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2009年9月 1日 (火)

「アイ・ウェイウェイ展-何に因って?」

覚書
週末、森美術館へ。行く夏を惜しみ、浴衣でいってみました。
現代中国で最も刺激的なクリエイターの挑戦と副題のついた、アイ・ウェイウェイ[艾未未]の個展。
現代アートを理解したとは、なかなか言えない。でも彼の作品は考えやすかった。わけのわからない感じを楽しむってよりも、何か意味を考えたくなる。同じアジアだからであろうか。扱う素材「木」の使い方に、親しみがあるからであろうか。とても面白い展示だった。
花梨や、茶葉で「1立方メートル」を表す作品からはじまる。家の中にあっても違和感ないようなその計上がいい。干し草のにおいかと思ったら立方体になったプーアール茶の香りでした。木の香りやお茶の香りがしてきそうで、この先も作品のにおいを、つい嗅いでしまう。
《蛇の天井》 蛇腹のようにクネクネした物体が、天井にはりついている。リュックサックで造られた蛇。みための面白さと異なり、深い意味がある。昨年の四川大地震で沢山の学校が倒壊の被害にあった。子供達への鎮魂歌だそうだ。頭のリュックは大きく、しっぽのものは小さい。正式に死者数を発表しない国家に対し、公式発表を要望する活動をしたそうだ。戦い方にはいろいろある。アートにその力を見出した人なのだと、熱い気持ちがわいた。
《月の箪笥》 名前がきれい。花梨の木で作られた高さ3メートルはsろうかと思う箪笥のようなものが並ぶ。胴体に開けられた穴からのぞくと月の満ち欠けがみえる。途中で人がのぞきこんでいて、むこうまでみえないときにも、そこに意味が生まれるような気がする。難しいことを抜きにしてきれい。穴があいたタンスとは。考えこむことも面白い。この作品もにおいがしたような。
木を寄せて、中国を作った作品が多かった。それぞれ味があり、うなった。これらの作品は、アイ・ウェイウェイのイメージしたもの。実際につくったのは職人。その関係も多いに気になる。職人の技もすばらしかった。新しいし、強い想いがあるが、攻撃的なものを感じないところがいい。
逆に、新石器時代の壺を使った作品のキツさが印象的。必要以上にねじまがった方法で伝えようとしているのではと思った。
「ドクメンタ12」(2007年にドイツで開催した現代アート国際展)で、大プロジェクトがあったそうです。1001脚の清時代の椅子と、1001人の中国人を開催地カッセル(ドイツ)へ連れて行くというもの。??? 友のその説明が面白かった。パスポートすらもたない山村の人が、参加しようとする様のドキュメント映像が面白かった。2時間以上の映像なので、一部しかみることができないけど。その時に展示された椅子がありました。そこに座って映像をみることができるのも面白い。
最近のものでは、北京オリンピックスタジアム「鳥の巣」の設計にかかわっているそうだ。
名前はかわいらしくアイ・ウェイウェイ。クマのような相貌(割と兇暴な感じの・・・) あたたかさや、正義への追求心や、人の中にあるねじれた感情とか、突拍子もなさとか、まじめさ、素朴さ、いろいろなものを感じた。どんな人なのだろう。 
今、思い返してみても面白い。これはもういちどいってみようと思う。

いつものメンツでの森美。すこぶる面白く、とても刺激的だった。芸術的感想だけでなく、生き様も。大袈裟だけど。しばらく会えないのかなと思うとちょっぴりおセンチになった。

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受信: 2009年9月13日 (日) 13時03分

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