七月大歌舞伎 昼の部
先週末、演舞場へ7月大歌舞伎を見に行ってきました。やっぱり、大歌舞伎はいいなぁ。
まずは「名月八幡祭」。深川芸者、美代吉に福助さん。いい旦那(歌六さん)がついているのに、遊び人 三次(歌昇さん)に貢ぐ。歌昇さんは、おねだり上手でした。怒ったり甘えたりして、思うまま貢がせる。やるなぁ!歌昇さんたらっと、現実と区別がつかなくなる。とうとう、借金に首が回らなくなり、祭仕度の百両が出来ない。深川芸者が祭りに出ないわけにいかないと、さすが福助のいきづまる。そこへ、越後の純朴な商人 縮屋新助(三津五郎さん)が登場。しかも、福助さんに首ったけ。この家に住まわせてくれるなら、百両用意すると決心してしまう。田舎ものがバカなことを言ってと、本気にせず承諾してしまうる芸者 福助。決死の覚悟で出て行く三津五郎さん。あああ。 結局、懐の深い旦那 歌六さんが百両用立ててくれることに。また歌昇さんといちゃいちゃしている所に、全財産売り払って百両こしらえた田舎者 三津五郎さんが帰ってくる。あああ。もう用立てできたと、悪気もなく あしらう福助。 もう、劇場中が三津五郎さんを応援よ!あんなアマ、やっつけちまえ!(失礼) 結局、刃傷沙汰に。刺しちゃいました、三津五郎さん。それでいいよとおもちゃった。 みんな、三津五郎さんの味方よって感じでした。少なくとも わたしは。 時代劇のように仕立てても(近代的な視点で書き換えた新歌舞伎らしい)、やっぱりちゃんと歌舞伎になるのがいいなぁ。
次に、富十郎さんの「文屋」。うなづいてみせるとか、小さな動作が 富十郎さんがすると、なんかいい。いい間だなぁ。
最後に、金閣寺。團十郎さんの松永大膳の拵えは、大きかった。暑いだろうなぁ。客席も大変暑かった。雪姫に福助さん。夫、狩野之介直信に芝翫さん。年齢差とかこだわらない。 「細かいことは関係ないの」という超越した感じがいいのだよ、歌舞伎は。 歌舞伎の演目としてより、なんか歌舞伎っていいなぁなんて思いながらみました。そんなに、久しぶりの歌舞伎観劇でもないのに。
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