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2008年10月18日 (土)

フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち

覚書。東京都美術館に、「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」をみにいってきました。
日本人は、フェルメールが大好きらしいです。オランダを旅行した折、日本人だとわかると「フェルメールを見に来たのか」と聞かれる程だとか。ふーん、日本人が飛びつきそうな企画だわいと思いつつ、向う。 あーごめんなさい。ものすごかった。奇跡だとまで思いました。
フェルメール作品7点を含め、総出品総数は計38点。そんなに多くはありません。いい量です。混んではいましたが、会期中では、この時間(金曜の夜間公開)が一番すいているとか。ゆっくりみるのは難しいかなと思いましたが、ちょっと待っていれば 7点共 一番前でじっくりと味わい、鑑賞することができました。
幕開けはデルフトの巨匠たち。デルフト新教会を描いた絵画が何点も。いろんな画家が描いていて面白かった。最後の方に、内部の写真のパネルも飾られており、面白い。遠近法の表し方が興味深い。 室内を描いた作品が多い。窓からの光、市松模様の床を照らす様など、フェルメールでなくても、みんなうまいのだなぁなんて思いつつ鑑賞。特にピーテル・デ・ホーホ。窓からの光が自然でした。
今回の展示は、作品と作品の間隔をたっぷりとり、作品の解説がやや長めにしっかりとしてあるのがよかった。ピーテル・デ・ホーホの『窓辺で手紙を読む女』では、この主題は17世紀後半に手紙のやりとりが急増し、はやった構図というような説明があった。今メールに夢中になったように手紙が流行ったという解説がよかった。
さて、フェルメールコーナー。 ここには7点の作品を一挙に展示。作品と距離をたっぷりとって、部分をきりとった より丁寧な解説。読んでは見て、また読んでまた見て。うろうろして楽しみました。
『マルタとマリアの家のキリスト』160x142
大きさにびっくり。小さな作品ばかりだと思っていたので。ひとつひとつに意味があり、みればみるほど何か隠されていそうでした。
『ディアナとニンフたち』97.8x104.6
人間でないので実感がわかない。そんなことを言ってしまうほど、他のものが精密でした。しかし、想像の部分(女神)のソフトさと他のもの精密さが面白い。
『小路』53.5x43.5
現存する 2 点の風景画のうちの 1 点だそうです。これに一番驚いた。絵ではないみたい。みればみるほど描いてないみたい。絵画でなく、窓ガラスごしに外を見ているような気持ちになりました。本当にすごい。戻ってみる。そしてまた驚く。どうなっているのでしょう。
『ワイングラスを持つ娘』 77.5x66.7
光に満ちた美しい空間を描いた風俗画の傑作だそうです。ワイングラスの中に液体があるのがわかる。机の上の果物は、置いてあすよう。3Dみたいです。ドレスのひだの張りも本当に飛び出てみえます。何よりもステンドグラス。窓から入る光と、ステンドガラス越しの光が違っています。なぜ光を描けるのでしょう。しかも通すものが異なるものを。
『リュートを調弦する女』51.4x45.7
窓からの光があたっているところは、あったかいような。太陽の温度すら感じる。リュートを調弦し、一緒に弾く相手が現れるのを待っている図らしい。いいシチュエーション。(以前は弾いているところと解釈されていたそうです。)
『手紙を書く婦人と召使い』25.2x20
《絵画芸術》作品保護のため出品中止となり、かわりに出展された作品。大きな窓からたっぷり光が入る室内。強く陽がさすところは、やけてしまいそう。そんな気になる程。床の市松模様も、全然違う。とびぬけてすごい。床には紙が落ちている。落としたものか、書き損じか、はたまたみたくもない相手からの手紙か。ストーリー性を感じるのは、この室内が絵画のような気がしないからではないか。すごいなぁ。
『ヴァージナルの前に座る若い女』25.2x20
近年フェルメール作と認定され大きな話題となったものらしい。個人蔵。誰のものでしょう。小さな作品の中に座る女は、着飾っている。特別な人でなく、普通の人がせいいっぱいおしゃれしてる感じがいい。
フェルメール作品は、去年 国立新美術館「 フェルメール展」で 『牛乳を注ぐ女』をみました。そのときより、ずっとすいこまれました。売店横のスペースに実寸大の全36点の作品を展示。これすごい。世界にこれだけなのね。面白い展示企画。
フェルメール後に8点展示。でもあまりにも特別売店が目立って、みなそちらに吸い込まれちゃう。そして物販天国で物欲にまみれ、のこりの作品の値段をさがしちゃうほど。もうちょっとどうにかならないものであろうか。
売店のグッズの豊富さ。ポストカード、クリアファイル、バック、Tシャツ、ポストイット、メモ、ノート、しおり、キーホルダー、一筆箋、マグネット、お菓子、複製画なんてものは、もう定番。紅茶やワイン。クレヨン、ぬりえっていうものまで。リュートまで売ってました。ここまでやりますか。びっくり。
新しい売店手法。なんとJR上野駅の構内に、小さなブースを設けていました。あーやっぱり、アレも買えばよかったかなという人の 財布のひもを緩めさせるのであろうか。そもそも、今の財布にヒモなんてないけど。

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