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2009年9月 7日 (月)

九月大歌舞伎

覚書
先月疲れがでるほど観劇したので、今月はさらっと観劇。 月はじめに、歌舞伎座をざっとみておく。 といっても、たっぷりつめこまれた演目。昼夜の間もギッチギッチ。たっぷり。

まずは、昼の部。

「竜馬がゆく 最後の一日」
竜馬がゆくシリーズも3年め。あれ?亀治郎さんのおりょうさんは?そういえば、パルコ劇場で蔵くんとお芝居してました。 あれ、猿弥さん発見。手堅いなぁ。橘太郎さん同様、でてくると安心する人。竜馬の身を案じる近江屋。主人の新助役でした。 竜馬は、近江屋に潜んでいる。大政奉還に対する反意のため、命を狙われている。
近江屋の奉公人役、おトメの志のぶちゃんと桃助の男女蔵さん。貧しい2人は怒られずに日々暮らしていくことでせいいっぱい。あきらめている。 侍にさえなれれば、今の暮らしから抜け出すことができると思いこみ、反逆側の甘い罠にはまりつつある男女蔵さん。そんなに悪いお人にはみえないという 必死なしのぶちゃん。この2人の組み合わせがよかった。
染五郎さんの坂本竜馬と、松緑さんの中岡慎太郎というアツさもよい。最後の一日のところでした。来年はないのかなぁ。

「秀山を偲ぶ所縁の狂言 時今也桔梗旗揚」
饗応の場、本能寺馬盥の場、愛宕山連歌の場。  馬盥の光秀、松緑さんのを演舞場でみたなぁとおもいかえしつつみる。イジワルだった(春永)のは海老蔵さん。 その場の前から、たっぷりと上演。 見ごたえもたっぷり。 なるほど、だからあのとき松緑 光秀の額に傷があったのか・・・等々いろいろ納得。 吉右衛門さんの武智光秀は、とにかく じっとしてる。 我慢してばかり。 うごかないのに内面の激しさをジリジリにじませていました。すごい。 富十郎さんの小田春永は、声がでかく偉そうで腹が立つ。 でも、プロンプの後に怒るので、ちょっと調子が狂う。おしい。 錦之助さんの森蘭丸も憎し憎しでした。 馬盥に注がれた酒を飲んでみせる吉右衛門光秀がすごかった。 うーむ、これが正解か!と思った。
最後の、切腹すると見せかけ、上使を切り捨て、いざ本能寺へ!という場面。みているこっちも、ずっと我慢していたので すっとした。 わかっちゃいるけど、最後だけでてくる但馬守(幸四郎さん)って、あまりにおいしいとこだけ取りでズルイよ と思う。(そういうお役だけど・・・)

「名残惜木挽の賑  お祭り」 
お祭り。芝翫ちゃんの芸者を筆頭に、鳶頭(歌昇さん・錦之助さん・染五郎さん・松緑さん・松江さん)、手古舞(芝雀さん・孝太郎さん)がずらっと。 3階からみる芝翫ちゃんのかわいらしいこと。オペラグラスなしで。失礼なコトを言うつもりでなく、全身から出る雰囲気がかわいらしかった。いい。 あっちからもこっちからも声のかかりそうな芸者さんでした。 来年の夏祭りには、もうここ木挽町に歌舞伎座はないけどなんていわれておセンチに。 しめっぽいこと言わずに明るく踊ろうという踊りに仕立ててありました。             
染五郎さんの顔って、二枚目顔だなと改めて思う。

「天衣紛上野初花  河内山」
最後に河内山。松江邸広間より玄関先まで。幸四郎さんも吉右衛門さんも、河内山お好きですね。 松江邸からだと、ちょっと悪っぷりがわからない。 松江出雲守は梅玉さん。腰元浪路(高麗蔵さん)のことを気に入り、権力にモノを言わせ我がものに。そういう感じがよーくわかる。こういう勝手な偉い人(しかも色好み)が、よく似あう。癇癪持ちの。 あんなに上品なのに。 太刀持ちに梅秋さんがでてました。10代のお小姓さんにみえました。 蝙蝠安の富彦さんも発見。密かに稚魚の会の源氏店じゃんと組み合わせてみる。 ば~か~めぇ~。


日を改めて、夜の部。

「浮世柄比翼稲妻」
鞘當と、鈴ヶ森。どちらもよくみますが、ひとつの話になるのはなかなか飲み込めません。いつの日か、国立劇場あたりで通しでみれるのでは。判明する日がくるまでのお楽しみにします。鞘當は、不破伴左衛門と名古屋山三の様子がいいところをみるのがお楽しみ。今回は、松緑・染五郎のおふたり。燕の着物は、いつみてもいい。
御存じ鈴ヶ森。今回の美少年権八は、梅玉さん。若々しかったです。権八は、以前みた 芝翫ちゃんの印象があまりに強くて・・・(お若ぇの!)。 家橘っちゃん飛脚がキュート。 雲助たちは、みんなお顔が汚れていて、隅から隅まで大好きなわたくしも、誰が誰やら判別が難しかったです。 幡随院長兵衛は、吉右衛門さん。どっしり。

「七代目松本幸四郎没後六十年  歌舞伎十八番の内 勧進帳」
けっこう衝撃的な勧進帳でした。 勧進帳も大好きなのですが、こういう感じははじめて。 大好きな問答の下りで、ん? 緊迫感は? 形はばっちりなのですが・・・。 幸四郎 弁慶さんは、なんだか芝居っぽかった(芝居だけど)。 胆をみせるというより、心のうちを わかりやすくしちゃってました。 吉右衛門 富樫さんとの対決がさらっとしてました。 人の好みは それぞれあるでしょうが。
染五郎 義経は上品でした。皆が必死に守ろうとすることが納得できる品があった。 四天王(友右衛門 さん・高麗蔵さん・松江さん・錦吾さん)が、重厚でした。
こーらいやーと、大向こうが多かった。引っ込みでは壁際に移動者続出。三階の高麗屋人気は、すごかったです。

「松竹梅湯島掛額」
最後に、松竹梅湯島掛額。吉祥院お土砂と、櫓のお七。
昼も夜も、吉右衛門さん・高麗蔵さん祭り。お二人とも、ずいぶんでていました。 最後は吉右衛門さんの紅長さん。まだまだ大活躍。
菊五郎さんの紅長さんの時は、これは誰だった、あれは誰だった と、同行のおさるとイチイチ思い出す。 この演目好きなのだなぁと自分達のことながら しみじみ思う。
5月演舞場歌舞伎(お染の七役)の福助さんの威力がまだ続いております。福助さんがでてくるといくぶん緊張する。 福助さんの八百屋お七っちゃんが、錦之助 吉三さまにせまる場では、とてもじゃないけど断れないわと思いました。 櫓のお七の人形振りは、さすがでした。 特に、黄八丈から衣装がかわったあと。うまいなぁ。台詞がない役の方が好き。 黒い櫓、に白い雪。そこにお七っちゃんの浅葱と赤の衣装が映えて、静かで激しかった。 3階からみたので、全体の美しさがよくわかりました。

九月の観劇は、これぎり。(歌舞伎はね。)

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