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2010年4月 7日 (水)

歌舞伎座 御名残四月大歌舞伎 第三部

日曜に観た3部について。
3部は、「実録先代萩」と、「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」の2本立て。
実録先代萩も、見ごたえありました。
伽羅先代萩は、1月の海老蔵奮闘公演で、しっかり頭にはいってます。 乳人正岡が、乳人浅岡になったりと 多少異なるところがあります。 ここでは、子別れについてじっくりみせます。 
乳人浅岡 芝翫さんが擁護するのは、亀千代 千之助くん。千之助くんは、人の上に立つ気品がありました。若くても(小さくても)違うわ。 
そこへ、片倉小十郎の幸四郎さん登場。雰囲気的に 悪い人かと思ったら、いいものでした。悪事の証拠を手に入れてきましたので いいもの。 そして、幼い藩主の千之助くんを守護するため、離れ離れに暮らしてきた 浅岡の実子 千代松(宜生くん)を、連れて来ていました。 我が子がここにいる。 あいたい。こらえる、乳人浅岡 芝翫さん。 つれられてきた千代松 宜生くんは、からくり人形みたい。人形のようにガチガチして、話し方もちょっとガチガチ。教わったとおり、そのとおりっていう感じが、ちびっこいのに、忠義一筋みたいにもみえてくる。 今 お家は反逆をくいとめようと闘ってる最中である。大変なときだから、お前は国に帰るようさとす。 最初は、なぜか、わからず母に話しかける千代松。が、家の危機を理解し帰る決意をする。あんなに小さいのに、なぜわかる。からくり人形ちゃん。えらいぞ。 宜生くんの、我慢するけなげさと、主は家来を 大切にするものと、教えたではないかと宜生くんを、大事にする千之助くん。 2人の間で耐える芝翫ちゃん。 ううう。 うっかり、泣かされちゃいました。
橋之助さんは、声がしっかり・はっきりしていい。腰元 児太郎くん、現代語みたいだぞ、がんばれ。 お局たちに 萬次郎さん・孝太郎さん・扇雀さん・芝雀さん。きれいなだけでなく、頼りになりそうでした。キリっ。 芝翫ちゃんは、お元気だなぁ。
思ったより(失礼)、いいお芝居でした。 子供の一挙一投足は、かわいらしく、悲しいのに 微笑ましいのが入れまじって、そこがいい。
あたりまえなのだろうけど、小さいといえども 芝居のことをわかって、きちんと演じていくのだなぁ。しっかり義太夫をきいて、台詞を渡すとか、つい ははぁとお辞儀したくなるようなお言葉とか ご立派でした。
30分の休憩のあと、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜。 短い。 3部制って、あっという間。
助六の満喫ぶりは、昨日書いたとおり。
細かい配役が発表にならなかったとき、あれこれ想像して、若手をどこに配置するか 考えました。 なるほどの配役。 でも、つめれば後3人くらいづつ増やせないかしら。傾城や男伊達。みんな出てほしくなりました。 今月の出演者 全員 助六にでちゃえばいいのに。 と、無理やりなことを思う。助六さんに殴りかかる男達とか。 みなさま、男だし。
(私がみた日は、 殴りかかった助六さんに、追われて 逆に逃げ込むはめになる男達の中にまぎれて、白酒売 菊五郎さんがこっそり花道に現れるとき、揚げ幕近くで 男連中のどなたかが 花道から落ちちゃってました。すばやく仲間が救出し事なきを得ました。)
團さまの助六は、少しゆったりめ。こんなに長い演目に出られるくらいお元気になってよかった。 南座の助六は、道中なしだったので、浅葱幕が落ちた時の華やかさに 圧倒されました。 こういうのも、いいなぁと思いました。 が、道中をみると、やっぱりいい。 妖艶というより、助六一途な揚巻でした。 席が、舞台にも花道にも近かったのですが、不思議なほど若かった。気持ちいいほど、豪華。 くわんぺら門兵衛の仁左衛門の格好いいこと。 くわんぺらが、格好よく見えたのは初めて。 my bestくわんぺらの富十郎さんの座をおびやかしました。 女郎の茶漬けを食らおうとしたのにと言っていましたが、仁左くわんぺらなら、できるかも。 仁左 くわんぺらと、歌六 仙平のやりとりで、初めて思わぬ木の根につまづいたというくだりに、納得した。 大人は、やりとりがうまい。 
團さまの助六と、菊五郎さんの白酒売。 このお2人が並ぶといい。團さまの、こりゃまたなーってこったという寸前の顔。なんだか愛らしい。きかん気の強い、子供っぽさがキーなのかも。 へなちょこなのに、ちょっぴり管録のある菊五郎さん喧嘩っぷりも、愛らしい。 やりとりが楽しかった。相性って、舞台にあらわれるものだなぁ。
歌舞伎座って、広い。舞台にぎっしり並ぶ役者さんたちは圧巻でした。 楽しかった。 ありがとうございました。

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