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2008年8月 4日 (月)

『太陽の塔』

夏悩(夏になるたびに悩ましい)の季節。Yonda Panda の全員プレゼントの中から4冊チョイスして応募しました。これでエコバックいただき。

森見登美彦の『太陽の塔』(もちろん新潮文庫)を読む。驚いた。
なんなんだ この ものすごい文体は。

「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
 なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」

この言葉で始まる。妄想ワールドのすごいこと。京大五回生の主人公のくりだす、コムズカシイ言葉、言い回しを多様し、考察(妄想?)に走りまくる様は、妄想体質のわたくしに大いなる親近感を抱かせ、かつ、参りました親分という 妄想界の上下の差をみせつけられたような、心持ちとなった。
大学の研究室から逃げ出し、ストーカーでなく人を研究し、冬の寒さに打ち震え、大学にはいかない。彼らの状況を箇条書きにすると、決して華々しいものではない。というより、冴えないとすらいえる。 でも、そんな風には思えない。住む次元の違うといいたくなるような、彼らの繰り出す言葉に巻き込まれ、ぐいぐいと読む。全ての行動は、緻密な観察と、奔放な思惟なのである。生きているだけ、ただ暮らしているだけではないのである。はい、そのとおりです。そんな気分になった。
暴力的といいたくなるような強靭さだけでない。大学にはいかないが学費の督促には対応する。大きいのか小さいのかわからない。自信に満ち溢れつつ、自分を知っている。それでもわが道をつきすすむ。万歳!というべき青年のものすごい勢いに、かなりしびれた。ものすごい本だった。ブラボー

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コメント

どうよ、京大生萌えの境地に達した?(エラソウ)
大きいのか小さいのかわからない、ってイイね。
自分スケールがあるんだね、きっと。
そんな京大はんが大好きどすえ。
モリミーを読んで京大レストランへ行こう!
クイ研部長の店と間違えないように注意。

投稿: noppy | 2008年8月 6日 (水) 21時52分

モリミーを読んで京大レストランへ行こう!
トリスを飲んでハワイに行こう!ですか。古いな、しかし。

クイ研部長の店と、あえて間違えて入るという屈折した愛情を見せたいところでもあります。

最近、エセ京都人ごっこしてないね。
今度のプチ旅行のときにしましょうか。
あたし、佳つ乃ね。(はやいもんがち)

投稿: マイチィ☆ | 2008年8月 6日 (水) 23時52分

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