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2010年6月30日 (水)

サー・ジョン・ソーン

6/8(火)①
空腹ではない朝。そんな朝もあるわ。明日こそ沢山朝食を食べたいねと話し合う!?
今日は、こじんまりした個人邸宅の美術館を訪れてみようと計画。サー・ジョン・ソーン美術館(The Sir John Soane's Museum )を訪れました。ほんのちょびっと迷ってから到着。
定員制でこみあうらしいので、開館のころ到着。モバイルフォンは?そのカバンは、このビニールに入れなさい。その大きいのはあそこで預かってもらいなさいと、館の前で細かく指示をうける。それから見学。
なぜ定員制にしなければならないのか、大きな荷物はダメなのかがよくわかりました。ここは、サー・ジョン・ソーンの暮らした家そのものでした。宝物がギュウギュウにつまった邸宅でした。大邸宅だけれども、決して特別な大邸宅ではない。その家の中にはお宝が満ち溢れています。それはもう、びっくりするほどたくさんの。館には、必ずターナーがあるものなの?ここにもありました。ひっそりと。
ジョン・ソーン氏は、18世紀から19世紀の建築家だそうです。れんが工の息子として生まれ、ロイヤル・アカデミーで建築を学び、在学中にコンペで金賞を受賞、奨学金でイタリアへ留学。イングランド銀行の建築家に就任、かつロイヤル・アカデミーの教授にも。50歳の時にナイト/サーの称号を授かったそうです。
3軒の家を購入し建てられたこの館は、不思議な空間でした。まんなかに吹き抜けがあり、中庭のようなところにも立派な石彫刻がありました。陽光をうまくとりいれ、窓辺には机がおかれる。そのアンティークな机もすばらしい。そこからみえるながめがすばらしい。部屋に入ると、急に暗くなる。目がなれると、壁に沢山の絵画。絵画を守る暗さになっているのかもしれない。絵画を陳列しているのと、部屋にお気に入りの絵画を飾るのとの違いを感じる部屋であった。
部屋をすすむと、天井から陽光をとりいれた部屋もある。前のパークの緑が映える部屋もある。本当に、暮らしているいた人がいると思わせる部屋です。 小さく美しいレリーフがぎっしり詰まった部屋の真ん中には、石の棺が。2階から、恐る恐る覗き込むとスーツをきたスタッフが、ここから見なさいといわんばかりに場所を譲ってくれました。そこから見下ろすと、棺の中には美女が描かれていました。すばらしいものだけれども、これお墓よねとちょっと複雑な思いに。半地下に降り、近くでみる石棺のまわりはひんやりとしているような気がしました。すばらしいものですが、お仕置きに ここに取り残されたら少々狂ってしまいそうでした。
再び、絵画いっぱいの部屋をめぐる。もう、一度入ったのかどうかもわからなくなってきます。ちょうどガイドツアーをやっいるお部屋がありました。一度みたその部屋の、絵画がいっぱいかかった壁は、扉になっていました。内側にも絵が!そして、窓があり、陽光がさし、その向こうには聖母画がかかげられていました。ここは、祭壇になっていたのです。うわぉ!クリスチャンではないのですが、お祈りしたくなりました。すばらしい部屋でした。
上にあがると、朝食の間。その部屋に飾られた絵と、同じままの室内。窓から見える植木鉢まで同じように置かれていました。なんども、絵と部屋を見比べる我々に、これをもっていきなさいと、その部屋にいたスタッフのおじさまがパンフレットをくださいました。そのパンフレットまで「おお!」と驚いて受け取っちゃった。驚きぐせがついてしまったようです。そんな我々をみて、「パンフレットあげただげて おお!っていったよ」と笑うおじさま。お礼に、「オレはこの部屋にいつも一人でいるんだ。今日 はじめてわらったよ。」とアテレコしておきました(おさるがね)。
英国には、一日でとてもみきれないかと思うほどの作品がある大きな美術館・博物館がいっぱいありますが、こういう個人趣味の濃厚な博物館もあるのですね。そして、どちらも無料。ありがたい。
ジョン・ソーンが亡くなってからこの家ごと国に寄贈されたコレクションだそうです。もう、展示物が増えることないというところに感動しました。維持・保護は、国がおこなっているそうです。ここにくる前にちょっと迷った裏口の通りは、あんがい さびれていたことも印象的。生い立ちや、管理のことは日本に帰ってきてから調べて知りました。何もしらなくても、圧倒される空間でした。とても気に入りました。

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