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2009年3月12日 (木)

『彼女について』

昨年の本屋さんのイベントのときに、いしいしんじさんが絶賛なさっていた一冊。よしもとばなな『彼女について』(文藝春秋)を読む。
少し、地から浮いているような気持ちになり読み進めていると、最後にグラっと揺れがきてドーンと衝撃が起こった。おどろいた。
子供は生まれるところを、自ら選ぶことができない。 毎日を積み重ねることによって、自分なりの暮らし方、落ち着きどころを探し出す。 幸せにも、のんきに過ごしてくることができた私には到底想像がつかないような重みを、しょって暮らしていくことになっても、自分で自分の生きる所を見つける。
何も心が折れる事と出会わない人なんていないし、それはそれで幸せではないような気がする。 けれど、重みにも限度がある。そこまでのものを、生まれながらしょわされてしまった主人公 。悲劇の人物でなく、ちゃんと淡々と暮らしている。こういう方法で収まることになっていたのかと、おどろいた。あまりの衝撃に読んでいる途中に読み直しはじめた程だ。姿勢を正して、読みみ返した。  
よかった。

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