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2008年11月14日 (金)

『里見弴作品集 初舞台・彼岸花』

里見弴『里見弴作品集 初舞台・彼岸花』(講談社文芸文庫)を読んでみました。
いいところの家庭ですごされた方のようです。兄は有島武郎。父の許しを得られないので、里見弴の名で「白樺」に初見参(デビュウ)す。と、巻末のりっぱな年譜にのっていました。
さて、作品。思い悩みが満載。言葉つがいが、見慣れないものなので、読むのもゆっくりとなる。
~ 二十七歳と聞いて吃驚(びっくり)しない者はないくらい、十八貫台という、年齢(とし)不相応な肥満ゆえか、十人並みの容貌(かおつき)ながら、十は更けて見えるし、挙措(たちい)、言語(もののい)にもまた、老成じみた落ちつきともの静かさとをもつ人だった。 ~ 「初舞台より」
一文が長く、話言葉なので、あれ?これどっちの台詞となんどもゆっくりと読んだ。時代を感じるなぁ。いわずに伝えるところを含んだ、ゆったりとした話言葉。 今のあえていわない、触れない書き方とも違う。行間から漂う空気が違う。
短編を読み終わっても、ん?と首をひねっちゃった。どういう意味?とまた読み直す。そんな難しさがあった。なるほど、文芸文庫だなぁ。
 
河豚/俄あれ/銀二郎の片腕/椿/鶴亀/みごとな醜聞/初舞台/彼岸花

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