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2010年7月12日 (月)

「オルセー美術館展2010−ポスト印象派」

先週、国立新美術館へ「オルセー美術館展2010−ポスト印象派」をみにいってきました。
鳴り物入りのこの展覧会。すごいです。ロンドンでいえば、コートールド美術館みたいにすごい。一日じゃみきれないほどの分量はないけれど、全ての絵が全部有名。有名ならいいってものじゃないけれど、有名になるものには、オーラがある。オーラのある作品ばかりで、気が休まらないほどのすごさ。 ニコラ・サルコジ フランス共和国大統領が、「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」とのたもうた、空前絶後の世界巡回展。これが大げさでない展覧会です。そして、混雑しています。
セザンヌとか、ゴーギャンとか、あたりまえだけどうまいなぁと、またしみじみと思ってしまった。個性もすごいが、その前にうまい。ポール・セザンヌの『水浴の男たち』は、美しかった。
このオルセー~展をみて、自分がナビ派の絵画も、すごく好きなことがよくわかった。西洋美術館の常設に展示されているドニの作品『雌鶏と少女』が妙に好きだった。そのモーリス・ドニの作品もあり、ナビ派の作品を、派の印象を感じながらみることができたのもとても気に入った。 
「ナビ」はヘブライ語で預言者を意味する。この前衛芸術グループは、象徴主義的な精神土壌に根ざしている。そして、画面の二次元性を強調し、平坦な色面配合による強い装飾的効果が特徴である。つまり、同系色でまとめた平板な色面の組み合わせである。ナビ派のドニ、ボナールやヴュイヤールの作品は、色合いが独特。その淡さは絵本にもありそう。アーツ・アンド・クラフツ運動に端を発する、芸術と生活の融合を目指すデザイン革命がおこり、絵画としてだけでなく室内を装飾するものになっていく過程を感じた。なぜ、ナビ派が好きか聞かれたら、自分はなんて答えると適宜な答えになるのかなどと小難しいことをかんがえたりもした。何か好き。そのなんかって何だろう。
この展覧会は、10章にわかれている。その章立てもうまい。9章のアンリ・ルソーでは、大きな作品が2つだけ。『戦争』と『蛇使いの女』。それで、説明不要の圧倒さがいい。10章のエドゥアール・ヴャイヤールの公園の連作もすばらしかった。5章のゴッホの『星降る夜』の色のすごいこと。この作品の色は、このすごいものだらけの展覧会の中でも特別でした。絵でかいた色ではないような艶がありました。
とにかく、面白かった。知っている絵で、パリでみたことがある絵。それでも本物はすごい。面白かった。

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