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2010年4月27日 (火)

『八朔の雪―みをつくし料理帖 』 『花散らしの雨― みをつくし料理帖』 『想い雲―みをつくし料理帖』

高田郁のみをつくし料理帖シリーズ 3冊を読んだ。『八朔の雪―みをつくし料理帖 』、『花散らしの雨― みをつくし料理帖』、『想い雲―みをつくし料理帖』(ハルキ文庫)。帯で春團治さんの襲名のときに見た気がした落語家さんが褒めていたので、読んでみた。
これは、電車で読まない方がいい。なぜならば泣いちゃうから。
大阪の老舗の料理屋の若旦那が江戸に店をかまえることになった。物事がすべて悪い方に傾き、お店の御寮さんと女料理人 澪が江戸に人探しにきていた。
この本で書かれているのは、おいしい料理と 人情。それがとても温かく、気持ちよく書かれている。 この本を読むと、ニッコリ笑って 元気に暮したくなる。 困難だって、イジワルだって、悪意になんか負けないと思う。勝つのは、仕返しじゃない。どういう人間でいることができるかということ。
褒められた人へどうしても抱いてしまう不満や、心の狭さもよくわかる。まんてヤツだと腹がたつが そうひねくれてしまった心もわかる。 そんなに人間強くない。 周りに厳しい目を持つ人がいるかどうか、そしてその人こ言葉が耳に届くかどうか。 とても難しいことだけど。
遊郭の キレイなことだけじゃない底にあるじわーっとしたものや、人のそねみや、応援する人の勝手な陽気さの力や、逆に その のんきさゆえ残酷だったりする 人々の描き方がうまい。
主人公 澪 自身も、まっすぐひたすらに生きている。だが、一生懸命でも人を傷つけることがある。こりかたまってがんばりすぎることもある。相手の気持ちをつい、ないがしろにしてしまう。 やってしまったことを、ちゃんと引受け、また前をむこうとする姿に、元気をもらった。 私もしっかり歩いていこうという気持ちになる。 まわりの人の温かさ、厳しさも すばらしくいい。
みんな辛いものを抱え、それなのに普通に明るく生きてる。 ちょっと道徳くさい言い方だが「人を信じる気持ち 」を教わった。
それにしても、この料理のおいしそうなこと。
このお店にいきたい。 

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