« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月30日 (火)

『喋々喃々』

おさるの好意で小川糸『喋々喃々』(ポプラ社)を読む。おさるサンキュ。
いやぁいいね。こういうの好き。きちんとした日常があって、自分を律しているようで奔放で。泣きたくなるようような気持ちになる人と出会えたのに、その人とは先になにかがあるわけではない。
同じ食べ物を食べて、この同じ食物が体をつくっていくのだとなんだかうれしくなる様が、とても気に入った。一緒に食事をするってことの喜びには、こういう効果もあるのね。2人が出かけるデーティングの場所にうっとりする。お花見とかお月見とか。
この本を読んで、自分に切ない感情が欠けているかもと思った。 むむむ。 読後すぐに もう一回読み直してみた。じわっとしみてくる本です。キュンとしたくなっちゃった。
着物をきて、「谷根千」とかいう場所に行ってみたくなった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月29日 (月)

千穐楽三昧 其ノ弐

日曜日は演舞場へ。十二夜をみてきました。3階端の一番後ろですが、段差がしっかりついていて、案外みやすいことを発見。
凱旋ヴァージョンの十二夜は、コンパクトになっていました。でも、どこをすっきりとさせたのでしょう。菊之助さんに正統派のかわいらしさをみました。 男装し獅子丸として
おりぶえの前にあらわれ、ツンツンしながら、実は褒めているというテクニックにうなる。「さようなら、美しく残酷なお方」ってとこ、好きだなぁ。翫雀さんの英竹は、みんなにおだてられ続けていました。相手をよい気分にさせるテクニック祭りでもあるなと思う。
一番イキイキと楽しそうなのは亀治朗さん。ご贔屓の方々も客席で実に楽しそうに喜んでました。みんなのハートいただきよって感じで、ついニッコリしてみちゃう。楽しそうだなぁ。
鏡の使いかたは、本当にすばらしい。場面によっては 3階でも花道もみることができるし。ぎっしりと入った客席が映るのも面白い。(パラパラという人数だったら、残酷な鏡になりますね。)舞台上の役者さんも、鏡に映った側もみることができて不思議な感じ。幻想的。
でも、やっぱり歌舞伎がいいな。
 
昼の部は3時すぎに早々に終了。そのあと、おさると有楽町で物欲にまみれた。物欲まみれ借金地獄にならぬよう逃げ出し、ハマでビール。 はたして2人は、物欲から逃げられるのか? ツルカメツルカメ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

千穐楽三昧 其ノ壱

土曜日、歌舞伎座へいってきました。 母と、仁左衛門さん一世一代の油地獄を目に焼きつけてきました。
気迫に満ちた忘れられない舞台になりました。
なじみの遊女 松風も小菊も他の客と野崎詣りにいっている。それをやっかんで、小菊を連れ去って、お大尽の鼻をあかしてやるんだと息まいて野崎にやってくる。 もう、ここからして青くさい。 しかも、最初っから松風と小菊と2人もお目当てがいる。 そんなしょうもない、何にいきがっているのかわからない青年。大きいことを言う割に、小心ものの面をちらりとみせる。 なのだけれど、みんなが放っておかない 与兵衛。 仁左衛門さんの与兵衛の若いこと。3階からみても、また驚く。 みているこっちがジーンとして 思わず涙くんでしまうような親の子を思う気持ちをきいてもどこ吹く風の与兵衛。あなたって人は もう・・・。でも目が離せない。 孝太郎さんのお吉は、つい手を貸してやろうとしてしまう面倒みのよさと、生真面目さとがいい。こんないい人をなぜ。普通に、きちんと生きているだけなのに。なぜこんな目に。最初から、お吉が殺されるということをみなが知っている前提でみるその見方が面白い。そしていい人なだけに、なんで?という その気持ちが大きくなる。 
歌六さんの義理という立場の父親ぶりと、もうこの放蕩息子に手をさしのべていけないといいきかすように厳しくする秀太郎さんの母親ぶりに泣きました。兄を思う妹役の梅枝くんのけなげさもいい。
そういう家族がいる与兵衛。 腹を立て あたりちらしたり、そろばん枕に不貞寝したり、親のひざに足をのせる傍若ぶり。 女の前ではどこまでもいきがって喧嘩をしたかと思うと、風向きが悪くなり、額をこすりつけて土下座したりするはめになる。馬の鳴き声におびえたり。調子のよさやら勝手さやら、ありとあらゆる表情を求められる役なのだな。しかも顔であらわしてもだめ。 地に足がついてなくて、その場の雰囲気でフラフラする男。でも、憎めないかっこよさとかわいらしさがある男。どんな人だ。すごい役だなぁ。
最後の殺しの場。お吉を訪ねてきて、お金を渡してくれと切なそうに頼む、親の思いに涙する。 親っていうものは、ありがたいものだ。 残忍な場が控えているので、よりしんみりする。 親が去ったのをみて、与兵衛がお吉のところを訪ねる。 お吉は、親の思いを込めて与兵衛に意見し、預かったおかねを渡してやる。ところが与兵衛の借金はそれどころじゃない。 親から金を受け取るが これじゃ足りない。貸してくれとお吉に泣きつく。 今までのこともあるしお吉は断る。  じゃあ不義の仲になろう、それで貸せとせまるのである。 どういう考えからでてくる言葉なのであろうか。あきれつつみていると、実は親に迷惑がかかることになる、どうぞ貸してくれと 涙し すがる。 額も額なので家人の帰りを待てと言い断るお吉。 お吉に断られたときに、カチっとスイッチがはいったように 与兵衛は残忍な顔になる。 じゃあ、殺して奪うまでよと。 そのコロコロと変わる気持ちの恐ろしいこと。ぞくっとした。でもなんだか魅力的でもあった。怖い。(自分もが) とうとう刺してしまう。争いの中、樽が倒され油が流れでる。これから起こる恐ろしい場面の寸前に、動きがなく静まりかえる瞬間がある。いつもは勝手きままな感じの3階客席も静まりかえっていた。 油ですべりまくるお吉と与兵衛。 残虐においつめいく様は、恐ろしくそれなのになぜかかっこいい。ものすごい舞台だった。
綾太夫さんと宏太郎さんの義太夫コンビもすばらしかった。
とうとうお吉を手にかけ金をとった与兵衛。お吉の帯を床に伸ばし、その上を通って油やをでる。逃げ帰る道すがら犬が鳴く。 おびえる与兵衛。ここまできてしまったら、もう能天気な与兵衛ではいられない。図太く 好き勝手にしても、常に何かに脅えることになるのだろう。 あの狂喜にみちた足取りが忘れられない。
花道を与兵衛が去り、幕が閉まった。
われんばかりの拍手が起きる。いつまでもいつまでもやまない拍手だった。 なんだかもう、訳がわからない感動でみな拍手していたと思う。すばらしかったと。 もう一回出てきてほしいとか、とういう意味ではなく、なんだか拍手をしたかった。 いつまでもやまない拍手にまた感動した。 一度また暗くなり定式幕があいた。あのままの舞台。お吉の孝太郎さんも 息絶えた そのまま横たわっていた。そこにもジーンとした。 やがて幕がまたしまった。それでも鳴りやまない拍手。随分長い時間に感じた。
仁左衛門さんがでてくることはなかった。 それでよかったと思う。(どういう成り行きになっても それが一番だと思った) 仁左衛門さんに聞こえたかな、伝わったかなぁと思いながら劇場をあとにした。なんとも 立ち去りがたい気持ちになった。
感動した。

一回一回の舞台を、毎回 しっかり楽しもうと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月26日 (金)

「桜姫」現代劇

覚書シリーズ
もう2週間くらい前のこと。シアターコクーンで 「桜姫」現代劇 を観てきました。なるほど、だから 演目に現代劇というタイトルを つけたのねと思った。
これは難しいね。場面は中南米になっているし、権助は悪党ゴンザレスになっている。いろいろ飛ぶ場面。桜姫のストーリーが、しっかり頭に入っている人には、おお!そうきましたかと、突然カチっと歯車があうような感じがあって、なかなか面白いのだけれど、桜姫?って思っている人には不条理劇のようかもしれない。
歌舞伎だと、さっきの場とのこの場の関係は?なんて飛んじゃうことが多いのね。実はつながりがあるのだけれど、これは、これ。あれは、あれ。とあっけらかんと場を変える。この現代劇もまたしかり。そういうところも、実は歌舞伎っぽかったのか。
急展開で進む場面。役者がみせる。大竹しのぶ、秋山菜津子、古田新太、白井晃、勘三郎。その場の空気をぐっとつかむ。筋なんてどうでもいいかもというくらいインパクトがある。こういうところも、実は歌舞伎っぽかったのか。
深くって、迫力があって、ドロドロして。うまくいく話じゃない。深刻なんだけど、あっけらかんとしているような。ウジウジしているんだか、暴力的なんだか。 この本を書いた長塚圭史すごいな。あらたちんが、頭髪ポヨポヨで椅子から立ち上がれないほど太った姿になってでてきたときは、衝撃的だった。うごけないのに、視線を動かすだけでドキっとするほど残虐さを出す。 そんな中で、十字架を背負おうセルゲイ(清玄)の白井晃の生真面目さが、逆に印象深かった。劇団を持っていた人はやっぱり何かが違うものなのですね。 秋山菜津子さんの毅然とした美しさも再発見。あんな濃いメンツの中でも、しっかり個性がでる。 個性のお化けといってもいい、大竹しのぶは、やっぱりすごい。集中させる人だ。勘三郎さんが出演されることを、うっかり忘れていた。派手な上着きて、長髪で、ひげで、目立つサングラスの男がでてきた。うさんくさいマリックさんみたいな人と思った。声を聞いたら、勘三郎さんでした。歌舞伎風にもっていこうとしないところがいさぎよい。(どうしても雰囲気はでしょうけど)しみじみ挑戦する人なのだなと思った。
一般受けするのかなと、おせっかいにも思った。難しいから。 でも、キャストが魅せるので飽きる人はいないと思う。 そんな不思議な舞台でした。わたしはきにいりました。
「桜姫東文章」をもう一度見直して、ものすごい話だと改めて驚いた。4代目鶴屋南北ってものすごいことを考える。驚かそう 驚かそう としていないところがまたすごい。

ちょっぴり おセンチになってしまいました。それは、オンシアター自由劇場の面々がでていたから。サックスとかトランペットとか吹いてるの。友が隣にいたら泣いてるだろうな。(一緒にコニーをみたかったわ。) あののけぞって吹く姿のかっこよさとか、軽やかなつま先とか。あのときのまま。 音楽を奏でながら舞台を練り歩くことによって、終結にむかうスタイル。あぁ。 大竹しのぶさんはすごかった。けれど、これ吉田日出子さんでみたいと思ちゃった。白菊丸を彷彿とさせるとこなんて特に。 あぁ。デコさんの舞台が観たいよぉ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月23日 (火)

皐月漫画祭

皐月って・・・ 先月じゃん。 またまた、覚書シリーズ
プチ漫画祭開催。おさる、いつもサンキュ。
稚野鳥子の『クローバー(5)(6)』(集英社文庫コミック版)。まぶしい。オフィスラブまでが学園モノのように遠く感じるの。 なぜかしらん。
よしながふみの『フラワー・オブ・ライフ(1)』(白泉社文庫)。ややこしいい青春、ブラボー。はっとするような言葉がありました。笑いつつ うーむとうなる。
これこれ、まってましたー。中村光の『聖☆おにいさん(3)』(講談社モーニングKC)。あれ、前作より薄めと思いましたがジワジワ面白い。これ、世界中の人にみせられないわね。宗教のような題材も青筋立てず ゆるーく楽しむことができるところが 我ら日本人のすばらしい国民性だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年6月22日 (月)

聞かなかったことにしますから ~6月大歌舞伎・昼~

覚書
あっというまに1週間。先週の日曜日、歌舞伎座へ行ってきました。昼の分は、「若さ故」シリーズでしょうか。曽我五郎は鎧をブンブン回し、放駒長吉は濡髪に食ってかかり、最後に 河内屋の放蕩息子 与兵衛が〆。 動かしがたい感情に流される様を魅せるシリーズ。酷だなぁ、若いって。

理屈じゃない、理不尽さ。どうしようもない放蕩者なのに、どこか憎めない愛嬌があり いつも許されてきた。仁左衛門さんの与兵衛は、魅力があった。
松竹座で急遽代役をなさったときよりも、ずっと若々しく感じた。妹役の梅枝さんと兄弟というのが自然に感じられるほど。孝太郎さん(お吉)に諭される様も、さもありなんという若造ぶり。お吉の夫 七左衛門の梅玉さんが、うちの奴と口を聞くなと焼きもちを焼くのも道理。いきがったり、おびえたり、調子のいい若造。 
母も 義理の父も 妹も、それぞれの立場で与兵衛への愛情を表す。同業の豊嶋屋のお吉もまじめに暮らすよう意見する。 それはわかっている与兵衛。 でも、調子よく生きてきたのだから これからもそうしていけばよい。 去勢をはったり、おびえたり、甘えたり、脅したり。 基本ふてくされて生きている与兵衛。どんどんつじつまがあわなくなってくる嘘に、自分で嘘をついている気がしていないような図太さを見せる。 あの好き勝手さに、どうしてこんなに魅力が出るのだろう。 仁左衛門という人のすごさをみた。とくに殺しの場。手を震わせていたはずなのに、 獲物を追い詰めるような残虐さもみえてくる。 一世一代なんて、もったいない。
ここから、教訓を得ようなどと思うなという展開がいい。殺しの場の凄惨さが美しく決まること。観ているこちらも真剣になる。ものすごい舞台だった。 あぁ、聞かなかったことにしますから「一世一代」などという言葉は、ついていなかったことにしませんか。すっかり魅了されました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

6月大歌舞伎・昼

覚書
豪華絢爛だった5月歌舞伎座に引き続き、なんだか今月も豪華でした、昼の部。
「正札附根元草摺」あれ?五郎はこんなにぶんぶん鎧を振り回したかしら。元気な若武者っぷりが気持ちよかったです。松緑 五郎が暴れるところを抑える 魁春 舞鶴。こういう演目好きです。
「双蝶々曲輪日記」角力場。幸四郎、吉右衛門兄弟による濡髪、長吉。ちゃんと吉右衛門さんが若かった。すごいなぁ。本物の若者より、かえって「芝居っぽい」若々しさがでるといろに驚く。仁左衛門さんの与兵衛といい、すごい。
升平さんが出ていました。松竹座で姿をみかけなかったので心配してたので安心しました。(升一さんの姿をみかけないは引き続き心配です。)相撲のとりくみが終わり、小屋から人が次々にあふれ出てくる。長吉勝った!と喜んででてきた人が、一まわりして濡れ髪が負けたとしょんぼり出てくるのが面白い。(余計な鑑賞の仕方だとわかっているけど)芝雀さんのヤキモキする吾妻が可愛かった。
「蝶の道行」サイケでした。
圧倒された「女殺油地獄」は別枠で。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おめでとう金太郎丈 ~6月大歌舞伎・夜~

覚書 
248 夜の部みまてきました。さらっと。
「門出祝寿連獅子」かどんでいおうことぶきれんじし。独特の演目名がいいですね。四代目 松本金太郎 初舞台。とにかくかわいい。ものおじしないところが、大物然としてたのもしい。 錦吾さんの 緊張感あふれる後見ぶりを見るのも楽しかった。 幸四郎おじいちゃんはデレデレぎみで、染五郎おとうさんは汗だくぎみ。歌舞伎役者って、こういう道を通ってきたのねとしみじみ思う。      
2階ロビーで、「小さな松本金太郎展」。はじめてのサインというのがとびきりキュート。( あいだみつを的?)
「極付幡随長兵衛」子分どもの喧嘩っぱやい様子をみるのが好き。倅長松は、今回も玉太郎ちゃん。おてのものですね。湯殿で襲うところは、何度みても卑怯だなと思う。たとえ、仁左衛門さんでもね。
以上、さらっと回想。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月17日 (水)

おと・な・り

覚書シリーズ
先週のプチバカンス中に、おさると邦非映非連活動(邦画に在らずんば映画に在らず連)してきました。 『おと・な・り』をみる。岡田准一と麻生久美子という組み合わせ。ハリウッド映画っぽい 音や危機での盛り上がりがなく、淡々と進む映画。案外イイ。 こういうの好きなのねと自分発見。
鍵のじゃらじゃらした音が聞こえてきて、あっ帰ってきたと思ったり、玄関につけたベルで帰ってきたなと思う。 意図してたてたのでなく、生活の音。意図して立てた音楽でなく、鼻歌。 そういう小さめのもので繋がる隣同士の部屋。 隣の部屋なのに、顔をあわせたことがない。 あいまいな感じ。好きかといわれれば、首をふるけど。泣いていたら気になるような。 日常なんてあいまいなものばかりだから。何がきっかけで特別になるかわからない。
この映画の中ででてきた悪意の描き方もすごかった。人を殺すとか罪になるものでないけれど、心底ぞーっとした。 人間の品性の問題というか。うまいな。
ついつい劇中に出てきた鼻歌をうたっちゃう。おさるも歌っているのだろうなと思う。
この恋愛映画、好き。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

暗号 THE CODE

覚書シリーズ
みてまいりました。5月に。 暗号 THE CODE。不思議な映画でした。
林海象の隅々まで気配りされすぎた美意識に、少々息苦しくなる。そんなぐったりも、菊之助さんの登場でふきとばす。独特の存在感。急を要するシーンでも、あんがいゆったりと動き女子を助ける。エブリシングOKです。 さぁ、早く逃げてといわれたときにも 若干 優雅に脱出。ややどこ吹く風っていうところがスターでした。 危機一髪っていうときには、お弟子さん達がでてきて助けるのだろうなぁと自然に思いました。(そんなことはおこらなかったけれども。)
個性的なメンバーと大袈裟な美術が、面白かった。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月11日 (木)

かに道楽・えびぞー道楽

243 松竹座へ行ってきました。)
(といっても一昨日のことですが・・・)
いやぁ、面白かった。最前列観賞マジックの効果も 大きいとは思います。が!渾身の舞台は、みている見物連中に元気をくれるものでした。 ウキウキするというか。何が、どうと言うのは難しい、けれども 何だか楽しくなる そんな雰囲気がありました。 きれいですし、勢いがある。細かいところは、この先のお楽しみになります。やっぱり、はるばる出かけてきて よかったなぁと思いました。
「保名」
花道をスタスタスタと登場。ん? 花道七三あたりから狂いはじめました。「保名」は、踊りをみているだけでは、なかなかストーリーを理解しにくいように思います。いろいろな方のものを観ましたが、わたくしめには味わいをつかむのことが まだできません。その方がかもし出す雰囲気を楽しむという観賞です。いつの日か、じーんとくる日もくるのでしょう。 
狂っているというよりも、瞳のウルウルした 悲しげな、保名でした。お美しかったです。
「雷船頭」
保名で静かになったまま、舞台は真っ暗に。 暗いなか、ドンドンドンと威勢のいい音が響き、ぱっと明るくなると、船に乗った超 粋な船頭さんが登場。めちゃくちゃ、格好いい。やっぱり、こういう方がいいなぁ。ぴったり。 白に寿の字海老の首抜きの浴衣もかっこいい。何もかも、格好いいんですってば。
大きな音がして、そこへ雷さまが落ちてくる。困りまくってる新十郎雷がキュート。 雷と衝突して、お互いに驚く。驚いているけど、おびえていませんでした船頭。 鬼をからかうしぐさも、いかしてました。
『新型インフルエンザ蔓延につき、急遽、「口上」にて市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候』
この粋な はからいに、心動かされました。(切符を買ったのに迷っていました。) ピンと張り詰めた空気と、睨んだ後のどよめき。これで1年かぜひきません。ありがとうございます。 新蔵さんの後見。独特の後見の空気が、増えてきたような気がしました。 
「七つ面」
休憩あけ、最後に七つ面。もう終わり・・ もっとみたいですが、海老蔵さん1人に これ以上期待しては酷ですね。
1つ1つの面の表現が、はっきりして面白かった。そのため、長唄や常磐津の言葉がすんなり耳に入ってきて より面白くなりました。演舞場の時と、随分様変わりしました。最後に押戻しになるとわ。びっくり!ど迫力。花道に行ってしまっても、大きい大きい。とりかかる軍兵は6人。なのに、6人とは思えない。華やかな見事な立ち廻りでした。あー面白かった。
台詞のあるものがみたいなと思った。でも この舞踊公演は、がむしゃらに挑戦した軌跡の一つになるのだろうなと思った。一つ一つの所作を丁寧に踊ろうと努めていて美しかった。かつ迫力もありメリハリもある。幸せな気分になりました。これで風邪もひかないでいることができるしね。おおきに。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

まいちいさんぽ イン大阪

242 236 大阪ぶらり旅。
どの美術館に行こうかなと、検索。気になっていた「杉本博司 歴史の歴史」は7日で終了していました。文楽は?9日は貸し切り。えーい。今回はのーんびり探索しようということにしました。ちいさんぽ改めまいちいさんぽ。
238 237_2 ←これなーんだ。
正解は国立文楽劇場の壁面。幕見ができるかな?と行ってみたがシーンとしていました。貸し切って何をしているのでしょう。資料展示室は見学できました。
「文楽劇場の妖怪たち」と銘打った企画展示。『天変斯止嵐后晴』(テンペスト)上演にあたりシェイクスピアを特集したり、 『化競丑満鐘』のところでお化けを特集したり。お化けが面白かった。エイリアンまで!文楽にエイリアン!
239240  文楽劇場の近くにあった碑。碑のようなもの?←これ、文楽劇場の上手の黒幕にかかれた紋(紋?)ではないでしょうか。碑の下の部分→には、谷崎潤一郎の「蓼食う蟲」よりという一節が描かれていました。知らないことばかりで、より興味がわいてくる。
241 妙にお安いアクセサリーショップのぞいたり、古い得体のしれない店をのぞいたり。勝手きままに 歩き回る。 古めかしい巨大狸とか、不思議なモノがありました。どこにいるのかわからなくもなる。

244 245 一人でお店に入るのが苦手という意気地なし。でも、その割に キムカツサンドやら、白いモチモチタイヤキやらしっかり楽しむ。 旅の最後は、松竹座!ワンダホー! 帰りの新幹線で豪華なお弁当もいただきました。 
ひさびさの一人旅は、冒険気分で楽しかった。新幹線も外を眺めたり、とっておきの本(三浦しをん著:仏果を得ず)を読んだり、ご飯を食べたりと楽しんでいたら、あっという間でした。たまには、いいな。2年に1度くらいはいいかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 9日 (火)

いざ松竹座へ

松竹座に、行ってきまーす!
切符をとる前も、取ってからも、行こうかどうしようか うじうじ悩んでおりましたが・・・
『新型インフルエンザ蔓延につき、急遽、「口上」にて市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候』
これを聞いて決めました。行くわ。絶対に。粋な はからいだなぁ。
今回は、職場の引越しでクタクタになっているので、日帰りで。 最初は、松竹座を観て、翌日 倉敷か丸亀の美術館に足を伸ばして・・・ なんてアレコレ考えていました。 距離感がつかめてなかったみたい。(神奈川県から東京にいくような感じで行けるかと思っちゃった。)
今日は、集中して楽しんでこようと思ってます。 ひさびさの一人旅。 新幹線も楽しみ。 では、いってきまーす。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 8日 (月)

くたくた

234 職場の移転で、くたくたになりました。 もうグダグダ。体がいたい。
自先週一週間は、仕事したり荷造りしたり、荷造りしたり荷造りしたり。力仕事ばっかり。 引っ越し当日は、歌舞伎座で購入した「め」組Tシャツを着てがんばりました。 ん?以前に 一度だけ このTシャツを会社に着ていったことが・・・ あれは、一年半前、やはり職場の移転の時でした。 よく移転する職場です。あぁ。
自分の疲労の回復しなささに、とまどう。週末、ゆっくりしたのになぁ。朝ご飯食べて、のんびりして。お昼ご飯食べて、昼寝して。なのにまだ ぐったり。なんでかしらん。
今日は、新しい事務所で、むりやり荷物を押しこんできました。なんだか力コブができるようになった気がします。
前回・前々回・前々々回の職場事情。 自分の席から歌舞伎座3階席まで、30分で到着する場所ばかりでした。 ですが・・・ 今度の職場は そうはいかなさそうです。 40分は かかります。って あまり変わらないじゃん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »