3月大歌舞伎 2部
またまた、菅原伝授手習鑑。 こんどは、筆法伝授。数年前に、昼夜通しでかかっていたとき ここをみて、その後 寺小屋が がぜん面白くなった。
またまた、梅玉さん大活躍。こんどは、武部源蔵。戸浪の芝雀さんと一緒に、耐えてしのんで。我慢に我慢のお役です。よかった。
希世の東蔵さんの愛くるしいこと。こういうおどけたお役は、うまくないとみていてむずがゆくなってくる。 東蔵さんにたっぷり、たのしませてもらう。伝授されるのは自分と勝手におもい込めるのんき者。いじわるの仕方も、小学生レベル。かわいい。 強いほう強いほうに、はずかしげもなくなびけるところも、面白い。
筆法伝授せよとの勅諚を賜った菅丞相。もちろん仁左衛門さん。厳しさが格好よかった。
冠が落ちたことを不吉と予感するところ。大袈裟でなく静かな動きで、じっくりと表現するのがすごいなぁ。
一時は、勘当がとけたかと喜ぶ源蔵。伝授は伝授、勘当は勘当という厳しい言葉に、落ち込む、源蔵夫婦。 勘当された身だからこそ、怖いものなしに主のために戦いまくる熱い源蔵夫婦。 どれも、すばらしかった。 予習のおかげで、ひとつひとつの行動に、ジーンとして、堪能しました。
築地(塀)の上から 菅秀才を託す、梅王丸には、歌昇さん。目がクリックリッとして いかにもいいもの。 源蔵夫婦へ頼むところもかっこいい。 ちびっこ菅秀才も立派でした。
最後は、弁天。まってました!キャー菊五郎さんってこんなに格好よかったかしら。なんていうのかな、あの間。動作も口調も、粋なこと。 若者の美しい弁天は、もちろんきれいでいいのですが、これよこれ。大人の弁天。 本当の弁天っていうのをみせてやろうというわれたようです。 ははぁー参りました。 うまいねぇ。 吉右衛門さんの南郷はでっかく、頼りがいがある。かけあいのかっこよさ。 心のなかでうなりながらみました。
かっぱとのっぴ的に、浜松屋さんも勢ぞろいって感じ。キビキビ働く店のもの勢ぞろいでした。やったー。橘太郎さんの番頭も満点、贔屓の役者はというところで、番頭さんもフリ。ご自身で「小粒だけど山椒のようにピリっとした坂東橘太郎」とおっしゃってました。たしかにたしかに!!小僧さんからお年寄りまで、何をやっても間違いないもの。番頭さんにふられたものをみたのは、初めて。いっぱい拍手しました。
歌舞伎座って広いなーと思うのですが、それを感じさせない大きい舞台でした。おもしろかったー。
帰りに、おさると祝杯。なんの祝いであろうか。歌舞伎座に乾杯。 おさるが 適切な飲み放題は1時間だ という名言をのこす。
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