかはおいておいて。
すこぶる楽しい夏休みを満喫。&満腹。アフタヌーンティーってこんなに おなかがいっぱいになるものなの?!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月19日 (火)

『ガーデン』

話題の千代田区図書館に寄ってみました。きれい。記念に貸し出しカードを作成。千代田区在勤になったので。とてもきれいな図書館。22時まで利用可能とは。すごいなぁ。 千代田区区役所きれいすぎ。(図書館は区役所の9階・10階に入っています。) 文句をいいたくなるほど立派でした。
近藤史恵『ガーデン』(創元文庫)を再読。
シリーズものである、今泉文吾探偵事務所の看板をあげたばかりのころの話。シリーズというかはじまり。思いが暴力的な程強く、並べることがうまくいっていないような力強さが魅力。危ない・近づいてはいけないと思っても、引かれる魅力をもつ少女 火夜(かや)。森のような濃厚な空気のあるガーデン。 温度や色を感じる 万人向きじゃない表現方法に惹かれた。
今泉文吾探偵と助手山本くんの行動に、喜びつつも驚愕。再読なのに新鮮に驚く。この人の描く、冷たい触感の文章が好きです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

和楽

通っているスポーツクラブの夏休みが終わったので、会社の帰りに泳いで帰る。今日のスクールのメニューは、ブレストとフリーでした。頭の中のオリンピックのイメージと、実際の自分は、えらい違いでした。みんな、自然と自分のストローク数を数えていたのが面白かった。北島の100決勝のストローク数は、前半50メートルごとに16だったらそうです。ちなみに私は11回でした。25メートルだけどね。すごさを、体感してきました。
あぁ、競泳楽しかった。入場してくるところも好きなの。ゴーグルをすると、男っぷりがあがるような気が。水着もジャージもキャップも、あれこれ気になる。欲しくなる。 いろんな国の格好いい人を、たっぷりみせていただきました。やっほう。

「和楽」定期購読している友人が、今月号の和楽をプレゼントしてくれました。しかも、昨年の海老蔵さんの特集号と合わせて2冊も♪ありがとー。歌舞伎好きなのに、太っ腹です。海老蔵さん特集とはきいていましたが、こんなにすごいとは。 嬉しい。
金毘羅歌舞伎の興奮がよみがえりました。あー楽しかったなぁ。お練りのワクワクも思いだした。そういえば、脚立に乗ってました。紀信さん。 あとね、小さく自分がうつっているような気がするの。ボタンダウンのシャツのボタンダウンのとこのボタン程の大きさだけどね。ぼやけてるけれどもね。コレ私だと思うの。そうかなぁっていわれそうなボンヤリぶりだけど。なんだかうれしい。わからない程度なので、そこがいいの。 篠山紀信の写真は、やっぱりプロの写真なのだなと思う。団七九郎兵衛の写真が特にうれしかった。 アリゾナの勘三郎さんのもとに教えを請いに行く時に、完璧にしてからうかがったそうです。そういうものなのか。あたりまえでしょといいた感じのコメントに、あらためてすごいなぁと思う。何度も何度も、感心したり、かっこいいなぁとにやけたりと楽しませていただきます。うしし。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月16日 (土)

百万円と苦虫女

見た映画の覚書。
「百万円と苦虫女」をみる。蒼井優ちゃん主演だから。
気がついたら事件を起こした者になっていた。その後、一人で生きていくために100万円貯めることにする。100万円あれば、知らないところで一人で生きていける。自分探しなんかじゃなくて自分からむしろ逃げたいというその生き方。弱いんだか強いんだかどっちでもある女子の話。わたしには、非常にグッとくる映画でした。
見知らぬ人々とのふれあいで成長する主人公なんていう健全さというテーマは、まったくない映画。(結果、成長しちゃうかもしれないけど。) 世間のキツサに参る。 悲惨で目もあてられない人生ってわけでもない。 淡々とした毎日を、淡々と暮らす。一生懸命働く。ただし淡々と暮らす。 それだけなのに世間はキビシイ。
そのキビシサ、キツサに、蒼井優の細さが、ぴったりだった。 フワフワして地面とつながっていないようで、たまらなくかわいい。あぁ こんな姿に生まれてみたい。 なんちゅう可愛らしさでしょう。 うっとりしました。 こんな人が近くにいたら、気持ち悪がられるほどじっと見ていそう。 そんな怖い自分になりそうなほど可愛かった。 森山未來もよい。あの腕のたくましさがアンバラス感を増しています。いい!やさしいのに、どこか なんともいえない距離を常にとられそうな感じがあっていい。 弟もいいな。 この映画は手をつなぐところがたまらなくいいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

昆虫4億年の旅

中村礼子選手、メダルおめでとう。 夕刊の一面にも記事が。一面にのるってすごいなぁ。うれしいなぁ。 
一日中暑かった。家から一歩も出ずにダラダラと。家の前に公園があるのですが、さすがに人っ子一人遊んでいませんでした。明日もこんな調子に、幸せにすごす予定。
昨日、恵比寿の写真美術館へいってきました。
今森光彦の昆虫写真展。前回の森山大道展の際に見たチラシに釘付け。これは、行きたいなぁと思っていたら、鑑賞券をいただいちゃった。ホクホクとみにいく。
これは、虫がキライな人にもお勧めしたいほど 面白いものでした。会場には、わぁとか、へぇとか感嘆詞がいっぱい。虫っていうことで子供づれもいっぱい。大人も夢中にさせる写真展でした。
写真には、1点づつ短い解説がついてます。写真もすごいけれど、その解説を読むと、もっとすごい。バラの枝についているのは、バラの棘に擬態したセミであったり。動物にしかみえない蛾とか、どこに虫がいるのだろうと思ってじっと写真をみると、枝全部に虫がついていたり。フンコロガシが好きなので、その写真もありうれしかった。バッタもアリもサナギも、なにもかも愛くるしい。いったいどうやって撮るのだろうと、びっくりしつつ見る。色がきれい。配色の妙に驚く。何よりも昆虫ってきれいなのだなぁとびっくりする。 
途中にノートがおいてある。今森さんへのメッセージとかかれたノートには、ちびっこが今森さんに、メッセージを書いている。虫の絵がいっぱい。飛び立つところがかっこよかったですなんて書いてある。これほどうれしいメッセージはないなと思いました。 ちょうど、一生懸命書いている少年がいて、パパも書いたらと言っていました。ボク、大人にはそんな素敵なメッセージはとってもかけないよと思いました。
虫のすばらしはもちろん、一緒に写りこんでいる背景のいいこと。自然や空の色や夜のくらさ。葉の美しさなど、コントラストが見事。自然の力を怖いほど感じました。
ショウリョウバッタのひげで時を表した「ヒゲ時計」はキュートでした。美しさ、怖さ、ユーモラス、見ごたえのある写真展でした。

恵比寿といえば、ビール。恵比寿麦酒記念館で。有料試飲してきました。クラッカーまでついて300円也。おいしい。しあわせ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月14日 (木)

幕末純情伝~龍馬を斬った女~

ポイントゲッター演舞場へ行く。歌舞伎会ゴールド会員維持のため。 はからずも初日でした。演舞場にて、つかこうへい作・演出の「幕末純情伝~龍馬を斬った女~」をみる。石原さとみの沖田総司に、真琴つばさの坂本龍馬。3階から鑑賞。なぜ行くの?と思う程、期待をしないで見に行く。TVでは主役の力がありますが、舞台ではどうでしょう?石原さとみちゃん。相手は宝塚のトップだったもの。相当分が悪いのではと危惧。
こんなに割りびいて出向いたのに、予想を超える舞台でした。いいところがみつけられなかった。逆に、元気を吸い取られました。(お口直しにといって、歌舞伎座の周りを1周して帰ったほど。)
石原さとみちゃんは、かわいかった。がんばっていました。いかんせん、あの演出ではがんばりようがないのでは。何いっているのかわからない人も多いし、あのはじけかたの意味がわからない。一番最後のダンスシーンの真琴つばさのキレはさすがでした。あと、石原さとみちゃんをはさんでもう一人の男の人の動きが決まってました。誰なのかわからない。 誰が誰でもいいやって思えてきちゃったので。驚くべき展開の連続の芝居。ちょっと話が深くなったなと、台詞に耳を傾けだすと、ヘンテコな方向にばっと変わる。何度も何度も。それ、何の効果?ちょっとイラっとすらした。
つかこへいさんのこの本、話はよくできている気がする。わけわかんないことになっちゃってたけど。どうしてこんなことになったのでしょう。なぜ18年ぶりに演出したのでしょう。今日は辛口。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年8月12日 (火)

動物園 動物園 海 ふたたび

「動物園 動物園 海」 これは、松尾ちゃんが映画 『図鑑に載っていない虫』で言ってたセリフ。「ずーずーしぃー」のコト。かわゆいので、昨年に引き続き 同じタイトル。
018 会社帰りに、夜間特別公開している恩賜上野動物園に行ってまいりました。昨年、夜間延長営業の時の訪園が、とっても楽しかったので再訪。 去年も、ほとんどをビアタイムですごしたような気がします。気のせい 気のせい。 今年もはりきって訪園。 今年の夜間延長営業は、8/12~17です。 去年、パンダのリンリンをみました。あぁ、あれが最後だったのね。横たわっていた背中が思い出されます。レッサーパンダが、格上げしていいお部屋でお出迎えしてくれました。
メインイベントは、不忍池のほとりでの夕涼みビアホール!さくっと動物たちを眺め、いさぎよくビールのもとへ。今年はもう、ニホンザルの前でアテレコしたりしないの。去年訪れなかったゾーンへ足を運ぶ。ツキノワグマやホッキョクグマは、なんだかあわれな感じでした。ゴリラは思慮深そう。引き締まり、筋肉質のボディでした。鳥類がいっぱいいました。コウモリの檻には、ほとんどのこっていない輪切りのスイカがかかっていました。超高速で飛びまわっていたこうもり。どうやって食べたのでしょう。夜の森という小屋に近づいたら、ドアが急にあいて、かなりおどろく。(自動ドアなだけなのに) 動物園は、動物が檻の中にいるものなのよね。あたりまえのことを、あらためて思う。
さぁ!不忍池へ。蓮の葉が生い茂り、つぼみが桃色に、ぽってっりとふくらむ。池の前のログ風なテラス。照明は、ランタン。 風も、そこはかとなく吹く。手元には冷えたビール!焼き鳥だのフランクフルトだのをつまみに飲む。入場料を払ってまでも、ここで飲む。なんか気分がいのだもの。今年も、おさると2人で楽しむ。恒例行事になったかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月11日 (月)

納涼歌舞伎2部

ビバ 北島康介。かっこよかった。ジーンとしました。

昨日もまた歌舞伎座へ。毎日歌舞伎座へ向かう。出勤か。
高校生の時に鑑賞教室でいったきり 久し振りに歌舞伎をみるという友人と、そのお知り合いの方と3人で、納涼歌舞伎第二部を鑑賞してきました。
「つばくろは帰る」人情芝居、うるっとしました。大工 文五郎親方は、三津五郎さん。格好よさを再確認。その弟子、三次郎の勘太郎ちゃん。うまい。アツイ江戸っこぶりが好感。鉄之助の巳之助jくんも奮闘。なにしろ一番がんばっていたのは、安之助の小吉くん。大きくなりました。みるたびに、坂東吉弥さんのことを思い出します。
扇雀さんの、八重菊のおかあさんのおちつきぶりがすばらしかった。小僧よし吉の宜生くんは、どうどうとして場をさらっていました。調子のいい宿屋の権一さんもナイス。七之助さんの舞妓が、かわいかった。舞妓さんたち(七くん、志のぶちゃん、松也くん、新悟くん)が 十兵衛はんがケチだと口々にウワサをする場面が妙にかわいかった。ケチじゅうとかあだ名つけてました。京都のお人が聞かはったら、あないにおかしなの京都の言葉とちごうおすえ(きっとこれも違うだろうけど)と言うのかも。私には、よかった。エセ京都人ごっこがしたくなりました。
歌舞伎は、なんで時代劇っぽくならないのかなぁと考える。TVの時代劇はすき。普通の芝居だと、TVの雰囲気になる。歌舞伎は、なにかが違う。そこがいい。その違いは、どこなのだろう。常に、全体にうすーく音楽がかかっていないのが何よりいい。(TVのときは必要だけど)。 答えはまだ出ず。引き続き考えよう。
でてくるひとが、みーんなよかった。(福助さんのお顔が ものすごくうごいていましたが)。 話もよかった。 しっかりした芝居でした。
「大江山酒呑童子」舞踏劇。大江山の鬼神酒呑童子の退治のため、源頼光(扇雀さん)が、平井保昌(橋之助さん)と四天王を従え、山に入る。酒呑童子は勘三郎さん。童子という設定。本当に若くみえた。あどけない。 退治しなくてもいいじゃんと思うほど。神酒を進められ、呑んで舞い踊り、ついには酔い潰れる。みせました。うまい。
でも、串田さんが担当されたいう美術が新しくて、気が散漫となった。古いものを使ったモダンアートのよう。美術自身はシンプルで格好いいの。無駄を省き、かつ斬新。驚かしだけじゃなく、いいもの。水墨画の軸を、3枚並べたような背景は、なかなかの工夫だとおもった。だけれども、なんだかちょっとしっくりこない。オンシアター自由劇場を愛するわたくしとしては、串田さんのことは大好きで、否定したくない。悪くはない。でも、歌舞伎の舞踏は、隅々まできらびやかな中で踊るものっていう自分の中の固定観念ができてしまっているのか、ちょっとしっくりこなかった。文句ではなく、不思議だなと思った。
どちらも、あっというまに終わっちゃったという気分。面白かったです。
友人も楽しんでいたようです。ほーっと言って、面白がってくれるので、ついつ いろいろ 実際の親子兄弟情報を説明しちゃった。「あの大工の若いもんの兄貴分と、あの舞妓さんは兄弟。あの大工の棟梁と若いものの弟分は親子よ」なんて感じに。 でも、「屋敷をたてるように頼んだ旦那の、お兄さんのお孫さんがヤスよ」というのはややこしかったようです。
さて、残すは3部。どうかな?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月10日 (日)

納涼歌舞伎1部

納涼歌舞伎初日に歌舞伎座へ行ってきました。久しぶりだわと思ったのですが、先月の千穐楽以来なので、 たった9日ぶりでした。まず、第一部から鑑賞。先月飛ばしすぎたので、3階B席にしました。
まずは、「女暫」。やっぱり、歌舞伎って面白いなぁ。古めかしくて仰々しくていいの。轟坊震斎の勘太郎ちゃんの口調が、勘三郎さんそっくり。台詞の度に思う。この兄弟うまいねぇ。あと市蔵亀蔵兄弟は、手固い。松也くん、台詞まわしが落ち着いて安心する。福助さんの巴御前、きっちりしていてまじめでよかったです。
最後に、舞台番の勘三郎さん登場。人の心をつかむのがうまいなぁ。巴御前に、六方を教えてと頼まれ、やったことがないとおっしゃってました。へぇー。青葉台の目の大きい子に~って言ってました。青葉台の目の大きい子、何をなさっているのでしょう。
今日は、女暫が一番気に入りました。
次に「三人連獅子」。三人というので、子獅子2人かと思いました。両親と子獅子という趣向。親獅子(橋之助さん)、子獅子(国生くん)、母獅子(扇雀さん)。こういう趣向ははじめてみました。千尋の谷に突き落とし心配するところなど、全体の設定が親切すぎ。アットホーム連獅子でした。
最後に、「眠駱駝物語」。らくだです。勘三郎さんと三津五郎さんは、雰囲気がいい。いうことなし。安心の一幕。

10月歌舞伎座の演目が貼り出されていました。キャー。メモをとってきました。携帯やデジカメで写している中、シャーペンで書き写してきました。お年を召した方よりも、アナログ作業だわと思いましたが、古めかしいものは何でも好きなので これでよし。
みんな、すごく楽しそう。演目をながめたり、写したり、あれこれコメントしたりしてました。ワクワクした感じがただよっていました。みなさん、歌舞伎が好きなのね。わたくしもですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 9日 (土)

『夏の庭』

湯本香樹実の『夏の庭』(新潮文庫)を読む。小学生の話。仲間の一人が、祖母のお葬式にいってきた。そこから、ほんものの人が死んだとこをみたことがあるか?と「死」について興味深々となる。3人で一人ぐらしの老人の家を見張ることにする。なぜならば、近所のおばさんたちが その老人のことを いつ死んでも不思議じゃないといウワサをしたいたため。 もうすぐ死ぬはずだと決め付け、勝手に見張ることにする。小学生ならではの視点で突き進む。「死」というもののいろんな側面を学ぶことになる、少年たちの夏。
いろんなことは、実際に体験することによって得るのでさる。そういう大きなものについて教えてくれる。こんなに いい話とは思わなかった。
毎日をきちんと生きるってことに、極端にあこがれるのは、自分のくらしがいびつなせいかもしれない。 この本に また、特別じゃない毎日のすてきさというものを教わった。
子供の一途さは世界を救う。人の一生懸命さは、何か透き通ったきれいなものをうみだす。結果がどうなろうとも、周りに理解されなくても、それでいい。私の胸にも、ポンと何かが生まれた。
電車で読み終えない方がいいと、忠告しておこう。(誰にだ?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 7日 (木)

ジャージの二人

てぬぐいに惹かれて、前売りペア券購入。前売り特典に弱いの。
恵比寿ガーデンプレイスへ。いい歳した父と子の「何もしない」をする夏休み。というテーマ通り、何もしない。見事にしない。いさぎよくしない。そんな映画。裏とか考えず、素直にみてきました。のどか。
堺雅人も、鮎川誠も、こんな感じだろうなぁって思ったとおりの感じ。無理せず。気負わず。こんなに、堂々と普通にしているのもすごいな。
あの2人が着ると、ジャージもジャージじゃなくみえる。なぜかかっこいい。○小とかかれていますが、小学生?小学生のものでは、いかんせん小さすぎるのでは?文句は、そのぐらい。ハラハラも、ドキドキもしない。泣いたりもしない。 小さい人には、度胸がなくて作れないだろうな。堂々とした映画でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月 6日 (水)

女教師は二度抱かれた

昨日 シアターコクーンに、「女教師は二度抱かれた」を見てきました。ひさびさの大人計画。
えっ、染五郎丈でるの?えっ、大竹しのぶちゃんがでるの?すごーい。えっ、クドカンでないの? てな感じ。何の話かも、誰がでるかも、よくわからずに向かったのであった。それでもすごーく楽しみに向かったのであった。
ひさびさの大人計画は、やっぱりものすごかったです。
若いときの想いにのしかかられる感じが、すごかった。追い詰められ感とか。逃げ場のなさとか。松尾ちゃん大丈夫?なんだかむくんでいるようにみえて、いろいろ勝手に心配する。
怪優 大竹しのぶ。どんどん サンセット大通りみたいになっていく。あまりにも うまいので、どうにもならなさに息苦しくなりました。
阿部サダヲはすごか。歌舞伎のまねをする役者さんをみてると、どうもむずかゆくっていけない。野田秀樹が真似してみせるのですら、悪いけど鼻で笑っちゃう感じ。なんか照れだか、妙によいしょしてるんだか、中途半端さがイヤ。そんなんじゃないでしょと思う。 ニンゲン の松尾ちゃんやクドカンのは、クスって笑えました。 ところがね阿部サダヲは、すごか。ちゃんと自分の中で消化しちゃってるというか。個人の思う歌舞伎というものがちゃんとあって、すごく面白かった。ありがったがってないところがいい。(もちろんバカにもしていないし)。なんか こんな感じのでしょって表現の仕方が、よかった。大笑いした。キレがすごいから、面白くて格好いい。わたしが個人的に持つ歌舞伎役者の素のイメージ=あこがれるけれども、近づくのはためらわれる 緊張感のある感じ が、絶妙だった。
染五郎さん、健闘されていたのではないでしょうか。歌舞伎風味一切なし、太いんだか細いんだかわからない感じが面白い。あのペースでは染さん、後半 声かすれるね。阿部サダヲをみてると、とばしたくなる気持ちはわかるけど。そんな心配もしてみた。
筋立ても役者もいい。でもなんだか散漫になる。あと一練りできたのでは というもったいなさが残る。そこがちょっと疲れた。 やっぱりすごかった。
勘三郎ご夫妻が鑑賞なさってました。そういうおまけの楽しみ大好き。すこぶるうれしかった。(一緒にみちゃった。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 4日 (月)

『太陽の塔』

夏悩(夏になるたびに悩ましい)の季節。Yonda Panda の全員プレゼントの中から4冊チョイスして応募しました。これでエコバックいただき。

森見登美彦の『太陽の塔』(もちろん新潮文庫)を読む。驚いた。
なんなんだ この ものすごい文体は。

「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
 なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」

この言葉で始まる。妄想ワールドのすごいこと。京大五回生の主人公のくりだす、コムズカシイ言葉、言い回しを多様し、考察(妄想?)に走りまくる様は、妄想体質のわたくしに大いなる親近感を抱かせ、かつ、参りました親分という 妄想界の上下の差をみせつけられたような、心持ちとなった。
大学の研究室から逃げ出し、ストーカーでなく人を研究し、冬の寒さに打ち震え、大学にはいかない。彼らの状況を箇条書きにすると、決して華々しいものではない。というより、冴えないとすらいえる。 でも、そんな風には思えない。住む次元の違うといいたくなるような、彼らの繰り出す言葉に巻き込まれ、ぐいぐいと読む。全ての行動は、緻密な観察と、奔放な思惟なのである。生きているだけ、ただ暮らしているだけではないのである。はい、そのとおりです。そんな気分になった。
暴力的といいたくなるような強靭さだけでない。大学にはいかないが学費の督促には対応する。大きいのか小さいのかわからない。自信に満ち溢れつつ、自分を知っている。それでもわが道をつきすすむ。万歳!というべき青年のものすごい勢いに、かなりしびれた。ものすごい本だった。ブラボー

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月 2日 (土)

7月夜の部 "鏡花"大歌舞伎

千穐楽。月末最終日だけれども、そこをなんとかして観てきました。
初日に一階最前列でみたときは、話というか お二人にのまれてしまいポーとして、きちんと理解しないまま終わってしまった。 それはそれで、感覚的にみることができて面白かった。
玉三郎さんの、「何か術をもっているに違いないわ、この女の人。きっと。」という存在が印象的であった。 海老蔵さんも、無理して禁欲的にしているのでなく、近づきがたいほどの聖人でもなく、ただただ仏につかえ修行する聖(ひじり)という印象。その組み合わせがよかった。
一つ家(ひとつや)に辿り着いた時に、妙にせわしなく鳴き暴れ続ける黒馬が不気味だった。芝居中も、ついそちらをみてしまうほど うるさく動く馬。 泉に水浴びにいくときの蟇蛙やら蝙蝠やらに、「こんやはお客さまがいるじゃないか」という言葉。対応。 そういうヒントを、ここ かしこに 与えられ、想定しながらみる。その空気の作り方は、初日から面白かった。 (つい他に気が散ってしまい 深く考えなかったが・・・)
今回は、しっかり物語をみてきた。筋書きを読んでみると、高野聖のあの村は、夜叉ヶ池で水の底に沈んだ村の話のようだ。大層な人死(ひとじに)があったので、道中読経してやってほしいという、右之助さんの台詞もあった。 医者の家に嬢さま(玉さま)がいる。 足の手術がうまくいかなかった次郎(右近ちゃん)に付き添って、遠くの一つ家まで送っていく。 何日経っても、次郎は寂しがり帰してはくれない。 村に大雨が降る。家の中でも、みのを着るような大雨。 ついに、村は大水にのまれてしまう。 その村では嬢さまだけ(嬢さまと次郎と親仁だけ)が生き残る。 そういうつながりある話のようだ。 一昨年の鏡花祭りの折にも、夜叉が池のおゆきのことが、天守物語のときに話題にでていたことを思い出した。
女は、この人里離れた暮らしが、いやなわけではない。世話を焼くのが、いやな訳ではない。ただ、口の利き方を忘れてしまうような気がするという 寂しさがある。それが切ないのだ。 人の訪れのうれしさに、思わずはしゃいでみせる女。 旅の僧に、無邪気に振る舞い、なにかと世話をやく。 獣と口をきき、その様を他人がみていることに気がつき はっと恥ずかしがったり、親仁と軽口をきいたり。 清水で水浴びをする様も、相手を誘うというより、何かはしゃいでいるような気がした。 その後、食事をする場では、一つ家に住む現実というもの、次郎を気遣う心というものをみせる。
翌朝。 別れの場。 玉三郎さんは、女は見送らないという形にしたそうだ。(雁治郎時代の藤十郎さんがなさったときには、女が見送った形だったらしい。) 荒野行脚の身、またおめにかかることもあるかも と言う僧に対し、女は 一つ家で朽ち果てる身 お目にかかることはありますまい と答え、振り向かずに去る。 僧の真っ直ぐなやさしい心、情け、それが逆に ここにいることしかできない自分の立場を強く感じさせたのではないか。 調子よく手をだそうとし、結果 獣に変えられた男の方が、女の気持ちに辛さを与えないのかもしれない。宋朝のまっすぐさは、 かえって残酷でもあったのかと感じた。 それでもこの出会い・時間は、女に貴重なものであった。かつ辛いものでもあった。 初日に仰々しい程の装置と思ったが、大自然の中なにもできない人の弱さを、その弱い人のもつ心の力のようなものを 感じさせる効果があるように思った。
宋朝・海老蔵さん。女を救ってやろうという 上からの視線でみるのでなく、ただ悩む。そしてただ涙を流す。僧のまじめさがいい。堅物であるわけでない、完璧な聖人であるわけでない。そのまっすぐさがよかった。
二面性をもつ女の、あえて一面しかみせないことで、奥行きがでたように思う。
女が、次郎さんにみせる優しさ。いつもお互いしか頼るもののいない 一つ家での暮らしなので、お互いを いとおしく思う。 誇らしげに、この人は歌をうたうことはできるんですと、宋朝に言う。 歌っておあげなさいというときの優しい表情。うたいだすまでの次郎の間にも、ゆっくり笑う。 ねぇ、ほら と微笑みかける表情が美しかった。 なんともいえない間のあと(この間もうまい)、うたいだす次郎。本当にうまい。芝居を忘れ聞きほれる。 そして、うまいことが、芝居をより悲しくさせた。 玉三郎さんが相手になると、格段によくなる。
親仁が連れ出す際に、暴れる馬をしずめるため 女はその二面性を出す。この一時にだけそれを感じた。 僧も女の怪しさに迷い、修行と煩悩に苦しむというより、今目の前にいる嬢さまに、嬢さまの暮らしに、翻弄され、不憫に思い、悩む。煩悩というよりは、とまどう位。僧の清らかさをだしていたのではないか。特別すぎず、まじめでよかった。
歌六さんの長台詞は、やっぱりよかった。たたずんでいる僧 宋朝に対し、最初は 嬢さまに会って煩悩がおきてあそこへ帰りたくなったのじゃろうと冷やかし気味にいう。ただ、不憫でならないという宋朝の言葉に驚く。静かに嬢さまの身の上を語りだす。あの見事な長台詞に入るところの心境がよくわかり、ここもよかった。
初日と、ところどころ変わっているところもあったような気がした。獣の動きもよかった。特に猿。装置までよくみえたのは、贔屓心か。
チラシの裏の解説では、女や若僧の2面性がみどころのように書かれていた。が、私は今回の演出は 違うように感じた。ちゃんと本を読んでみなくてはならない。
一度みただけでは、ここまで感じなかったと思う。一度で伝えるべきなのだろう。 けれども、もう一回みることによって、いろいろ考えた。 この舞台が少しわかったように思った。
わたくしにとって、いい7月であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

囃子と踊りの競演

国立能楽堂に 「囃子と踊りの競演 ~伝統芸能の吹く新しい風~」を観てきました。聴いてきたというのかな。脇正面2列目より鑑賞。今日も歌舞伎座にて囃子の会がありますね。こちらは御両親主催だそうです。この日は御兄弟の会を開催。 パワフル一家、恐るべし。
まず、舞踊「供奴」。亀井兄弟のみ、橋がかりから登場(他の方々は切り戸口から)。 そして、揚げ幕から、亀治郎さん登場。わぉお。素踊り! 黒紋付に卵色の袴。脇正面にしたので、橋がかりでたっぷり踊っていただけると徳をした気分。うまいねぇ。指先まできれいで、シャッキとして。素踊りなので、表情の細かさもよくわかりました。細かくうまい。
供奴の後、亀井兄弟がでてきて、ちょっとしたトーク。前回は、前回は、亀井広忠さんによる「能楽囃子コンサート」だったそうです。今回のテーマは「歌舞伎」。なので、田中傳左衛門・傳次郎兄弟の巻。案外、傳次郎さんの方がなめらかにトークをすすめるのですね。傳左衛門さんは、おうちにいるような感じで、のどかに応答。(傳左衛門さんの方が仕切りそう) 特別ゲストの亀治郎さんも登場。供奴は16年ぶりだか とにかく子供のとき以来 久し振りに踊られたそうです。 子供のころ覚えたものは、すぐに思い出すと、3名で盛り上がっていました。 (最近覚えたものは、すぐに忘れてしまうそうです。) 子供のころから一緒にしごとをしたので、あまり打ち合わせをしなくても、わかりあえるそうです。 亀治郎さんは、合会わない人とは何をやっても合わないね。と辛口なことをおっしゃっていて面白かった。 羽衣の支度に、亀治郎さんが退場。もうひとりの特別ゲストといって、長兄の亀井弘忠さん登場。なんと私服。白いシャツにジーンズ。3兄弟の中で、一番若くみえました。4時間くらい前に頼まれて急にきたそうです。足袋は履いておりますが、このような格好で能楽師が能舞台にと恐縮していて面白かった。恐縮しつつ、あがることなくどんどんしゃべるという雰囲気が面白い。
つづいて、演奏「歌舞伎囃子」。波の音、雪の音、立ち回りの音、などいろいろな演奏。聞き覚えのあるフレーズで楽しい。
休憩後、演奏「勧進帳」。これ、わたくしの目覚ましの音にしているものと同じと思い、うれしくなる。ここは勧進帳を広げるとき、ここは~ など場面を想像してきく。ダイジェスト版になっていて面白かった。囃子だけを真剣にみるのも面白い。
最後に、長唄「羽衣」。このときには、装束をつけ、顔もつくっての踊り。たっぷりと。先ほどのトークで、我々はいつも前からみられることを考えて動いているので、横からの視線は、盲点と話してらっしゃいました。特に、隅々まで気を配っているのを感じました。伯竜は段一郎さん。ものすごい緊張が伝わりました。キビキビしていました。
能舞台で繰り広げられる歌舞伎囃子と踊りの競演というテーマ。特別ゲストの亀治郎さんにより、「供奴」、「羽衣」男女の踊り分けを披露とかかれていたのが、大袈裟な感じで、面白かった。 想像していたものとちょっと違い、堅苦しくなく楽しかった。(堅苦しいのも好きなのですが。こんなに楽しい感じになるとは、思わなかった。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »