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2008年9月30日 (火)

『少年計数機』

たまたま部屋で手にとった、石田衣良の『少年計数機』(文春文庫)を読み返してみた。
なんだか、20世紀少年で考えたようなことがでてきた。子供のころ、「暴力」や、「強大な力」をかっこいいものと憧れる。それを、少年少女の時代に置いてこないで、そのまま「悪」に憧れ続けた人の描き方がうまいな、衣良は。(エラソウですが。) 金を得るための手段の暴力というより、純粋に力で制したい欲という形の暴力とでも言うのだろうか。 その悪を全否定せず、自分で考えるゆとりというか、その悪にも悪くない人柄を与える。 こんな話がありましたという紹介。その上で、自分で考える空間を用意している。答えをあいまいにして、どうとでも取れるようにするのではない。 読みながら 気がつくと、自論を練っている。そんな空間を持たせるストーリーだなと思った。このシリーズは特にいいな。

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