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2009年2月28日 (土)

『KAPPA』

カッパだからね。やっぱり読んでおこうかと。『TENGU』に引き続き、柴田哲孝 『KAPPA』(徳間文庫)を読む。とても雰囲気の似たカバーの文庫なのですが、『TENGU』は祥伝社で『KAPPA』は徳間書店。
"カッパ" でふと美波を思い出した。浅草パラダイスで、勘三郎さん(うのさん)にだまされて見世物小屋に売られ、カッパにならされる娘。それなに、うのさんと会った美波カッパは、 「ありがとう」と言う。 村のお祭りで、カッパの役をすることができた子供は、村長さんやお役人のうちの子供だけ。「あたしは 小さい頃からカッパになりたかったんです。」ですって・・・うう。 うのさんには こたえる言葉。泣かせるなぁ。
もちろんこの本は、そんな人情ものの話ではありません。ザ・男祭り。大薮春彦大絶賛と帯に書いてありました。
牛久沼でスナック主催の釣り大会を開催。そこで殺人事件がおきる。とて人間技とはおもえない方法で。だいたい本のタイトルがKAPPAですし。うむむ。カッパって人を食べるの?シリコダマだけじゃないのぉ。 捜査にあたる地元の警察 阿久沢。上の命令には納得がいかない。そこへ、河童の記事に興味を示す 裸一貫 自分だけを頼りに活きているフリーライターの有賀雄二郎。この方、TENGUにも登場していました。 はたして河童の正体とは。 自然体系を狂わすのは、人間。 罪をおかした人を憎んで 害魚を憎まず?! 心を閉ざした少年や、老年に差し掛かった漁師。地元警察に、県警のお偉方。年配の法医学者。男達は、魂で語りあい、知らず知らず強い信頼関係を得る。うーむ。木を切り倒し、薪を作り、釣った魚をダイナミックかつ繊細に料理し傍らの犬と分け合う。むむむ。男のロマンだなぁと思いつつも、ぐいぐい読みました。ハラハラしたしね。今なら、川に入って 手づかみで魚を獲ることができそうな気すらします。

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