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2009年1月20日 (火)

japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―

覚書
サントリー美術館に 「japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」を 見にいってきました。
東京国立博物館の徳川展では、これでもかこれでもか大きな漆の作品があり圧倒されましたが、こちらは細かさに圧倒されました。手のひらに乗るほど小さな蒔絵の小箱。その中に、また蒔絵の小箱が。お雛様のお道具のようで、みていてとても楽しくなりました。かわゆらしい。ガイドを借りて堪能しました。
一番気に入った作品は、「古今集蒔絵小箱」蒔絵の小箱の中に、和歌集に仕立てた小箱が。なんて風流なのでしょう。ヴェルサイユ宮殿美術館蔵の作品です。 マリーアントワネットは蒔絵を愛していたとかで、相当のコレクションをお持ちでした。彼女の母 マリーテレジアはダイヤより漆を愛した程とか。(比べるものかしら?)
ギメ東洋美術館蔵の「黒主蒔絵香合」。手のひらに握ってしまえる程の小さいものに細かい細工。柴束・鎌・桜というモチーフが揃えば、これは大友黒主を表すものとのこと。ガイドで「文学的な素養がないと理解できない。マリーアントワネットは単に綺麗なものとして集めていたのではないだろうか。」というようなことを言っていました。綺麗なだけで集めてもよいではありませんか。 意味がわかれば、なお興味深くなる。その前に、見るだけで美しいのだから。 
「小督蒔絵小厨子棚」(ギメ東洋美術館蔵)も、凝ったものでした。作品名にあるように、この棚には 能「小督(こごう) 」が描かれています。
時は高倉帝の御世。平清盛は、娘の徳子を中宮に送り込む。それまで高倉帝の深い寵愛を受けていた小督の局は、清盛の権勢をはばかって宮中を去り、姿を隠す。帝は嘆き悲しみ小督を捜すよう命じる。嵯峨野で「想夫恋」の琴の音から捜し当てる・・・ ここのガイドで 「謡曲が描かれている。マリーアントワネットは はたして この物語を わかっていたのでしょうか」というようなことを言っていました。手厳しい。フランスから怒られちゃわないかしら。 マリーアントワネットが集めた小さな小さな作品は、どれも豪華でかつ品があり、みていて楽しくなるものばかり。パンが無ければケーキを食べればいいじゃないとつぶやきつつ、うっとり鑑賞。
珍しいものでは、「山水花鳥蒔絵螺鈿箱」というものが展示されていました。腰掛ることのできそうなこの箱は、トイレット・ボックス!そのうえ、展覧会に出品するのはパリ万博以来 140年ぶりとか。パリ万博!? これもヴェルサイユ宮殿美術館蔵です。
他にも、一室は漆の部屋になっているドールハウス(ドールハウスの中にまたドールハウスが!)などなど。少女のようにワクワクしました。

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