『鴨川ホルモー』
文庫化記念に、再読してみました。万城目学『鴨川ホルモー』(角川文庫)を読む。前回読んだ折、大層面白かったという感想をもったわりには、結構 新鮮に読む。オニ(式神)を操る戦いなんて 突拍子もない話ですが、それに巻き込まれていく様がうまい。ありそう。パッとしないかげんとか、こだわり具合とかがいい。 面白いなぁ、この本。 これ、映画化されるそうです。
儀式とかが好きで、代々続いてきたものを おろそかにできない日本人、そこがいいねぇ。目先の得に走ったり、コンビエンスなものばかり選択していると、大事なもの忘れちゃうぞ。
最近、京大生のモノを読むことが多いかも。貧乏でもてなくてという生活なのですが、語る事が結構 哲学的であったりして、京大生はやっぱりちがうなぁと思いますことよ。冬はどこまでも寒く、夏は耐え難く暑い。移動は自転車。そんなくらしの中に、鴨川(加茂川)がしっかり根付いている。等間隔にいちゃつくカップルに毒づいたり、涼んだり、凍えたり。なんかいいなぁ。京都の上の方の地理が、なんとなく わりとわかるので(←変ないい方)、より楽しい。
あぁ、京都に行きたい。
| 固定リンク
« 『柳に風』 | トップページ | 『彼女について』 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント