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2009年2月28日 (土)

『声だけが聞こえる』

山崎マキコの新刊を発見し、はりきって購入。そして内容に愕然。
山崎マキコの『声だけが耳に残る』(幻冬舎文庫)を読む。顔をしかめるけど、目が離せない。というか目を離してはいけない。アダルト・チルドレンってなんだ。なんでカタカナなのだ。ごまかされている感じがする。
子供への虐待。子供の心に刻まれた傷、そのおよぼすもの。辛い記憶を、こんな口調で描くとは。天童 荒太(と言っても『永遠の仔』しか読んでいないが)が描くものと、山崎マキコが描くものの違いをみました。
現実に立ち向かうことも、そこから逃げることも、人を踏みつけることも、手をとりあうことも、全部入ってる。どれもが混じっている。ものすごい状況なのに冷静だったり、前向きだったり、感謝さえする。顔をしかめちゃうのに、まっとう。 自分を救うのは、笑うことのできる自分だけだな。くたびれるけど、うまい。そんな本でした。

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