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2010年3月18日 (木)

村山槐多 ガランスの悦楽

覚書
先月、松濤美術館にいってきました。「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」をみる。
村山槐多(むらやまかいた)は、22歳(1896年~1919年)で逝った夭折の天才画家だそうです。毎回、松濤美術館で出会うものには驚かされます。 河野通勢もすごかった。 そもそも芸術家というものは、情熱的に決まっているけれども、村山槐多のどこにむけたらいいのかわからない あふれる情熱のあつさに圧倒。
槐多少年が、大好きな少年にあてた桃色の手紙が めっぽう面白かった。 僕はとるにたらない貧乏な少年だけど、立派な芸術家になるのだ。 すてきな君と友達になることができたなら夢のようだ。(かなり意訳) それを あんなに かたくて 魅力的な文章 で綴ることができるとは。しかも小学生がである。 あこがれの君を描いた絵には、坊主頭の少年がかかれている。 愛なのか 恋なのか、あこがれであるその少年の 存在のおおきさは、後世の作品にも出ていて興味深かった。 「二少年図」という作品がある。 あの江戸川乱歩が 生涯書斎に飾って愛した作品 だそうだ。 大切にかけられていた その村山槐多の絵画は、槐多自身とあこがれの少年の2人の図である。 槐多は、乱歩をいう人を介して、少年探偵団の小林少年になったのではないか という説があるそうだ。
槐多は、女性に興味がないわけではない。 青年になると、婦人をおいかけ、失恋したりしている。 もう、すべての作品にものすごいエネルギーを感じ、面白かった。
病にかかり、その重さに押しつぶされそうになる。 療養中の浜で酒をあびるように飲み、表に飛び出し倒れたりする。 あの早熟で多感な青年が、長く生きていたらどんなものをかいたのであろう。 絵画だけでなく、詩もキラキラしていた。 子供のころだした暑中見舞いのはがきも、面白かった。 村山槐多、すごい。
300円でみせていただきました。 松濤美術館も すごい。今年もまた、ここで 驚かされたいものである。

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