座頭市 THE LAST
昨日、旅行支度の合間に、わが町の映画館へいってきました。座頭市THE LASTを鑑賞。5月1日にいったときと この違い。あんなに人がいて、どこも行列だったのに。チケットもポップコーンも全然並んでいません。大丈夫かしらん。がんばれ映画館。
人を斬るという手段で、解決するものはないのだなというのが私の解釈。 それでも、その道を通ってきた市の生涯を否定するわけではない。影を引き受けて進む男の道は、やっぱりこれしかなかったのかもしれない。 とりあえず、今 儲かればいいという悪人。ここで巻き上げつくしたら、他へ行けばいいという浅はかだけれども止めようのない悪の力の、残酷さがすごかった。仲代達矢の悪は不気味で恐ろしかった。 無力で、悲惨で、ものすごく貧乏な農民。それでも、真っ当に生きる方がやっぱりいいと思わせる空気か、あったのがいい。賠償千恵子に言われると説得力がある。自然の美しさといい 残酷さといい、映画らしい作品であった。
もう、どうにもならなくなった状態になった人が、わけのわからないことをする。そういう状況のつくりかたがうまい。宇梶の行動もすごかった。子供店長もでてました。
やくざもの仲代達矢の組に、豊原功補とARATAが出ていて、どちがどっちかわからなくなった。あれ、さっき死んだじゃんって思ったら別の方だった。
勘三郎さんが壷振りで登場。ものすごくちょっとのところがいい。むっちりとした背中だけど、動きがいいなぁと思ったら中村屋さんでした。香取 座頭市には、華があった。 勝新 座頭市をみたくなった。
気が荒くなったせいなのか、上演中に喧嘩しているおじちゃんとおばちゃんがいました。斬り合いにならなくてよかったです。
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