« 万作を観る会 | トップページ | 東方彩夢 森田りえ子展 »

2009年10月22日 (木)

『ボクは悪党になりたい』

久しぶりに泳いだら、関節が変な感じ。なんだか、生まれたてのピノッキオみたいな気分。人間の子供になりたい。

笹生陽子の『ボクは悪党になりたい』(角川文庫)を読む。タイトルがいい。
母子家庭、猪突猛進に働く母親に、暴れまくる小さな弟。世間では充分に大変と言われるような状況。家事をこなし、家計を心配し、弟の世話をこなしつつ、高校に通う。見た目の大変よい幼馴染みの友人(男子)にも手こずる。それでも、そんなに大変なことじゃないさと、淡々と切り盛りしていく。自分でも、気がつかないうちにたまっているストレスが、あるきっかけで爆発する。もう歯止めののきかないウツウツとした感じがよくわかる。『ボクは悪党になりたい』っていうぐらいの気持ちがうまいことでている。日頃、ちゃんと暮らしている人間には、絶対に手が差し伸べられるのだな。この中で悪党とされる、美貌の幼馴染クンも、愛に生きるお母さんも、なんかいい。主人公のボクの真面目ぶりも、いい。
たまには、はみだすことも大切だな。

|

« 万作を観る会 | トップページ | 東方彩夢 森田りえ子展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/31881640

この記事へのトラックバック一覧です: 『ボクは悪党になりたい』:

« 万作を観る会 | トップページ | 東方彩夢 森田りえ子展 »