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2010年5月 2日 (日)

『勘三郎、荒ぶる』

小松成美の『勘三郎、荒ぶる』(幻冬舎文庫)を読む。
勘三郎さんの「舞台に命を燃やす疾風怒涛の日々」。 この表現が 全く大袈裟に感じない人だ。 好江奥様のすばらしさにも驚く。控え目っていうのとは違う 細くて強くて 厳しい女性だなと思っていましたが、そこに+天才とかわいらしさも追加。 久里子ちゃんと勘三郎さん兄弟の芝居好きのすごさもおもしろかった。
小松成美さんは、どう取材していくのかなと興味を持って読む。 関容子さんのすばらしいものを読みなれているので、つい比べてします。 ちょっと甘いなぁ なんてやや辛口に読んでいたのだが、いい意味で素直なところがいいなと思う。 伝統芸能とはみたいな ありがたがるところが いい意味でない。すごさとかちゃんと踏まえて でもそこに重きをおかず書いている。 気に入られるのがわかる聞きっぷり。 七之助くんが捕まってしまったところを、きちんと書いているとこに芯を感じた。 こんな風に真摯に描けるのは あなただけです とまで思った。 涙がでました。
勘三郎さんのあつさは、尋常じゃない。 怒ったくだりは、自分が怒られたほど怖かった。 誰がなんといおうと新作も古典も あれもこれもみんなやるよ。 文句があるヤツは おれのところへこい。 100%本気で思っている人だな。 歌舞伎界の人は、いろいろ細かい しきたりがあるようで、一番世の中に しばられていない人達かもしれない。 目上の人、仲間が 本当にすごいし、尊敬に値する。 やりたいこと、するべき姿を 常に考えている。 そしてものすごく働きモノだから。
解説はクドカン。おさるが、小松成美さんのことに全くふれず 勘三郎さんのことばかり書いていると言ってました。 あまりに そのとおり。おかしくなった。いかした解説です。 「大江戸りびんぐでっど」をみたので、いっていることがわかりやすくって、本当にそうだよねと あいづちをうちながら読む。 匙かげんがうまいね。
勘三郎さんの魅力を堪能。 中村屋!

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