去年ルノアールで 完全版
パンがなければケーキを食べればいいじゃない。
メリークリスマス。マリーアントワネットです。
古めかしく、かつ 日本のモノじゃないと興味がわかない暮らしのわたくしも、クリスマスはなんだか好きです。メリークリスマス♪ これは近くのおうちに飾られているリース。かわゆらしい。
おさるのトコで「おもおもおもしおいっす!」と書いてあった、せきしろの『去年ルノアールで 完全版』(マガジンハウス文庫)に飛びついて読む。ものすごい面白さ。大あたり。
妄想って文学だったのね。とにかく毎日ルノアールにいくべし。と使命感すら感じるルノアール記。変テコな人のすざましい会話と、切れ味のよい仕上げで、とてつもなく面白い読み物になってます。毎日通うって。あっさりした執念みたいなものに引き込まれる。見事な妄想だ。妄想界のキングかも。クィーンはしをん大先生。 黙阿弥とかも名妄想だったのだろうな。わたくしも、妄想道に精進しよう。ひねりのある妄想。切れ味のいい妄想。アンニュイなアテレコ?日々晩強です。
私のすきなのはルノアールの少女を絵から出してくださいのトンチの月。身もだえするほど笑いました。今度美術館でルノアールを見たらいっちゃうかも。
なんだこの人。久々に衝撃。
あとがきにかえての辛島いづみさんも、解説の西加奈子さんもすばらしい。そして、作者の文庫版あとがきのうまこと。文章の〆の( )の中なんて、もう唸りましたよ。完璧。
作者近影みたいな写真をみたら、クールなガイでした。チェッカーズとかにいそうなかっこうよさでした。
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