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2008年11月 4日 (火)

横浜三回忌 ~鑑賞編~

文化の日、学友たちと横浜トリエンナーレ2008へいってきました。(三浦しをん好きにとっては「横浜三回忌」。)前回の横浜トリエンナーレのときにも、皆でくりだしました。あれから3年。(トリエンナーレだから当たり前だけど。) 仲間うちで、3組結婚し、2人ベイビーが誕生しました。3年の年月を感じましたことよ。
横浜美術館で集合。イエノイエノイエをのぞき、リングドームに入り、一番大きな会場「新港ピア」へ。」、「日本郵船海岸通倉庫」、「赤レンガ」を見学し、汽車道を通り桜木町へ。全部徒歩移動。それも、ひっきりなしにしゃべりながら。笑いしわができるほど笑いました。ちゃんとアートの話もしました。ちょっとは。
横浜トリエンナーレ2008のテーマが、「タイムクレヴァス」だということをはじめて知りました。それは私が知らなさすぎ。
が、今回は、全体的にちと わかりにくい。新港ピア・日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)・赤レンガ倉庫1号館・三渓園と、離れた4ヶ所で開催するのって、面白そうなのに。いかんせん わかりにくい。「それで、どうしたらいいの?」と途方にくれます。
見た後、家で調べてみようと思っても、検索しにくい。「結局、わたしがみたのは何?」と思いました。
新港ピアでは、通路がわかりにくく、作品を見逃しちゃいそうでした。こまかくわかれているの。この部屋おもしろいのにみんなちゃんと見るかな?と心配しました。そういうのを察することができる、興味をもった若い人が沢山足を運んでいましたので、成り立つけど。全体的に、そういうもったいなさが漂いました。
なんだかんだいいましたが、不思議だなぁと楽しかった。それだけに、ちょっと惜しいなぁ。
■横浜美術館
大巻伸嗣によるシャボン玉を使ったパフォーマンス「Memorial Rebirth」。この日は、横浜美術館正面の噴水のある広場で開催。このシャボン玉製造機は、並べ方によっても面白そう。子供も大人も、楽しくなる。意図するものがあるのだろうが、そこはつかめず。風に乗って、噴水の水面を走るシャボン玉がきれい。子供が、うれしそうにシャボン玉にまとわりついてかわいらしかった。
■イエノイエノイエ
こんなイエいい。イエの形っていい。
■新港ピア
テクテク歩いて、次に今回一番大きな会場へ。
巨大な作品が多かった。音のするものが多く面白い。いろんな感覚で感じよということかな。
ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス
パンダと長いしっぽの生き物が、豪華なお屋敷の中で、変な方向に追いかけっこする映像。『ラット アンド ベアー フィルムの一部』顔はアリクイみたいに長い。パンダなの、クマなの、ぬずみなの?ラット アンド ベアーでした。楽しそうなのだけど、もっと大きな生き物がでてきて、とって喰われるかと怖くもある。でもかわいい。絶対に深い意味がありそうな、なぞめいた映像。わからなくても、何だかスキ。
別の場所では、この2匹がすぅすぅ寝てる。『ラット アンド ベアー』これほしい。本当に。くぅくぅ、すぅすぅ寝てる。かわいい。
ペーター・フィッシュリ & ダヴィッド・ヴァイス(Peter Fischli & David Weiss)は、スイスの人だそうです。
キュート系でもうひとつよかったのが、ペドロ・レイエス 『ベイビーマルクス』
映像作品だけどかわいい。ひょっこりひょうたん島風の人形による人形劇。マルクス、スターリン、毛沢東とか。かわいいといっていいのであろうか。音楽にノリノリになって踊る様がかわいい。絶対に意図があるはず。でもわからず。Tシャツがほしかったけど、思想を背負ってまで着るほどわかっていないので断念。
見逃しそうな部屋にあったのが、シルパ・グプタの『見ざる、言わざる、聞かざる』 。これ気に入りました。巨大な写真作品。海で山で、大自然の中、大勢で「みざるいわざるきかざる」をするの。
インスタレーション
ケリス・ウィン・エヴァンスの『あ=ら=わ=れ』
まあるい鏡のモビール。その上、裏から音が出ている。ユラユラとするので不思議な音。部屋の隅の人の顔が突然写ったり。不思議な揺れ感。お金持ちでお屋敷の部屋があまっていたら、こんな部屋があるといいかも。
一番奥の展示は、ミケランジェロ・ピストレット。『17マイナス1』。巨大な17枚の鏡が並んだ空間。うち一枚だけが割れていない。帰ってから知りましたが、パフォーマンスを経て今の形になったそうです。巨大なハンマーで次から次へと鏡を割る。その巨大ハンマーが無造作においてあった。
これが、「インスタレーション」というものかしら。わかったようなわからないようなモノだったのですが、割っているのを観ている人も含めパフォーマンスであるというのかしら。割れてないのが現実か、逆なのか、意図を感じさせます。 わからないけど。
ここ結構おもしろかったです。
■日本郵船海岸通倉庫
ふだんから、BankART Studio NYKという名前で、アーティストたちの制作の拠点となっているそうです。マシュー・バーニーや勅使河原三郎は大行列でみることができませんでした。
あとで意味がきになった残酷もののビデオ作品がありました。。
ヘルマン・ニッチュの映像。キリストの磔を思わせるシチュエーション(想像です)で、延々と儀式みたいなことが続く。生贄というか、解剖というか、処刑というか。残虐だけど、わざと造った映像感がある。とにかく残酷。 それと、ホ゜ール・マッカーシーの映像。360度でホラー映画見せ付けられている感じ。うへぇ。ちょっとヘルマン・ニッチュの映像にあるのと同じ意義が根底にあるのかも。全然わからないけど。 しかし、なんでこんな気持ち悪いものを作ったのだろうか。もうみたくないけど、何の意味なのだろう。この嫌な感じは何のためだろう。それがちょっと気になった。
ビデオ作品が沢山。コヨーテとか蛙とか音とか色とか。不思議でした。
友(す)が、楽しみにしていたという ポール・チャンの『6番目の光』。床に投影された窓の映像。風、光、雲、ビン、人?得体の知れないなんだか不安になる雲みたいなものが横ぎる。横ぎるというか落ちる。光が強くても弱くても、「何か」があるようで、じーっとみちゃった。
ここには、いしいしんじさんが面白かったと言っていた、ロドニー・グラハムの『銅鑼にじゃがいもを投げつける』がありました。"Lobbing Potatoes at a Gong, (1969)", 2006。いしいしんじが誉めたから、10倍よくみえた。ビデオ作品。山もりのじゃがいもの横に座って、銅鑼に投げつける。あたらないと不愉快そうな感じがおかしい。何よりもあたったときのゴーーーーンっていう音がまぬけでおかしい。しかも、それを周りでみている観客がいるの。銅鑼にあたっても反応ないの。それもおかしい。きっと、ただそれだけじゃないのだろうけど。意味はわからず。でも面白い。隣の部屋には、ご大層に陳列してあるビン。「じゃがいもウォッカ」。ドアの前に大量のジャガイモがある「じゃがいもだらけでスタジオに入れない」という写真。なんだこの大マジメなおふざけは。隠された意図があるはず。知らないけど。 面白かった。
この建物の外階段が怖かった。らせん階段みたいなの苦手です。
■赤レンガ
最後に、赤レンガへ。ここはあえて古くした感じ。もっともわからなかった。前提知識って必要。インテリじゃないとダメですかとつぶやきたくなった。よーくみたら、少しはわかるかな。ちょっと気になった。この日は、ドイツ・デー開催日。ドイツ映画や、レクチャーがありました。結構人がきてました。インテリさん?
やっと、ちゃんと鑑賞できました。面白かった。クタクタになるほど楽しみ、横浜で祝杯をあげました。飲んでばっかりだなぁ。

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