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2008年12月23日 (火)

『FINE DAYS』

週末、3分間クッキング的な番組をみていたら、クリスマスにぴったりのイチゴとマスカルポーネの簡単ムースというメニューでした。初心者むけ・簡単・手軽・すぐできます という語彙が並ぶので見てみた。3分でできるのね。 そうしたら、しょっぱなから ふやかした粉ゼラチンを冷蔵庫で30分冷やすって言っていました。3分超えてる・・・ ムースの台になるスポンジケーキの薄いのも突然現れましたし。分量紹介にも含まれてないじゃぁありませんか・・・  でも、うーん。できるかも!って思わせる簡単さでした。 若い男子アナウンサーと、妙齢の女教師っていう組み合わせが、案外衝撃的でした。今は、そういうスタイルなの?

おさるが、不思議な話だよ と言っていた 本田孝好の『FINE DAYS』(祥伝社文庫)を読む。不思議だった。ちょっとぞくっとする不思議さ。不思議な能力が出てくる短編が4つで構成された本。
FINE DAYS ・ 登場人物が高校生なのに、きちんとした自分の言葉が使えるの。この年でこれだけ使えていたらよかったな。何をしていたのでしょう、私は。これは怖かった。
イエスタデイズ ・ 表紙からすると、これが映画化のようです。不思議さがちっとも怖くないと思った。
眠りのための暖かな場所 ・ これが、一番好きかな。悪くない怖さだと思った。
シェード ・ 歴史は繰り返す。今、この一生はこれ限りだけど。永遠と続く連鎖の中の一部であっても、今は今しかない。きれいな怖さだと思った。
魔法が使えたらって、誰もが一度は願うことだけど、普通なまま、あがいて、よくわかんなくて、悩んだまま生きている方がいいな。たとえ、不思議な力にまきこまれて命を失うことになっても、命を奪うほうにまわるよりいい。 簡単にどっちといえる性質のものではないけど。みじめさとか、物悲しさとかなく、淡々と不思議な世界を描いているように思う。変わったものだなぁと不思議さを味わって読んだ。

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