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2009年3月26日 (木)

『人形はくちほどにものを言い』

『~赤川次郎の文楽入門~ 人形はくちほどにものを言い』(小学館文庫)を読む。氏の、朝日新聞に、オペラ・演劇・歌舞伎・文楽などの観劇記を面白いなと思って読んでいたことと、最近とみに興味を持つ文楽ものの本なので。文庫には桐竹勘十郎さんとの対談も納められているし!!
ところが・・・ むむむ。
こんなに、文句をつけながら読んだ本はありませんよ まったく。 もう。 ずっと辛口です。
批評家がみる目でなく、素人がみる視線で書いた本。別の視点で、「文楽」の面白さを紹介したいという考えはいいと思う。そういうものを読んでみたいと思う。 何もかも肯定しろとは言わないが、でもねぇ。 まず、歌舞伎役者への文句のつけ方が鼻につく。 伝統芸能が伝統にあぐらをかいていては、人々から見捨てられるという警鐘はいいが、そのならすポイントに腹が立つ。 読んではムカつく。一瞬ふーんと思ったかと思いきや またムっとする。 なんで これ、よまなきゃなんないのと思いながら読む。読みたくて取り寄せた自分を責めるよ、バカ。 
本の最後の〆を読み、ええーーって声がでそうになりましたことよ。なんだ そのまとめ方。  新聞に記事を寄せているのは、別人なんじゃないの??
巻末の勘十郎さんとの対談は面白かったです。蓑助さんのすばらしさの紹介は成功してました。次にみるときがとても楽しみになりました。(住太夫さんのすばらしさのくだりは、普通だったけど。) 
今回、この本から学んだこと。素人が、素人なりに魅力を紹介するって、ものすごく危険な道だということ。 見巧者になると忘れちゃう新鮮なポイントというのは、確かにあると思う。そこを紹介したものには、とても興味がある。 見始めたばかりの人の面白かったところを聞くのは楽しいことだし、書かれたものがあれば ぜひ読みたい。ただし、素人という立場に甘えないものを。プロの物書きなのだから。 好きだからこそ、伝統芸能の先行きを心配する気持ちはわかるけど、ほどほどに。素人だけど素人だけどと ことわりつつ、批判ばっかりってどうなの。 芯にあるはずの、伝統芸能への愛情すら 感じられなくなりました。
対談での、勘十郎さんのお話 素敵でした。大阪弁なの(あたりまえですが)。 今でも、師匠である蓑助さんのことを、目をキラキラさせてみていらっしゃるような気がします。 5月も観にいくぞ!おー!

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