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2009年7月15日 (水)

『深海のYrr(イール)』(上) (中) (下)

PCが使えなくなってしまい、ちょっとお休みしてました。 なければ なしで生きていられるものですな。でも、回復してくれてよかった。

その間、フランク・シェッツィングの『深海のYrr(イール)』(上) (中) (下)(ハヤカワ文庫)を読みました。
これは、父が買ってきて面白いと喜んでいた本。分厚くて、3冊もので、面白いとくれば言うことなし。おまけに、行数も多い気がします。字がいっぱい。 さっそく、読む。面白い。 なんだか、すごーく大袈裟な本です。そして大袈裟に負けないストーリー。
海に昔からの漁法にこだわりつづけ、一艘の葦舟を出す漁師がいる。静かに始まる。これから予想されるものスゴイことへの予兆を感じさせる出来事が勃発する。愚かな人間が、産業だのなんだのと自然を蝕んだツケが回ってくるというストーリー。 よくある話にならないパワーがある。まさか、この現象とあの現象に関連があるとは・・・ 展開がうまい。
海洋学者たちが沢山登場する。一人一人の個性がはっきりしていて魅力的。その人のダメなところまで、ダメなところこそ、愛おしいというか。
途方もない話なのだが、どこか別世界の話というわけでは決してない。むしろ、恐怖感を身近に感じる。 実際のNEWSで、巨大クラゲが突然大量にあらわれたとか、海水の温度があがったとか 耳にする。ぞーっとする。あの話は、おはなしなんかじゃないのだと。 人間はおろかだ。 とりあえず、街角にあるモニターを全部消したい。資源の使いかたを間違えてます。とにかく、できることを探して、何かせねば。いつの日かじゃなくて、すぐに滅びてしまうかもしれないのだから。
海峡とか、海流の働きのすばらしさを知りました。こういうの地理でならっていたかも。あのときは、ちっとも関心しなかったのだろうな。ありがとう、潮の流れよ。
途中、怖くなって何度か本を閉じちゃった。おそろしい。現実も恐ろしい。 ぐいぐい読ませる本でした。 あと、いかにもハリウッドで映画化されそうな本でした。(案の定、ハリウッドで映画化予定だそうです。) ドイツで、エコミステリーとして大いに売れたらしい。そんなとこにエコをつけなくてよいと思う。そのぐらいしか文句のつけようのない、しっかりと調べあげたのだろうなと思わせる大作でした。 

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