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2009年9月18日 (金)

江戸の幟旗 -庶民の願い・絵師の技-

覚書
松濤美術館へ。「江戸の幟旗 -庶民の願い・絵師の技-」を見に行く。江戸時代の幟旗(のぼりばた)が、ずらーっと並ぶ。爽快。面白かった!
幟旗(のぼりばた)とは、江戸時代の庶民的な絵画。浮世絵、絵馬、幟旗 というのが代表的な絵画だったそうだ。 鯉のぼりみたいなもの。端午の節句で、子供の成長を願って親戚が送ったり、神社の祭りなどに寄与したり。特別でないもの。 金太郎と桃太郎、鐘馗の図案が圧倒的に多い。 そんな中、人よりも立派なものを掲げようと、勇壮な武者を描く競争があったということは容易に想像できる。 寺社の奉納のものは、寺社名が書かれている。文字のことはよくわからないが、とてもデザイン性のあるものだった。 旗の大きさも 微妙に異なる。 個性豊かでかっこいい のぼりばたが、ずらーっと並ぶ。松濤美術館は吹き抜けになっているので、あの高い天井をいかして上から下まで折り曲げずに飾ることができる。途中の階のテラスから見下ろす構図も面白い
特別じゃないのだけど、特別。こんなに興味深い作品なのに職人が作成したもの。作者の名は残っていない。こんなに個性的なものなのに。
幟旗というものに興味を持ち、コレクターとなられた北村勝史さんのコレクション。それに、北村さんに続きコレクターになられた鈴木忠男さん、林直輝さんと、3人のコレクション総数500点の中から約100点を厳選し展示とありました。100もあったとは。面白くて飽きない。そんなにあったのねと見終わっておもった。 「その絵画表現の質の高さの提示をしようとするもの」と解説されていました。
一番印象深かったのは、「玉取姫」 海人の構図。 海人の内容のように、中央に海人が玉を手にしている。片手には刃物。下には竜宮があり、竜が首をのばしている。 上には、縄を下ろした船を操る男達が、海中を覗き込んでいる。 その上には御殿があり、公家が見守っている。 狂言小舞「海人」のまま。(謡曲なのでしょうが。) この玉を竜宮から奪い、乳の下を掻き切って玉を押し込めて、縄をひき合図する。合図に男達が縄を引き揚げる。命がけで、海のそこに玉をとりにいった海人のものがたりが、いきいきと描かれていて、面白かった。
自慢の一品だと、みせびらかして飾っていたのでしょうか。この風習が残っていなくて残念至極。
有名な書家や、画家に依頼した幟旗。幟絵が生活の中にとけこんでいる様子が描かれた浮世絵の展示もあり、面白かった。 これで300円!! 渋谷区、ふとっぱら!(松濤美術館は、渋谷区立です。)

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